【朗報】旧型スバル フォレスターが予算150万円でも狙いやすくなった! 今のオススメ物件を紹介
2022/10/24
本気でアウトドアを楽しみたい人に人気のモデル
2012年11月に登場した旧型スバル フォレスター(4代目・SJ型)。ライバルの多いミドルサイズSUVの中で、「SUVとしての本質的な価値の実現」を目指して開発された。
この「SUVとしての本質的な価値」を「長距離や厳しい走行環境下で誰もがストレスなく移動できること」とかみ砕き、フォレスターとして初めてアイサイトが搭載されたり、最低地上高がライバルたちより高めの220mm取られた。
2018年7月に現行型(5代目)が登場したことで生産が終了したが、昨今の空前のSUV&アウトドアブームの中、旧型となってもSUVとしての本質的な性能が評価され、今も中古車の人気が高い。
それでも現行型の中古車が増え始めたこともあり、旧型は前期型を中心に支払総額150万円ほどで十分選べるようになってきた。
そんな今ならどんな物件が狙い目なのか、中古車の状況やモデル変遷などを振り返りつつチェックしていこう。
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スバル フォレスター(4代目)×全国【中古車状況】デビューから10年経過し、デビュー直後の物件が安くなってきた
まずは4代目フォレスターの中古車状況を見ていこう。
原稿執筆時点の掲載台数は約770台。平均価格は約160万円だが、価格帯を見ると約60万~360万円とかなり幅広い。
また、デビューから10年が経ったこともあり、平均走行距離は約6万2000kmと増えてきている。特にマイナーチェンジ前の2012~2014年式だけに絞ると、走行距離5万~7万kmの物件が最も多い。
年式相応に走行距離は増えているものの、その分価格的にはお手頃な物件も増えてきている。
例えば、年式別で見ると最も多いのはデビュー直後の2013年式だが、同年式の約4割は支払総額150万円以下で狙うことができるようになっている。
なお、マイナーチェンジ前のモデルが占める割合は約7割。また、アイサイト搭載車の方が圧倒的に多く、全体の9割近くを占めているのも旧型フォレスターの中古車の特徴だ。
フォレスターシリーズで初めてアイサイトを搭載
ここからは旧型フォレスターはどんなモデルだったのか、簡単に振り返っていこう。
北米を中心に世界で約140万台売れた旧型(4代目・SJ型)フォレスター。2012年11月にデビューし、もちろん全車にスバルお得意の2L水平対向4気筒エンジンとAWD(4WD)が搭載された。
2L水平対向4気筒エンジンにはNA(FB20)とターボ(FA20DIT)があり、デビュー時はNAが「2.0i」「2.0i-L」「2.0i-Lアイサイト」「2.0i-S アイサイト」という4グレード構成で、ターボが「2.0XT」「2.0XTアイサイト」の2グレード構成だった。
トランスミッションは、全車にチェーン式無段階変速機(CVT)のリニアトロニックが用意された。ターボ車のそれは、280psという高出力に対応するためトルクコンバーターやチェーンなど各部品が最適化されている。また、NAの「2.0i」と「2.0i-L」には6速MTも用意されていた。
2.0iを除く全車に走行モードを切り替えることができるSI-DRIVEが備わる。NA車はスポーツモードとインテリジェントモードの2種類。ターボ車はNA車の2モードに加え、スポーツシャープモードが設定されている。
「長距離や厳しい走行環境下で誰もがストレスなく移動できる」ための1つとして、フォレスターとして初めてアイサイトが用意されたことも、旧型フォレスターの特徴の1つだ。アイサイト搭載車にはグレード名に「アイサイト」が付く。
なお、当初搭載されていたアイサイトは衝突被害軽減ブレーキ機能と全車速追従機能付きクルーズコントロールが備わるver.2だったが、マイナーチェンジでより高性能なver.3へと進化している。
デビュー時の車両本体価格は208万9500~293万6850円だった。
なお、旧型フォレスターの中古車を選ぶ際には、下記のマイナーチェンジや特別仕様車などはチェックしておこう。
・2013年12月:グレード追加
撥水シートや撥水ラゲージフロアなどを備えたアウトドア仕様の特別仕様車「X-BREAK」が発売され、以降ラインナップに加えられた。ちなみに、現行型の5代目ではデビュー時からラインナップに加えられるようになった。
・2014年11月:一部改良
一部改良が施され、内外装の質感が高められた。同時にSTI(スバルテクニカルインターナショナル)が開発に携わった「tS」(300台限定)と、ターボ車専用のアルミホイールやカーボン調インパネ加飾などを備えたNA車「Sリミテッド」が追加された。
・2015年10月:マイナーチェンジ
マイナーチェンジが行われ、内外装が変更された他、アイサイトがver.3に進化。また、走行性能の向上も図られ、新設計のステアリングギアボックスの採用やシャシーの改良が行われた。さらにNAエンジンの燃費が向上した他、ターボ車に備わるSI-DRIVEのスポーツシャープモードの制御が改良された。
・2017年4月:一部改良
アイサイトver.3標準装備車が拡大された。
以上を踏まえて、どんな旧型フォレスターが狙い目なのか、見てみよう。
予算150万円のオススメは「初期型の2.0i-Lアイサイト」
手頃な総支払額150万円以下でフォレスターを手に入れたいなら、2014年10月生産までの初期型の2.0i-Lアイサイトがオススメだ。
NAの2.0i-Lアイサイトは、この価格帯で約4割を占めていて最も台数が多く選びやすい。
次いでターボの2.0XTアイサイトが約3割を占めるが、デビュー時の車両本体価格は2.0i-Lアイサイトより約40万円高く、その差は縮まっているとはいえ、やはり同年式・同走行距離で比べると2.0i-Lアイサイトの方が安い。
一方で、デビュー時の車両本体価格で2.0i-Lアイサイトより安いエントリーグレードの2.0iはこの価格帯だけではなく、全体でも台数が1ケタと少なく、アイサイトが搭載されないなど装備面でも不利だ。
2.0i-Lアイサイトには、X-MODEやルーフスポイラー、左右独立式フルオートエアコン、ワンタッチフォールディング機能付きリアリクライニングシートなどが標準で備わる。
走行距離10万km前後なら支払総額約90万円から、7万km未満なら支払総額約110万円から狙える。
なお、この価格帯で走行距離5万km以下はほとんど見つからないが、様々な保証の付いた物件が多いため、気になる人は併せてチェックしてみてほしい。
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スバル フォレスター(4代目)×総額150万円以下×2012年11月~2014年10月生産モデル×2.0i-Lアイサイト×全国予算150万円以上ならオススメは「アイサイトver.3搭載車」
予算をもう少し上げることができるなら、ぜひ「アイサイトver.3」を搭載したものを狙ってみてほしい。
アイサイトver.3はマイナーチェンジ後のモデル(後期型)に搭載されるが、支払総額約150万円から狙うことができる。
ver.2の機能に加えて車線逸脱抑制制御が備わり、全車速追従機能付きクルーズコントロールの減速タイミングが早く、つまりより安心して使えるようになっているのがver.3の特徴だ。
さらにオプションとしてスバルリアビークルディテクション(後側方警戒支援機能)や、ヘッドランプのハイ/ロービーム自動切替機能などをセットにした「アドバンスドセイフティパッケージ」がオプションで用意されていた。
掲載台数を見ると、2.0i-Lアイサイトや2.0XTアイサイトの台数が多くオススメだが、後期型には様々な特別仕様車も用意されているため、あまり絞りすぎずに探してみてほしい。
走行距離10万km以下で見ると、2.0i-Lアイサイトなら約150万円から、2.0XTアイサイトは約170万円から探すことができる。
▼検索条件
スバル フォレスター(4代目)×2015年11月~2018年6月生産モデル×アイサイトver.3搭載グレード×全国ちなみに、ハイパフォーマンスモデルの「tS」の中古車状況は?
スバルのモータースポーツ部門を担うSTIがチューニングした特別なフォレスター「tS」は、2014年11月に300台限定で販売された。
搭載されているターボエンジン(FA20DIT)のスペックこそノーマルと変わらないものの、足回りやSI-DRIVEのスポーツシャープが専用チューニングされている他、ブレンボ製ブレーキ、BBS製19インチ鍛造アルミホイール、STI製フロント/リアアンダースポイラーなどが備わる、STIのコンプリートカーだ。
もちろんアイサイト(ver.2)も標準装備されている。
原稿執筆時点ではわずか3台しか掲載がなく、走行距離10万km超で支払総額約220万円、走行距離約8万kmが約250万~270万円といったところ。
この手の限定車は走行距離だけでコンディションを推し量るのは難しいため、実車確認することを強くオススメしたい。上記のとおり台数が少ないので、見に行けるエリアで販売されるのを根気強く待って探した方がいいだろう。
▼検索条件
スバル フォレスター(4代目)×tS×全国▼検索条件
スバル フォレスター(4代目)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。