アウディ RS4 アバント▲マイナーチェンジで、最新のデザイン意匠を取り入れた4代目RS4アバント。ミディアムサイズワゴンながらも、アウディスポーツのレースで培った技術を存分に採用している。最新型では、ハードなスポーツ性能とコンフォートでの快適性を向上させ、ドライビング時の満足感をより一層深めている

先鋭さを凝縮したエキゾチックなエクステリア

2020年10月アウディ A4シリーズは、ドアパネルなどにも至る大幅なマイナーチェンジを受けた。それを受け、少し遅れて市場投入されたのが、RSモデルのRS4アバントだ。

ベースのA4はボディを拡幅し、ブリスターフェンダーなどを備えたが、RSモデルはもともとそれらが特徴であり、ドアやフェンダーなどのボディパネルに変更はない。エクステリアで大きく変わったのは、まずフロントまわりだ。

ブラックアウトされたグリルの上端には、3分割のスリットが備わった。これは、1980年代の名車スポーツクワトロへのオマージュだ。前後バンパーやエアインレット、サイドシルなどを専用デザインとし、ヘッドランプやリアライトも意匠変更されている。また、サイドスカート、リアスポイラー、リアディフューザーはグロスブラックとなる。全幅はベース車+20mmの1865mmだが、メリハリのある造形がよりワイドに感じさせる。

インテリアも、ベースのデザインはA4シリーズを踏襲する。ステアリングはフラットボトム形状で、表皮にはアルカンターラ素材を用いたRS専用のステアリングを採用。また、表皮にハニカム形状のステッチを施したスポーツシートが備わる。

ダッシュボード中央のモニターが10.1インチのタッチパネル式となったことで、センターコンソールにあったダイヤル式コントローラーが省かれた。また、フロントサイドにはアコースティックガラス(多層ガラス)が採用されたことで、静粛性が高められている。

パワートレインは、450ps/600N・m を発揮する2.9L V6ツインターボエンジンで、従来モデルからの変更はない。足元には、ブラックの5ダブルスポークデザインの20インチホイールに、タイヤは275/30ZR20のコンチネンタル・スポーツコンタクト6を装着していた。

また、サスペンションには、「DRC(ダイナミックライドコントロール)付きスポーツサスペンションプラス」が標準装備されている。これは、右前と左後、左前と右後の対角線上に位置するショックアブソーバーを油圧パイプと各中央バルブを介して連結し、ピッチングとローリングの動きをコントロールするというもの。「オート」、「コンフォート」、「ダイナミック」、「インディビジュアル」の4種類のモードを選択できるアウディドライブセレクトと連動して機能するスグれものだ。
 

アウディ RS4 アバント▲RSモデルには、専用のRSスポーツエグゾーストシステムや5種の大径ホイール、レッドブレーキキャリパーやブラックエンブレムなど、多彩なオプションが用意されている
アウディ RS4 アバント▲他車を幻惑させないマトリクスLEDヘッドライトや、シーケンシャルライトを標準搭載している。また、オプションでプライバシーガラスやサンルーフなどが装備可能だ
アウディ RS4 アバント▲450psという出力は、V8を搭載した先代RS6をも上回っている。0-100km/h加速は4.1秒を誇り、最高速度は280km/hにも及ぶ

ドライブモードを「コンフォート」にして走れば、20インチという大径サイズを感じさせず、乗り心地よく、ノイズも穏やかで実に快適だ。8速ATもまったく変速ショックを感じさせることなく、スムーズにクルージングできる。

クワトロシステムは、最近はアウディもオンデマンド式を採用するようになってきたが、さすがのRSモデルには、機械式センターディファレンシャルを搭載したフルタイム4WDを採用する。これに、左右後輪へのトルクを可変配分するリアスポーツディファレンシャルを組み合わせることで、よりスタビリティ性を高めている。味付けとして、アンダーやオーバーを感じることのないニュートラルな操舵感覚だ。

ワインディングに向かうにあたって「ダイナミック」モードへと切り替えると、エンジンの吹け上がりは鋭く、オプションのRSスポーツエグゾーストシステムが乾いた音を放つ。コーナーの進入で強めにブレーキングすると、ブリッピングを入れて小気味よくシフトダウンする。試乗車は、オプションのセラミックブレーキを装着しており、1820kgという車両重量をものともせずきっちりと止まる。ステーションワゴンをドライブしてことを忘れてしまう、気分はまさにスポーツカーだ。

近ごろ、BMWがいよいよ新型M3にツーリングを投入するという噂もあるが、アウディはすでに1994年登場のRSモデルである「RS2アバント」を生み出して以来、脈々と“最速ワゴン”を作り続けてきた歴史がある。このRS4アバントは、さすがその直系といえる完成度の高さを誇っていた。
 

アウディ RS4 アバント▲新型では、ステアリングヒーターが標準装備となった。また、ステアリングにはマルチファンクションの14個のボタンと、パドルシフトを搭載。インフォテインメントシステムは、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応している
アウディ RS4 アバント▲RSにはホールド性の高いSスポーツシートを標準装備。高さや深さの調節は電動式となっている
アウディ RS4 アバント▲シートカラーやステッチは、ブラックとブラック+レッドアクセント(写真)、ホワイトの全3種をラインナップする

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現行型(4代目)アウディ RS4アバント × 全国
文/藤野太一、写真/柳田由人、Audi AG

先代の3代目アウディ RS4アバントの中古市場は?

3代目アウディ RS4 アバント

2013年から販売されていた3代目。エンジンは4.2L V8自然吸気エンジンを搭載し、出力は450ps/430N・mとなっている。ブラックのアクセントでスポーツ感を強調する新型と違い、3代目はシルバーのアクセントでスポーティさを演出している。車両本体価格は、前期型が400万円前後、後期型が700 万円前後となっている。流通量は10台強と数は少ないものの、修復歴なしの低走行車が多く、良質車から選べる魅力的な市場となっている。
 

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3代目アウディ RS4 アバント × 全国
写真/Audi AG

【試乗車 諸元・スペック表】
●2.9 4WD

型式 3BA-8WDECF 最小回転半径 5.5m
駆動方式 4WD 全長×全幅×全高 4.78m×1.87m×1.44m
ドア数 5 ホイールベース 2.83m
ミッション 8AT 前トレッド/後トレッド 1.61m/1.6m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS - 車両重量 1820kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.11m
マニュアルモード    
標準色

ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ナルドグレー、ソノマグリーンメタリック、ターボブルー、タンゴレッドメタリック

オプション色

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掲載コメント

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型式 3BA-8WDECF
駆動方式 4WD
ドア数 5
ミッション 8AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ナルドグレー、ソノマグリーンメタリック、ターボブルー、タンゴレッドメタリック
オプション色 -
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.5m
全長×全幅×
全高
4.78m×1.87m×1.44m
ホイール
ベース
2.83m
前トレッド/
後トレッド
1.61m/1.6m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1820kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.11m
掲載用コメント -
エンジン型式 DEC 環境対策エンジン -
種類 V型6気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 ターボ 燃料タンク容量 58リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 2893cc 燃費(WLTCモード) 9.9km/L
└市街地:7.1km/L
└郊外:9.9km/L
└高速:11.8km/L
燃費基準達成 -
最高出力 450ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
600(61.2)/5000
エンジン型式 DEC
種類 V型6気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置 -
総排気量 2893cc
最高出力 450ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
600(61.2)/5000
環境対策エンジン -
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 58リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 9.9km/L
└市街地:7.1km/L
└郊外: 9.9km/L
└高速: 11.8km/L
燃費基準達成 -