【ホンダ フィットシャトルの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: ホンダ / ステーションワゴン / ハイブリッドカー / クルマを選び始めた人向け / ハイブリッド / フィットシャトルハイブリッド / フィットシャトル / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/03/06
ホンダ フィットシャトルの中古車は今
フィットシャトルとフィットシャトルハイブリッドは、2011年6月に同時デビューした2代目フィットのステーションワゴンモデルである。
新車販売でハイブリッドの方が販売比率が高かったため、中古車もハイブリッドの流通量が多くなっている。
ただし、いずれも予算100万円で豊富な選択肢から選ぶことができるため、低予算で便利に使える車を探している人は要注目のモデルだ。
ここからはフィットシャトルとフィットシャトルハイブリッドのオススメの選び方や特徴、中古車相場について紹介する。
フィットシャトル(初代)の特徴と中古車相場
■フィットシャトル(初代)DATA
生産期間:2011年6月~2015年3月
中古車流通量:約90台
中古車価格帯:20万~100万円
■フィットシャトル(初代)の特徴
2007年10月に登場したBセグメントの2代目フィットは、クラスを超えた圧倒的な室内空間の広さを持ち合わせており、登場したときはあまりの広さに「もはやミニバンはいらないのではないか」と感じたほどだった。
そんなフィットの積載性を高めたら、さらに便利になるのではないか。フィットシャトルはそんな発想から生まれたステーションワゴンだ。
フィットの室内が他を圧倒する広さなのは、ホンダ独自の燃料タンクを車両中央部に設置するセンタータンクレイアウトによるものだ。フィットシャトルも、このレイアウトを採用している。
全長4410×全幅1695×全高1540mmと、全長以外のサイズはフィットとほぼ変わらないが、全長はフィットより510mmも伸ばされた。その多くが荷室部分にあてられていて、5名乗車時の荷室床面長は1020mm。2列目を格納すると床面長は2000mmに達する。
荷室下には94L(1.5L車/2WD)ものラゲッジアンダーボックスがある。このスペースはスクエア形状で使いやすい設計になっており、床面は表と裏で異なる素材のマットを設置することで、汚れ物も気にせず積めるように配慮されている。
このラゲージアンダーボックスを活用すると、27インチの自転車がタイヤを外さずに積載できる。これだけでも収納力がいかに高いかわかるはずだ。
シートアレンジは長尺物を積めるロングモードや、2列目の座面を跳ね上げて背の高いものを積めるトールモードなど、フィットで好評なアレンジを継承した。
搭載エンジンは最高出力88kW(120ps)最大トルク145N・m(14.8kg-m)を発揮する1.5L VTECのみの設定。燃費はフィットの1.5Lモデルと同等となる18.6km/L(JC08モード)になる。
乗り心地や静粛性は、上位クラスのミドルクラスセダン並みのものを目指し、サスペンション、ボディのセッティングが行われた。
2013年8月のマイナーチェンジではエクステリアデザインをアグレッシブな雰囲気に変更。上級グレードの「15X」にはシートヒーターや前席のアームレストが備わった。
■フィットシャトル(初代)の中古車相場
ガソリンモデルのフィットシャトルと、ハイブリッドモデルのフィットシャトルハイブリッドでは、ほとんど価格差は見られない。
積載量を重視したり、雪道を走行する機会が多いなら4WDを備えるガソリンモデルのフィットシャトルがオススメだ。現在、流通している中古車は前期型が約70台、後期型が約20台ほどになる。
最低価格帯は総額40万円前後とかなりお得な状況。ただし、この価格帯では走行距離10万km前後の物件が多くなっている。
予算を50万円プラスαまで増やせれば、走行距離10万km未満の物件も射程圏内に入ってくる。
装備の充実を優先するなら、台数は少ないが後期型「15X」がオススメだ。予算の目安は総額80万円。比較的年式が新しいだけに、低価格帯でも走行5万km前後の中古車が探すことができる。
▼検索条件
ホンダ フィットシャトル(初代)× 全国フィットシャトルハイブリッド(初代)の特徴と中古車相場
■フィットシャトルハイブリッド(初代)DATA
生産期間:2011年6月~2015年3月
中古車流通量:約470台
中古車価格帯:20万~110万円
■フィットシャトルハイブリッド(初代)の特徴
フィットシャトルのハイブリッドモデルである、フィットシャトルハイブリッド。
ガソリンモデルのフィットシャトルがFFと5速ATを搭載する4WDが用意されたのに対し、1.3Lと軽量でコンパクトなモーター(IMA)を組み合わせたフィットシャトルハイブリッドはFFのみの設定になっている。
ハイブリッドシステムは、エンジンが主体でモーターが発進・加速のサポートを行うパラレル方式になる。システム最高出力は72kW(98ps)、システム最大トルクは167N・m(17.0kg-m)。トルクが太いので、ストップ&ゴーが多い街中はもちろん、高速道路の追い越しなどでも加速に不満を感じる場面は少ないはずだ。
床下に大きなバッテリーを積んでいることもあり、ハイブリッドはラゲージアンダーボックス容量がガソリンモデルよりも小さい21Lになっている。ただし、ボックスの上の部分は496Lとガソリンモデルと変わらないので、ワゴンとしての積載性は十分確保されていると言えるだろう。
ガソリンモデルとの違いを感じるのは、静粛性と走りのしっとり感だ。モーターのアシストがある分、高回転までエンジンを回さなくて済むので走行ノイズは少ない。加えて、防音&防振対策も随所に施されている。
エクステリアはグリルやフロント&リアライトに淡いブルーを配色して、ハイブリッドモデルらしいクリーンなイメージに。グリーンオパールメタリックという外板色はハイブリッド専用カラーになる。
2013年8月のマイナーチェンジでは標準グレードの「ハイブリッド」にディスチャージヘッドライトが標準装備となった他、上級グレードの「ハイブリッドスマートセレクション」にパドルシフトが備わった。また、このタイミングで「ハイブリッド」と「ハイブリッドスマートセレクション」に前席シートヒーターが搭載されている。
■フィットシャトルハイブリッド(初代)の中古車相場
フィットシャトルとフィットシャトルハイブリッドのデビュー時、販売比率はハイブリッドが86%と圧倒的に多かった。そのため、中古車の流通量もフィットシャトルハイブリッドの方が多くなっている。
価格帯もガソリン車とハイブリッド車でほぼ変わらないため、燃費重視、または物件選びの選択肢を多く確保したいならフィットシャトルハイブリッドがオススメ。
中でも装備が充実したものでロングドライブも快適に楽しみたいという人には、2013年8月以降の後期型を推したい。ガソリン車だと流通量が少ないが、ハイブリッド車は50台以上流通しているので若干探しやすい。予算70万円プラスαで、走行距離7万km前後の物件を見つけることができる。
後期型の中でもオススメは、上級グレードの「ハイブリッドスマートセレクション」。流通量は40台程度あり、予算100万円で走行距離5万km程度の物件が見つかる。
▼検索条件
ホンダ フィットシャトルハイブリッド(初代)× 全国※記事内の情報は2021年6月21日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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