日産自動車、英国工場での「キャシュカイ」生産が200万台を達成
カテゴリー: 日産のニュース
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2014/11/04
・英国で生産される車種として、最短で累計200万台を達成
・欧州でデザイン、開発、生産され、世界中に輸出
・工場では1分に1台が生産されている
・英国内1万1千人以上の雇用を創出
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、3日、英国サンダーランド工場で生産している「キャッシュカイ」が、最短で生産200万台を達成し、自動車業界に新たな歴史を作った、と発表しました。
このクロスオーバーセグメントを創出してから8年足らずという短い期間で、「キャシュカイ」は英国の自動車産業史の残る、生産マイルストーンを達成しました。
厚木市のデザイナーや技術者の幅広いサポートを得ながら、英国ロンドンに所在する日産デザインヨーロッパや英国クランフィールドやスペインのバルセロナに所在する日産テクニカルセンター・ヨーロッパが中心となり、「キャシュカイ」は欧州向けモデルとして、欧州でデザインや開発を行いました。
「キャシュカイ」は、初代からこれまでの7年間、様々な賞を受賞してきました。 また新型モデルでは、英国の自動車専門誌「What Car?」の「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、欧州で好評を博してきましたが、今回の新記録は、同車の歩んできた目覚ましい一年を締めくくるに相応しいものとなりました。
日産の欧州事業を統括する、専務執行役員であるポール ウィルコックスは、「『キャシュカイ』は、欧州で最も売れているクロスオーバーとしての地位を更に確固たるものとしています。世界中で販売され、英国で200万台の生産を達した『キャシュカイ』は、欧州のデザイン、開発、生産部門におけるグローバルサクセスストーリーです。」と述べました。
またウィルコックスは、「この新たなマイルストーンを達成したサンダーランド工場の仲間を称えたいと思います。今から、生産累計300万台がいつ達成できるか楽しみです。『キャシュカイ』は正に、いままでにないワクワクをお客様に与えたい、という日産のブランドメッセージを体現したモデルです。」と述べました。
日産は、2006年12月に「キャシュカイ」を投入し、新たなセグメントを創出しました。デザイン、開発、生産分野では、英国に5億3,400万ポンドを投資してきました。また「キャシュカイ」は、英国の自動車産業に11,000人以上の雇用を確保しました。なお、生産量の85%(1,706,633台)は、コンゴやカタールをはじめとする世界132の市場に輸出されました。
生産された200万台目の「キャシュカイ」は、新たなグレード「n-テック」で塗装色マグネティックレッドのモデルで、英国のお客さまに納車予定です。今年10月に発表した同グレードは、独自の新しいデザインに加え、「フォワード・エマージェンシー・ブレーキ」、「トラフィック・サイン・レコグニション」、「レーン・ディパーチャー・ワーニング」、「ハイビーム・アシスト」など、日産の「セーフティー・シールド」技術を装備しています。
「キャシュカイ」は、英国サンダーランド工場の第1生産ラインで、100%電気自動車「日産リーフ」と共に、2010年より高い需要に応えるために24時間体制、3シフト制で、約1分1台生産されています。
また、新型「キャシュカイ」は、「パルサー」、「e-NV200」、英国生産の「ジューク」、「ノート」、「日産リーフ」とともに、欧州市場における日産の新車投入攻勢を担う車種のひとつです。
ウィルコックスはさらに述べました、「新型『キャシュカイ』は、この12ヶ月で投入にしてきた12車種の新車のひとつです。これまでに最も充実した日産のラインナップは、2016年までに欧州でのアジアブランドナンバーワン獲得の目標に向けて貢献することになるでしょう。」
「キャシュカイ」の成功には、英国パディントンにある日産デザインヨーロッパと、ベッドフォードシャー州クランフィールドにある日産テクニカルセンター・ヨーロッパによるデザイン・開発が大きく寄与しています。また、ハートフォードシャー州リックマンスワースを拠点とした販売およびマーケティングに支えられ、「キャシュカイ」は英国において人気車種となり、日産車市場シェアの新記録達成に寄与しました。工場やこれらの拠点や英国内ディーラーなどでは、1万1,500人以上が雇用されており、さらに、英国のサプライチェーンにおいて2万6,000人の雇用を支えています。
「キャシュカイ」のグローバル累計生産台数は、現在、中国および日本で生産している初代モデルと合わせ250万台以上となります。2015年には、ロシア市場向けに、サンクトペテルブルグの日産の工場で新型「キャシュカイ」の生産を開始する予定です。
英国サンダーランド工場は、年間50万台以上を生産しており、生産性、品質面でグローバルベンチマークとしてレベルを維持しています。現在は、「キャシュカイ」、「ジューク」、「ノート」、「日産リーフ」及び「日産リーフ」の走りを支えるリチウムイオンバッテリーを生産しております。
「キャシュカイ」の生産台数は、英国サンダーランド工場の歴史の上、「マイクラ」に次ぐ規模に拡大しています。同工場では、1992年から2010年の18年間で累計2,368,704台の「マイクラ」を生産しました。