EQS SUV▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「車の内装」

外装は当然気になるけど……最近は内装重視派が増加中!

「 〇〇さんの家、新しい車買ったのね」と、周囲からの視線を集めやすい外装にこだわるのは必然とも言えますが、リクルート自動車総研が行っている『中古車購入実態調査』には、意外な結果が。

車を選ぶ際に内装を重視するという人が、増加傾向にあるのです。

リクルート自動車総研グラフ

コロナ禍の2020~2021年は少しイレギュラーな動きですが、2022年は6年前比で約1.4倍と右肩上がりに成長中。

これは、車がプライベートな「移動の手段」であるという絶対的な機能に加えて、「移動先でのパーソナルスペース」という価値が認識されていると言えそうです。

コロナ禍ではなるべく他人との距離を取るように、移動先で車をシェルターのように使った人も多かったはず。移動式の自分の部屋といえばピンときますでしょうか?

その最たる例がキャンピングカー。

昨今では、キャンピングほどいかなくとも車中泊を意識した車や装備も市民権を得て、アウトドア業界を盛り上げています。

NV200バネットバン ▲車中泊に適した荷室をもつ日産のNV200バネットバンは、オーテックから純正車中泊仕様「マルチベッド」が販売されている

先進テクノロジーと相性抜群! 車選びは車内時間が重要に

自動運転やEV化といった先進テクノロジーもパーソナルスペース化との相性は抜群。

運転だけでなく、車内でくつろげたりワークスペースになるようなモデルも発表されています。

ムーウ ▲日産とイトーキが共同開発した「MOOW(ムーウ)」。後部座席で快適にテレワークできるモバイルオフィスカー

最近、最も感動したのはメルセデス・ベンツのEQS SUV。

車内に搭載されたドルビーアトモスによる臨場感あふれる音楽を体験したのですが、もはやオーディオルーム!

家に音響設備がなくても、車に聴きに行けば良いぞ、と思えるほどの立体的なサウンドに驚きました。

EQS SUV ▲一貫したデジタル化が施されたEQS SUV。コックピットエリアに映像を映し出すMBUXハイパースクリーンが、ダッシュボードを埋め尽くしている

このように、車が移動手段だけでなく部屋化していくとなるとやはり車内が重要視されますよね。

つまり、内装や装備はさらに重要になっていくことが予想されます。

自宅のリビングのようなリラックスムードを演出する、ウッド調インパネやファブリックのシート。

ナビ+インフォメーション操作用の2画面に加えて、助手席専用の3つ目の画面を搭載するモデルなどもあります。

アルファード ▲トヨタ アルファードの最上級グレードである「Executive Lounge」。プレミアムナッパ本革シートを使用し、ラグジュアリーさを演出している

皆さまも車内での過ごし方をイメージすることでもっと楽しいカーライフを!

文/西村泰宏、写真/尾形和美
西村泰宏(にしむらやすひろ)

リクルート自動車総研所長

西村泰宏

カーセンサー統括編集長 兼 リクルート自動車総研所長。自動車メディアを車好きだけでなく、車を購入するすべての人のエンターテインメントに変革すべく日々の仕事に従事している。