▲試乗はあくまで「状態を把握する」ためのもの。急ハンドルや急加速などはやらないように ▲試乗はあくまで「状態を把握する」ためのもの。急ハンドルや急加速などはやらないように

試乗する際のチェックポイント

試乗ができる場合は、ハンドルに強い振動がこないか、ミッションがギクシャクしないかなどを見ることが大切。

注意したいのは、試乗はあくまでも「状態を把握する」ためのものであり、性能を試すためではないということ。急ハンドルや急ブレーキ、急加速などは間違ってもやらないように。

そもそも契約前の車は、商品であることを忘れずに。洋服の試着で誤って汚したり、破いてしまったら……と同じこと。

さらに通常販売車両に任意保険はかかっていないから、万が一事故を起こしたら、修理などにかかる費用は運転者の自腹となる。乱暴な運転や、車検切れの車を試乗したいなどと無理を言わないのはその意味でも厳禁だ。

■直進安定性、ハンドルぶれなど
ハンドルを真っすぐにして真っすぐ進むか、走行中ハンドルに強い振動やブレはないか。パワステの利き具合や扱いやすさも見ておくといい。

■アクセル、ブレーキの利き具合
走り出し時などアクセルの重さを把握。またブレーキを踏んでキーキー音がしないか、きちんと思った場所に止まれるか。普通の走行で十分確認できる。

■ミッションの状態
AT車の場合、Dレンジで走行していてシフトアップする際にガクンと大きなショックがないか。MT車はギアの入りにくいところがないかを確認。

■メーター類の作動
走行中にメーターの針が変にぶれたりしないか。水温計や油温計がある場合は、それらが試乗の最中にレッドゾーンまで届くようなことがないか。
 

わからないことがあったなら……

初めて中古車を買うような人にとって、特にエンジンルームや試乗のチェックは少し難易度が高いだろう。例えばエンジンの異音って、どんな音なのか? そんな場合は「なんかカタカタいうんですけど……」など、とにかくお店の人に聞きまくることだ。

お店側からしてみればそういった“不安”を取り除かない限り売れないことはわかっている。だから詳しく説明するのは当たり前。またそうやって聞いてくれる→頼りにしてくれる人に対して「がんばろう」と思うのは自然なことだ。

逆に知ったかぶりをすると、「じゃあ勝手にやれば」となってしまうかもしれない。お店の人は車のプロ。そんな人を味方につけた方が、いい買い物ができるはずだ。
 

text/カーセンサー編集部