“メイド・イン・九州”をアピール 新型ノート オフライン式@日産自動車九州
カテゴリー: レース&イベント
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2012/09/03
8月28日、日産の新型コンパクトカーであるノートの発表に合わせ、その生産拠点である日産自動車九州の製産プラントにてオフライン式が行われた。
オフライン式はファッションショーさながらのランウェイ上に、新型ノートの全カラーラインナップ(8色)が勢揃い。同車の製造に携わる数多くの従業員も、“NISSAN NOTE NISSAN MOTOR KYUSHU”のプリントが施された揃いのポロシャツを着て、その勇姿に歓声を送った。オフライン式には日産自動車の志賀COOも出席。「ものづくりの現場である九州で新型ノートの発表イベントを行えたことは感無量」と喜びを表した。
このコメントの背景には、世界市場で販売される新型ノートの生産拠点をどこに置くかがで多くの議論があったからだという。初代ノートは日産のお膝元である追浜工場で生産されていた。「マーチやマイクラ(マーチの海外仕様)などは新興国で生産販売し、そして日本などに輸出しているが、コスト競争の厳しいコンパクトカーを海外で生産する構造を作ってしまうと、二度と日本で作れなくなる」という危惧があったと志賀COO。また、日本のものづくりの革新を進め、国内での生産能力を高めることも重要だという認識から、国内販売用車両の生産拠点として日産自動車九州が選ばれたそうだ。
なぜ九州なのか? 昨年10月に日産自動車より分社化した日産自動車九州の児玉社長によると「部品供給などにおける東アジアを含む九州地場化の促進や国内サプライヤーの近接化」などでコスト削減でき、国内の工場でも競争力が保てる点が挙げられる。さらに「高度な生産技術をもつ我々は、世界(新興国などの工場)の先生であり続ける責任がある」という点も志賀COOの思いと重なる。
新型ノートは分社化後の日産自動車九州で初めて手掛ける新型車である。この新型車にかける日産と日産自動車九州の気持ちは、オフライン式の終盤、従業員の代表による決意表明の中で使われていた「No.1の品質で市場に送り届けることが使命」と「メイド・イン・九州」いう言葉に集約されている。