今は懐かしい東京モーターショーの歴史【東京モーターショー2009】
カテゴリー: レース&イベント
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2009/10/09
40代の車好きには思い出深い「晴海国際貿易センター」
今年で41回目を数える東京モーターショーの歴史で忘れてならないのは、第6回から27回まで会場として使われた国際貿易センターだろう。2016年のオリンピックはリオデジャネイロとなってしまったが、東京で開催されていればメインスタジアムになっていたであろう場所がその跡地である。
いまでこそ有明やお台場地区の開発が進んでいるが、当時はこの晴海会場から先はまだまだ埋め立てや再開発の途中だった。アクセスとしては、東京駅から送迎バスが出ていたりもしたが、地下鉄日比谷線の築地駅で下車して、晴海通りを延々と歩くのがポピュラーだった。
現在40代になる車好きのなかには、幼少の頃は家族で毎回晴海を訪れていた人もたくさんいるだろう。なかには「勝どき橋を渡るときに、親から橋の由来や特徴などの話を聞いたのが懐かしいなぁ」という人もいるかもしれない。40代の車好きにとって、東京モーターショーという存在は、家族とのコミュニケーションの強力な媒介であったようだ。
当時は、トリトンスクエアをはじめとした大規模開発は行われておらず、工場や民家ばかりの下町風情を色濃く残していた。40代にとっては、いまでも「モーターショー=晴海」という印象のほうが強い、という人も多い。
単なる年齢の問題かも知れないが、幕張はいまだ馴染んでいない、という話しも聞く。そういった40代には、幼少期から青年期まで晴海で育ったようなもの、と言えるかも知れない。(写真左:第17回(1970年)の晴海会場/右:第17回東京モーターショーガイドブック)