アルファ ロメオ アルファ156スポーツワゴン 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: アルファロメオの試乗レポート
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2009/03/02
※この記事はカーセンサー関東版33号(2000年9月7日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
称賛に値する観賞に堪えうるスタイリッシュな外観が魅力
↑重量増により前後重量バランスが是正され、ワインディングでの挙動がより穏やかな印象に(左)外観にこだわり、あえてリアゲートのハンドルはない。リモコンで開ける仕組み(右)
とにかくスタイリッシュ!アルファ156スポーツワゴンの一番の魅力はこれである。ワゴンでありながら、これだけ観賞に堪える外観に仕上げた点は、称賛に値する。全長×全幅×全高はセダンとは1mmたりとも変更なく、それゆえ斜めリアから眺めると、キュン!と引き締まったオシリがキュート。
リアドアのハンドルをCピラーに“カモフラージュ”する手法はセダンと同じ。できればルーフレールなしのスタイルを選べば、なおGOODだ。また、セダンにはないボディ色も用意されている。
インパネは基本的にセダンと共通。前席に座っていれば、振り返らないかぎりワゴンとはわからない。後席はルーフが長く、シートがわずかにセダンより低いため十分な広さ。ラゲージ下の遮音材や、リアドアのシールなどが追加されていて、静粛性も高い。
アルファらしい爽快な走りをスタイリッシュなワゴンで楽しむ
↑基本的にセダンと共通。標準装備のCDデッキは、操作性の点でイマイチ(左)実際の容量はそれほど広大ではないが、2人分の小旅行程度ならこれでも十分(右)
走りは、セダン同様、高回転キープの積極的な走りなら2L直4ツインスパークのセレスピード、もっとジェントルにというなら2.5L V6のQ-システムだ。日本仕様のQ-システムは、156に対しプラス80kgで、これはすべてリア側の車重アップ分。が、この重量増がネガティブには働いてはおらず、むしろセダンより前後重量バランスが是正され、ワインディングでの挙動もより穏やかな印象となった。一方でシーケンシャルミッションのセレスピードは、セダン同様、ストップ&ゴーを繰り返すような場面でのギクシャク感がでるのは事実。しかし、走り出してしまえば、アルファ ロメオらしい爽快なドライブが楽しめる。 リゾートホテルの駐車場に乗りつけられるスタイリッシュなワゴンである。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 2.5V6 Q-システム |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4430×1755×1415 |
ホイールベース(mm) | 2595 |
車両重量(kg) | 1470 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2492 |
最高出力[ps/rpm] | 190ps/6300rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 22.6kg-m/5000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/63 |
車両本体価格 | 429.5万円 |
島崎七生人の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 86/100 |
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