国土交通省が次期ナンバープレートイメージを公開

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日本のナンバープレートのデザインが変更されるかもしれません。3月26日、国土交通省「ナンバープレートのあり方に関する懇談会」はナンバープレートのあり方の方向性(中間とりまとめ)を発表しました。

ナンバーにはこだわりをもつ人も多く、デザインの変更となれば一大事。とはいえ、そもそもナンバープレートの地名やひらがな・数字にはどういった意味があるのか知っていますか? 今後のデザイン変更の可能性に触れる前に、まずは本来の機能を知っておきましょう。

<ナンバープレートの機能>
1:道路運送車両法上の本来の機能
ナンバープレート付きの車であるということは、保安基準への適合が確認でき(登録時)運輸支局へ登録がなされたことを示しています。

2:法令に基づいた手続きが行われていることの推定
ナンバープレート付きの車であるということで、登録時に(1)車庫証明の取得、(2)自賠責保険への加入、(3)自動車重量税の納付が行われたと推定でき、それを表示しています。

<その他の機能(副次的機能)>
1:社会での役割
オービスなどでの交通違反の取り締まりをはじめ、バス・タクシーなどの営業類似行為の防止、民営の駐車場などでの車両管理などで利用されています。

以上がナンバープレート本来の目的です。交通違反取り締まりなどが副次的機能であることは、意外に知らない人も多いのでは? さて、次は地名やひらがな、数字の意味について見ていきましょう。

【地域名】
その自動車が使用されるエリアを管轄する運輸支局、運輸管理部を表示しています。ただし「富士山」や「伊豆」など、運輸支局の場所とは別の地名が記載された「ご当地ナンバー」なども存在まします。

【分類番号】
地名の横に表示される2~3桁の数字。これは普通自動車か軽自動車かなど自動車の種別や用途を表しています。

【ひらがな】
自動車の用途によって使われる文字が決まっています。代表的なのはレンタカーで用いられる「わ」や「れ」。実はひらがなだけでなく駐留軍車両ではローマ字が使われています。

【4桁の数字(一連指定番号)】
その他の項目と合わせて、その車両を特定するために割り当てられる番号です。好きな番号を指定できる希望ナンバー制度もあります。※カーセンサー掲載物件にも希望ナンバープラン、いっぱいありますよ~

と、このようにナンバープレートにはたくさんの情報が盛り込まれています。そこで当然大事になってくるのは視認性。国土交通省では今後、記載するべき情報が増えた場合に現状のナンバープレートでは限界があると考えており、デザイン変更の可能性が浮上してきたというわけです。合わせて、多くの自動車ユーザーから「海外のような横長の方がカッコいい!」との意見が寄せられたことも理由のひとつのようです。

ただし、今回はあくまで中間報告。現在登録されている自動車約4800万台をすべて交換していくのにはかなりの時間と費用、労力を要しますし、実社会への周知・対応に関する問題も多く、今すぐに実現するわけではありません。それでも海外のような横長でカッコいいナンバープレート、ちょっと期待してしまいますよね。

ちなみに「ナンバープレートのあり方に関する懇談会」では4月24日17:00まで、この中間報告に関する意見を募集中。あなたの意見も未来のナンバープレートに反映されるかも?詳細は国土交通省HPでご確認を。

国土交通省「ナンバープレートのあり方に関する懇談会」中間とりまとめ
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000024.html

Text/カーセンサー編集部