フォルクスワーゲンのSUV一覧6選|ランキングも紹介! 人気の新型から中古車価格、サイズの違いも解説【2024年】
カテゴリー: 特選車
タグ: フォルクスワーゲン / SUV / クロスオーバーSUV / ティグアン / トゥアレグ / パサートオールトラック / T-Cross / T-Roc / ID.4 / 田端邦彦
2024/08/28
真面目な作りが見た目にも表れているフォルクスワーゲンのSUV
フォルクスワーゲンにおけるオフロード車の歴史は古く、第二次世界大戦中に製造されたキューベルワーゲンにまでさかのぼる。
戦後しばらくはゴルフ カントリーなど、ごく少数生産されたモデルを除いてSUVをもたなかったが、トゥアレグの開発を契機にSUVラインナップを拡充。現行モデルでは6車種をラインナップするまでに至った。
この記事では、現行モデルを中心としたフォルクスワーゲンのSUVを一挙紹介! ガソリン車/ディーゼル車とEVで分け、サイズ順にモデル概要などを紹介していく。現在の中古車情報についても解説しよう。
モデル | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 中古車価格帯 |
---|---|---|---|---|
T-Cross (初代) |
4115 | 1760 | 1580 | 160万~370万円 |
T-Roc (初代) |
4240~4250 | 1825 | 1590 | 180万~590万円 |
ティグアン (2代目) |
4500 | 1840~1860 | 1675 | 170万~700万円 |
パサートオールトラック (2代目) |
4785 | 1855 | 1535 | 230万~610万円 |
トゥアレグ (2代目) |
4795 | 1940 | 1710~1730 | 120万~290万円 |
ID4 (初代) |
4585 | 1850 | 1640 | 350万~530万円 |
モデル | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 中古車価格帯 |
---|---|---|---|---|
T-Cross(初代) | 4115 | 1760 | 1580 | 160万~370万円 |
T-Roc(初代) | 4240~4250 | 1825 | 1590 | 180万~590万円 |
ティグアン(2代目) | 4500 | 1840~1860 | 1675 | 170万~700万円 |
パサートオールトラック(2代目) | 4785 | 1855 | 1535 | 230万~610万円 |
トゥアレグ(2代目) | 4795 | 1940 | 1710~1730 | 120万~290万円 |
ID4(初代) | 4585 | 1850 | 1640 | 350万~530万円 |
T-Cross(初代)
・生産期間:2019年11月~
・全長:4115mm
・全幅:1760mm
・全高:1580mm
フォルクスワーゲンのSUVで最もコンパクトなモデルがT-Cross(初代)だ。
全長は4115mmと、国産コンパクトSUVのヤリスクロスと同等。しかし車内空間は見た目から想像する以上に広い。荷室容量はクラストップレベルの455Lを確保しているうえ、コンパクトカーでは珍しく、後席には最大14cmのシートスライド機構を備えている。
搭載されるエンジンは1L 直3ガソリンターボのみで、駆動方式もFFのみ。価格と車重を抑えるための割り切った設定と言えるだろう。絶対的なパワーは116ps(85kW)と控えめであるものの、ダイレクトな感覚のツインクラッチ式トランスミッション7速DSGと組み合わせることでキビキビした走りを実現している。
デビューから1年半強の間は「1st」「1st プラス」という特別仕様車のみのラインナップだったが、2021年3月からカタログモデルが導入され、「アクティブ」「スタイル」「Rライン」という3種類のグレード構成となった。
中古車市場での流通量は約430台と、登場5年目の輸入SUVとしてはかなり多めだ。カタログモデルが導入された2021年式の物件が最も多く、全体の4割近くを占める。中古車平均価格も約250万円とリーズナブルだ。
できるだけ安く手に入れたいなら、特別仕様車の「1st」が狙い目。価格の一例を挙げると2020年式・走行距離4.7万kmの「1st」で総額188.8万円となっている。
▼検索条件
フォルクスワーゲン T-Cross(初代)×全国T-Roc(初代)
・生産期間:2020年7月~
・全長:4240~4250mm
・全幅:1825mm
・全高:1590mm
T-Crossと同じプラットフォームを用いながら、全長・全幅・全高とも少しずつ大きくし、エンジンの排気量もアップしたモデルがT-Roc(初代)。取り回しが良く、車内空間も十分に広い、実用性に優れた1台だ。
外観はクーペライクで精悍な印象。リング状に光るデイタイムランニングライト兼ターンシグナルや傾斜したリアウインドウ、樹脂色のサイドガーニッシュなど個性的なデザインも魅力となっている。
エンジンは当初、2L ディーゼルターボのみの設定だったが、2021年5月の変更で1.5Lガソリンターボを追加。さらに2022年7月には2.0L ガソリンターボを搭載するハイパフォーマンスモデル「R」も追加された。通常モデルの駆動方式はFF、「R」のみフルタイム4WDとなっている。車両重量は1420kgで、T-Crossとほぼ同じ。動力性能に余裕があることは容易に想像つくだろう。
人気モデルだけあって、中古車市場での流通量も500台オーバーと豊富だ。デビュー直後の年式が多いのは当然だが、それ以上に2023年式の物件数が多い。
エンジン別ではディーゼル車よりもガソリン車がやや優勢。ガソリン車は新車価格が安く、エントリーモデルとして普及したためと思われる。そうした状況の中、310万円前後という中古車平均価格はリーズナブルと考えて良いだろう。ガソリン車、ディーゼル車ともに総額200万円台前半から狙える物件が多数ある。
▼検索条件
フォルクスワーゲン T-Roc(初代)×全国ティグアン(2代目)
・生産期間:2017年1月~
・全長:4500mm
・全幅:1840~1860mm
・全高:1675mm
T-CrossやT-Rocが乗用車寄りのクロスオーバーSUVなのに対して、ティグアンはいわゆる正統派のSUVだ。ボディサイズは日本でいうところのミドルクラスとなる。
スライド&リクライニング機構が備わる後席居住空間の広さ、615Lの荷室容量は家族や友人を乗せて出かけるときも余裕たっぷり。SUVらしい使い方が似合う1台だ。
スタイリッシュな外観だがオフロード性能についても意識されていて、その気になれば雪道やラフロードも難なく走れる。駆動系についてはFFを中心に、「オフロードモード」など走行モードを切り替えられる4WDシステム「4モーション」が一部仕様に設定されている。
パワートレインは当初、1.4L ガソリンターボ+6速DSGのみだったが、2018年8月の変更で2L ディーゼルターボ+7速DSGを追加。このディーゼルはトルクが太く、燃費も良いと評判の良いエンジンで、それまでガソリン車に設定のなかった「4モーション」のみが設定された。2021年5月の変更では内外装がブラッシュアップされるとともに、ガソリンエンジンが1.5Lへと排気量アップ、DSGも7速化されたが、ディーゼル車がラインナップから外れている。
中古車市場には220台ほどが流通しており、全体の7割がガソリン車、3割がディーゼル車という割合だ。価格帯の低いゾーンではディーゼル車が優勢。例えば2019年式・走行距離3.7万kmの「TDI コンフォートライン」で総額219.1万円の物件など、200万円台前半から狙える物件も少なくない。
ちなみに2021年4月以降のラインナップで「4モーション」を備えるのはガソリン車のみ。SUVでは定番のディーゼル+4WDを選べるのも中古車のメリットだ。
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フォルクスワーゲン ティグアン(2代目)×全国パサートオールトラック(2代目)
・生産期間:2018年10月~
・全長:4785mm
・全幅:1855mm
・全高:1535mm
ゴルフの上位モデルである6代目パサートのヴァリアント(ステーションワゴン)をベースに、車高を約30mmアップ。オフロードテイストの専用バンパーやオーバーフェンダー、サイドシルなどを装着し、ハイトワゴンに仕立てたのがパサートオールトラックだ。2018年にデビューした現行モデルは2代目にあたる。
定評ある2L ディーゼルターボと「4モーション」を組み合わせた走りは安定感にあふれており、ロングドライブでもストレスを全く感じさせない。5人乗車時で639Lもある荷室容量も大きな魅力だ。
フォルクスワーゲンの現行ラインナップでハイトワゴンはパサートオールトラック(2代目)のみ。たくさんの荷物を積んで遠くまで楽に出かけたい、という人にはもってこいの1台だろう。
中古車市場での流通台数は20台前後と限定されているが、年式はデビュー直後から最近のものまで比較的満遍なく分布している。中古車価格帯も総額200万円台前半から600万円台までと幅広い。複数の物件から、予算と好みに応じて選べる状況ではある。
価格の一例を挙げると、2018年式・走行距離4.3万kmの「TDI 4モーション アドバンス」で総額271.1万円。人気のディーゼル×4WDで、実用的な欧州製ハイトワゴンがこの価格ならリーズナブル!
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フォルクスワーゲン パサートオールトラック(2代目)×全国トゥアレグ(2代目)
・生産期間:2011年2月~2018年4月
・全長:4795mm
・全幅:1940mm
・全高:1710~1730mm
現行モデル時代、フォルクスワーゲンSUVのフラッグシップに君臨していたのがトゥアレグだった。ポルシェ カイエンとプラットフォームを共有する、ラグジュアリーでスポーティなモデルだ。
2018年に登場した2代目では最高出力280psを発生する3.6L V6ガソリンエンジン車と、3L V6スーパーチャージャー付きガソリンエンジンとモーターを組み合わせたフォルクスワーゲン初のハイブリッド車が設定された。ハイブリッド車はV8エンジンに相当するパワーと低燃費を両立した、当時としては先進的なものだった。
ハイブリッド車には通常の「4モーション」を、ガソリン車には副変速機を備えた「4Xモーション」を採用。VW製SUVの多くがFFベースの4WDシステムを採用しているのに対して、トゥアレグはFRベースとしているのも特徴のひとつだろう。
2015年2月にはフロントマスクなどのデザインを一新するマイナーチェンジを敢行。前車追従式クルーズコントロールなどが標準採用された。なお、グローバルでは2018年に3代目へとフルモデルチェンジされたが、日本および北米市場には導入されていない。
2代目は生産終了から6年経過していることもあり、現在の中古車市場に流通しているのは20台前後ほどと少ない。中でも、2015年2月以降に生産された後期型の物件数は10台ほどとなっている。
ただし、価格はリーズナブル。前期型は総額140万円台から、後期型でも総額200万円前後から狙える。現在はかろうじて走行距離5万km前後の物件が見つけられる状況。コンディションの良い2代目トゥアレグを買うなら、今がラストチャンスかも。なお、前期型ガソリン車では先進安全装備がオプションとなっていたので、安全性を重視する方は購入の際に注意されたい。
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フォルクスワーゲン トゥアレグ(2代目)×全国ID.4(初代)
・生産期間:2022年11月~
・全長:4585mm
・全幅:1850mm
・全高:1640mm
電動化戦略を積極的に進めるフォルクスワーゲンが、今最も力を注いでいる車種……と言っても過言ではないだろう。同ブランドが日本市場に導入している現行モデル中、唯一のピュアEVでもある。
流麗で抑揚の利いたボディラインゆえにコンパクトに見えるが、ディメンションを見れば分かるように実際にはなかなか堂々としたサイズ。アウディQ4 e-tronと共通のプラットフォームで、国産車では日産 アリアのサイズに近い。
メーターパネルの横にちょこんと付く回転式シフトセレクター、各種スイッチの代わりに配置される大型タッチディスプレイなど、インテリアはいかにも未来的。
エンジンルームや駆動系や排気系の通るトンネルが必要ないEV専用設計のシャシーゆえ、ホイールベースを最大限に長く、フロアを限りなくフラットにすることができた。車内空間の広さ、低重心&ロングホイールベースによる安定感ある走りがID.4の魅力だ。
駆動用バッテリー容量が77kWh・一充電あたりの航続距離561km(WLTCモード)の「プロ」と、同52kWh・388kmの「ライト」をラインナップ。それぞれに通常仕様と「ローンチエディション」が設定される。いずれも後輪駆動となる。「ライト ローンチエディション」は新車価格500万円を切る戦略的なグレードとなっている(ただし受注生産)。
日本デビューから約1年半、輸入ピュアEVとしては多めの80台前後が中古車市場に流通している。その7割近くが「プロ ローンチエディション」だ。
一例を挙げると、2022年式・走行距離0.4万kmの「プロ ローンチエディション」で総額349.8万円。新車時価格636.5万円だから、これはオトク!
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フォルクスワーゲン ID.4(初代)×全国フォルクスワーゲンのSUV中古車人気ランキングTOP3
最後にカーセンサーnetにおけるフォルクスワーゲンSUV人気ランキング最新TOP3を紹介!
順位 | メーカー | 車種 | 世代 |
---|---|---|---|
1位 | フォルクスワーゲン | T-Roc | 初代 |
2位 | フォルクスワーゲン | T-Cross | 初代 |
3位 | フォルクスワーゲン | ティグアン | 2代目 |
順位 | メーカー | 車種 | 世代 |
---|---|---|---|
1位 | フォルクスワーゲン | T-Roc | 初代 |
2位 | フォルクスワーゲン | T-Cross | 初代 |
3位 | フォルクスワーゲン | ティグアン | 2代目 |
※記事内の情報は2024年8月20日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。