▲現行スズキ ワゴンRの中古車相場が下落中!?

セカンドカーにはやっぱり軽自動車

電車やバスなど車以外の移動手段も充実してきましたが、いまだ日本は車社会。東京や政令指定都市などの大都市圏を除けば、メインカーに加えて軽自動車といった家族2台体制もまだまだ一般的です。

その軽自動車で最も有名な車種といえば、やはりワゴンRでしょう。スペース効率を重視したフォルムで軽自動車とは思えないほどの広さを実現し、軽自動車の一大ムーブメントを巻き起こした“軽の王様”ともいうべき存在です。

現在は多くのメーカーから似たような車が出ていることでその存在感は薄れつつありますが、「軽といえばワゴンR」と考える方は少なくないはず。今回は、そんなワゴンRの現行型をご紹介したいと思います。

ハイブリッド並みの低燃費を実現

5代目となる現行型のワゴンRが登場したのは2012年9月。「軽ワゴン低燃費No.1 新世代エコカー」をコンセプトに開発された同車は、スズキの新技術の総称「スズキグリーン テクノロジー」が注ぎ込まれています。

具体的には大きく3つの要素があり、ひとつ目は「エネチャージ」。これはスズキ独自の減速エネルギー回生機構で、鉛バッテリーに加えて高効率なリチウムイオンバッテリーと高出力を実現するオルタネーターを併用。これにより燃費性能が大きく向上しています。

同じく低燃費につながるシステムが「新アイドリングストップシステム」。こちらは停止前の減速時や、アクセルを離したときから燃料をカットするもので、ブレーキを踏んで13km/h以下になると自動でエンジンも停止します。これらの機構により、JC08モード燃費はNA(自然吸気)の2WDモデルで28.8km/Lという、ハイブリッドカーに匹敵するほどの低燃費となっています。

最後は燃費とは関係ありませんが、快適性につながる「エコクール」。これはアイドリングストップ中、エアコンが停止したときに役立つシステムで、蓄冷材を通した冷風を室内に送ることで、車内の温度上昇を抑制するシステムです。

もちろん、ワゴンRのパッケージングが優れているのは言わずもがな。現行型はロングホイールベースの新プラットフォームが採用され、室内長が伸びているので居住空間はさらに広くなっています。

▲エクステリアはひと目でワゴンRと分かる伝統のスタイルを継承しながらも、より力強さと上質さを感じさせるデザインです ▲エクステリアはひと目でワゴンRと分かる伝統のスタイルを継承しながらも、より力強さと上質さを感じさせるデザインです
▲インパネは開放感のあるデザインで、内装は温かみのあるグレーベージュの2トーンとなっています ▲インパネは開放感のあるデザインで、内装は温かみのあるグレーベージュの2トーンとなっています
▲多彩なシートアレンジが可能。助手席を前に倒して収納スペースを拡大できたり、リアシートは左右独立でスライドできたりします ▲多彩なシートアレンジが可能。助手席を前に倒して収納スペースを拡大できたり、リアシートは左右独立でスライドできたりします

総額80万円以下でも現行ワゴンRが手に入る!?

そんなワゴンRだけに人気は高く、中古車相場も高値安定。そのため、なかなか買いのタイミングとは言えませんでした。しかし、登場から3年が経過し初回車検を迎える車両が出てきたことで、ワゴンRからの買い替え需要が増え流通量も増加。その影響か現在、中古車相場が下落傾向にあります。

カーセンサーに掲載されている物件の平均価格は約110万円(2015年9月15日現在)。そう聞くとあまり安いという印象は受けないでしょうが、ボリュームゾーンは70万~150万円です。つまり、高い物件に平均価格が引っ張られているからで、実際には100万円以下で手に入ります。それどころかカーセンサーアフター保証対象車が総額80万円以下で購入圏内。ものによっては60万円台で狙えます。

他にも原稿執筆時点では、走行距離7000km×修復歴なしという条件で74万円という2013年式660 FXがありました。これなど価格と程度のバランスを考えると狙い目といえそうです。

一方、使用感などを気にする方は届出済未使用車などを狙うのもオススメです。これは届出しただけで誰の手にも渡っていない車のことで、記録上は中古車になるので新車を買うより、お手頃となります。「新車が欲しいけれど、そこまでの予算はない」という人は、こちらを狙うといいでしょう。

どんな物件を狙うにしても、現行型ワゴンRは相場が安くなっている&流通量は増えているので、グレードやボディカラーなど好みの1台が見つけやすくなっています。ワゴンRを狙うなら今がチャンスですよ!

▼検索条件

スズキ ワゴンR(現行型)×総額80万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額80万円を超える場合があります