予算50万円! 車の個性にこだわるならWiLLシリーズがオススメ
カテゴリー: 特選車
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2014/02/14
デビューから10年以上経った今も、斬新さは変わらず
WiLL Vi は「かぼちゃの馬車」をイメージしてデザインされました。ネオクラシックのような雰囲気を醸し出すエクステリアは、今見ても色あせていません
海外では“トレンドセッター”として高評だったというVS。その独特なデザイン性によって、熱烈なファンを獲得しました
こちらはVSのインテリア。内外装ともに戦闘機をモチーフにデザインされたとあって、“メカ”っぽさが随所に漂っています
WiLL サイファ。アニメの世界から飛び出したような可愛らしさと近未来感が漂っています。このデザイン性は、今でも通用するのではないしょうか?
マーケティングの合同実験から生まれた車たち
WiLL Vi、WiLL VS、WiLL サイファは異業種間プロジェクト「WiLL」の自動車ラインナップでした。自分らしさ、こだわりを意識する当時の20代、30代がターゲットであっただけあって、とても個性的です。中古車相場はいずれも底値で、予算50万円でもカーセンサーアフター保証対象車が狙えます。
「WiLL」は1999年から2004年まで続いた異業種間による合同プロジェクト。トヨタをはじめ、松下電器産業、花王、アサヒビールなどが参画しました。「バブル景気未経験の団塊ジュニアは他の世代と異なる消費行動を示す」と想定し、最適な商品開発やマーケティング手法が模索されたんです。
そんな“マーケティングの合同実験”の結果、誕生したWiLLシリーズ。いずれのモデルも商業的にはヒットしたとは言い難いですが、どれも独特な魅力があります。毎日の足に個性的なコンパクトカーを探している方、必見ですよ!
いずれのモデルも独特なデザインで、とてもユニーク!
さて、WiLLシリーズの魅力はというと、やはり独創的と言ってもいいほどのデザイン性でしょう。三車三様の個性があり、どれもユニークです。
Viは童話「シンデレラ」に出てくるような「かぼちゃの馬車」をイメージしてデザインされました。ベースとなっているのは当時のヴィッツで、どことなく漂うネオクラシックな雰囲気は完全に“狙って”います。自動車デザインは面白いもので、定期的にこういった“ネオクラシック風”に火がつくんです。
アレックスをベースにしたVSのデザインは、戦闘機がモチーフ。そのためか、ATシフトレバーは飛行機のスラストレバーを模しています。当時のコンパクトカーとしては珍しかったプロジェクター型ヘッドランプや、常時点灯型のスピードメーターなど“メカ”っぽさを重視し、一部で熱烈なファンを獲得。そのデザイン性は海外でも高く評価されました。
Vi同様にヴィッツベースのサイファは、Viより可愛らしさを抑えた、アニメチックなスタイルが特徴。デザインのコンセプトは「ディスプレイ一体型ヘルメット」で、車自体のコンセプトは「ネットワーク社会と車がつながる“サイバーカプセル”」でした。トヨタのテレマティクスサービス「G-Book」を搭載し、地図の自動更新やメールの送受信などが可能。今となってはこの機能を使う機会は少ないかもしれませんが、この独特なデザインだけでも“買い”だと思います。
アフター保証対象車でも30万円程度から狙える
いずれのモデルも中古車相場は底値で安定しており、お手頃な価格になっています。具体的にいうと、原稿執筆時点(2014年2月5日現在)ではViとVSは30万円から、サイファは20万円台から狙えます。
ここまで記事を読んで興味が沸いてきたなら、まずは物件をチェックしてみてください。その際は、外装や走行距離うんぬんよりも内装の“ヤレ”具合を確認するのが重要です。前オーナーがいかに車と接してきたかは、内装の程度に現れるものです。
そして「それでも低年式の車だし、心配だ……」という方には、アフター保証を付けるのをオススメします。万が一、トラブルが起きても不慮の出費が抑えられます。今後はアフター保証対象外となる車両も増えていきますし、独自の個性を持ったWiLLシリーズを、今の内に狙ってみてはいかがでしょう?
※プランでCSA保証を付けた場合、総額50万円を超える場合があります