法則9:【ライバル車】他メーカーの同じカテゴリー車を調べる|10の法則

同じ2Lミニバンでも、人気の差によって価格が異なるって、知っていましたか?

他メーカーの同じカテゴリー車を調べる|10の法則

ここまで述べてきたように、中古車の価格を決める大切な要素は「人気」。新車時の価格に沿ってみな同じように値落ちするとは限らないのです。

さて、この人気を逆に考えれば、とても簡単に「おいしい中古車」が見えてきます。実は、連載「おいしい中古車」で紹介している中古車のいくつかは、これを利用しているのです。
つまりこの法則9は、編集部の常套手段でもあり、おいしい中古車選びの上級者編といってもいいでしょう。

編集部御用達のワザ、といっても方法はとても簡単。まずは気になる中古車の車両本体価格/年式/走行距離などをピックアップします。
続いて、そのライバル車、例えばコンパクトカーでいえばホンダフィットを軸とするなら、トヨタヴィッツ、日産マーチ、マツダデミオなどを調べます。
調べ方は、先に見つけた中古車と同じ年式、走行距離、できればボディ色やカーナビの有無なども同じものを探すという方法です。

すると「へぇ~」というような違いが出てきます。価格帯が高めのミニバンなどならもっと価格差が出るはずです。

同じコンパクトカーで性能もほとんど変わらず、新車時価格がほぼ同じでも、中古車では人気で大きく価格が変わってきます。だとしたら、よほどその車が好きでない限り、ライバル車を比較検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

なお、比較検討する際は「MYカーセンサー」機能を使うと比較しやすいですよ。

お気に入りの車の、ライバル車の価格も調べてみると「おいしい中古車」が見えてきます。

おいしい中古車を見分ける10の法則 トップに戻る

法則10:【ボディタイプ】価格差を調べて再検討してみる|10の法則

例えば今ならミニバンやコンパクトカーに比べて、クーペの値落ち率が高いのです。

価格差を調べて再検討してみる|10の法則

法則9の応用編です。今度は、ライバル車どころか、ボディカテゴリーまで一回リセットしておいしい中古車を見つける方法です。これもまた連載「おいしい中古車」で使うワザの一つ。

法則8で、今なら低燃費車、なかでもハイブリッドカーが人気だと述べました。ここで「なるほど!」と思った人は察しが早い。そうです、だったらそれ以外のカテゴリーから探してみるのです。

一時は人気だったクーペですが、トヨタスープラもホンダNSXも生産中止になって久しく、気がつけば原稿執筆時点での国産現行モデルでのクーペと言えば、日産のフェアレディZとスカイラインクーペ、GT-Rしかありません。売れなくなってしまったということは、つまり人気がなくなったということです。

当然、人気が価格を左右する中古車ですから、クーペの値落ち率は非常に大きなものになっています。つまり、お買い得なのです。
ただし、NSXやGT-Rのように、一部熱烈な支持者が存在する車種に関しては、なかなか値崩れを起こさないという現象もあります。
同様に、オープンカーは数が少ない上に一定の支持者がいるため、あまり値落ちはしません。

今ならさらに、ミニバンにファミリィカーとしての座を取って代わられたセダンも、全体的に値落ち傾向にあります。特に節約志向のあおりでビッグセダンが安くなっています。

もちろんこれらは、時代の流行とともに常に変化します。
この法則を言い換えるならば、時代に迎合していてはいつまでたっても「おいしい中古車」は見えてこないということです。

人気車の裏に、実は隠れた実力を秘めた車がある。それは人気のアイドルグループは追っかけず、玄人好みのアーティストを見つけ出すのと似ています。それを見つけて手に入れたとき、その喜びの大きさは計り知れません。

時代の流れに埋もれた、真の実力車を見つけ出すことこそ「おいしい中古車」の醍醐味です。

おいしい中古車を見分ける10の法則 トップに戻る