20代の旧車・ネオクラ車オーナーが集まるカフェに潜入取材【前編】古い車が気になるなら、まずはミーティングに足を運ぶべし!?
2022/07/19
車好きと、ちょっと変わった車が集まると話題の、神奈川県三浦市にあるリバイバルカフェ。古い蔵をリノベーションしたこのカフェを会場に、20代中心のクラシック/ネオクラシックカー乗りのミーティングが開催されると聞き、同じく20代のカーセンサー編集部員・芝本が潜入取材に向かった。
じつは芝本、比較的新しい車を所有しているが、古い車に興味はある。とはいうものの初めの一歩を踏み出す勇気がないそうで、取材を口実に相談に乗ってもらおう! という魂胆らしい……。
潜入取材前編は、この日集まった総勢15台の個性的な車の中から「ホンダ シティカブリオレ」「アルファロメオ 1300ジュニア」「MG MGB GT」「ポルシェ 914」「いすゞ ピアッツァ」「トライアンフ スピットファイア」「トヨタテクノクラフト MRスパイダー」「アルピーヌ V6ターボ」のオーナーのみなさんにお話をうかがった。
古い車に興味はあるが一歩が出ない……実際にオーナーの声を聞いてみた
後藤 あ、僕です。後藤といいます。このピアッツァに乗ってます。
後藤 ありがとうございます。今流行ってるネオクラとかそれ以前の車に、ちゃんと日常的に乗ってる知り合いに声をかけました。僕は今24歳なんですけど、みんな僕と同世代です。
小野 ありがとうございます。
小野 雨漏りします(笑)。でもまあ乗ってる人がいるってことは、どうにかなるだろうって感じで、あまり深く考えなかったですね。
大澤 車の概念が揺らいでる(笑)?
佐々木 飛び込むしかないっていうのはありますよね。始めればやめないし。
糸川 なんとかなるし、なんとかしてる(笑)。
後藤 この集まりに来たのが運の尽きですね(笑)、ようこそ!
西坂 逆取材になっちゃいますけど、なんでQ5にしたんですか?
一同 なるほど~。
後藤 つまり今Q5があるってことは、もうなんでも買えるってことですよね?
一同 (笑)
後藤 僕は長距離移動しなくてもいいので、ピアッツァ1台でも事足りるんだけど……。
中野 仕事もあるし、実家が遠いとそうもいかないでしょう。
西坂 2台持てれば、条件がある車選びとは別に、条件がなんにもない自由な車選びができるっていうのは楽しいかもしれない。
中野・西坂・中村・大澤 はい。
佐々木 僕は3台。
糸川 僕も3台。1台はレストア中で不動車ですけど。
中村 僕はスピットファイアを趣味の車として乗って、アシ車は維持費が一番安い4ナンバー登録のアルトバンにしました。
西坂 あと古い車は、周りに教えてくれる人がいると始めやすいですよね。
西坂 そうですね。
佐々木 情報交換もできるし。
大澤 知り合いの知り合いっていうふうに、ネットワークが芋づる式につながっていくから。
西坂 僕らの世代だとツイッター、インスタが多いですかね。
後藤 ちょっと年代が上の方、おじさまたちはフェイスブックなんですよね。
大澤 あとはこういう車好きが集まるドライバーズカフェみたいなところでリアルに知り合うっていうのもありです。
中村 僕は後藤が高校からの友人なので、こいつがピアッツァ買って顔が広くなってたところに乗っかったっていうか。
糸川 誰かに巻き込まれるっていうの、あるね。
後藤 僕はピアッツァが人生で初めて買った車なんですよ。だから当然集まりも行ったことなかったし、まず買っちゃって飛び込んでいろんな人とつながっていった。
後藤 最初このリバイバルカフェにピアッツァで来たとき、おじさまたちにぶわっと囲まれて(笑)。ピアッツァのコミュニティに関していうと、おじさましかいないんですよ(笑)。いすゞ車はどうしても年齢層が高いので、SNSもフェイスブックが中心。一番年代が近かったのが大澤さんで、仲良くなって遊ぶようになって。
大澤 僕は今アルピーヌ乗ってるんですけど、元々MR2乗ってて、それからピアッツァ乗ってたんで、ピアッツァの後藤さん、MRスパイダーの糸川さんとつながった。
糸川 最初はお互いひとりで参加したイベント会場で会ったんだよね。
中村 僕も大澤さんと神奈川の有名ツーリングスポットの宮ヶ瀬ダムで会って、たまたま共通の知り合いが別にいてつながって。
糸川 みんなひとりで飛び込んでいった先にヘンな人がいたっていう(笑)。ヘンな人がいると芋づる式にぶわっと広がっていくんですよ。
一同 ぜんぜんあり!
中村 僕も最初はこのリバイバルカフェで、スピットファイアの維持費がどれくらいかかるのかとか聞いてから探し始めたんです。
糸川 やっぱり僕は「MR2欲しいんですけど」って相談されますね。意外と女の子でもMR2探してる人も多くて、そういうときはMR2に乗ってる女の子を紹介してあげたりとかっていうこともあります。
一同 おお、いいねえ!
大澤 同世代の男同士だと、よしすぐ買いに行けるようにハンコ持っておいでよって、ついけしかけたくなっちゃうな(笑)。
中野 ひどい個体じゃなければ、買っちゃえばなんとかなっちゃいますからね。
小野 具体的にどんな車が欲しいとかないんですか?
一同 おおお!
西坂 でもホントに欲しいんだったら今のうちにいった方がいいですよ。
中村 Q5と78プラドだったら、もう1台車高の低い車も行けるんじゃないですか?
佐々木 マニュアルのクーペとかね。
中野 そうやって無限に増えていく(笑)。
大澤 みんなそうやってドツボにはまっていく(笑)
ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。