Aクラスセダンの販売終了アナウンスに絶望したあなたに贈る「代わりにこのイケてるセダン、どうですか」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: マツダ / メルセデス・ベンツ / AMG / BMW / アウディ / セダン / 190クラス / S3セダン / MAZDA3セダン / Aクラスセダン / 2シリーズグランクーペ / 伊達軍曹
2025/08/29

Aクラスセダンとほぼ同予算で買える「代わりの1台」を探せ!
今やかなり貴重な「全長4.5mを少々超える程度の扱いやすいサイズ感の、上質な4ドアセダン」というポジショニングにより、一部で人気を博してきたメルセデス・ベンツ Aクラスセダン。
だがそんな希有なモデルもメーカー側の事情により、現行型を最後に廃番となることが決定。2025年5月には、Aクラスセダンの最後を飾る特別仕様車「ファイナルエディション」が発売された。

その後、セダンとともに販売終了となる予定だったハッチバックの現行型Aクラスは急転直下、改良を加えながら2028年まで生産が継続されるという話になったが、いずれにせよ、希有で貴重な存在であるAクラスセダンの方の生産は2025年初めに終了しており、今後は、その新車を購入することはできなくなる。
となれば、今のうちに「メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの代わり」を検討し始めるのが、コンパクトセダンをこよなく愛する者にとっては重要なアクションとなるはず。
現在のAクラスセダンとおおむね同等の予算で狙うことができ、なおかつAクラスセダン以上のサムシングを備えている小ぶりなセダンを探してみることにしよう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Aクラスセダン(初代)Aクラスセダンの代わり①|アウディ S3セダン(2代目)
→想定予算:総額450万~580万円
メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの代替としてまず普通に考えられるのは、おおむね同等のサイズおよびクラス感となる「2代目アウディ A3セダン」だろう。
だが、登場年次がAクラスセダンと2年しか違わず、スペック的にもおおむね同等である現行型A3セダンをわざわざ買うのは、いまひとつ腑に落ちない部分もある。どうしても「それならAクラスセダンの中古車でいいじゃないか!」という気持ちになってしまうのだ。
だが、同じアウディのコンパクトセダンでも、A3セダンではなく「S3セダン」であれば、あえて選んでみたい気持ちになってくるはずだ。

2021年5月に登場した2代目アウディ S3セダンは、同時に上陸した2代目アウディ A3セダンのハイパフォーマンスバージョン。A3セダンの中心的なパワーユニットが最高出力110psの1L直3ターボ+マイルドハイブリッドであるのに対し、S3セダンは同310psの強力は2L直4ターボを搭載。そして駆動方式もA3セダンがFFであるのに対し、こちらはクワトロ(フルタイム4WD)となる。
ボディサイズは、Aクラスセダンと微妙に異なるが「だいたい似たようなもの」とはいえる全長4505mm×全幅1815mm×全高1415mm。
そして「アウディのSモデル」というと拷問のように(?)硬い乗り心地を想像するかもしれないが、実際の2代目アウディ S3の乗り味はしなやかで上質。メルセデスのそれに勝ることはあっても、決して劣らない快適さを伴っている。

そのようにかなり素敵な1台である現行型アウディ S3セダンの中古車平均価格は、メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの新車価格とおおむね同等といえる約535万円。市場では総額500万円前後にて、走行距離が少なめのナイスな物件を見つけることができるはずだ。
▼検索条件
アウディ S3セダン(2代目)Aクラスセダンの代わり②|メルセデスAMG Aクラスセダン A35 4マチック(初代)
→想定予算:総額380万~500万円
先述した現行型アウディ S3セダンと同じく「メルセデス・ベンツ Aクラスセダンとおおむね同等のボディサイズだが、より上等で力強いパワーユニットを搭載しているコンパクトセダンを選ぶ」という観点で探すのであれば、コレも有力候補となるだろう。
メルセデス・ベンツではなくメルセデスAMG名義のAクラスセダンである「A35 4マチック」だ。

Aクラスセダンの登場に約3ヵ月遅れて上陸したメルセデスAMG A35 4マチックは、そのドライビングパフォーマンスを高めながらも、快適性を損なうことがないように開発されたAクラスセダンの高性能バージョン。
パワートレインは、最高出力306psをマークする2L直4ターボエンジン+7速の「AMGスピードシフトDCT」で、エクステリアは、Aクラスセダンの「AMGライン」をベースにアクセントを追加したもの。インテリアの基本的なつくりはAクラスセダンと共通だが、メーターパネルはAMG専用の表示スタイルが可能になっている。
駆動方式はフルタイム4WDで、パフォーマンス志向のトルク可変配分四輪駆動システムである「AMG 4マチック」を採用。これは前後のトルク配分を100:0から50:50までの範囲で、状況に応じて連続的に変化させるというものだ。

新車時価格は前期型が638万円で、2023年4月以降の後期型が761万円だったが、直近の中古車平均価格は約450万円。
この平均価格付近にて、走行距離1万km台から3万km台ぐらいまでの良質物件を見つけることができるだろう。
▼検索条件
メルセデスAMG Aクラスセダン(初代)Aクラスセダンの代わり③|BMW 2シリーズグランクーペ(2代目)
→想定予算:総額470万~560万円
2代目メルセデス・ベンツ Aクラスセダンとおおむね同等のボディサイズでありつつ、設計年次がより新しいモデルを選びたい場合には、2代目BMW 2シリーズグランクーペが最適な選択肢となるだろう。

2代目BMW 2シリーズグランクーペは、2025年3月に上陸したばかりのブランニューモデル。ボディタイプとしては4ドアセダンではなく「4ドアクーペ」に該当するが、サイズ的には全長4550mm×全幅1800mm×全高1435mmと、Aクラスセダンとおおむね同寸になる。
コックピットにはメーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた「カーブドディスプレイ」など、最新のBMW車に共通するデザインが採用されており、運転支援システムももちろん最新世代。一般的な機能に加えて、ハンズオフ機能付きの渋滞運転支援機能やパーキングアシストなども標準装備となっている。
このあたりの充実ぶりこそが、設計年次の新しいモデルを選びたくなる理由のひとつだといえるだろう。

パワーユニットは最高出力156psの1.5L直3ガソリンターボ+マイルドハイブリッドと、同150psの2L直4ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、そして同300psをマークする2L直4ガソリンターボの3種類。
このうち、1.5L直3ガソリンターボの「220 Mスポーツ」と2L直4ディーゼルターボの「220d Mスポーツ」であれば、メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの新車価格とおおむね同等の総額470万~560万円で検討可能となる。
▼検索条件
BMW 2シリーズグランクーペ(2代目)Aクラスセダンの代わり④|マツダ MAZDA3セダン(初代)
→想定予算:総額200万~280万円
生産終了となったメルセデス・ベンツ Aクラスセダンの代わりを探すにあたり、ちょっと肩に力が入りすぎた結果、ここまでは妙にスポーティかつハイパフォーマンスなコンパクトセダンばかりを提案してしまったのかもしれない。
メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの本質的な魅力とは、ハイパフォーマンスうんぬんではなく「普通にイイ」という部分にあるはず。であるならば、もっとこう普通にイイ感じのコンパクトセダンを提案する方が、理にかなっている可能性はある。
ならばコレでどうだろうか。ニッポンのマツダが作っている「MAZDA3セダン」だ。

ご承知のとおりMAZDA3セダンは、日本では2019年5月に販売開始となった全長4660mm×全幅1795mm×全高1440mmのコンパクトセダン。
中心となるパワーユニットは最高出力156psの2L直4ガソリン自然吸気と、同116psの2L直4ディーゼルターボエンジン。2L直4ガソリン自然吸気の方は2022年9月以降、24Vマイルドハイブリッド機構付きに変更されている。
さすがにそもそも新車価格が異なるため(メルセデス・ベンツ Aクラスセダンがおおむね400万~600万円であるのに対し、MAZDA3セダンはおおむね250万~320万円)、メルセデス・ベンツ Aクラスセダンと同様のゴージャス感や上質感のようなモノを、この車に望むことはできない。しかし、MAZDA3セダンの「特にゴージャスなわけではないが、すべてが普通にイイ」といえるニュアンスは、コンパクトセダンを気負うことなくごく普通に活用するうえでは、むしろプラスに作用することも多いはず。

「とにかくベンツやアウディなどの“ブランド”が欲しい!」という人には向かない選択肢だが、2023年4月の商品改良を経た総額260万円前後の低走行MAZDA3セダンは、「普通に気持ちよく使える、まずまず上質なコンパクトセダンが欲しい」と考える人には、日々の快適な暮らしを支えるナイスな道具になってくれることだろう。
▼検索条件
マツダ MAZDA3セダン(初代)Aクラスセダンの代わり⑤|メルセデス・ベンツ 190クラス(初代)
→想定予算:総額200万~500万円
ここまで様々なタイプの「Aクラスセダンの代わり」を提案してきた。しかし、メルセデス・ベンツの各車に共通する「あの感じ」を、なんとも重厚で正確無比な、メルセデスならではのフィーリングを本気で愛好しているのであれば、いっそのことオリジナル(原点)に回帰する方が幸せになれるのかもしれない。
つまりは「メルセデス・ベンツ 190クラス」のススメである。

メルセデス・ベンツ 190E(190クラス)は、それまでは基本的に大ぶりな車ばかりを作っていたメルセデスが初めて作ったコンパクトセダン。本国で登場したのは1982年のことだったが、日本での正規販売は1985年から開始された。いずれにせよ、メルセデス・ベンツが「最善か無か」を地で行っていた時代に設計され、製造されたコンパクトサルーンである。
当時のSクラスをそのまま5ナンバー化したかのごとき各部のクオリティは、まさに「小さな高級車」と呼ぶにふさわしいもので、ドアの重厚な開閉フィーリングから高速直進フィール、そしてコーナリングフィールに至るまで、190Eは後の初代Cクラスとはまるで別次元の「クオリティ感」を伴っていた。そして全長4450mm×全幅1690mm×全高1375mmというボディサイズも、まさに日本の道路環境にピタリとハマる寸法だ。

昨今は190クラスの中古車流通量もかなり少なくなってしまったが、それでも総額200万~500万円付近にて、しっかりと整備の手が入った1台を見つけることはできる。
今風のゴージャスで便利な装備や運転支援システムは皆無な190クラスではあるが、「コンパクトで上質なセダン」という本質部分においての魅力は、最新世代のコンパクトセダンにいささかも負けていない。
かなりマニアックな選択肢にはなってしまうが、もしも本物をお探しなのであれば、ぜひ「メルセデス製コンパクトセダンのご先祖さま」にもご注目いただきたい。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ 190クラス(初代)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。