▲2014-2015日本・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのはマツダ デミオ。2014年はコンパクトカーの存在意義が見直された年と言えるだろう▲2014-2015日本・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのはマツダ デミオ。2014年はコンパクトカーの存在意義が見直された年と言えるだろう

ジャーナリストから評価の高いモデルが目白押し

車検前のタイミング、つまり新車登録時から3年後・5年後・7年後……に中古車物件が増えることが多い。

中古車を探す側としては、なるべく高品質の中古車を安く買いたいと思うはず。

そこで、今回ベストバランスとしてオススメしたいのが5年落ち物件だ。

今から5年前、つまり2014年に登場したモデルの中から、B・Cセグメントと呼ばれるカテゴリーに分類される全長4.5m以下のコンパクトカーを紹介しよう。

2014年(2014年1月~12月)の乗用車の販売台数トップ10にはトヨタ アクア(1位)、ホンダ フィット(2位)、日産 ノート(6位)、トヨタ ヴィッツ(8位)と4台のコンパクトカーがラインナップ。

ミニバンは3台、SUVは1台だから、なんだかんだ言ってもやはりコンパクトカーは人気のカテゴリーだ。

さらに、2014-2015年の日本・カー・オブ・ザ・イヤーには下記で紹介するマツダ デミオが、翌年の2015-2016年のインポート・カー・オブ・ザ・イヤーは同じくBMW 2シリーズ アクティブツアラーが受賞している。

ミニバンやSUV、さらに軽自動車人気が高まってきた中、コンパクトカーの存在意義が問われたことが、小さい車=安物感とは無縁の魅力磨きを促したのかもしれない。

単に低燃費で扱いやすいサイズというだけでなく、それぞれの特色が色濃く表れているコンパクトカーが多かった2014年。下記のように6台が登場した。

それぞれ特徴を踏まえ、中古車状況を見ていこう。

このクラスの国産車では珍しい本革シート仕様も
マツダ デミオ(4代目)

▲全長4060mm×全幅1695mm×全高1500mm(2WD)。衝突被害軽減ブレーキは、デビュー時はオプションで2017年11月から標準装備に。デビュー時のガソリンエンジンは6速AT/5速MT、ディーゼルエンジンは6速AT/6速MTと組み合わされた。2018年8月に1.3Lガソリンエンジンは排気量を1.5Lに拡大▲全長4060mm×全幅1695mm×全高1500mm(2WD)。衝突被害軽減ブレーキは、デビュー時はオプションで2017年11月から標準装備に。デビュー時のガソリンエンジンは6速AT/5速MT、ディーゼルエンジンは6速AT/6速MTと組み合わされた。2018年8月に1.3Lガソリンエンジンは排気量を1.5Lに拡大

小さい車ほどチープ、という概念を打ち破ることを目指して開発されたマツダ デミオ。

同社がCX-5の登場以降打ち出している「魂動」デザインを身にまとい、「走る歓び」を実現するためのスカイアクティブ技術を搭載して、2014年9月にデビューした。

なお、2019年7月の一部改良とともに、車名を「MAZDA2」に変更している。

国産のこのクラスとしては珍しく本革シートを標準装備するグレードを用意するなど、インテリアの質感は徹底的にこだわられている。

また、デビュー時に搭載されたエンジンは1.3Lのガソリンと、このクラスでは唯一となる1.5Lクリーンディーゼルエンジン搭載車をランナップする他、全グレードに4WD車とMT車を用意。

デビュー時の車両本体価格は135万~219万2400円。

人気モデルだったゆえ、中古車掲載台数は2000台以上と豊富。5年落ち付近の2014~2015年式に絞っても1000台以上がヒットする。

原稿執筆時点(2019年12月25日)で走行距離10万km前後なら支払総額70万円から、本革シート装着車でも支払総額100万円以下から狙える。

本革シートなど上質なインテリアを備えた特別仕様車がいくつも登場しているので、中古車を探す際に、チェックしてみよう。

▼検索条件

マツダ デミオ(4代目)×2014~2015年式×全国

割安感のある3ドアなら100万円以下から狙える
ミニ ミニ(現行型)

▲全長3840mm~4020mm×全幅1730mm×全高1420mm~1450mm。衝突被害軽減ブレーキは、デビュー時はオプション。2018年5月のマイナーチェンジでワンを除く全車に標準装備された。最高出力231psのホットハッチ・ジョンクーパーワークスは2015年3月、ディーゼルモデルは2016年4月に登場▲全長3840mm~4020mm×全幅1730mm×全高1420mm~1450mm。衝突被害軽減ブレーキは、デビュー時はオプション。2018年5月のマイナーチェンジでワンを除く全車に標準装備された。最高出力231psのホットハッチ・ジョンクーパーワークスは2015年3月、ディーゼルモデルは2016年4月に登場

BMW製となって3代目となるミニは、2014年3月に登場。

全長は3860mm(3ドア車)~4020mm(5ドア車)とデミオの4060mmより短いが、全幅が1700mmを超えてついに3ナンバーサイズとなった。

初代の頃の刺激感は薄れたが、その分ミニが大事にしている「ゴーカート感覚」は上質となり、ロングドライブの疲労度も減った。

新世代エンジンになったエンジンは、ワン(2014年7月より発売)が1.2L直3ターボ(最高出力102ps/最大トルク180N・m)、クーパーが1.5L直3ターボ(最高出力136ps/最大トルク220N・m)、クーパーSが2L直4ターボ(最高出力192ps/最大トルク280N・m)。

トランスミッションは6速ATの他、3ドアモデルには6速MTも用意されている。

デビュー時の車両本体価格は226万~332万円。

原稿執筆時点では、支払総額100万円以下から見つかる。

走行距離5万km以下で絞っても、3ドアのワンやクーパーなら支払総額150万円以下から探せるなど、3ドアの方がお手頃感は高い。

コンパクトカーの中でも、個性的な内外装のモデルが欲しいという人にオススメだ。

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ミニ ミニ(現行型)×2014~2015年式×全国

荷物をたっぷり載せられる安全装備充実のコンパクトカー
BMW 2シリーズアクティブツアラー(現行型)

▲全長4350mm×全幅1800mm×全高1550mmと、3ナンバーだが一般的な機械式駐車場にも収まるサイズ。後席は130mmスライド可能。ラゲージ容量は通常で468L、後席を倒せば1510Lとなる。ラゲージ内に12V電源を標準装備▲全長4350mm×全幅1800mm×全高1550mmと、3ナンバーだが一般的な機械式駐車場にも収まるサイズ。後席は130mmスライド可能。ラゲージ容量は通常で468L、後席を倒せば1510Lとなる。ラゲージ内に12V電源を標準装備

フォルクスワーゲン ゴルフに代表されるカテゴリーに、BMWがFRへのこだわりを捨てミニのプラットフォームを生かして投入したFFモデルの2シリーズアクティブツアラー。2014年10月にデビューした。

アクティブツアラーの名が示すように、荷物をたくさん積むアウトドアユーズに対応できるよう、広々とした空間を備えている。FF化してもそこはBMW。“駆け抜ける歓び”は健在だ。

デビュー時に用意されたエンジンは1.5L直3ターボ(218i)と、4WDと組み合わされる2L直4ターボ(225i)。いずれもミニと同じエンジンだが、2Lターボは最高出力231ps/350N・mまでチューンされている。

衝突被害軽減ブレーキやLEDヘッドライト、カーナビゲーションなどを全車に標準装備するなど、装備は充実している。

デビュー時の車両本体価格は332万~494万円。原稿執筆時点で支払総額約120万円から見つかる。

あまり道の広くない都市部で暮らしていて、週末は家族や仲間とアウトドアを楽しみたいという人にピッタリだ。

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BMW 2シリーズアクティブツアラー(現行型)×2014~2015年式×全国

ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー受賞の実力派
プジョー 308(現行型)

▲全長4253mm×全幅1804mm×全高1457mm。タッチスクリーンを備えたオーディオ(USB/Bluetooth対応)を全車に標準装備する。フラットボトム型の小径ステアリングやスポーツシートを全車標準とするなどインテリアはスポーティだ▲全長4253mm×全幅1804mm×全高1457mm。タッチスクリーンを備えたオーディオ(USB/Bluetooth対応)を全車に標準装備する。フラットボトム型の小径ステアリングやスポーツシートを全車標準とするなどインテリアはスポーティだ

同カテゴリーの王者フォルクスワーゲン ゴルフに挑んだプジョー 308。

その結果、日本デビュー前に、ヨーロッパ22ヵ国のジャーナリストが選ぶヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2014を受賞するなど、その魅力は多くの人々に支持されている。

日本では2014年11月に販売が開始された。

搭載されたエンジンは1.2Lターボ。これにアイシン・エイ・ダブリュー製の6速ATが組み合わされた。

かつてのいわゆる猫足とは違う足回りで、ドイツ勢のライバルとも異なる腰があって粘り強い走りを楽しめる。

2016年2月にはホットハッチのGTi バイ プジョー スポールが、2018年にはディーゼルモデルが追加された。

デビュー時の車両本体価格は279万~339万円。原稿執筆時点で走行距離5万km未満が支払総額約120万円で見つかる。

ちなみに走行距離1000km未満の2018~2019年モデルでも支払総額約200万円で狙えるので、気になる人はチェックしてみてほしい。

実力派コンパクトカーを手頃な価格で手に入れて、スニーカー感覚でサラリと乗りたいという人にオススメしたい。

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プジョー 308(現行型)×2014~2015年式×全国

広々コンパクトとしては2シリーズよりお手頃!?
シトロエン C4ピカソ(2代目)

▲全長4430mm×全幅1825mm×全高1630mm。アダプティブクルーズコントロールを全車標準装備。大開口のパノラミックウインドウも用意されている。コラムシフトのためセンターコンソールがなく、メーター類がインパネ中央に集中しているなど、独創的なインテリアも魅力のひとつ▲全長4430mm×全幅1825mm×全高1630mm。アダプティブクルーズコントロールを全車標準装備。大開口のパノラミックウインドウも用意されている。コラムシフトのためセンターコンソールがなく、メーター類がインパネ中央に集中しているなど、独創的なインテリアも魅力のひとつ

3列シートを備えたグランドC4ピカソとともに、2014年10月にデビューしたのがシトロエン C4ピカソ。

今回紹介するモデルの中では最も大きいモデルだが、全長は4.5m以下で意外と取り回しも良い。

残念ながら2018年9月に、グランドC4ピカソがグランドC4スペースツアラーへ名称変更した折に、カタログから外れてしまったが、室内広々&個性的なインテリアが魅力のコンパクトカーだ。

グランドC4ピカソより60mm短いが、同じプジョー・シトロエングループのSUVプジョー 3008(旧型)より165mmも長いホイールベースを生かした室内は広々としており、トランク容量も通常で537Lと500L超だ。

1.6Lターボにアイシン・エイ・ダブリュー製の6速ATが組み合わされる。

デビュー時の価格は357万円。中古車掲載台数は少ないが、原稿執筆時点では走行距離5万km前後で支払総額約140万円から見つかるなど、同じ広々コンパクトカーとBMW 2シリーズアクティブツアラーよりお手頃価格だ。

フランス車らしい優しい乗り心地と、独創的な内外装デザインが魅力の広々コンパクトカーなので、知らなかった人もぜひチェックしてほしい。

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シトロエン C4ピカソ(現行型)×2014~2015年式×全国

コンパクトカーで刺激的な毎日を楽しみたい人へ
アウディ S1/S1スポーツバック(初代)

▲全長3990mm×全幅1740mm×全高1425mm。サスペンションが異なるため、ベースのA1シリーズのトランク容量が270Lなのに対しS1は210Lと少し狭い。サポート性のあるスポーツタイプのシートやフラットボトム型の小径ステアリングが備わる▲全長3990mm×全幅1740mm×全高1425mm。サスペンションが異なるため、ベースのA1シリーズのトランク容量が270Lなのに対しS1は210Lと少し狭い。サポート性のあるスポーツタイプのシートやフラットボトム型の小径ステアリングが備わる

A1シリーズの高性能モデルが、2014年11月に投入されたアウディ S1/S1スポーツバックだ。

全長4mを切るコンパクトボディに搭載されるのは最高出力231ps/最大トルク370N・mを発揮する2Lターボエンジン。これに6速MTと同社自慢の4WDシステム「クワトロ」が組み合わされる。

ベースのA1シリーズから足回りも変更されている高性能スポーツモデルだが、意外と乗り心地は優しい。

加えて足回りや変速タイミングをアレンジできるアウディドライブセレクトを搭載し、街乗りからサーキットまで対応してくれる。

さらに専用チューンが施されたエレクトロニックスタビリティコントロールが、あらゆる道での安定した走行をサポートしてくれる。

デビュー時の車両本体価格は3ドアのS1が410万円、5ドアのS1スポーツバックが430万円。ベースのA1が2019年にフルモデルチェンジしたのをうけ、すでにホームページ上のラインナップからは外れている。

高性能で6速MTモデルのみと乗り手を選ぶモデルゆえ中古車台数は少ないが、原稿執筆時点で3ドアのS1が支払総額約200万円から、5ドアのS1スポーツバックは同約270万円から見つかる。

単なるコンパクトじゃなくピリッと刺激的な1台が欲しい、という人にオススメしたい。

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アウディ S1/S1スポーツバック(初代)×2014~2015年式×全国
文/ぴえいる、写真/マツダ、BMW、プジョー、シトロエン、アウディ

ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。