おいしい中古車を見分ける10の法則 法則5:車検時期に注目 法則6:グレード選びでトクをする 【8】
カテゴリー: おいしい中古車を見分ける10の法則
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2009/06/02
車検を前に手放す人が増えるほど、中古車は安くなります。
「法則4:【年式②】FMC情報をしっかりとチェック」で、FMCによって大量の旧型が中古車市場に流れると、需要と供給のバランスが崩れ、値下がりすると述べました。この仕組みは、そっくりこの法則5にも当てはまります。
その車がデビューして3年後、さらに5年後、7年後という時期は、デビューした時に新車を買った人々が、ちょうど車検を前に次の車を購入しようかと検討するタイミングでもあります。みなさんの多くも、車を買い替えるなら、車検を取ってからではなく、車検前に検討するのではないでしょうか。
しかも、たいていの車はデビュー時期に最も売れます。つまり、他の年より中古車台数が増える可能性が高くなります。ですから中古車価格の下落が期待できるのです。
年々、車の所有年数が増えているので、新車で買って3年以内に手放す人は減ったようです。とはいえ、次の5年後、7年後というタイミングで、チェックするに越したことはありません。
少なくとも欲しい車がいつデビューして何年目なのかくらいは把握しておきましょう。
デビュー3年後、5年後、7年後のモデルの中古車相場をチェックしましょう。
2WDと4WD、2Lと3Lとで人気が変われば、当然価格も変わってきます。
新車の価格は2WDより4WDのほうが高く、排気量の大きなグレードほど高くなります。しかし、そのときの価格差と中古車相場とはまったくの別物。なぜでしょう?
理由はやはり「人気」。新車はコストによって価格差が出ますが、中古車になると「いくらなら売れるか」が値付けの基本となるのです。
単純な例を挙げれば、雪の多い地域で、冬に人気があるのは4WD。
逆に都心のコンパクトカーなら、燃費のいい2WDが好まれます。またSUVは、ウインタースポーツなどに活用したい人が多いので、4WDのほうが人気です。
排気量はどうでしょうか? 従来は排気量の大きなグレードのほうが人気の高いモデルもあったり、排気量自体は一番上ではなくてもターボが付いているスポーティモデルが一番人気だったり、手頃な価格ということで小排気量が好まれたりということはありました。
ただし昨今の節約志向(エコカーブーム)のあおりを受け、全体的に小排気量のほうが好まれつつあります。
特にビッグセダン系は、大排気量グレードのほうが安いなんてことまで。
そのほかにも、スポーツカー系はMTのほうが人気が高いケースもあります。
さて、そうなると安い車を買いたいのなら「人気のないほう」を選択することになります。そもそも、「SUVが欲しいけどよく考えたら市街地がメインだし、あまり雪道は走らないから2WDのほうが経済的かな」とか、「せっかくビッグセダンを買うのだから大排気量の大きなトルクでゆったりと走ったほうが気持ちいい」など、ものは考えよう。
あえて人気の薄いほうを選びたくなるほど価格差があるのであれば、一考に価します。
駆動方式や排気量、ミッションでの価格差を調べてみましょう。