シエンタ▲扱いやすい5ナンバーサイズのまま、初代からの美点である「使い勝手の良い室内空間」に磨きがかかって2列目シートの居住性が向上した新型シエンタ

「シカクマル」がテーマの親しみやすい内外装デザイン

トヨタは、8月23日にシエンタをモデルチェンジし、発売した。月販基準台数は8300台。

設定グレードと税込み価格は下記のとおりである。なお、価格は5人乗り/7人乗りの順に表記。

【ガソリン2WD車】
・Xグレード 195.0万円/199.0万円
・Gグレード 230.0万円/234.0万円
・Zグレード 252.0万円/256.0万円

【ハイブリッド2WD車】
・Xグレード 238.0万円/242.0万円
・Gグレード 265.0万円/269.0万円
・Zグレード 287.0万円/291.0万円

【ハイブリッド4WD車】
・Xグレード 257.8万円/261.8万円
・Gグレード 284.8万円/288.8万円
・Zグレード 306.8万円/310.8万円

外観デザインは、広い室内空間と取り回しの良さを具現化しており、水平のベルトラインによって大きなキャビンと良好な視界が表現されている。モチーフは「シカクマル」で、コーナー部を丸く設計することでコンパクトに見えるように工夫。さらに、ツール感を表現する大型サイドプロテクションモールも備わっている。

ボディカラーは全7色で、ダークグレーのルーフが組み合わされる2種類のツートーンも用意されている。
 

シエンタ▲「シカクマル」がモチーフのエクステリアはコーナー部を丸く仕上げることでコンパクトに見えるよう工夫されている。プロテクト感を表現する大型モールも特徴にあげられる

インテリアも「シカクマル」をモチーフにデザインされ、収納スペースには入れるモノを表現したピクトグラムが刻まれている。また、一部グレードのシート表皮には消臭&撥水撥油加工が施されている。

水平基調に設計されたインパネの一部にはファブリックが用いられ、左右ドアのベルトラインへとシームレスにつながっていて室内空間の広がりと車両感覚のつかみやすさをサポート。
 

シエンタ▲上面がファブリック仕上げのインパネは水平基調に設計されていて広がり感と車両感覚のつかみやすさに寄与している。随所に収納スペースが設けられていて使い勝手も良い

通信型ナビ対応のディスプレイ画面付きオーディオも設定されている。また、車内Wi-Fiは全車に標準装備の車載通信機を介してデータ通信量無制限でスマホをインターネットに接続させられる。

最新のソフトウエアに更新できるアップデートは、無線通信または販売店での有線接続によって行え、購入後も新たな機能を追加したり性能を向上させることができて車を進化させられる。

ハイブリッド仕様は、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントをオプションで選べる。 内装色は明るいフロマージュとシックで落ち着いたブラックに加え、アースカラーのカーキもオプションで設定されている。

キャビンは、室内高が先代モデルより20mm高くなり、水平基調のベルトラインと立てられたサイドガラスによって開放感を演出。すべてのウインドウガラスにUVと赤外線をカットする機能をオプションで加えることもできる。

1~2列目シートの乗員間隔は先代モデルより80mm増の1000mmに広がり、2列目シートの居住性が向上した。また、後席乗員の快適性を高める天井サーキュレーターとスライドドア内蔵の巻き取り式サンシェードも用意されている。
 

シエンタ▲1~2列目シートの乗員間隔と室内高が増して居住性が向上したキャビン。写真の内装色はオプション設定のカーキで、アースカラーならではのナチュラル感が味わえる

地面からのフロア高は330mmを維持しつつ、スライドドア開口部の高さは先代モデルより60mm広がって1200mmに達した。さらに、床下に足をかざすだけでスライドドアを開け閉めできるハンズフリー機能も設定されている。

リアゲート開口部の高さは、先代モデルより15mm、荷室高は先代モデルより20mm、それぞれ拡大されて27インチ自転車も積載できる空間を確保。

5人乗りモデルは、2列目シートの構造が見直されて格納時の高さが抑えられ、先代モデルより荷室高が50mm増えた。
 

シエンタ▲リアシートを格納すれば27インチ自転車を載せることも可能だ。写真は2列シート5人乗りのラゲージスペースで、シート格納時の荷室高は先代より50mm増加している

ハイブリッド仕様、ガソリン車ともにクラストップレベルの燃費

安全装備がセットになったセーフティセンスは全車に標準装備されている。衝突被害軽減ブレーキは検知範囲が拡張され、衝突回避と被害軽減に寄与。交差点での衝突回避支援も拡大されている。

このセーフティセンスの単眼カメラと後方カメラが走行中に捉えた映像は内蔵メモリに録画され、ディスプレイ画面付きオーディオで再生したりスマホに転送できるドライブレコーダー機能を設定。

歩行者の横断や飛び出しに備えてリスクを先読みし、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリングとブレーキ操作をサポートするプロアクティブ・ドライビング・アシストも採用。
 

シエンタ▲車両に装備されているカメラを活用し、走行中に捉えた映像が録画されるドライブレコーダー。映像をUSBメモリに取り出してパソコンなどで確認することもできる

一部グレードには、ステアリング、アクセル&ブレーキ、シフトチェンジの全操作を車両が支援してスムーズな駐車を実現するアドバンスト・パークが用意されている。後退駐車/前向き出庫に加え、前向き駐車/後退出庫にも対応している。

プラットフォームは、TNGA世代のGA-Bをベースに新設計。おもな骨格を連結させた環状骨格構造によって結合部の剛性が高まっている。構造用接着剤とマスチックシーラーの一部は高減衰タイプで、操縦安定性や乗り心地、静粛性の向上に寄与している。

サスペンションは、前輪がストラット式、後輪がトーションビーム式。最小回転半径は狭い道でも取り回しやすいよう、5.0mに設定されている。
 

シエンタ▲TNGA世代のGA-Bプラットフォームをベースに開発されたボディは、環状骨格構造に仕上がっていて高剛性を実現。構造用接着剤とマスチックシーラーの一部には高減衰タイプを使用

ハイブリッド仕様は、1.5Lダイナミックフォース・エンジンの採用とシステムの高効率化によってクラストップレベルのWLTCモード燃費28.8km/Lを達成している。さらに、降雪時や雨天時の登坂発進で高い安心感をもたらすE-Four(4WD)もラインナップ。

ガソリン車にも1.5Lダイナミックフォース・エンジンを起用。ダイレクトシフトCVTとの組み合わせでWLTCモード燃費は18.4km/Lを記録している。CVTにはマニュアル感覚でシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャル・シフトマチックも設定。

新型シエンタは、サブスクリプション・サービスのKINTO-ONEでも購入できる。ウェブまたは販売店にて申し込み可能で、7年プラン・ボーナス月加算11万円の場合、月額2万4640円から利用できる。
 

福祉車両のウェルキャブには複数タイプを用意

引き続き用意されている福祉車両は、ハイブリッド仕様を含めてバリエーションが拡大された。価格帯は202.2万~296.7万円。

車いす仕様車タイプIには、後輪エアサスペンションと角度9.5度のスロープが装備されている。

車いす仕様車タイプIIは、おもに車いすを利用する子供向けに設定。専用の助手席シートを折りたためば、運転席から手が届く1.5列目に車いすのまま乗車できる。

車いす仕様車タイプIIIは、リアゲートを開けると車高が降下してスロープが展開し、狭い場所でも乗降できる。おもに法人向けとして新設定。

フレンドマチック取付用専用車は、車いす利用者が自ら運転するための仕様で、発進&低速時のステアリング操作力がベース車の約2分の1に抑えられている。
 

シエンタ▲福祉車両のウェルキャブには、複数の種類が設定されている。写真は車いす利用者が1.5列目の位置に乗車できるタイプIIで、ストレッチャーでの乗車にも対応している
文/マガジンX編集部、写真/トヨタ