ホンダ フリード ▲運転しやすいサイズに広い室内空間と、使い勝手の良さで高い人気をキープするホンダ フリード

5ナンバーサイズのちょうどいい3列シートミニバンのホンダ フリード

運転のしやすい5ナンバーサイズの3列シートコンパクトミニバンとして人気を博しているフリード。

2016年9月に2代目へとフルモデルチェンジを果たし、その人気を不動のものとしています。

前年の2015年にフルモデルチェンジを果たしたステップワゴン(5代目)にも似たスタイルとなり、コンパクトミニバンながら堂々としたスタイルを実現しました。
 

ホンダ フリード ▲2019年10月のマイナーチェンジではフロントマスクを中心に変更を受けた
ホンダ フリード ▲ハイブリッドモデルにも4WD仕様が用意されるのはライバル車に対する大きなアドバンテージ

1~3列目の距離を先代フリードより90mm拡大し、全列で大人が快適に過ごせる広々したスペースとしたことで、コンパクトミニバンでありながら快適な居住空間を実現している点も特徴です。

ちなみに、キャプテンシート仕様では2列目シートは前方にスライドさせることしかできませんが、ベンチシート仕様では2列目シートを折りたたんで荷室をさらに拡大することができます。

広い荷室を使うシチュエーションが多い人は、7人乗りを狙うというのもひとつの選択肢かもしれません。
 

ホンダ フリード ▲7人乗り仕様では2列目シートを折りたたむことができる点が大きな違い

2019年10月にマイナーチェンジを実施し、内外装のデザインを刷新。特にフロントまわりはフード、グリル、バンパーやロアグリルの形状変更により、精悍で落ち着きのある、シンプルなスタイルへと大きく改められました。

新規グレードとして、アウトドアテイストを盛り込んだ「CROSSTAR(クロスター)」を追加したのも大きな変更点。

動力性能などに違いはありませんが、標準車と異なる内外装で、アウトドアシーンにも映えるクロスオーバースタイルをまとったモデルです。
 

ホンダ フリード ▲人気のクロスオーバースタイルを採り入れた「クロスター」

先進安全装備には、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが備わる「Honda SENSING」を設定。前期型ではグレード別設定でしたが、後期型では全車標準装備となっています。
 

ホンダ フリード ▲Honda SENSING装着車を選べば、いざというときの安心度も高い

また、コンプリートカーとして「Modulo X(モデューロX)」が2017年12月に登場しています。

ガソリンモデル、ハイブリッドモデルともにパワートレインこそベース車と共通ですが、空力を考慮したエアロパーツ一式を装着。それに最適化された専用サスペンションを組み込むことで、操縦安定性やコーナリング性能の向上を果たしたものとなっており、走りを犠牲にしたくないユーザーに支持されています。
 

ホンダ フリード ▲走りのポテンシャルを大きく向上させたコンプリートカー、モデューロX

そんな安定した人気を誇る2代目フリードではありますが、ここへきて、中古車の平均価格が200万円を切るところまで下がってきたのです。
 

気になる2代目フリードの中古車平均価格と掲載台数の推移は?

ホンダ フリード

2020年1月の時点では215万円近かった中古車平均価格ですが、順調に下降を続け、2022年2月には196万円。およそ20万円も下がってきています。

一方の掲載台数は昨年から一気に増え、現在は4759台と選び放題といった状態です。

とはいえ、比較的安価な物件は前期型が中心。後期型はガソリンモデルで支払い総額190万円台~、ハイブリッドモデルで支払い総額220万円台~といった状態。

逆に、前期型であればガソリンモデルは支払い総額130万円台~、ハイブリッドモデルでも支払い総額140万円台~狙うことができます。こちらはそれなりに距離が進んだ物件が中心となるため、悩ましいところ。

では、今2代目フリードを狙うならどんな仕様が考えられるのでしょうか? オススメの条件をいくつかピックアップしてみました。
 

▼検索条件

ホンダ フリード(現行型)×全国

堅実にファミリーカーとして使うのであれば?
支払い総額200万円以下 ×ハイブリッド×衝突被害軽減ブレーキ×走行距離3万km以下 ×修復歴なし

ホンダ フリード ▲低燃費かつモーターアシストでのパワフルな走りは前期型でも変わらない

条件盛りだくさんとなりましたが、実際にフリードをファミリーカーとして狙うのであれば、現実的な必須条件と言えるものをまとめてました。

この条件でヒットするのは、ほとんどが前期型。と言っても、支払い総額180万円台から狙える物件もあり、ナビもすでに装着済みの物件がほとんど。かなり買い得感がある条件と言えるのではないでしょうか。

グレードは中間グレードの「G」が中心となりますが、両側パワースライドドアやLEDヘッドライトなどは標準で備わっているため、日常使いで不便を感じることはほぼないと言える点もうれしいポイントです。
 

▼検索条件

ホンダ フリード(現行型)×支払い総額200万円以下 ×ハイブリッド ×衝突被害軽減ブレーキ ×走行距離3万km以下 ×修復歴なし ×全国

ミニバンでもアウトドアスタイルを取り入れたい!
クロスター×ガソリンモデル×修復歴なし

ホンダ フリード ▲ハイブリッドモデルでは高価なクロスターも、ガソリンモデルであれば買いやすい価格に

今流行りのクロスオーバースタイルをまとった「クロスター」はフリードの中でも人気グレードのひとつ。

ただ、後期型から追加されたということもあり、ハイブリッドモデルでは走行距離4万~5万kmの物件であっても支払い総額250万円前後。中古車としてのうま味がそこまである価格帯となっていません。

そこでオススメしたいのが、ガソリンモデルのクロスター。こちらは、支払い総額230万円台で登録済未使用車が射程圏内に! ハイブリッドモデルに比べ、リーズナブルさが際立ちます。

また、カタログ燃費もハイブリッドモデルが20.8km/Lに対してガソリンモデルが17.0km/L(ともに2WDでの数値)とそこまで差がありません。

経済性を考えるながら、流行りスタイルのアウトドアを楽しみたいというのであれば、圧倒的にガソリンモデルのクロスターがオススメと言えるのではないでしょうか。
 

▼検索条件

ホンダ フリード(現行型)×クロスター ×ガソリン ×修復歴なし ×全国

走りにこだわる人はコレだ!
モデューロX ×修復歴なし

ホンダ フリード ▲同乗者への配慮をしながらもミニバンらしからぬハンドリング性能を見せるモデューロX

ミニバンでも走りにこだわりを持ちたいユーザーにとっては気になる存在・モデューロX。しかし、ガソリンモデルでも300万円弱、ハイブリッドモデルでは330万円近い価格でなかなか手が出ない……というのもまた事実。

そこで中古車へ目を向けると、走行距離1万km台の物件がガソリンモデルで支払い総額250万円ほど、ハイブリッドモデルでも総額280万円。なんと、かなり現実的な価格となっています。

これはベースモデルの新車価格に近いものなので、どうしても走りへの情熱が捨てきれない人は、新車を買ったと思って、状態の良い中古車を探し、モデューロXを狙ってみるのもオススメです。
 

▼検索条件

ホンダ フリード(現行型)×モデューロX ×修復歴なし ×全国

今回は、現行型フリードにスポットライトを当てましたが、ちょうどいいボディサイズに広い室内、そして幅広いラインナップ……と、人気がうなずけることを再認識できたのではないでしょうか。

価格も順調に下がってはいますが、一気に下降していないところも根強い人気を裏付けるデータと言えそうです。

まさに、欲しいときが買い時! と言える1台ということになりそうです。
 

▼検索条件

ホンダ フリード(現行型)×全国

※記事内の情報は2022年3月18日時点のものです。
 

文/小鮒康一、写真/ホンダ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。