【どんなクルマと、どんな時間を。】日産 エルグランド(現行型)× 元・高校球児、現・子煩悩パパ
2017/09/16
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?
子供の頃から野球漬け。しかし高校で自分の限界を知る
当然、自分はプロ野球選手になるのだとばかり思っていた。確信があった。
小学校2年生でリトルリーグに加入し、中学では学校の軟式野球部ではなく、硬式球を使うシニアリーグへ。勉強はほとんどせず「野球漬け」としか言いようのない毎日を送り、高校は奈良の超強豪校に進学。そこで全国高等学校野球選手権大会、俗に言う「夏の甲子園」にも出場した。
しかしその強豪校の、後にプロ球団からドラフト指名を受けることになる一部の先輩たちのプレーは、自分のそれとは明らかに次元が違った。
「俺はプロになれる器じゃない」
冷徹な現実を初めて突きつけられた。3年の夏大会後に部を引退するまでは真剣に続けたものの、そこで燃え尽きた。
フーガの走りより、ミニバンの大きなミラーに映る家族の姿を選ぶ
何をして良いかわからず、来ていた野球推薦での大学進学をすべて断り、卒業後はアメリカのシアトルへ。「イチローがいるから」というだけで決めた留学先だ。
だがシアトルで現在の妻・恵さんと知り合い、辻さんの人生は再び動きだした。
帰国後、大学を一般入試で受験。卒業後は大手企業に入社し、その後、恵さんと結婚。そして一男一女を授かった。
独身時代はコンパクトカーの日産 ノートに乗っていて、 恵さんと結婚した際に同じく日産のフーガに乗り替えたという辻さん。しかし長男・大翔(ひろと)くんが生まれると同時にミニバンの日産 セレナに買い替え、その後のセレナ ライダーを経て、現在は日産 エルグランド。
まだ子供がいなかった時代のように、日産 フーガみたいなセダンタイプの車で気持ちよく飛ばしたい、と思う瞬間がないわけではない。でもそれ以上に今は、ミニバンならではの大ぶりなミラーに映る子供たちの元気な姿を見ていたい。
この車で一緒に買い物に行くのが大好きな長女・莉桜(りお)さんの笑顔と、ぷよぷよのバットでゴムボールを打つことを覚え始めた大翔くんの、親バカなのかもしれないけど意外と鋭いスイングを、公園で見ていたい。今はそういった瞬間にこそ本当の幸せを感じると、辻さんは言う。
二度と戻らない瞬間だからこそ、ミニバンで存分に味わいたい
大翔くんの将来については、基本的には本人のやりたいようにやらせるしかないと思っている。でも、もしも自分と同じ野球の道を選んでくれたなら、父としては率直に言ってうれしい。そのため家で見るテレビ番組や、外で行う遊びの内容は「将来、大翔が気づいたら野球をやりたくなるように(笑)」実はこっそり調整および誘導しているらしい。
しかし辻さんが大切にしているそんな家族の瞬間瞬間は、どうしたって過ぎ去っていく。すべての物事は時の中へと消えて行き、二度と戻ることはない。絶対に。
でもだからこそ、過ぎ去ってしまうものだからこそ、そんな家族の「夢時間」を丸ごと包み込み、そして増幅してくれるエルグランドみたいな車を選んだのはやはり大正解だったのだなぁと、今日もしみじみ思う辻さんなのだった。
~どんなクルマと?~
■エルグランド(現行型)
駆動方式を従来のFRからFFに変更。低床化を実現し、走りの性能を向上、さらに燃費性能の向上が図られた。エンジンは旧型と同様の3.5LのV6と2.5Lの直4の2種類を用意。エクステリアは、従来型の押し出しの強さに加え、ロー&ワイドなプロポーションが強調された。日産の上級モデルらしく車内装備も充実しており、快適に過ごすことができる空間になっている。
~どんな時間を?~
■「家族とともに過ごす夢時間」
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