厳冬期の車内で寒さをしのぐテスト動画をホームページで公開
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2015/01/13
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 小栗七生)は、毎年、吹雪や豪雪により車が立ち往生し、長時間車内に取り残される事例が発生していることから、「厳冬期の車中泊」をテーマとするテストを行い、動画をホームページに公開しました。(「厳冬期の車中泊。寒さをしのぐ対策は?」 http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_99612)
雪の影響で車が立ち往生した際には、排ガスによる一酸化炭素中毒やガス欠の危険性を考えると、エンジンを止めて寒さをしのぐことも時には必要です。そこで、寒冷地の駐車場において、午後11時から翌朝午前7時までの8時間、エンジンを止めた状態で「対策なし」、「毛布+使い捨てカイロ」、「寝袋(冬山用)」、「エマージェンシーシート※1」と対策の異なる4名のモニター※2が車両(ミニバン)2台に分乗し、寒さをしのげるのかを検証※3しました(モニターには「〇」、「×」の札を渡し、30分ごとに継続の意思確認を行った)。
結果は、午前1時45分に「対策なし」、午前4時27分に「エマージェンシーシート」のモニターがそれぞれギブアップし、「毛布+使い捨てカイロ」及び「寝袋(冬山用)」のモニターはそれぞれ翌朝まで耐えられました※4。ただし、耐えることができた対策であっても顔や足先はかなり冷えて、寒さはかなり厳しかったようです(モニターコメントより)。
検証の結果から、万が一に備えて、保温できる毛布や寝袋を車内に用意しておくとよいでしょう。もし何も用意がなくエンジンをかけたまま車内で寒さをしのぐ場合には、排ガスによる一酸化炭素中毒の危険が高まるので、頻繁に外に出て、マフラー周辺の除雪することが重要です。
なお、荒天時は無理に外に出ないで、車内で天候の回復や救援を待ちましょう。
※1 緊急時に体温保持のために使う薄くて軽いアルミシート。
※2 服装による差が出ないように上は同じダウンジャケット、下はジーンズで統一。
※3 テストスタート時は車内温度を25℃で設定し、モニターの安全には十分配慮して行いました。
※4 テストは2014年2月に長野県で実施。結果はあくまでも今回のテスト条件(気温・服装・モニター等)によるものです。
■テストの詳細についてはこちら(JAFユーザーテスト資料編)
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail4.htm