全ての主要インタフェース・プロトコルに対応する業界初の車載用CAN ESD保護デバイスを発表
カテゴリー: パーツ関連ニュース
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2015/07/10
高度運転支援システム(ADAS)など、自動車における新機能の導入に伴い、通信速度、コスト、使いやすさを用途に応じて多様に組み合わせた各種通信プロトコルが普及しています。STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、CAN(Controller Area Network)バス・ラインを静電放電等の過渡現象から強力に保護すると共に、全ての主要な車載インタフェース・プロトコルに対応した新しい保護デバイス2品種を発表しました。
ESDCAN02-2BWYおよびESDCAN03-2BWYは、車載グレードに対応したデュアル・ライン保護デバイス(Transil(TM))で、STの過渡保護デバイス(1)に関する長年の経験と、自動車市場(2)に対する深い知見が生かされています。同製品は、極めて低い端子間容量値(3.5pF)とスタンドオフ電圧(最低24V)などのパラメータの組み合わせを最適化し、全ての主要インタフェース(CAN-FD、LIN、FlexRay、MOST、SENT等)に対応する業界初のCAN保護デバイスを実現しています。
・部品点数を削減し、高ビット・レート向けの回路設計を簡略化する低い端子間容量値(最大3.5pF)
・基板の小型化に貢献する超小型SOT323パッケージを採用
・ESDCAN02-2BWY:車載用バッテリ逆接続保護要件に対応する28Vのブレークダウン電圧(V(BR))
・ESDCAN03-2BWY:他社同等製品と比べて,最も優れた最大35Vの超低クランプ電圧(V(CL))
・ISO10605に準拠し、最大±30kV(標準)に対応するESDサージ保護機能が最終製品の堅牢性を保証
両製品は量産中で、超小型パッケージ(SOT323-3L)で提供されています。単価は、100個購入時に約0.078ドルです。
(1)IHS社 bi-annual TVS Diodes and ES Protection World Report(2013年11月)
(2)Strategy Analytics社によると、STは世界第3位の車載半導体サプライヤです。(Automotive Semiconductor 2014 Vendor Market Shares、2015年4月)
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。