人気車を買いたい! それなら異業種コラボモデルを選ぶのが正解!!
2018/08/27
▲フィアット 500とグッチのコラボレーションによる「500 by Gucci」。発売に合わせてバッグやシューズなどグッチのスペシャルコレクションも販売されたコラボ相手の世界観が人気車の魅力をさらに増す
人気車を選ぶというのは、正しい選び方の1つだ。
人気になるくらい人々を惹きつける魅力があるわけだし、同じ金額を出すのであれば、そうした魅力がたくさん詰まった車を選びたくなるのは当たり前。
一方で、人気車ということは他の人もたくさん買っているということでもある。だから街中やSA、ショッピングセンターの駐車場などでかぶる確率が高くなる。
「そんなの気にしなければいいじゃん」という意見もあるが、我慢せずにすむ方法もある。例えば一定期間しか販売されなかった特別仕様車を選ぶ方法だ。
しかも、カーナビを付けてお安くしましたとか、限定色ですといった類の特別仕様車ではなく、異業種とのコラボモデルがオススメだ。
ベース車にはなかった、コラボレーションした相手の魅力まで加わるからだ。今回はそんな魅惑のコラボモデルを3台選んでみた。
Gucciがカスタマイズしたフィアット 500
▲【フィアット 500 by Gucci】ボディカラーはブラックとホワイトの2色のみ。いずれもグッチの象徴であるグリーン/レッド/グリーンのストライプがボディを囲む。日本には300台が導入され、中古車価格は100万~200万円と他のモデルよりも高いが、走行距離が5万km程度のものが多いフィアットの「500 by Gucci」と「500C by Gucci」は、その名のとおりフィアット 500と世界的ファッションブランドであるグッチとのコラボレーションモデルだ。
イタリア統一150周年とグッチ創設90周年を記念して、2011年~2012年の2年間限定で販売された。記念の年を機にコラボレーションしたわけだから、今後そう簡単には販売されない希少性もある。
開発にあたっては、当時のグッチのクリエイティブ・ディレクターだったフリーダ・ジャンニーニが自ら指揮をとった。
本革のヘッドレストにはグッチの「GGロゴ」が型押しされているし、ホイールにも「GGロゴ」が入れられているなど、手間がかけられている。単に「グッチのステッカーを貼っときました!」的なモデルではないのだ。
▲ドアを開ければBピラーとリアのハッチゲートには“シール”ではなく立体造形の「Gucci」ロゴが、シートベルトにはグッチのストライプがあしらわれている。エンジンは1.2Lで、新車時価格は260万円と1.2 8V ポップより60万円以上高かった
▲【フィアット500C by Gucci】基本的に500 by Gucciと同様の変更が施されているが、オープンカーである500Cはボディではなく幌にグッチのストライプが入る。こちらの新車時価格は294万円。日本には100台導入されたが、原稿執筆時点で中古車はなんと1台のみフェンダーと共同開発したサウンドシステムを搭載
▲【フォルクスワーゲン ザ・ビートル フェンダー・エディション】実は同サウンドシステムは、その後3回も「エクスクルーシブ(2014年)」「クラブ(2015年)」「サウンド(2018年)」といった特別仕様車に搭載された。しかしボディとフロントツイーターに「Fender」のロゴが入るのは、この「フェンダー・エディション」だけだ。原稿執筆時点での中古車価格は150万円前後で、走行距離5万km未満の車が多い世界的に有名なギターメーカー・フェンダーとコラボレーションで実現したのが、フォルクスワーゲンの「ザ・ビートル フェンダー・エディション」だ。ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベック、エリック・クラプトンといった名だたるギタリストが愛用するギターを製造する同社にとって、車メーカーとのコラボレーションはこれが初めてのこと。
フェンダー社と共同で開発したサウンドシステムは、ライブ会場で聴くような臨場感の再生を目指したという。4つのツイーター、4つのミッドレンジスピーカー、20cm径サブウーファーという合計9つの専用スピーカーと、専用チューニングされたヘッドユニットで構成されている。
2011年の東京モーターショーで参考出品された「ザ・ビートル フェンダー」が大きな評判を呼んだこともあり、フォルクスワーゲンが国内正規輸入を開始してから60周年となる2013年に600台限定で販売された。
▲内装ではフェンダー社の伝統的なエレキギターを象徴する、ウッドデザインのインストルメントパネルが採用されている。またドアトリム下やフロントのミッドレンジスピーカーのリングの色を変えられる「インテリアアンビエントライト」が備えられたロールスロイスが創った小さな最高級車
▲【ミニ インスパイアード バイ グッドウッド】ミニ・クーパーS(2代目)をベースに、ロールスロイスのデザイナーであるアラン・シェパードが、グッドウッドで創り上げた。新車時価格は570万円とベースに対して約270万円も高かったが、原稿執筆時点では300万~370万円で5台見つかる。走行距離は3万km未満が多い最後に紹介するのは、コラボ相手が異“業種”ではないが、極めて希なコラボレーションといえる。何しろ小さくて安価なミニと、最高級車を生産するロールスロイスとのコラボなのだから。
「ミニ インスパイアード バイ グッドウッド」と名付けられたこの特別なモデルは2012年に世界限定1000台で販売された。「グッドウッド」とはロールスロイスの本社があるイギリスのグッドウッドのこと。あえてロールスロイスではなく「かの地からインスピレーションを受けました」という、控えめながら知る人なら思わずニヤリとしてしまうネーミングというわけだ。
インスピレーションといっても、実際に加えられている変更は高級車ロールスロイスの世界を十分に再現するもの。一見フツーに見える専用色のブラックは、ロールスロイス専用のダイアモンド・ブラック・メタリックだし、インテリアに配されたウォールナットもロールスロイス専用のものを使用している。
2社ともイギリスを代表するメーカーだが、現在はともにBMWグループ。そんな同床異夢の2社が初めてコラボレーションして実現した、小さな最高級車だ。
▲レザーシートはロールスロイス専用のコーンシルクベージュ色、天井の内張とサンバイザーはカシミア、ふかふかのウール製フロアマット、ロールスロイスの書体に改められたスピードメーターとタコメーターなど、ロールスロイスの世界観が小さなミニにギュッと詰め込まれた販売台数が多くなる人気車ゆえ、メーカーも特別色や特別装備などで少しでもバリエーションを増やそうとしているが、今回のような味の濃いコラボレーションモデルはそうそう出ない。たとえ信号待ちで隣りに同じ車種が並んだとしても、「オレのは違う」と思える3台だ。
新車時に気になったけれど高いからなぁ、と思っていた人も、手頃になった中古車で手に入れてみてはどうだろう。
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フィアット 500 by Gucci(3代目)▼検索条件
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ミニ インスパイアード バイ グッドウッド(2代目)この記事で紹介している物件
フォルクスワーゲン
ザ・ビートル フェンダー エディション 限定600台 フェンダーサウンド サンルーフ ハーフレザーシート ETC ドラレコ クルーズコントロール HIDヘッドライト 17インチAW パドルシフト ステアリングスイッチ 禁煙車 オールシーズンタイヤ
本体価格124.9万円
支払総額129.9万円
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