マツダ CX-30の中古車平均価格が2年で30万円以上ダウンし過去最安値に! 今のオススメ物件は?
2022/06/15
ライバルより全高が抑えられたMAZDA3ベースのSUV
マツダのコンパクトSUV、CX-30。名前からすると同社のCX-3の派生モデルのようだが、CX-3がMAZDA2をベースにしているのに対し、CX-30はMAZDA3がベース。
そのため全長はCX-3より100mm以上長いが、それでも全長4.4mだからトヨタ C-HRやホンダ ヴェゼルといったコンパクトSUVとほぼ同じサイズ感だ。
デビューは2019年10月と、まだ3年ほどしか経っていない新しめのモデルだが、中古車平均価格は順調に値落ちが進んでいる。
ここ1年では、約13万円ダウン。直近4月には過去最安値の257.6万円を記録し、お買い得感が出てきた。
そんなCX-30だが、今ならどんな物件を狙うべきか? 中古車相場とモデル概要を振り返りつつチェックしていこう。
▼検索条件
マツダ CX-30(現行型)×全国中古車台数が増加したことで価格が下がり、狙い目になってきた
2019年9月にデビューしたCX-30。2020年に入ると中古車の延べ掲載台数が増加し続け、2022年初頭には920台まで達した。
その後、少し減ったがそれでも2021年4月時点で724台。2020年4月は155台だったから、2年で約570台も増えたことになる。
欲しい人の需要と、供給(中古車の台数)のバランスで決まるのが中古車の価格。
台数が増えたことで着実に下がり続け、2020年4月時点で288.6万円だった平均価格は2022年4月の時点で257.6万円と30万円以上ダウン。1年前の2021年4月の270.2万円と比較しても、13万円ほど値を下げたことになる。
台数増加の要因は、2019年に購入した人が初の車検を前に手放したり、2021年4月に登場したライバルのホンダ ヴェゼルなどに乗り替えたりすること、自然に増えたと考えられる。
ここ3年間では最も安くなり、台数も多くて選びやすいタイミング。中古車の平均走行距離も約1万4000kmと、良コンディションを期待できる物件が選びやすい状況だ。
CX-30が気になっているのなら、ぜひこのタイミングでチェックしてみよう。
3つのエンジンが用意されたコンパクトSUV
では、現行型CX-30のどのモデルを狙うべきか。モデル概要を確認しておこう。
2019年9月に、CX-3とCX-5の間を埋めるように登場したCX-30。MAZDA3をベースにしつつ、ホイールベースを70mm縮め、ライバル同様全長4.4m以下に収まるよう開発された。
搭載されたエンジンは3種類。2Lガソリンの「スカイアクティブ-G 2.0」と1.8Lディーゼルターボの「スカイアクティブ-D 1.8」、そして2Lガソリン+小型モーターのマイルドハイブリッドである「スカイアクティブ-X 2.0」だ。
ガソリンエンジンのG 2.0とX 2.0は6速ATと6速MTが、ディーゼルのD 1.8は6速ATが組み合わされた。また、全グレードに2WDと4WDが用意されている。4WDは走行状況に応じて自動的にトルクを配分してくれるフルタイム4WDで、スタック時に脱出しやすくなる「オフロード・トラクション・アシスト」が備わる。
衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(AT車は全車速追従機能付き)、レーンキープアシストシステムなど先進安全運転支援機能は、全車に標準装備されている。
2020年12月以降、たびたび一部改良が行われているが、エンジン特性や燃費の向上、足回りの改良などがメインで、外観上の変更はない。
当然改良後のモデルの方が走行性能は優れているが、当然中古車価格はまだ高め。
そして、まだ新しいモデルと言うこともあり、先進安全運転支援機能などは最初から全車標準装備であるなど、改良前の初期型でも十分満足できるはず。ここの選択は予算と相談したうえで決めてほしい。
とにかく安く狙いたいなら、「20S プロアクティブツーリングセレクション」を!
とにかく安くCX-30が欲しいなら、普通であれば最も廉価グレードの「20S」となるところだが、執筆時点では残念ながら台数は極少。
そこでオススメなのが、次に安く狙える「20S プロアクティブツーリングセレクション」だ。グレード別の台数では最も多く、CX-30全体の2割以上を占め選びやすい。
そして、20Sよりも装備が優れているにも関わらず、実はそこまで価格の差がほとんどないのだ。
原稿執筆時点で見ると、2019年式・修復歴なし・走行距離約1万kmでも、平均価格よりもだいぶ安い車両本体価格約200万円/支払総額約220万円程度から見つけることができる。
ちなみに、中古車の価格だけ見ると、実は1.8Lディーゼルターボの1.8XD Lパッケージとほぼ同じ価格帯。しかし、走行距離が短いのは20S プロアクティブツーリングセレクションの方だ。
つまり価格重視で選んでも、良コンディションを期待できそうなのは、やはり「20S プロアクティブツーリングセレクション」いうわけだ。
▼検索条件
マツダ CX-30(現行型)×「20S プロアクティブツーリングセレクション」×修復歴無し×全国 ※価格昇順機能の充実さで選ぶなら、「2.0X Lパッケージ」がオススメ!
コストパフォーマンスで選ぶなら、スカイアクティブXを搭載した「2.0X Lパッケージ」を狙ってみてはどうだろうか。
このグレードの最大の特徴は、火花点火制御圧縮着火(SPCCI)という技術を実用化した先進のエンジンが搭載されていること。
このエンジンは、「ガソリンとディーゼルのいいとこ取り」と評されることが多いが、その分新車価格が高かったのがネック。
デビュー時の車両本体価格は347万7100円(2WD)で、同程度のガソリン、ディーゼルモデルと比べ50万~70万円程度高かった。
しかし中古ではその差も縮まり、原稿執筆時点で見ると、2019年式・修復歴なし・走行距離約0.1万kmでも、車両本体価格約220万円/支払総額約230万円から見つけることができる。これは、実に120万円以上もの値落ちだ。
そして、このLパッケージには本革シートが備わるのが最大の特徴。合わせてルームミラーがフレームレスになるなど、上質なインテリアが備わる。
1.8LディーゼルターボのXD Lパッケージにも同じくらい値落ちている中古車もあるが、走行距離は約4万km。となれば、やはり2.0X Lパッケージのお買い得感は高いだろう。
装備面では、ほぼフル装備という状況だから、購入して不満が出ることは少ないはずだ。
▼検索条件
マツダ CX-30(現行型)×「2.0X Lパッケージ」×修復歴無し×全国 ※価格昇順▼検索条件
マツダ CX-30(現行型)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。