ドイツ.ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のモータースポーツ部門は、ジュネーブモーターショーにおいて、ヴァイザッハ生まれの最新モデルとして、モータースポーツ向けのシャシーを採用し、最高出力383kW(520PS)の4リッター高回転自然吸気エンジンを搭載した911 GT3 RSを発表します。この新しいハイパフォーマンススポーツカーは、911 GT3をベースとして、さらに改良を重ねたもので、最大限のダイナミクスと精度が得られるようにリファインされたリアアクスルステアリングを含むランニングギアのセットアップと、性能が向上したエンジンが組み合わされています。911 GT3 RSの0-100km/h加速は3.2秒で、最高速度は312km/hに達します。ポルシェは、911 GT3と911 GT2 RSに続き、公道仕様の3台目のGTスポーツカーを1年以内に発売することになりました。

エアロダイナミクスとレーシング仕様のインテリア
クラシックな固定式リアスポイラーを備えた、ワイドで重量を最適化したボディのデザインは、エアロダイナミクスに基づいて決定されています。外観と同様に内装もレーシングカー然としており、ハイレベルなドライビングダイナミクスを踏まえて、カーボン製フルバケットシートがしっかりとしたサイドサポートを提供します。収納ネットとオープニングループ付きの軽量ドアパネル、遮音材の縮小、新しい軽量リアリッドが、素材選択の一貫性をいっそう強調しています。

520 PSの最もパワフルな自然吸気エンジン
新型911 GT3 RSに搭載されるポルシェの4リッター6気筒自然吸気エンジンは、スポーツカーを新たな領域へと押し上げます。このフラットエンジンは、先代モデルや911 GT3のエンジンよりも最高出力が15kW(20PS)アップしています。最高9,000rpmに達する回転域との組み合わせは、純粋なスポーツエンジンとして理想的な選択となっています。特別にチューニングされた7速PDKと相まって、このハイパフォーマンスエンジンは抜群の走行性能を確保します。

モータースポーツ生まれのシャシーとクラブスポーツパッケージ
最高のモータースポーツテクノロジーにより、シャシーは比類ないドライビングダイナミクスを発揮します。全てのアームのボールジョイントは、従来の弾性運動学に基づくベアリングよりもさらに優れた精度を可能にします。フロントの20インチ軽量ホイールと新開発の265/35スポーツタイヤは俊敏性とステアリングの挙動を高め、リアの21インチホイールと325/30タイヤはトラクションを向上させます。

全ての現行のGTスポーツカーと同様、911 GT3 RSでも無償オプションとしてクラブスポーツパッケージが用意されています。このパッケージには、ロールオーバーバー、手動式の消火器、バッテリー切断スイッチ用アダプター、6点式シートベルトが含まれ、スポーティなドライビングエクスペリエンスをもたらします。

ヴァイザッハパッケージとマグネシウムホイールによるさらなる重量削減
特に野心的なドライバーのために、ポルシェのモータースポーツ部門は、さらなる軽量化のためのヴァイザッハパッケージをオプション設定しました。このパッケージでは、シャシー、インテリア、エクステリアに対するカーボン部品の追加と、オプションのマグネシウムホイールが用意されています。このパッケージによる最軽量の構成で、911 GT3 RSの重量は1,430kgまで低減されます。