ミニキャブミーヴ▲約1年8ヵ月ぶりに一般販売が再開されたミニキャブミーブ。販売再開にあたってドアミラー変更やオートライト追加といった法規対応策が織り込まれた

カーボンニュートラルの実現に向けて需要が高まる軽商用EV

三菱自動車が軽商用電気自動車であるミニキャブミーブの一般販売を11月24日に再開する。設定グレードと税込み価格は次のとおりである。
・CDハイルーフ2シーター 243.1万円
・CDハイルーフ4シーター 245.3万円

今回の販売再開にあたり、
1)ユーティリティーナット追加など荷室の使い勝手アップ
2)ルームミラーとドアミラー変更
3)オートライト追加
4)ASC(横滑り防止装置)追加
5)電費モード変更(JC08からWLTCに)
が行われた。

ミニキャブミーブは、国内メーカー唯一の軽商用EVとして2011年12月に発売され、2021年3月末にいったん生産が終了した(一部の法人向けに生産は継続していた)。今日、カーボンニュートラル社会の実現に向けて脱炭素化の取り組みが加速しており、物流関係や自治体で軽商用EVの需要が高まっていることを受けて一般販売の再開が決定された。
 

ミニキャブミーヴ▲電気自動車であることをアピールするボディサイドとハッチゲートのデカールはディーラーオプションとして用意されている

ミニキャブミーブには、総電力量16kWhのバッテリーと高効率なモーターが搭載されており、一充電あたりの航続距離は133km(WLTCモード測定値)。三菱が調べたところ、軽商用バンの77%のドライバーは1日あたりに走る距離が65km未満で、ミニキャブミーブは移動範囲が限られた配送業などに適している。
 

ミニキャブミーヴ▲場面に応じて普通充電と急速充電を使い分けられる。写真は運転席側に備わる普通充電口で、急速充電口は助手席側に配置されている

回生ブレーキによって減速時にはモーターが発電機の役割を果たし、バッテリーを充電。ドライブモードは電力消費を抑える「ECO」、通常の「D」、回生ブレーキの効きが強い「B」の3段階に切り替えられる。
 

ミニキャブミーヴ▲モーターは走り出しから最大トルクを発生するため、荷物を積んでいるときでもキビキビ走ることが可能だ。また、高い静粛性によって深夜・早朝も周囲に気兼ねなく走行できる

バッテリーはフロア下に搭載されており、荷室には600mm×450mm×600mmの段ボール箱を14個、積むことができる。また、フックやレールが設置しやすいよう、10ヵ所にユーティリティーナットを装備。
 

ミニキャブミーヴ▲荷室の寸法は奥行き1830mm×幅1370mm×高さ1230mm。ユーティリティーナットが追加されてフックやレールが装着しやすくなった

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三菱 ミニキャブミーブ× 全国
文/マガジンX編集部、写真/三菱