2年間で15万円値下がりし、中古車流通量が過去最多のダイハツ ミラココア。どんな人にオススメ?
2022/01/16
実用的かつオシャレ、そして何より手頃な価格が魅力!
日本の道路事情にマッチしたボディサイズや経済性の高さが魅力の軽自動車は、多くのユーザーに支持されているジャンルのひとつ。
とはいえ、せっかくの愛車であれば、実用一辺倒の車よりも遊び心や個性をもったモデルを選びたくなるもの。そんなユーザーに向けて2009年にリリースされたのが、ダイハツ ミラココアでした。
ミラココアはその名前からもわかるように、ダイハツのベーシック軽であるミラの派生車種。2006年に登場した7代目ミラをベースとしたものですが、共通するのは土台となるプラットフォームのみで、内外装は専用のデザインが採用されています。
エクステリアは丸型のヘッドライトやスクエアながら角の取れた温かみのあるもので、内装はベージュ系を中心とした明るいカラーです。それは、自宅のようにくつろげる雰囲気となっていました。
新車当時のメインとなるターゲットユーザーは若い女性となっていましたが、どことなく旧車を思わせるクラシカルなスタイルは男性が乗っても意外とサマになるかもしれません。
そんなミラココアは、大きく分けてベースグレードの「ココア」系と上級グレードの「ココアプラス」系を用意。ココアプラスでは通常のココアに追加される形でルーフレールやウインカー付きドアミラー、専用シート表皮などが採用されています。
しかしながら、ルーフレールを装着したことで全高が1550mmを超えるため、立体駐車場の使用ができなくなる可能性があることは考慮した方がいいかもしれません。
また、2012年4月に実施されたマイナーチェンジでは、第3のエコカーとしてリリースされたミライースに搭載された低燃費化技術「e:S(イース)テクノロジー」の一部を採用。燃費性能を大きく向上させました。低燃費にこだわるのであれば、マイナーチェンジ後のモデルがオススメと言えそうです。
2年間で15万円の値下がりとなったミラココアの平均価格と掲載台数の推移は?
実用的な軽自動車でありながら、個性的な内外装で所有欲も満たしてくれるミラココア。すでに絶版モデルではありますが、2018年まで生産・販売が続けられており、そこまで古いモデルというわけでもありません。
しかし、平均価格は順調に下落を続けており、2019年1月の時点ではわずかに70万円を切る程度だったものが、2021年には50万円ちょっとと15万円以上も下がってきているのです。
それに対して、掲載台数は順調に増えており、2021年12月時点で3700台弱でした。つまり、手頃な価格でありながら物件数は多いという、まさに選び放題の状態となっているのです。
では、今ミラココアを狙うのであれば、どんな仕様がオススメなのでしょうか?
▼検索条件
ダイハツ ミラココア(初代) × 全国特別感のある2トーンカラー
スペシャルコーデ系
特徴的なミラココアのエクステリアをより特別なものにしてくれるのが、2トーンカラーでしょう。
当初はモノトーンカラーのみのラインナップだったミラココアでしたが、2013年4月に発表された特別仕様車「スペシャルコーデ」系で新たに2トーンカラーが設定されました。
その後、2014年8月のマイナーチェンジで2トーンカラーはカタログカラーとなったのですが、スペシャルコーデ系の2トーンカラーは屋根の部分だけではなく、ボンネットまで塗り分けられる個性的なものとなっているので、個人的にはこちらの2トーンカラーを強くオススメしたいところ。
ただし、スペシャルコーデ系にもモノトーンカラーがラインナップされていたため、一発で絞り込むことができないのがやや難点です。じっくり見ていく必要がありますが、ぜひお気に入りの1台を探してみてほしいところです。
スペシャルコーデ全体では約200台がヒットします。2トーンカラーとなっている物件は車両本体価格50万円ほどから100万円ほどまで幅広く揃っているため、予算や条件に合わせてピックアップしてみてください。
▼検索条件
ダイハツ ミラココア(初代) × スペシャルコーデ × 全国後期モデルかつ上級グレードで優雅に!
プラスX系 × 2015年式以降 × 走行距離5万km未満
ミラココアは大きく分けて前期、中期、後期に分けられますが、2014年8月のマイナーチェンジで後期型となった際にエクステリアにも手が加えられました。
その影響を最も大きく受けたのが、最上級グレードとなる「ココアプラスX」系。ヘッドライトがLEDとなり、リング状のクリアランスランプが追加されました。フロントバンパーも新形状となり、大型メッキグリル加飾もプラスされたことで、フロントまわりの輝き感がアップしています。
また、低燃費化技術にも磨きがかかり、カタログ燃費は29.0km/L(2WD車)まで向上しただけでなく、足回りの見直しによる乗り心地の改善や、吸音材の追加によって静粛性の向上も図られ、まさにミラココアの最終形態といった進化を果たしているのです。
この条件で検索すると、高いものは車両本体価格130万円台と、ほぼ新車時の価格並みの物件もヒットしますが、手頃な価格の物件では70万円台というものもあり、買い得感が強い条件と言えるかもしれません。
▼検索条件
ダイハツ ミラココア(初代) × プラスX系 × 2015年以降 × 走行距離5万km以下 × 全国気軽な移動手段でもある軽自動車ではありますが、そこにも自分のこだわりを反映させたいと考えている人にはピッタリと言えそうなミラココア。
およそ9年という長いモデルライフを誇っていただけあって、最も安価な物件では車両本体価格10万円台(!)から狙える気軽さも魅力的ですから、手頃かつ、個性的な軽自動車をお探しの方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
▼検索条件
ダイハツ ミラココア(初代) × 全国※記事内の情報は2022年1月13日時点のものです。
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。