初代 ミニ ミニクロスオーバーが1年で約10万円安くなり、過去最安値に! 今狙うならどんな物件がオススメ?
2022/05/31
乗りやすいサイズの初代ミニクロスオーバーの中古車平均価格が過去最安に
2011年1月のデビューからもう10年以上。
個性的なフォルムで人気の初代ミニ ミニクロスオーバーも、じわじわと値を下げ、ここ1年では10万円ほど中古車平均価格が安くなった。さらに、現在は130万円を切り始めて過去最安値となり、お買い得感が増してきた。
弟分のミニが現行型で大きくなったため、恐らく次期型は今より大きなモデルになりそう……。それだけに、ちょうど良いサイズの初代狙いの人にとっては、中古車が手頃になっている今がチャンスと言えそうだ。
では、そんな今、初代ミニクロスオーバーを狙うならどんな物件がオススメなのか? 相場状況とモデル概要を確認しつつ紹介しよう。
▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(初代)×全国中古車相場状況
今も人気のモデルだが、値落ち傾向であることは確か
先述のとおり、デビューから10年以上となる初代ミニクロスオーバー。
人気ゆえ比較的中古車価格が安定しているモデルのひとつだが、さすがにじわじわと値を下げてきた結果、中古車平均価格はついに過去最安値を付けている。
相場を見ると、例えば2021年1月に158.0万円だった平均価格は右肩下がりで同年4月には147.1万円と3ヵ月で約10万円も下がった。
しかし、人気車ゆえに「それなら買いたい」とばかりに需要が増え、以降2021年12月まで140万円台をキープ。いわゆる踊り場に入った。
ところが、2021年末から再び値落ちが加速し、直近4月のデータでは137.2万円と過去最安値を記録した。 さらに、原稿執筆時点の平均価格は128.8万円と130万円を割り込んでおり、やはり下げ圧力は着実にかかり続けているのだ。
一方で、中古車の延べ掲載台数は2021年1月から現在まで800~900台をキープ。この間大きな増減はない。
ここからも、2021年の1月から5月に向けての中古車価格の下落や2022年3月以降の下落は、台数が増えたことで発生したのではなく、経年によるものだとわかる。
価格は下がっているけど台数は1年以上ほぼ同じ。つまり安く選びやすい状況なのは確かだが、同時に経年によって中古車の平均走行距離は約5万8000kmと5万kmを超えてきている。
良コンディションの初代ミニクロスオーバーを狙うなら、走行距離がさらに延びない今のうちに狙うのが正解だろう。
モデル概要をおさらい!
弟のミニよりちょっと大きな、ミニ史上初の4ドアモデル
では、初代ミニクロスオーバーのどのモデルを狙うべきか。そのためにモデル変遷をおさらいしておこう。
2011年1月に初めて日本に上陸したミニクロスオーバー。海外では「ミニカントリーマン」と呼ばれていたモデルだが、日本では「ミニクロスオーバー」の名前が採用された。ミニを冠するモデルとしては初めての4枚ドアが採用されたモデルでもある。
北米市場を強く意識したモデルのため、当時の2代目ミニよりは約400mm長いなどそこそこ大きいが、デビュー時は独立した4つのシートを備えて、ミニ同様に乗車定員は4名とした。「大人4人が快適に乗車できる」“ミニ”だったのだ。ただし、デビュー時から後席に3人座れるベンチシートがオプションで用意され、次第に5人乗りが中心になっていった。
デビュー時に搭載されたエンジンは1.6L(ワン/クーパー)と1.6Lターボ(クーパーS/クーパーSオール4)の2種類。トランスミッションはいずれも6速MTか6速ATを選べた。ミニ初となる4WDのクーパーSオール4は、走行状況に応じて駆動配分を前100:後0~前0:後100の間で変えてくれる。
2013年1月には、ミニでお馴染みのハイパフォーマンスモデル「ジョン・クーパー・ワークス」がミニクロスオーバーにも追加された。
クーパーSと同じ1.6Lターボを搭載し、クーパーSの最高出力184ps/最大トルク240N・mに対し、ジョンクーパーワークスは218ps/280N・mに高められており、これを6速MTまたは6速ATで駆ることになる。
5人乗り仕様のみで、駆動方式はジョン・クーパー・ワークスとしては初めての4WDが採用された。
2013年9月には、従来のクーパーSに加えて自然吸気エンジンのクーパーにも4WDモデルの「オール4」が追加設定されている。
2014年9月のマイナーチェンジでは、グリルのデザインが変更された他、2種類の2Lディーゼルターボが用意された。
最高出力112ps/最大トルク270N・m仕様が「クーパーD」と「クーパーDオール4」に、143ps/最大トルク305N・m仕様が「クーパーSD」に搭載されている。いずれもトランスミッションは6速ATのみとなる。
【100万円以下で狙う】初期型の「クーパー」がオススメ!
とにかく安く、具体的には総額100万円以内でミニクロスオーバーを手に入れたいなら、初期型(2011~2012年式)のクーパーがオススメだ。
支払総額約70万円から狙えて、支払総額100万円未満で約7割を占める台数があり、選びやすい。ただし、走行距が10万kmを超得るものもあるため、コンディションを考慮し10万km以下に絞るのが良さそうだ。
この条件で検索しても30台ほどの物件がヒットし、中には総額80万円台で5万km台の物件もヒットする。
初期型のため、本来なら4人乗りが標準だが、原稿執筆時点で見ると8割以上が5人乗りとなる。また、ベースグレードの「ワン」がスチールホイールのところ、「クーパー」はアルミホイールとなり、フロントフォグランプも標準で備わるのもポイントだ。
▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(初代)×総額100万円以内×2011~2012年式×走行距離10万km以下×クーパー×全国【200万円以下で狙う】「クーパーD」狙いで!
支払総額で200万円まで予算を出せるのなら、オススメは2014年9月から追加されたディーゼルエンジン搭載モデルのクーパーDだ。
この予算であれば、クーパーの走行距離5万km未満も狙えるが、それとほぼ同数の5万km未満のクーパーDが狙える。
また、1.6LターボのクーパーSも狙えるが、5万km未満の台数は、デビュー時期が遅いクーパーDの方がやはり多い。つまり、5万km未満の台数が多くて探しやすいのだ。
例えば、2014年式の走行距離5万km未満の物件が支払総額約150万円から見つけることができる。
最高出力143ps/最大トルク305N・mのクーパーSDに対して、112ps/270N・mと数値的にはやや見劣りするが、それでもディーゼルゆえ最大トルクは270N・mと2.5Lガソリンエンジンなみ。
加速力で不満はないだろうし、ディーゼルならハイオク仕様の他のガソリンエンジンのミニクロスオーバーより日々の維持費の負担は軽くなるはずだ。
▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(初代)×総額200万円以内×走行距離5万km以下×クーパーD×全国【機能重視で狙う】希少な「ジョン・クーパー・ワークス」を!
ここまで初代ミニクロスオーバーの価格が安くなっているのだから、せっかくならミニのハイパフォーマンスモデル、ジョン・クーパー・ワークスを狙ってみてはどうだろう。
ミニより大きくなったミニクロスオーバーだが、最高出力218ps/最大トルク280N・mに高められた1.6Lターボは、気持ち良く車を加速させてくれる。
ハイパフォーマンスながら乗り心地はガチガチではなく、しなやかな現代的なスポーツカー。エクステリアやインテリアに専用キットが備えられ、気持ちも高まるハズだ。
レアといっても中古車価格はそれほど高くはない。6速MTが447万円、6速ATが460万円だった新車時車両本体価格に対し、原稿執筆時点で支払総額150万円から狙える。6速ATのジョン・クーパー・ワークスとしては最も手頃に買えるモデルだ。
なお走行距離は5万km超が多く、5万km未満に絞ると支払総額250万円以上。良コンディションにこだわるなら、予算に余裕をもった方がいいだろう。
▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(初代)×ジョン・クーパー・ワークス×全国▼検索条件
ミニ ミニクロスオーバー(初代)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。