【試乗】新型 フォルクスワーゲン ゴルフ GTI|速い! そして洗練度を増した走り! これはまさに“大人”のホットハッチ!
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
2025/04/03

さらに使いやすくなった新インフォテインメントシステム
フォルクスワーゲンのベストセラーモデル、ゴルフがデビューしたのは1974年のこと。そして、はやくもその翌年にはスポーツバージョンの「GTI」が発表されている。ベースのゴルフとGTIはそれから半世紀の時を経て進化し続けてきた。
2025年1月に国内販売が始まった新型ゴルフは、2021年に発売された第8世代の改良版にあたるもので通称「8.5型」とも呼ばれている。全長4295mm、全幅1790mm、全高1465mm、車両重量1430kgとほぼ従来型から変更はないが、あらゆる車が大きく重くなっている中で、使い勝手を犠牲にすることなく実用性高く、かつ日本の道でもストレスを感じることがない絶妙なサイズだ。

エクステリアでは、ハニカムグリルやフロントスポイラー、ディフューザー付きリアバンパーなどGTI専用のパーツを装備。新型ではドアパネルのサイドミラー下あたりにGTIロゴが配されている。また、最大500mの照射が可能なメインビームを搭載するLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」とともに、白く浮かび上がるように輝くイルミネーションのVWロゴがわかりやすい識別点。テールランプも3DデザインのLEDとなっている。第5世代GTIで人気だったホイールデザインを復刻したという19インチアルミホイールは、アダプティブシャシーコントロール「DCC」とのセットオプションとなっている。
インテリアでは、伝統のチェック柄のファブリックシートを標準装備。ドアを開くとGTIであることを目に訴えかけてくる。腰を深くかけると適度なホールド感があり、コンフォート性とスポーティさとをうまくバランスさせている。もしファブリックでなくレザーがお好みなら、オプションでスポーティなレザーシートも選択可能となっている。
新型の注目のポイントとしては、新インフォテインメントシステム“MIB4”を搭載したこと。12.9インチの大型タッチディスプレイを採用し、ディスプレイ下部にはエアコンの温度設定や音量設定を行うバックライト付きタッチスライダーバーを設置。従来モデルからデジタル化が進んだものの、インフォテインメントシステムにやや使いにくさが指摘されていたが、新型では操作性が改善された。さらにシステム演算処理性能が高められ、地図スクロールなどのレスポンスも向上している。また、オーディオやエアコンなどの音声操作が可能な「IDA(アイダ)ボイスアシスタント」を搭載する。


扱いやすくてとにかく速い!
2L 直列4気筒ターボ「TSI」エンジンは従来比+20psの最高出力265ps、最大トルクは従来と同じく370N・mを発揮する。トランスミッションは7速DSGだ。1600回転から最大トルクが味わえるため第一印象としてはとても扱いやすい。ベースモデルと比較しては申し訳ないが、試乗の際に150ps仕様の「eTSI」から乗り替えたこともありその差は歴然だった。
アクセルペダルを強く踏み込めばとにかく速い。それは従来型も同様だが、どんどん洗練度が増している印象。それを享受するためには先述したオプションの「DCC」は是非モノといえる。走行モードで「コンフォート」を選べば乗り心地は良好で235/35というロープロファイルなタイヤを履いているとは思えないほど。また「スポーツ」を選べば、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」ともあいまって、コーナリング時にもアンダーステアを感じることなくグイグイ曲がっていく。とはいうもののいわゆる“ホットハッチ”とは性格の異なる、もっと大人っぽい印象だ。

電動化に向けて難しい舵取りを迫られる中、2024年末のドイツ本国でのストライキなどフォルクスワーゲンも苦しい状況に直面している。しかし、「ゴルフ」そして「GTI」という看板商品が健在なのは車好きとしてうれしい限りだ。ちなみに、2027年から本社工場では電気自動車版のゴルフとT-Rocの生産開始が予定されており、内燃エンジン仕様のゴルフの生産はメキシコへ移管される計画となっている。もしドイツ本社製ゴルフがご所望ならお早めに。




ライター&エディター
藤野太一
カーセンサー、カーセンサーネットの編集デスクを経て、カーセンサーエッジの創刊デスクを務める。現在はフリーランスのライター&エディターとして、自動車誌をはじめビジネス誌、ライフスタイル誌などにも寄稿する。
フォルクスワーゲン ゴルフ(現行型)の中古車市場は?

コンパクトハッチのベンチーマークとなるゴルフの現行モデルは2021年に8世代目として登場。横置きエンジン搭載のFF用プラットフォーム「MQB」を採用、マイルドハイブリッドをブランド初採用している。デジタルコックピットプロを取り入れるなど、デジタル化を進めていることもポイントとなる。
2025年3月下旬時点で、中古車市場には430台程度が流通。支払総額の価格帯は220万~800万円となる。GTIは60台程度で、支払総額は350万~550万円。4WDのハイパフォーマンスモデルであるRは20台ほどが流通している。
▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフ(現行型)× 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●GTI
型式 | 7BA-CDDNP | 最小回転半径 | 5.1m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.3m×1.79m×1.47m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.62m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.54m/1.52m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1430kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | -m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ドルフィングレーメタリック、ピュアホワイト、ムーンストーングレー、グラナディラブラックメタリック、クリスタルアイスブルーメタリック、アネモネブルーメタリック、オイスターシルバーメタリック |
||
オプション色 |
キングズレッドメタリック、オリックスホワイトパールエフェクト |
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掲載コメント |
- |
型式 | 7BA-CDDNP |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | ドルフィングレーメタリック、ピュアホワイト、ムーンストーングレー、グラナディラブラックメタリック、クリスタルアイスブルーメタリック、アネモネブルーメタリック、オイスターシルバーメタリック |
オプション色 | キングズレッドメタリック、オリックスホワイトパールエフェクト |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.1m |
全長×全幅× 全高 |
4.3m×1.79m×1.47m |
ホイール ベース |
2.62m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.54m/1.52m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1430kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | -m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | DNP | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 51リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1984cc | 燃費(WLTCモード) | - |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 265ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
370(37.7)/4500 |
エンジン型式 | DNP |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 265ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
370(37.7)/4500 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 51リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | -km/L |
燃費基準達成 | - |