初めからこの顔だったような違和感のなさ

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F SPORTにはスポーティな内外装に加え、専用チューンサスペンションやボディのたわみ・微振動を吸収するパフォーマンスダンパーを装着
国内ではスポーティセダンのGSに続いてスピンドルグリル採用第2弾となるのがRXだ。販売台数において、RXはレクサス全体におけるシェアの4割を占める売れ筋モデル。それだけに慎重かつ大胆なモデルチェンジが検討されてきた。

今回の変更のポイントは大きく2つ。1つは勇ましさを増したフェイスリフト。そしてもう1つはハイブリッドモデル450hと350に、スポーティバージョンの"F SPORT"が設定されたことである。なお、駆動方式として450hと350にはAWDとFFの両方が用意されるが、廉価版の270はFFのみ。パワートレインに大きな変更はない。

レクサスは今、ブランド全体で大きく舵を切り始めたばかり。イメージ中心のプレミアム戦略ではなく、デザインや走りの魅力においても、いわゆるジャーマン3に勝負を挑む決意を本格的に固めたらしい。勝負はこれからだ。

メインストリームとしてのSUVプレミアム

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ナビシステムが新しくなり、VICS情報に加え複数ユーザーからの情報を追加し最新ルートを検索。G-Linkのネットワークを用いてウェブ検索も可能に
試乗はまず350F SPORTから。エクステリアでは新しいグリルに専用の19インチチタンブラックホイールが精悍。コックピットデザインは大きく手を入れていないものの、ブラックで統一されたインテリアがスポーツカーのようだ。走りも期待を裏切ることはなく、SUVにしてはやけに足が引き締まっている印象。アップダウンの激しいワインディングを、ハンドルを切るだけでシャー プに走り抜けることができる。これは新たに装備された、ボディの前後端の「パフォーマンスダンパー」の好影響であることは間違いない。

エアサスを装備したバージョンLの450hはF SPORTに比べれば明らかに乗り心地は快適志向だが、コーナーでの安心感は十二分。特にSモード時の加速感は350以上に力強いので走りの面白さは甲乙つけがたいほどだ。

ハイブリッドSUVとしては国内外にライバルは皆無といえる。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード RX450h
全長×全幅×全高(mm) 4770×1885×1690
車両重量(kg) 2100
エンジン種類 V6DOHC+モーター
総排気量(cc) 3456
最高出力[ps/rpm] 249/6000+167+68
最大トルク[Nm/rpm] 317/4800+335+139
車両本体価格 584万円
Tester/堀江史朗  Photo/尾形和美