デザインが映した価値。欲しいのは四角いクルマと、私らしさ|Carsensor IN MY LIFE


利便性よりも自分が気に入ったモノを選ぶ。最近ではクルマにおいても、性能よりデザイン性を優先するファッショナブルな人が増えている。今回お話を伺ったE.Yさんもそうだ。小柄な女性ながら大型のSUVを軽やかに乗りこなす彼女の生活はクルマを購入したことで大きく変わったという。

この物語は、取材を通して聞いた実話をベースにしたもの。クルマにまつわる、人間ドラマだ。

お気に入りのものに囲まれる生活。それって幸せ

どう? わたしのレンジローバー。「意外っ!」って言われることもあるし、「っぽい!」って言われることもある。20歳のときに免許を取ったけど、運転からは遠のいていた……。だけどスノーボードへ行ったりと、やっぱりクルマがあった方がいいかなって思ったんだ。でも今は、どこへ行くにもレンジローバーで! それくらい気に入っている。

ランドローバー レンジローバー

千駄ヶ谷、青山、渋谷、代官山……。ぶらぶらとショッピングするのが好き。お気に入りのセレクトショップやアンティークが置いてある店に寄りながら。このシャツも、そんなときに買ったもの。クラシック ベンガルストライプ。すごくお気に入り。

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20代は、この春に絶対欲しい……なんて雑誌を賑わせているスプリングコートとか、流行を追いかけたりしていた。30代になってから、それよりはクラシックな定番モデルに惹かれるようになった。

ランドローバー レンジローバー

この赤いニット素敵。デンマークのフィッシャーマンズセーター。甲板の上で「がばっ」と着られるように、もともと前後ろがないんだって。

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そしてパラブーツのチロリアンシューズ。すごくキュンとする(笑)。アッパーのところがラビットファーになっている! 来月の給料日には、また「la jeune Boutique(ラジュンヌブティック)」に来よう。

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「定番好きは、きっとお父さんの影響じゃないの?」とカレに言われたことがある。でも、そんなことはないと思う。だけど、クルマ選びは父の影響が強いかも。

小さな頃、家族でキャンプに行ったり、スキーに行ったりしていた。父はいろんなクルマに乗っていたけど、一番印象に残っているクルマは当時の三菱 パジェロ。思えば、これも定番だ。なんか不思議……。

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だからなのかな。クルマは四角いカタチが好き。最初はスズキ ジムニーにするつもりで、ボディをお気に入りのカラーに塗り替えて、フロントマスクも自分好みにするつもりだった。けど、見積書を見たら、結構なお値段になって……。

ランドローバー レンジローバー

どうしようか迷った。だから視野を広げて、もう一度クルマ選びから始めたら、初代レンジローバーを発見! なに、これ! 四角いフォルムがすごく良い。ボディカラーのモスウッドグリーンもイメージにぴったり。丸いヘッドランプにはドキドキしちゃった(笑)。お値段は決して安くなかったけれど、最近のクルマにはない雰囲気にとても惹かれた。

ランドローバー レンジローバー

一気にテンションが上がって、実車をチェックした。運転席を見たら、まるで定規で直線を引いてデザインしたようなインテリアが目に前に。このインテリアもいいな~。できれば身の回りのものは、すべてお気に入りのものにしたい。だから、決めた。

ランドローバー レンジローバー

カレに「このクルマに乗ってから、変わったね」って言われた。そうかな? なにも変わらないつもりだけど。むしろ、私っていつまでも変わらないなって思っていた(笑)。 「う~ん、変わったというか『らしさ』に磨きがかかった感じ。まさか洗車まで自分でするようになるとは思わなかったけれど」とカレも想定外の“今”を楽しんでいる。

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私らしさ……。確かに何を欲しいと思うか、何を選ぶかって、私自身を表しているかも。でも、それだけで毎日がすごくハッピー。いつまでも自分らしくいたいと思う。

デザインが映した価値。欲しいのは四角いクルマと、私らしさ

愛着がわきそうな、ワタシ好みの定番を選ぶ


時代を超えて愛されるクルマには、それにふさわしい理由があると思う。例えば、スクエアなフォルム。流行とは無縁というだけではなく、いつまでも飽きない。むしろ、どんどん惹かれていく。現在のクルマに比べれば燃費は良くないけれど、通勤に使うわけでもないから自分の感性を優先して選びたい

文/ブンタ 写真/杉田裕一[BGHE] スタイリング/川田真梨子 ヘアメイク/高石涼太 モデル/影山絵理子、山野靖博

CREDIT

WOMAN(SCENE1):スカジャン1万8500円、ヒール1万1000円、ショルダーバッグ6900円/すべてフリークス ストア(フリークス ストア ラゾーナ川崎プラザ044-874-8482)、シャツ2万4000円/インディビジュアライズド シャツ(メイデン・カンパニー03-5410-9777)、デニムパンツ2万9400円/デンハム(デンハム・ジャパン03-3496-1086)
WOMAN(SCENE2):カーディガン2万9400円/デンハム(デンハム・ジャパン03-3496-1086)、デニムジャケット1万2800円、インナー2750円、ワイドパンツ8800円/すべてフリークス ストア(フリークス ストア ラゾーナ川崎プラザ044-874-8482)、スリッポン1万6000円/Amb(ハイブリッジ インターナショナル03-3486-8847)
WOMAN(SCENE3):コート8万8000円/タリアトーレ(トレメッツォ03-5464-1158)、トップス1万2000円/ブライズミー(ブライズミー03-6908-1340) インナー2750円※流用、デニムパンツ8800円/ともにフリークス ストア、バッグ1万5800円/ヤーキ×フリークス ストア(ともにフリークス ストア ラゾーナ川崎プラザ044-874-8482)、シューズ9800円/クーン(アースマーケティング03-5638-9771)
MAN(SCENE2):キルティングブルゾン2万5000円/パブリッシュ(アート ハビタット ショールーム03-6434-0460)、パーカ7900円/チャンピオン、パンツ1万2000円/ディッキーズ×グラミチ×フリークス ストア(ともにフリークス ストア ラゾーナ川崎プラザ044-874-8482)、スリッポン2万5000円/Amb(ハイブリッジ インターナショナル03-3486-8847)
MAN(SCENE3):ブルゾン4万9000円/バブアー(フリークス ストア ラゾーナ川崎プラザ044-874-8482)、ニット2万5800円、デニムパンツ2万7400円/ともにデンハム(デンハム・ジャパン03-3496-1086)、Tシャツ3500円/プロ‐タグ(メイデン・カンパニー03-5410-9777)、スニーカー1万5500円/クリアー ウェザー(ゼロ ジャパン03-6240-4306)
LOCATION:la jeune Boutique(ラジュンヌブティック)
CAR:オートクラフト

※掲載内容有効期限:2017年2月28日