娘の笑顔が教えてくれた、家族の成長に合わせるクルマ選び
2016/03/29
娘のお願いは何でも叶えてあげたいから……
結婚して都心の社宅から郊外、いわゆるベッドタウンへ引っ越したのが7年前。その後、娘も生まれ慌ただしくも充実した日々を過ごしてきた。
初めて買ったスズキ アルトは生活のためだった。通勤はずっと電車だったし、妻が買い物へ行くのに乗る程度。少し古いクルマだったが、休日に家族で近所のショッピングモールへ行くにも十分だった。これはこれで気に入っていた。
そう、娘が育つまでは……。
娘が小学校に入って少し経ったある日、おねだりされた。「もっと広いところで自転車に乗る練習したい!」。はっきり言って焦った。娘の言うことなら何でも叶えてあげたい。品薄だった某妖怪キャラクターのメダルを手に入れるため、暗いうちから並んだことを思い出す。それでも娘の喜ぶ顔を見て、報われた気になったものだ。
だから「ゴメンね、このクルマには自転車を積めないんだ」とは簡単には言いたくなかった。……そうだ。ちょうど車検のタイミングだ。もう一度娘の顔を見て、僕は買い替えを決意した。
たっぷり積めて運転も楽ちん。娘の言葉に思わずニヤり
娘をガッカリさせないため、一念発起。大きなクルマなら解決しそうだけど、やっぱり購入費用は抑えたい。具体的には軽自動車と同程度の予算で手に入れたい。
そこで見つけたのがホンダのフリード。よし、これで娘と初デートだ。自転車を載せて公園へ。しかも、コンパクトで運転しやすいから「パパ、運転上手だね」だって(嬉)。
娘のだけじゃなく僕の自転車もなんなく積める
娘の自転車を降ろす。「パパ、大好き!」と娘。僕はこのひと言のために生きている気がする。笑われようとも平気。それが偽らざる心境だ。
「パパも早く!」と言われ、自分の自転車も降ろす。大人用の自転車も前輪を付けたまま積めるから、娘を待たせることもない。大容量だし、開口部も広いから積み降ろしもラク。これには妻も喜んでいたな。
娘との初デートは大成功。フリードのおかげかも?
僕は子育てにマイルールがある。娘の成長のためなら苦労をいとわないこと。「アレしちゃダメ、これしちゃダメ」と言葉にして安心しない。成功も失敗も一緒に体験。自転車で転ぶのも忘れられない思い出になる。一生懸命、練習する彼女。どうやら初デートは成功みたい。来てよかった。じんわりと胸にそんな思いが染み渡る。
家族のためと思っていたけれど実は僕のためだった
妻が日常の足に使う程度だったから、クルマなんて何でも同じだと思っていた。だけど、背が伸びたら新しい服を用意するように、家族の成長に合わせてクルマも替える必要があるのかも。娘の笑顔がそう思わせてくれる。「次はどこに娘とデートに行こうか……」なんて考えているんだから、クルマが替わって一番喜んでいるのは僕なのかもしれない。
使い勝手抜群な「娘とのデートカー」を狙う
クルマを買ったら、娘といろんなところにお出かけしたい。だから自転車を載せられるだけでなく、遠出に向いていることも条件だった。普段使いしやすいことも大前提。そういう観点で検討したのがホンダ フリード、ホンダ フィットシャトル、トヨタ ポルテ。結局フリードを購入したけど、他の2台も捨てがたかったな。
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