ダイハツタフト(現行型)▲丸目のヘッドライト、箱型のボディライン、どの“カワイイ軽”が好み?

ラパン以外にもある、カワイイ系の軽自動車

カワイイ系の軽自動車の代名詞となっているスズキ ラパン。角を丸めた四角いフォルムに丸目ランプのレトロな雰囲気が人気だ。

そんなラパンがいいな、と思ったあなたにちょっと待った! ラパンの他にもある“カワイイ軽”はチェックしただろうか?

ということで、この記事ではラパンと同じくらい(中古車平均価格 約110万円)、またはそれ以下の価格で手に入れられるモデルを紹介していこう。

いろいろなモデルを見てみると、自分が好きな「カワイイ」が具体的に見えてくるかもしれない。せっかくの愛車、自分の好みにぴったりのカワイイ1台が見つかりますように!
 

▼検索条件

ホンダ N-ONE(初代) × ダイハツ ミラココア(初代) × スズキ スペーシア(現行型) × ダイハツ ムーヴコンテ(初代) × ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型) × 車両本体価格110万円以下
 

ホンダ N-ONE(初代)

ホンダ N-ONE(初代)▲シンプルな外観が特徴のホンダ N-ONE(初代)

初代ホンダ N-ONEは、シンプルでクラシックなスタイリングと上質なインテリア、そして小型車に匹敵する走りを兼ね備えたハッチバック。

2012年11月にデビューし、2020年11月には現行の2代目にバトンを渡しているが、スタイリングがほぼそのまま引き継がれたことからもわかるように、完成度の高いタイムレスなデザインが魅力だ。

ラパンと比較するとちょっと大人っぽくシックな雰囲気で、ボディカラーは10色+ルーフがブラックやホワイトに塗られるツートーンカラーも用意され全21色が展開されている。インテリアもボディカラーに合わせてコーディネートされているのもオシャレだ。
 

ホンダ N-ONE(初代)▲ホンダ N-ONE(初代)のインテリア

中古車平均価格は70万円程度で、70万円以下でも1300台の流通量があり選びやすい状況だ。

こだわるなら、2017年12月のマイナーチェンジで登場した「セレクト」は、アッシュグリーンのボディにブラウンとクロームメッキがきらりと光るエクステリアに、ブラウンで統一されたインテリアがカワイイ。

また、「スタンダード L」をベースにホワイト基調のアクセントを施した「ホワイトクラッシースタイル」。そして「G Lパッケージ」をベースに内外装を落ち着いたブラウン基調でコーディネートした「SSブラウンスタイルパッケージ」もカワイイに磨きをかけた特別仕様車なので、ぜひ探してみてほしい。
 

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ホンダ N-ONE(初代) × 車両本体価格110万円以下
 

ダイハツ ミラココア(初代)

ダイハツ ミラココア(初代)▲コンパクトなサイズ感もかわいらしいダイハツ ミラココア(初代)

“カワイイ軽”の王道として、ラパンと双璧をなす存在なのがミラココアだろう。スタイリングもラパンと同じく、丸目がカワイイ角を丸めたボクシースタイル

全高も1530mmと、ラパンが1525mmなのと同様、多くの立体駐車場の上限1550mmに収まり、行き先を選ばない点もポイントが高い。ただし、ほとんど同じ見た目ながらルーフレールが付いたグレード「プラス」は、全高が1560mmあるので、自宅やよく行くお店が立体駐車場という場合はノーマルの「ミラココア」を選ぼう。
 

ダイハツ ミラココア(初代)▲ダイハツ ミラココア(初代)のインテリア

中古車平均価格は50万円強で、50万円以下でも1200台以上が流通している。

多くはミラココアの上級グレード「X」で、バックモニター内蔵ルームミラーや本革巻きステアリングホイールを搭載した「プラス」にだけ設定される最上級グレード「G」も100台以上含まれる。

カワイイにこだわるなら、「X」「プラスX」をベースに専用の内外装を採用した2013年4月発売の特別仕様車「スペシャルコーデ」をオススメしたい。「フレッシュカラー」「スウィートカラー」「ビターカラー」という3種の専用ツートーンセレクションが用意され、インテリアも専用のブラウンシートとなる。

また、2014年のマイナーチェンジ以降は、多くのグレードでツートーンセレクションがオプション設定され、外装デザイン・ボディカラー・内装色が選べるようになったため、可能な組み合わせはなんと160通りにもなる。

目移り必至の選び放題なので、じっくり楽しみながら好みのコーディネートを探そう。
 

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ダイハツ ミラココア(初代) × 車両本体価格110万円以下
 

スズキ スペーシア(現行型)

スズキ スペーシア(現行型)▲スーツケースっぽいポップさが人気のスズキ スペーシア(現行型)

2017年12月にフルモデルチェンジを受け、初代はつり目だったランプが丸っこい四角に変わり、ぐっとカワイイ度が上がったのが2代目となる現行型のスペーシアだ。

スーツケースをモチーフにしたスタイリングは、丸みを帯びた大きな箱。インテリアにもスーツケースモチーフは取り入れられ、助手席前のダッシュボードにはスーツケースのような収納スペースが用意されているのもカワイイ。

両側スライドドアで全高が高いスーパーハイトワゴンだから、家族や友だちと楽しく使える広々した室内空間も魅力だ。人気の両側パワースライドドアも「ハイブリッドG」を除く全車に標準装備されている。

また、全車がハイブリッドだから、燃料代もかわいく収まってくれるのもうれしい。

ボディカラーはホワイトルーフとブラックルーフのツートーン含めこれまで合計23色が展開されてきた。組み合わされる内装は、赤のアクセントが華やかさを添えるブラック基調が標準だが、「ハイブリッドX」グレードには明るいベージュのインテリアも用意される。
 

スズキ スペーシア(現行型)▲スズキ スペーシア(現行型)のインテリア

中古車平均価格は150万円弱とやや高めだが、100万円以下に絞っても両側パワースライドドアを備えた上級グレードが20台以上流通している。

カラーバリエーションも豊富なので、こまめにチェックして使えるカワイイお気に入りを見つけてほしい。
 

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スズキ スペーシア(現行型) × 車両本体価格110万円以下
 

ダイハツ ムーヴコンテ(初代)

ダイハツ ムーヴコンテ(初代)▲四角いヘッドライトが特徴のダイハツ ムーヴコンテ(初代)

四角い箱型のムーヴコンテは、「居心地のよさ」テーマに開発されたカクカクがカワイイハイトワゴンだ。

四角いヘッドランプは初代ラパンを思わせつつ、カクカクを強調した直線的なデザインとなっている。

フランス人デザイナーが手がけたという「プレミアムソファシート」は、異なる素材を組み合わせ、アクセントカラーでオシャレ感をプラスし、全体にボリュームをもたせたソファのような座り心地。軽自動車初の電動スライドシートが採用されるなど、ちょっと贅沢な軽自動車と言える。

2013年7月にはインテリアのアクセントカラーがレッドからグリーンに変更。ボディカラーも一新され、ホワイトルーフのツートーンカラーも追加された。
 

ダイハツ ムーヴコンテ(初代)▲ダイハツ ムーヴコンテ(初代)のインテリア

注目したいのはコスパの良さで、中古車平均価格はなんと35万円強。

オートエアコンやスマートキーが付いた「X」や、2015年登場の専用色のフロントグリルや14インチアルミホイール、黒のシート表皮などを装備した特別仕様車「L“VS II”」でも総額50万円以下で余裕で狙える。

カクカクが気に入ったら、チェックして損はないモデルだ。
 

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ダイハツ ムーヴコンテ(初代) × 車両本体価格110万円以下
 

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)▲スウィーティなカラーもラインナップされるダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)

2016年9月に誕生したムーヴキャンバスは、「ストライプカラー」と名付けられたツートーンカラーが目を引く新感覚スタイルワゴン。

「CAN=なんでもできる+BUS」というコンセプトで、丸いミニバスルックがカワイイ。

そして全高1700mm以下の軽自動車としては初となる、両側スライドドアも採用され、カワイイだけではない実用性の高さも誇る。

かわいさのキモである「ストライプカラー」の差し色は、ホワイトとグレーが用意されるのもポイントで、甘いだけじゃないツートーンが作れるのもうれしい。ただし、エントリーグレードの「L」はモノトーンボディのみで「ストライプカラー」は選べない点は要注意だ。

スマートキーやオートエアコン、パワースライドドアも上級の「X」グレード以上の装備となる。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)▲ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)のインテリア

インテリアのかわいさも外せないとなれば、ボディカラーとコーディネートしたアクセントカラーがダッシュボードやドアトリムにプラスされる「メイクアップ」をチェック。

車両本体価格100万円以下では100台に届かない流通量だが、装備充実の最上級グレード「Gメイクアップ」まで含まれている。
 

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ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型) × 車両本体価格110万円以下

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ホンダ N-ONE(初代) × ダイハツ ミラココア(初代) × スズキ スペーシア(現行型) × ダイハツ ムーヴコンテ(初代) × ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型) × 車両本体価格110万円以下
文/竹井あきら、写真/ホンダ、スズキ、ダイハツ
竹井あきら

インタビュアー

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。