ダイハツ ムーヴキャンバスが気になる方、必見! 新型登場で生産終了した【80万円から狙える先代モデル】見過ごしてませんか?
2022/08/27
大人気の新型ムーヴキャンバス、実は先代モデルのキープコンセプトだった!
2022年7月にフルモデルチェンジを果たして2代目へと進化したダイハツの軽自動車、ムーヴキャンバス。発表後の1ヵ月で月販目標台数の4倍となる2万6000台もの受注を集めるほどの大人気となっています。この記事をご覧の方の中にも、CMなどを目にして気になっている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、最もベーシックな仕様でも150万円という車両本体価格となっており、オプションや諸費用などもプラスするとなかなかの金額なります。
そのため、気軽に買うのは……と悩んでいるアナタ、実は新型ムーヴキャンバスは初代モデルのキープコンセプトとなっており、デザインに惹かれているのであれば、先代モデルを狙うというのも大いにアリと言えるのです。
初代ムーヴキャンバスは、執筆時点で2000台以上の掲載台数があり、最安値の部類の物件では総額80万円から見つけることができるため、うまくいけば少ない出費で好みの1台に出会うことも夢ではありませんよ!
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ムーヴキャンバス(初代) ×全国初代ムーヴキャンバスってどんな車だった?
2016年9月に登場した初代ムーヴキャンバスは、車名からもわかるように軽トールワゴンのムーヴ(6代目モデル)をベースとした派生車種でした。
といっても共有しているのはプラットフォームのみで、内外装のデザインはオリジナルなものとなっていたほか、ムーヴにはない両側スライドドアを備えていたのも特徴です。
ダイハツには両側スライドドアを備えた軽自動車としてタントが存在していますが、タントよりも背の低いムーヴキャンバスは子育て世代のファミリーがターゲットというよりは、自分らしいライフスタイルを楽しむ若い世代をターゲットとしている点に違いがあります。
そのため、後部座席の足元には「置きラクボックス」なる引き出し状の装備が備わっているのですが、これはカバンなどの手荷物を気軽に置くためのスペースとなっており、「シートの上に置くとブレーキでカバンが落ちることがあるけど、地面(フロア)には直接置きたくない」という心理を巧みにカバーするもの。
リアシートも50:50の分割スライド可倒式が採用されていますが、リアシートは主に手荷物を気軽に置ける場所という考えとなっており、スライドドアを採用したのもヒンジドアのように後部ドアを開けてドアの内側に回り込む動作を省き、スムーズに運転席にアクセスできるように考えられたものだったのです。
そしてムーヴキャンバス最大のウリでもあるキュートな内外装ですが、エクステリアは通常のモノトーンの他、特徴的な2トーンカラーを設定。インテリアはベージュ系が標準となりますが、メーカーオプションとして黒内装となる「ブラックインテリアパック」も用意されていました(のちにブラックインテリアを標準装備するグレードも追加)。
グレード体系は特別仕様車を除くと、最もベーシックな「L」系、装備充実の「X」系、上級グレードの「G」系に大別され、2トーンカラーは「L」系以外に設定されていました。
また、「X」系と「G」系に用意された「メイクアップ」グレードではメッキ加飾やボディカラーに合わせたインテリアアクセントカラーがプラスされ、より自分らしいスタイルを実現できる仕様となっています。
先進安全装備についてはデビュー時から「スマートアシストII」を搭載した仕様を設定し(グレード名に「SAII」が付く)、2017年8月の一部改良ではより性能が強化された「スマートアシストIII」へと進化(こちらはグレード名に「SAIII」が付く)。その後、2018年9月の一部改良ではスマートアシストIIIが全車標準装備となりました。
そんな初代ムーヴキャンバスではありますが、実は新型が登場するまでの約6年間、一部改良はなされたもののマイナーチェンジは一度も実施されておらず、52ps/60N・mの660ccNAエンジンやそれに組み合わされるCVTミッション、FF(前輪駆動)と4WDの駆動方式などは不変というのも買いやすい一因となりそうです。
今、初代ムーヴキャンバスを狙うなら?
初代ムーヴキャンバスは執筆時点で2279台の掲載があり、その平均価格は140.6万円。これは車両本体価格50万円台の物件がある一方で、200万円前後のオプションマシマシ高年式低走行車があるためとなっていますが、ボリュームゾーンは車両本体価格120万~160万円となります。
そんな中、なるべく少ない予算で先代ムーヴキャンバスが欲しい、ということになるとターゲットとなるのは初期型の「L」系、「X」系グレードが中心となり、価格帯は総額80万円前後といったところになります。
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ムーヴキャンバス「L」「X」グレード(初代) ×全国ただし、この価格帯の物件は、修復歴があるか、過走行気味か、先進安全装備が非装着かのどれかに該当する物件が中心となるため、できればもう少し予算をアップしておきたいというのが本音です。
予算を総額100万円ほどまでアップさせると、上級グレードの「G」系も十分射程圏内となり、ムーヴキャンバスらしいルックスをもった、2トーンカラーも狙うことができます。
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ムーヴキャンバス「G」グレード(初代) ×全国しかし、まだこの予算だと「スマアシIII」を搭載したモデルは物件数が少ないというのが現状。
そこで予算を120.万円までアップすることで、「スマアシIII」を搭載した「L」グレードの5万km以下の物件や、「X」グレードの6万~8万km台の物件も射程圏内となります。
このように、実は人気が高いために中古車となってからもそこまで安価になっていないというのが現状の初代ムーヴキャンバスでありまして、上級グレードの「G」の「スマアシIII」搭載車を狙うなら、総額140万円くらいは欲しいというのが実のところ。
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ムーヴキャンバス スマアシIII搭載車(初代) ×全国ただ、ここまで人気が高いということは、購入後も値段が一気に下がる可能性は低いということになるので、奮発して上級グレードを狙ってみるというのもひとつの選択肢と言えるかもしれません。
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ムーヴキャンバス(初代) ×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車はホンダ インサイト、初代パルサー、NAロードスター、S660など