村田基はアメ車のスポーツカー「シボレー コルベット」で釣りに行く!? “釣りの王様”のミラクルな釣車事情に迫る!
2023/10/16
ジムの釣車はスポーツカー! でもタックルは積めるの?
釣車と聞いたときに自動的に連想されるのは、バンやワゴンタイプの「積める車」だろう。
だが、爆釣の化身ともいえる村田 基さんがメインの釣車として使っているのは、シボレー コルベットというアメリカ製の超高性能スポーツカーだ。……いや村田さん、それってネタじゃなくてマジなんですか?
「もちろん大マジですし、僕は4代目モデルからずっとコルベットを釣車として使ってるんですよ。それどころか次のコルベット(※編注:8代目シボレー コルベット)もすでに注文していて、それも納車され次第、釣車として活躍する予定ですしね(笑)」
村田さんがシボレー コルベットを釣車として選んできた理由はふたつある。
ひとつは、そもそも村田さんは大の車好きであるということ。いや、車好きというか、そのレベルをはるかに超えた「ジムカーナ競技の元シリーズチャンピオン」だったりもするため、どうしても「釣りの行き帰りも“運転自体が楽しめるタイプの車”で移動したい」と考えてしまうのだ。
そしてもうひとつの理由は、意外にも歴代のコルベットは「釣車としても普通に使える構造を有しているから」だという。
「そもそもはロッド(釣り竿)じゃなくゴルフバッグを積載するための設計なんですが、コルベットの荷室って、実はリアタイヤの後ろ側が左右にすごく広いんですよ。そのため、ゴルフをする人はキャディバッグ2個をそこに積んでいるのですが、僕は釣り人ですので、長さ136cmのロッドケースをそこにすっぽり収めている――というわけです」
そして136cm長のロッドケースを積んでもコルベットの荷室にはまだまだ余裕があるため、村田さんはそこに着替えやウェーダーなどが入った小ぶりなスーツケース1個とタックルボックス2個だけを入れ、国内各所あるいは海外各地へとぶっ飛んでいく。
「国内の管釣り(管理釣り場)に行くときだけでなく、例えばアマゾン川に行くときも、荷物の量はだいたいこれぐらいですね。これで十分足りちゃうんですよ」
あまりの暑さゆえに洗濯物はすぐ乾くため、着替えの量も最小限でOKなのだとか。そして「なんでもかんでも持っていけばいい」というわけでもないため、持ち歩くタックルの量も、決して膨大というほどではない。
国内~世界で釣りをしてきたジムの答え
しかし、シボレー コルベットが意外とタックルやスーツケースなどが積めちゃう車であることはわかったが、車高が低いスポーツタイプの車だと、釣りの“現場”にたどり着くのが難しいのではないだろうか?
「そんなこともないですよ。例えばアマゾンとかに行くなら、空港まで高速道路で行けばいいだけですし、国内で釣りをする場合でも、とりあえず平らな駐車場までコルベットでビュッと行って、そこからタックルを持ってちょっと歩けばいいだけですからね。だから、実はスポーツタイプの車でも普通に釣りはできますし、『絶対にバンやワゴンを選ばなくちゃいけない』というわけでもないんですよ」
村田さんはシボレー コルベットの他にも車を所有しているが、それもやはりバンやワゴンではない。キャデラック CT6というラグジュアリーなセダンだ。
「CT6は『雨の日専用車』という感じですね。さすがに雨が強い日は最高出力650ps以上の後輪駆動車であるコルベットZ01だとちょっと危ないので(笑)、300ps台の4WD車であるキャデラック CT6のトランクにタックルを積んでいきます」
村田さんが実践している釣車選びは、もちろんそのまま簡単にマネできるものでもない。だが、村田さんの“スタンス”は、「釣りも好きだけど、スポーツカーも好きな自分は……いったいどうすりゃいいのよ!」と悩んでいるアングラーにとって、ひとつの大きな参考になるのではないだろうか。
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自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。