【朗報】初代 マツダ CX-5がいよいよ100万円でも選びやすくなってきた! そんな現在のオススメ中古車って?
2022/09/08
大人気の初代CX-5が総額100万円から狙える状況に
マツダの車づくりが大きく変わり始めたな、と感じさせてくれたのが、2012年2月に登場した初代CX-5だった。
それまでのマツダはコアなファンに愛されるスポーツカー、あるいは真面目一辺倒でちょっと地味なSUV&ミニバンのイメージが強かったが、初代CX-5では新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」と「魂動デザイン」という誰にでも分かりやすい魅力を引っさげて登場。
この路線は大ヒットし、現在の豊富なSUVラインナップにつながる礎となった。マツダ人気再燃ののろしとなったのが初代CX-5なのだ。
そんな初代CX-5もデビューから早10年。これまで中古車市場では人気の高さから価格がなかなか下がらなかったが、ここにきてようやく総額100万円前後で狙える物件が増えてきた。つまり、中古車の初代CX-5はこれからが本番だ!
この記事では、初代CX-5がどんな車だったのかモデル概要を振り返りつつ、中古車市場での狙い目物件を紹介してきたい。
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マツダ CX-5(初代) × 全国【モデル概要】実用的なサイズと、素性の良い走りが魅力
「SKYACTIV TECHNOLOGY」は燃焼効率の良い「SKYACTIVエンジン」、軽量で機能的な「SKYACTIVシャシー」、ハンドリングや衝突安全性を向上させた「SKYACTIVボディ」などの総称。要するに、今までになかった新技術がたくさん搭載されていますよ、ということ。
エンジン単体での「SKYACTIV」採用はデミオやアクセラの方が早かったが、トランスミッションやシャシー、ボディに至るまで全面的に採用したのはCX-5が初だった。
今ではマツダ車の一大セールスポイントとなっている「魂動」デザインが採用されたのも、CX-5が初だ。「魂動」は車に生命を吹き込むような躍動感と、温かみをもたせたデザイン。
現行ラインナップの外観に比べると、初代CX-5の時代はやや“温かみ”重視のように見えるが、そちらの方が好み、という人も少なくなく、中古車人気の高さにもつながっている。
ボディサイズは、全長:4540mm×全幅:1840mm×全高:1705mm。同時代の国産ミドルクラスSUVの3代目日産 エクストレイルや4代目スバル フォレスターに比べて全長は短め、全幅はやや広め、全高はかなり低めというサイズ感だ。
しかし、5人乗りSUVとして十分に広い車内空間とカーゴスペースをもつ、実用的な大きさと言える。
ちなみに、初代からプラットフォームを踏襲した2代目も車体サイズはほとんど同じ。車内空間も初代と2代目でほぼ同等だ。もちろん、静粛性やハンドリングは2代目の方が向上しているが、車内の広さを重視したいなら初代でも十分ということになる。
CX-5に搭載されたエンジンは、下記の3種類。(「」内はグレード名)
・2.0L 直列4気筒ガソリン:「20C(~2014年12月)」「20S」「20S プロアクティブ(2015年1月~)」
・2.5L 直列4気筒ガソリン:「25S(2013年10月~)」「25S Lパッケージ(2013年10月~)」「25S プロアクティブ(2015年1月~)」
・2.2L 直列4気筒ディーゼルターボ(「XD」「XD Lパッケージ」「XD プロアクティブ(2015年1月~)」
デビュー時は2.0Lガソリンと2.2Lディーゼルターボの2本立てでスタート。その後、2013年10月の変更で2.5Lガソリンが追加された。駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されていたが、年式によってFFのみのグレード、フルタイム4WDのみのグレードも存在する。
この中でも特に人気が高かったエンジンが、ガソリンV8エンジン並みの大トルクと、18.6km/L(XD・FF・JC08モード)という良好な燃費を誇る2.2Lディーゼルターボだ。現在の中古車市場で流通している物件でも、8割以上がディーゼルとなっている。
グレード体系ではベーシックな装備の「20C」、快適装備、高級装備を充実させた「20S」「25S」「XD」が中心となるシンプルな構成。また、これらに設定された「Lパッケージ」は、本革シートや衝突被害軽減ブレーキなどを装備する実質的な上位グレードだ。
2015年1月のマイナーチェンジでは、「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」や「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」などの先進安全機能を搭載する「プロアクティブ」が「20S」「25S」「XD」に追加された。
CX-5は5年弱のモデルライフを通じて毎年のようにマイナーチェンジが実施されたが、その中でも大規模なものは2013年9月と2015年1月の2回。2013年9月の変更では低速走行中の衝突被害を軽減する自動ブレーキ「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」を全車に標準装備。
2015年1月の変更では、衝突被害軽減ブレーキの対応速度を中高速にまで拡大するなど先進安全機能を大幅に進化させるとともに、サスペンションの設定を見直して乗り心地が大幅に向上。
ざらに、後席の座り心地を良くするために座面長を伸長、追従機能付きクルーズコントロールなどの先進運転支援システムを設定するなど、実に細かな変更がなされている。
また、このタイミングで外観も手直しされ、フロントグリルやヘッドランプなどのデザインが変更された。2012年2月~2014年12月までを前期型、2015年1月~2016年11月までを後期型と呼ぶのが一般的だ。
以上を踏まえ、以下今のオススメ物件を見ていこう。
【予算100万円のオススメ1】人気のディーゼルモデルなら「XD」の前期型
CX-5の中古車平均価格は120万円前後となっているが、現在は総額100万円でも十分に探せる状況。リーズナブルな価格帯でディーゼル車を狙うなら、前期型「XD」がオススメだ。
前述したようにディーゼルは流通量が豊富。「XD」はディーゼルのベーシックグレードだが、走りや安全性能にかかわる装備内容では不満ない。もともとガソリンの最廉価である「20C」よりも上位に位置づけられていたグレードであるからだ。
CX-5のディーゼルは信頼性の高いパワーユニットではあるものの、サスペンションやシートのヘタリを考えると、できるだけ走行距離の少ない物件を狙いたい。
総額100万円以内でも、前期型でデビュー年に近い年式の物件なら、走行距離5万km前後の物件が十分に狙える。
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マツダ CX-5(初代) × 総額100万円以下×2012年2月~2014年12月生産×「XD」×全国【予算100万円のオススメ2】ガソリン車なら装備充実の「20S」を
総額100万円前後でもうひとつのオススメは、ガソリン車の「20S」。
ディーゼル車に比べてガソリン車の割合は少ないものの、CX-5は全体の流通量が1200台前後と多く、さらに「20S」はモデルライフ全期間でラインナップされていたグレードであるため、選択肢は十分にある。
デビュー年に近い年式を中心に、走行距離5万~7万kmの物件も見つけられるはずだ。
前期型の「20S」はガソリン車の上位グレードであり、快適装備が充実している。ただし、2013年8月以前のモデルでは「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」はメーカーオプションだったので、安全性を重視する人は目当ての物件に装着されているか否か確認すべきだろう。
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マツダ CX-5(初代) × 総額100万円以下×「20S」×全国【予算を少しアップできるなら】今の水準でも装備に不満なしの「XD プロアクティブ」
もう少し購入予算をアップできるなら、後期型に設定された「XD プロアクティブ」が狙い目。
このグレードでは先進安全性能、運転支援機能が現行型(2代目)にかなり近づいており、現代の水準で見ても遜色ない。後期型でも初度登録から6~7年経過していることになるが、適切にメンテナンスされてきた物件なら、これからも長く乗れるはずだ。
CX-5の中古車市場ではデビュー前後の年式に次いで2015年MC直後の年式で流通量が多くなっており、ディーゼルなら選択肢は十分にある。
現時点での「XD プロアクティブ」の価格帯は総額約90万~210万円。走行距離5万km以下の物件でも、総額120万円あたりから狙える。新車価格300万円近いグレードだったことを考えると、かなりお買い得と言えるだろう。
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マツダ CX-5(初代) ×「XD プロアクティブ」×全国▼検索条件
マツダ CX-5(初代) × 全国※記事内の情報は2022年9月1日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。