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災害から猫を守る。事前の備えや避難方法などペットの防災を紹介

災害から猫を守る。事前の備えや避難方法などペットの防災を紹介
災害発生時、猫を飼っている人は愛猫との「同行避難」を想定しておかなければなりません。猫の行動特性を理解したうえでの備え、準備すべき物などを “ペット防災”に詳しい「東京都獣医師会」の平井潤子さんに教えてもらいました。
話者
平井潤子

平井潤子(ひらい じゅんこ)。公益社団法人「東京都獣医師会」事務局長。NPO法人「ANICE(アナイス)」代表。環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」の編集や、動物防災対策に係るアドバイザーとして国と自治体の広域支援訓練などに従事している。東京都獣医師会発行の「ペット防災BOOK」も執筆した

 

日頃から猫との同行避難に備える

犬のマイクロチップを読み取る


普段は家の中だけで過ごす猫でも、被災時には屋外に連れ出す必要があるかもしれません。災害に備えて「他人と接することに慣れさせる」「ケージやリードに慣れさせる」といった準備をしておきましょう。

日頃からスキンシップを心がける

猫は飼い主以外の人や、他の動物に会うと不安を感じやすくなります。避難所などでの生活を考慮すれば、ある程度の対策をとっておくのがベターです。

まず、なでたり全身をくまなく触ったりする「ハンドリング」を日頃からすること。適度にハンドリングされた猫は「人や見知らぬ物への警戒心が和らぐ」といわれています。可能であれば子猫の頃からハンドリングを行い、複数の人と触れ合わせてあげましょう。

動物病院でワクチンを打っておく

室内飼いでも感染症を防ぐためのワクチン接種や、ノミ、マダニなどの予防薬接種は必須。飼い主が外で他の動物に接触したり、気づかないうちに排泄物を踏んだりすることで、病気を持ち込むからです。当然、避難所では多くの人や他の動物と接してリスクが高まるため、ワクチンをきちんと打っておきましょう。

猫を飼ったら、できるだけ早い段階でワクチンを接種すること。定期的に3種混合ワクチンを接種するのが一般的です。ただし、接種すべき薬の種類や頻度は、地域における感染症の流行状況によって変わりますので、かかりつけの獣医師と相談してください。

マイクロチップや迷子札を付ける

マイクロチップや迷子札を付けていれば、被災時に万が一離ればなれになっても再会できる可能性が高まります。

マイクロチップは猫の体内に埋め込む電子標識器具で、外れることがないのがメリット。動物病院で装着でき、日本獣医師会に飼い主の住所や連絡先などを登録します。保健所や動物愛護管理センターなどに猫が保護された場合、マイクロチップの情報を読み込み、飼い主に連絡してくれます。

一方で、迷子札は誰でも連絡先などの情報を見られるのがメリットです。しかし、迷子札が外れてしまったり、汚れて文字が読めなくなったりすることがあります。マイクロチップと迷子札を併用するのが理想的でしょう。

猫の迷子ポスターを作っておく

猫がいなくなってしまってから迷子ポスターを作ると、ちょうど良い写真が見つからないことも。そもそも災害発生時には停電で写真の撮影ができなかったり、紙や筆記用具も入手しにくくなったりします。

そのため、迷子ポスターを事前に作っておくのがオススメ。猫の成長記録を付けるつもりで、毎年製作すると良いでしょう。

迷子ポスターに掲載する内容例

  • 猫の名前
  • 猫の全身写真
  • 模様や尻尾の形など特徴的な部分のアップ
  • 猫の種類や性別、年齢
  • 特徴(できれば複数)
  • いなくなった日付や時刻、場所
  • 飼い主の連絡先(避難先)

災害時に預けられる場所をリストアップする

猫を他の場所に預けざるを得ない状況を想定し、動物病院やペットホテル、親戚など預け先をリストアップしておきましょう。預け先候補が多いほど、避難の選択肢が増えます。

さらに、動物病院やペットホテル、親戚などに「万一の際は猫を預かってほしい」とお願いするだけでなく、猫と事前に会ってもらうのがベスト。いきなり見知らぬ人に預けるのは猫にとってストレスなので、事前に慣れさせておきましょう。

リードとベストに慣れさせる

リードを付けて猫と散歩


逃走防止のためにリードを付けるのも効果的。ベストを着せ、そこにハーネスとリードをつなぐのが最も安心です。

ただし、災害時に初めて着けようとすると多くの猫が嫌がるでしょう。そのため、普段から慣れさせておくこと。リードとハーネスがあれば、避難所生活でも脱走対策をしながらケージの外で運動させてあげることができるかもしれません。

猫と一緒に避難訓練を行う

いざという場合に備えて、猫と一緒に避難訓練を実施しましょう。地震の場合や水害の場合、飼い主が外出中に被災した場合や深夜に被災した場合……など、あらゆる状況に備えてシミュレーションしておくことが重要です。

まずは猫と同じ体重になるように調整したペットボトルなどをキャリーバッグに入れ、実際に指定避難所まで歩いてみること。外出がストレスにならない性格の猫であれば、一緒に地域の防災訓練に参加するのもオススメです。指定避難所で猫の受け入れが可能か否かも事前に確認しておくことも忘れずに。

すぐに行動できる「アクションカード」を用意する

被災時に取るべき行動を時系列で記した「アクションカード」を作っておけば、被災時にも落ち着いて行動できます。避難行動だけでなく、携帯電話が使えない事態も想定して緊急連絡先を記入しておきましょう。

アクションカードに記すべき項目は、家庭の状況によって異なります。以下の項目は一例ですので、飼い猫の性格や飼っている環境に合わせてアレンジ。避難訓練を通じて見直すべき項目がないかチェックするのが有効です。

  • 家族に連絡して安否を確認する
  • 学校やデイケアセンターなど災害時の対応に従い、家族を迎えに行く
  • 決めておいた待ち合わせ場所に避難する
  • 避難時にブレーカーを落とし、水とガスの元栓を閉める
  • 外出中の家族への伝言を残す
  • 戸締まりをする
  • キャリーバッグに入れた猫を持つ

室内に災害対策し、必需品を蓄える

室内でくつろぐ猫


適切な同行避難ができるかは、日頃のお世話の仕方で決まります。避難生活に必要な猫用品のほとんどは日常でも使う物。脱走防止対策についても災害時だけでなく、普段から意識しておくべきことです。猫をきちんとお世話することが災害対策につながるのです。

家具の転倒防止、猫の脱走防止を行う

地震に備えて家具や家電、猫タワーなどの倒れやすい物は、転倒防止器具で固定しておくこと。食器棚の扉が開いて食器が割れたり、たんすの引き出しが開いてバランスを崩したりするのを防ぐため、扉や引き出しにはストッパーを付けておきましょう。ガラス窓には飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。

被災時には猫がパニックになって家から逃げ出さそうとすることもあります。普段から脱走防止の対策は猫のお世話には欠かせませんが、災害に備えて部屋の出入口に設置した柵が倒れないか、すり抜ける隙間が生まれないかなどもチェックしておきましょう。

猫が安心できる待避場所を作る

キャリーケース内にいる猫

部屋の角や押し入れの一角など安全な場所に、普段から猫の退避場所を設けておくこと。猫にとって「ココに行けば安心!」という場所があれば、被災時に猫がパニックにならずに済むかもしれません。

猫の待避場所は何ヵ所か設けておくのがベター。猫がどこに逃げ込んだか分からなくなるトラブルを防ぐこともできます。退避場所をキャリーバッグにしておけば、そのまま持って移動できるのでオススメです。

外出時に被災した場合の対策を講じる

災害発生時に帰宅困難な場合でも、自宅内に自動給餌器や自動給水器を設置しておけば短期間なら問題ないでしょう。猫が自分で使えるように普段から使用するのが有効です。また、スマホなどで、外出先から自宅にいるペットの様子が見られるペットカメラも設けておくと安心です。

猫用防災グッズを用意する

人用だけでなく、猫用の防災グッズも用意しておきます。以下は環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」に記載されている避難用品の例です。一度にすべてを持ち出すことは困難なため、緊急避難時に持ち出す必需品と、後から持ち出す生活用品に分けてパッケージしておきましょう。

猫の飼育に必要なグッズ

水を飲む猫


・ペットフードと水
ペットフードは日常から消費して使った分を補充する「ローリングストック」で備蓄します。おやつも含めて、普段から食べ慣れている物を用意すれば良いでしょう。水は、人用の備蓄水と同じでOK。猫が飲む分量を計算し、多めにストックしておきます。フードと水は5~7日分以上の備蓄が基本ですが、大規模な災害を想定して30日分を用意するのがベストです。

・食器
緊急時は紙皿などで代用できますが、神経質な猫は使い慣れている食器からでないと食べない可能性があります。いざというときに持ち出せるようにしておきましょう。

・キャリーバッグとケージ
原則的に、避難所で猫を飼育するキャリーバッグやケージは飼い主が用意します。緊急避難用のキャリーバッグと、避難所などで長期間過ごせる大きめのソフトケージを準備しておくと良いでしょう。

・首輪やリード、ハーネス
長期間の避難では首輪、リード、ハーネスが紛失・破損することがあるので、予備も用意しておきましょう。

・排泄物の処理用具やトイレ用品
猫砂は使い慣れているものがベター。持ち運びを考え、軽量なものを災害用に用意しておくのも一案です。ただし事前に避難訓練として試用し、猫がちゃんと用を足してくれるか確認しましょう。なお、避難先で用意したトイレでも使用済みの砂をまけばニオイで排泄を促せます。砂はひとつかみでも問題ないので、余裕があれば持ち出すと良いでしょう。

・療法食と薬
かかりつけの動物病院に相談し、普段から使っている薬や療法食を多めにもらってローリングストックで確保。大規模な災害が発生した場合、物流がストップすることを想定すると30日分は用意しておきたいところです。

猫との同行避難にあると便利なグッズ

タオルに包まる猫


・タオルやおもちゃなど匂いがついた物
猫の不安を少しでも和らげるために、普段から使っている物を持ち出しましょう。

・ウエットタオルや清浄綿
目や耳の掃除など、多用途に使うことができます。

・ビニール袋
排泄物の処理やケージの防寒など他用途に使えます。

・洗濯ネット
屋外診療時や逃走防止、パニックになって暴れる猫の保護などに役立ちます。

・段ボール、ガムテープ、マジック
段ボールとガムテープがあれば即席のハウスを作れます。ガムテープはキャリーバッグやケージを補修したり、注意喚起のメモを書いたり、衣服についた猫の毛を取ったりと様々なシーンで使えます。

・猫の写真
万が一、迷子になってしまったときに必要となります。迷子ポスターを作成しておくのが理想です。印刷物とともに携帯電話などに画像を保存しておくことも有効です。

被災時は自分と猫の安全確保を優先する

猫をキャリーケースに入れる


災害が発生したら、自分自身の安全を確保することが最優先。そのうえで猫をケージやキャリーバッグなどの安全な場所に待避させます。猫が隠れてしまったときはドアを閉め、脱走経路をふさいだうえで、洗濯ネットや毛布などを活用して捕獲します。

どうしても同行避難できないときは猫を自宅に残し、自分だけでも一時避難すること。安全な状況になってから自宅に戻り、あらためて捜索します。

猫と一緒に一時的な避難場所に行く

倒壊や浸水などで自宅が安全でない場合、猫をキャリーバッグなどに入れ、防災グッズを持って避難所など安全な場所に避難。猫の興奮を抑えるため、移動中はキャリーバッグに使い慣れた布を入れたり、布などで覆って目隠ししたり工夫してください。

自宅に帰れないときは頼れる人を探す

外出時に災害が発生して猫が自宅だけが残された場合、まず帰宅できるか判断。交通事情などで帰宅できないなら、家族や大家さんなど自宅へ入れる人に食事や温度の管理などを依頼すると良いでしょう。

もちろん、自宅周辺に危険が迫っていない場合、お願いするのはNG。長期間にわたって誰も帰宅できないときは、自治体の動物担当部署に相談します。

状況に応じ、最も安心な避難方法を選ぶ

ケージの中にいる複数の猫


自分と猫の安全が確保できたら被災状況などの情報を収集し、次に取るべき行動を決めます。

「自宅で在宅避難する」「猫と一緒に避難所に行く」「猫と一緒に車中避難する」「猫をペットホテルや動物病院に預ける」といった手段がありますが、適切な避難は状況によって異なります。できるだけ多くの避難方法を検討し、最も安全で安心と思える方法を選択することが大切です。

【猫と在宅避難する】自宅が安全なら率先して選びたい

室内にいる猫


「自宅に危険がなく、十分な備蓄品がある」状況なら、避難所に行かずに在宅避難を選びましょう。環境の変化に敏感な猫にはベストな選択肢となります。水道やガス、電気などライフラインが断たれている場合でも、備蓄品と救援物資で問題なく生活できます。

在宅避難のメリット
・慣れ親しんでいる環境で過ごせる
・感染症のリスクが低い
・プライバシーが保てる

在宅避難のデメリット
・ある程度の備蓄品が必要
・倒壊や火災のリスクがある
・救援物資を取りに行く必要がある

在宅避難での注意点1:場合によっては倒壊や火災のリスクが残る

余震による家屋倒壊や浸水による漏電、火災には十分に注意しましょう。近隣の家と自宅が違い場合には、延焼火災に巻き込まれる恐れも。状況によっては後から避難所に行く判断も必要です。

【指定避難所に同行避難する】自宅に住めない場合は必ず視野に入れる

避難所の猫


「自宅にとどまるのが危険」「避難指示が出ている」という状況なら、猫と指定避難所へ同行避難します。猫を含むペットの受け入れ体制は、避難所によって、また被災状況によって様々です。

受け入れ可の場合、主に「猫専用の屋内飼育所があり、飼い主と猫が別の場所に滞在する」ケース、「ペット飼育者専用のスペースやテントがあり、飼い主と猫が同伴して滞在する」ケースなどがあります。受け入れ不可の場合は「猫をどこかに預ける」「自宅に残して避難所から世話に通う」しかありません。

避難所のメリット
・自宅が危険でも、備蓄品がなくても、人と猫の生命を守れる
・周囲の他者から情報を入手しやすい

避難所のデメリット
・共同生活ゆえプライバシーを確保しにくい
・感染症のリスクが高まる
・猫が運動不足になりやすい

避難所での注意点1:長期間の避難所生活は猫にとってストレス

猫は環境に敏感なので、馴染みがなく、人や動物がたくさんいる避難所は大きなストレス。さらにケージなど狭い空間で長期間過ごすことになり、運動不足になりがちです。

可能ならハーネスを付けてケージの外に出し、ストレスを発散してあげましょう。避難所生活が長くなりそうなら「猫だけ自宅に戻して世話に通う」「猫を知人宅や動物保護施設など他の場所に移す」ことを検討すべきです。

避難所での注意点2:猫の感染症や寄生虫にも注意

避難所で猫は他の動物と同じ空間で過ごすことになります。そのため、感染症にかかったり、マダニやノミなどに寄生されたりするリスクが高まります。猫の健康状態をこまめにチェックしましょう。 被災状況にもよりますが、猫の体調に異変を感じたら、早めに獣医師に相談してください。

避難所での注意点3:猫好きな人によるトラブルも

避難所には猫が苦手な人、アレルギーがある人もいます。できるだけ排泄や、抜け毛などの衛生管理に努めましょう。猫を飼っている避難者同士で助け合い、自主的に飼育環境を整えることが大切です。

「猫好きな人が勝手にケージを開け、猫が逃げ出した」「猫に触ろうとして引っかかれた」というトラブルも少なくありません。人と飼育スペースを分けたり、「猫に触らないでね」などメモを貼ったりと対策が必要です。

【猫と車中避難する】短期間の避難なら検討する価値アリ

車に乗る猫


「自宅は余震や浸水で危険だが、備蓄品はある」「高台など、安全な場所に移動しなければならない」といった状況では、車中避難が有効な選択肢になるかもしれません。避難しながら移動できる唯一の方法で、車中泊に慣れていれば1週間程度なら十分に生活できます。

1台に避難できる人数は限られているので、大家族の場合は「避難所に行く人と車中避難する人を分ける」「猫だけ車中避難させる」など工夫が必要です。

車中避難のメリット
・万が一の際にすぐ移動できる
・感染症のリスクが少ない
・プライバシーが保てる

車中避難のデメリット
・エコノミークラス症候群のリスクがある
・温度管理が難しい
・長期間の避難には適さない

車中避難での注意点1:エコノミークラス症候群に注意する

エコノミークラス症候群は、体を曲げた同じ姿勢で長時間すごすことによって発生。車中避難する人にとって、命にも関わる危険な病気です。ただ、体を伸ばせれば、発生リスクは大きく下げられます。シートをできるだけフラットにし、隙間をクッションで埋めるなどで対策しましょう。

車中避難での注意点2:温度管理を徹底する

夏や冬ならエアコンをつけ、車内の温度を20~28度にキープ、できれば車内用の加湿器などを利用して湿度も50~60%の範囲に保ちます。熱がこもりやすいキャリーバッグやケージの場合は、忘れずに内部の温度チェックしてください。

夏はシェードなどで車内に直射日光が当たるのを防ぐ、日陰に車を止める、窓を開けて換気するなどで、車内の温度変化を抑えましょう。冬はケージの周りを段ボールで囲う、キャリーバッグの中に毛布を敷くなどで十分に防寒すること。餌だけでなく、水分を十分に与えることも大切です。

車中避難での注意点3:猫の脱走対策をする

ドアや窓を開けた一瞬の隙をついて猫が脱走することは、車中避難でよくあるトラブル。猫をキャリーバッグやケージに入れる、猫の居場所を目の細かい網などで隔てるなどの脱走対策は必須です。

リードを付けるのも有効。ただ、リードが首に絡まって窒息する危険もあるので、十分にケアしてください。

■参考記事
災害時に車中泊で避難するコツ。必要な物やリスクを回避する方法も解説

【猫を他所に預ける】自分でお世話が難しい場合は優先したい

ペットホテルにいる猫


「避難所で猫を受け入れてくれない」「自分でお世話をするのが難しい」といった状況では、飼い主とは別の場所に猫を預けるしかありません。自分が避難する場所から近く、頻繁に様子を見に行ける場所に猫のお世話をお願いしましょう。

動物病院やペットホテルなどに預けるのも手ですが、経済的な負担は少なくありません。見知らぬ相手だと猫にもストレスがかかるため、親族や友人など親しい相手にお願いするのが一番でしょう。

猫を預けるメリット
・自宅の片付けに行くなど、飼い主が自由に行動できる
・動物病院に預ける場合は猫の健康も守れる

猫を預けるデメリット
・預け先によっては費用がかかる
・飼い主と離ればなれになるので、猫に精神的な負担がかかる

避難生活中は猫の健康管理を徹底する

診察を受ける猫


被災時には、日常生活との違いに猫がストレスから水分不足や、下痢・嘔吐といった消化器系のトラブルが起こりやすくなります。猫と触れ合う時間を増やすなど、いつも以上に観察し、体調の変化を見逃さないように。

猫がケガしたり、体調不良の異変を感じたりした場合は、応急処置をしたうえで動物病院に連絡。できるだけ早く診察・治療してもらうように。また、病気やケガについては下記のサイトを参考にすると良いでしょう。

■参考サイト(外部)
日本臨床獣医学フォーラム「JBVP ご家族向け(猫の病気)」

CREDIT
写真: Adobe Stock、photoAC
文: 田端邦彦(ACT3)