ドラムブレーキ|自動車なんでも用語集'

ドラムブレーキ(どらむ・ぶれーき)/[足回り]

タイヤと一緒に回転する円筒型ドラムの内側に、ブレーキシュー(表面に摩擦材を付けた可動パーツ)を押しつけることで制動力を得るブレーキ。油圧などによる倍力装置がなくても強い制動力を発揮するが、ドラム内に雨などの水分が入ると制動力が低下し回復するのも遅く、また放熱性が悪いので熱ダレが激しいなどの難点があり、現在ではディスクブレーキに主役の座を譲っている。

ただシステム自体はシンプルなため、重量の軽い車の後輪用や駐車(サイドブレーキ)用として今でも採用されている。構造上3タイプに大別されるが、乗用車用としてはリーディングトレーリング(LT)方式が一般的だ。