CES2016: ボッシュの技術により「コネクテッドカー」がパーソナルアシスタントに
2015/12/24
・ボッシュのハプティックタッチスクリーンがCESアワードを受賞
・ボッシュが自動運転と自動駐車のための新しいソリューションを紹介
・実際に体験できるイノベーションも展示
・ダッシュボード全体をディスプレイとして使用したでデモ車両
ボッシュは今回、最新の開発成果であるタッチスクリーンでCESアワードを受賞しました。このタッチスクリーンは、ハプティック(触覚的な)フィードバッ クにより、現実のボタンを触るような感覚が得られる革新技術です。また、CESのボッシュ・ブースでは、自動運転と車両のスマートなネットワーク化の未来 像をその場で実際に体験することもできます。
北ホールにあるボッシュのブースでは、私たちの考える未来のクルマを垣間見ていただくことができます。このボッシュ・ブースで展示されるデモンストレー ション用車両をご覧いただければ、人とテクノロジーとのインタラクションの新たな形を体感していただけます。ボッシュ取締役会会長のフォルクマル・デナー (Volkmar Denner)は、「ドライバーが注意散漫になるのを最小限に抑えるためには、ドライバーが必要とする情報を正しいタイミングで提供する必要があります」 と述べています。そのことをわかりやすく示すため、デモ車両ではダッシュボードとセンターコンソールが1つのデジタルディスプレイになっており、この巨大 ディスプレイには車両の周囲の状況に応じた情報が表示されます。例えば歩行者が右から近づいてくると、照明の効果によってドライバーに警告を発します。ま た、ドライバーの好みやスケジュールに配慮することも可能です。例えばある予定をキャンセルした場合、この未来のクルマはスケジュール帳にある次の予定の 場所までのルートを自動的に示すことができます。さらにオートパイロットを作動させれば、ドライバーはより多くの時間を自分のために使えるだけでなく、よ りリラックスして運転を満喫できるようになります。
さらに、未来の「コネクテッドカー」にはさらに多くの可能性があります。スマートホームに接続すれば、住宅の空調システムやセキュリティーシステムなどを いつでもクルマから操作できるようになります。また、家を不在にしている時に宅配業者が荷物を届けに来た場合、車両のディスプレイを指でタップするだけ で、宅配業者に家の中に荷物を置いてもらい、受け取りの確認をすることができます。このように、テクノロジーとのインタラクションには多様な可能性があ り、安全性と利便性をいっそう向上させることが可能です。さらに、「コネクテッド インフォテインメント」は走行中以外にも、ドライバーをナビゲートすることができます。ドライバーはオンラインサービスやスマートフォンアプリにアクセス したり、またあたかも隣に座る同乗者に話しかけるように、ジェスチャーと音声による操作も可能になります。こうして、クルマはドライバーにとって本当の意 味でのパーソナルアシスタントとなってくれるのです。
CESに先立ち、ボッシュの新しいタッチスクリーンが車載オーディオ/ビデオ部門の「CES 2016イノベーションアワード」を受賞しました。このタッチスクリーンは、その表面に変化をもたせ、ディスプレイ上のキーを感触で識別できる「ハプ ティックフィードバック」により、ナビゲーション、ラジオ、スマートフォン機能などの各種インフォテインメント アプリケーションをより操作しやすくします。これによりドライバーは運転中も道路から視線を逸らさず、画面上の情報を目で見なくても操作できるようになり ます。このタッチスクリーンは、ボタンや機能の違いがわかるよう、ざらざらした表面、滑らかな表面、パターンのある表面などの感触をスクリーン上で感じ取 れるようになっており、操作にはボタンをしっかりと押す必要があります。このタッチスクリーンについて特筆すべき点は、一見しただけでは普通のディスプレ イとまったく変わらないものの、本物のボタンを押しているような感覚が得られることです。
ネットワーク化により、ドライバー インフォメーション システムはこれまで以上に最新の情報を提供できるようになります。これは特に逆走車が発生した場合に大きな意味を持ちます。電波を通じてラジオで警告が放 送されるまで一般に数分かかりますが、逆走車に起因する自動車事故の3分の1はわずか500 m後に発生しています。そこでボッシュは、危険が生じてからわずか10秒後にドライバーに警告できる新しいクラウドベースの逆走警告システムの開発を進め ています。この機能はソフトウェアモジュールとして、ボッシュの「myDriveAssist」などのスマートフォンアプリや既存のインフォテインメント システムに低コストで組み込めるようになる見込みです。このクラウドベースの機能は、逆走を検知するために、高速道路を走る車両の現在の動きと正しい進行 方向を比較して、そこに相違がある場合には逆走するドライバーに瞬時に警告を発し、正しい向きで走行している付近のドライバーには危険を知らせます。この 新機能は2016年以降に、クラウドサービスとして利用可能になる予定です。ネットワーク化により、ドライバー インフォメーション システムはこれまで以上に最新の情報を提供できるようになります。これは特に逆走車が発生した場合に大きな意味を持ちます。電波を通じてラジオで警告が放 送されるまで一般に数分かかりますが、逆走車に起因する自動車事故の3分の1はわずか500 m後に発生しています。そこでボッシュは、危険が生じてからわずか10秒後にドライバーに警告できる新しいクラウドベースの逆走警告システムの開発を進め ています。この機能はソフトウェアモジュールとして、ボッシュの「myDriveAssist」などのスマートフォンアプリや既存のインフォテインメント システムに低コストで組み込めるようになる見込みです。このクラウドベースの機能は、逆走を検知するために、高速道路を走る車両の現在の動きと正しい進行 方向を比較して、そこに相違がある場合には逆走するドライバーに瞬時に警告を発し、正しい向きで走行している付近のドライバーには危険を知らせます。この 新機能は2016年以降に、クラウドサービスとして利用可能になる予定です。
高度な自動運転は、道路交通の安全性の向上に大きく寄与します。これに関するボッシュの開発成果は、2020年に高速道路で実現する見込みです。ボッシュ の事故研究予測では、自動化の推進により、事故発生数を著しく(ドイツだけでも最大3分の1)低減することができると想定しています。今回のCES 2016で、ボッシュはサンズエクスポ会場にもう1台のデモ車両を用意し、自動運転に必要な各種システムとセンサーをご紹介する予定です。こちらに足をお 運びいただければ、高速道路でのドライバーの役割と責任をすべて肩代わりする高度な自動化システム「ハイウェイパイロット」の作動方法についても体感でき るようになっています。ボッシュのこの技術はすでに公道試験に進んでおり、ドイツ国内と米国だけでなく、日本でも高速道路で自動運転の試験を開始していま す。
将来的には、渋滞や工事現場、事故の場所に関する情報がインターネット経由でリアルタイムに伝わり、危険となりえる場所を事前に把握したり、コーナーの周 囲を見通せるようになる見込みです。こうした情報は「コネクテッドホライズン」として提供され、前方の状況を事前に把握することで、安全性と効率性もさら に向上します。
どんなドライブでも、最後は必ず駐車をしなくてはいけません。この駐車をより簡単にこなせるよう、ボッシュは新機能「バレットパーキング」の開発を進めて います。この機能は、駐車場の空きスペースを探す作業をドライバーに代わって行うだけでなく、車両が自動で駐車させることも可能です。ドライバーは駐車場 の入口で車両から降り、スマートフォンアプリから車両に駐車スペースを探すよう指示すれば作業は終わりです。そして、再び車両に乗る時は同じ操作で、降車 したその場所に車両を呼び戻すことができます。この全自動駐車のベースとなるのは、駐車場のスマートなインフラ、車載センサーシステムと両者のネットワー ク化で、道路に埋め込まれたセンサーから空き駐車スペースに関する最新情報が提供され、車両はどこへ進むべきかを把握することができます。ボッシュは、全 自動駐車機能を開発するだけでなく、そのために必要なすべてのコンポーネントも開発を進めています。