三菱自動車、“Drive your Ambition”を体現するコンセプトカー、『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』を世界初披露
2017/10/25
三菱自動車は、2017年10月25日(水)から11月5日(日)*1まで開催される第45回東京モーターショー2017において、三菱自動車の新しいブランド・メッセージ“Drive your Ambition”を体現するコンセプトカー『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』を世界初披露します。
*1:10月25~26日13:00まではプレスデー、26日13:30からは特別招待日、27日はオフィシャルデー及び同日12:30からはプレビューデー、一般公開日は28日~11月5日。
“Drive your Ambition”には、大きな志を持つことで生まれる独創的で存在感のある商品・サービスを通じて、世界中のお客様とともに成長していきたいという、三菱自動車の決意を込めています。
1.コンセプト
『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』は、当社の強みであるSUV、EV、そしてシステムの融合による新たな運転体験という3つの価値をお客様に訴求する、技術的なプロトタイプとして提案します。EVとの融合によるSUVのブレークスルー、システムが生み出すクルマの新しい魅力、三菱自動車のDNAである走りのパフォーマンスを具現化し、新しいブランド・メッセージ“Drive your Ambition”に込めた想い、これからの三菱自動車のクルマづくりの方向性を提示します。
(1)三菱自動車のデザインフィロソフィー“Robust&Ingenious”
三菱自動車のブランド構築の柱の一つとして、デザインアイデンティティの構築が重要な課題です。
「Robust&Ingenious」は三菱自動車の新たなブランド・メッセージ“Drive your Ambition”の方向性をデザインで表現するためのデザインフィロソフィーです。お客様の探究心を刺激し行動を後押しするデザインを目標に、三菱自動車の持つ力強さ、本物感、考え抜かれた機能性を感じさせる独自性ある魅力的なデザインを創造していきます。
(2)『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』のデザイン
『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』は、三菱自動車の2つのヘリテージ、オフロード性能と優れた四輪制御によるハイパフォーマンス性能のうち、後者に対する挑戦を示したモデルであり、そのデザインは、三菱自動車が培ってきた四輪で大地をグリップする力強さ、高速で大地を駆け抜けていく軽快感を表現することを目指しました。
・フロントデザインは、「ダイナミックシールド」を進化させ空力機能を特化、ヘッドライトの下にエアインテークを配置し、風の流れを制御するとともに電動ブレーキキャリパーを効率的に冷却する機能を持たせました。また前面のカメラ、センサー部にはブルーのラインを入れ、先進性を強調しました。
・高い地上高やショルダー部を張らせロアを絞り込むことによりSUVらしさを強調したサイドボディの断面、短いオーバーハングにより、軽快な運動性能を表現するとともに、四隅に張り出した筋肉質のホイール周りのデザインにより四輪駆動の力強いトルク感を表現。大きく傾斜させたフロントガラスと切り詰めたオーバーハングは、エンジンのないEVだからこそ可能となるサイドシルエットです。
・また、ボディサイドのシャープで彫刻的な水平基調のキャラクターラインによって、軽快な中にも、立体的で力強い印象を与えています。
・前方から後方に向かって伸びるルーフ両端のバーは、ルーフ全体をガードするプロテクターをイメージしています。
・リヤの大きな六角形はSUVとしてのシンボルだったパジェロのスペアタイヤをイメージしており、オフロードでの走りと三菱自動車のSUVヘリテージを表現したアイコンとしました。
・特徴的なCピラーは、飛行機の垂直尾翼をイメージしており、空気の流れを制御。Cピラーからリヤバンパーに抜けるエアインテーク及びディフューザーはフロント同様空力への高い配慮を現しています。
・インテリアは、フローティングしたインストルメントパネル及び小型のメータークラスター、機能を集約したハイコンソール、前面大型ディスプレイにより、全く新しいコックピットを表現しました。インストルメントパネルには「ホリゾンタルアクシス」と名付けた水平基調のデザインを採用し、走行時の車両状態を認知しやすく、すっきりとした形状で良好な前方視界も確保しています。
・前面大型ディスプレイには、車外状況、バックモニター、ナビゲーション、コーチングのみならず、普段はボンネットに隠れて見えない地面や前輪の動きまで全てを映し出し、さまざまな情報を瞬時に得ることができます。エンジンがないからこそ、大きなモニターを配置することが可能になったEVならではのデザインです。また、フロントからリヤまで全面ガラスとしているため、全周囲の視界の良さは安全性にも寄与し、飛行機のコックピットのような滑走感も味わうことができます。
このように、力強さやダイナミックさを表現した形状と、機能に即して考え抜かれた形状が融合した『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』は“Robust&Ingenious”を表現したデザインとなっています。
3. テクノロジー
(1)EVシステム
小型・高出力モーターをフロントに1機、リヤに2機とするパワートレインレイアウトと大容量の駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載し、街中から高速道路、アップダウンのあるワインディングなど様々な道路状況において、“e-EVOLUTION” の名に相応しい、EVならではの力強く滑らかで静かな走りを発揮します。駆動用バッテリーを車両中央のフロア下に配置することによって低重心化を推進し、卓越した操縦安定性の実現に大きく貢献しています。
(2)4WDシステム
フロントに1機のモーターと、リヤに新開発の「デュアルモーターAYC」*2で構成するトリプルモーター方式の4WDシステムに、三菱自動車が誇る車両運動統合制御システム「S-AWC」*3を適用しました。また、ブレーキキャリパーも電動化させることで、四輪の駆動力・制動力を高応答・高精度で制御し、旋回性能とトラクション性能を大幅に向上させました。EVならではの精度が高くレスポンスのよい制御により、前後G・横Gが小さい領域から効果を発揮し、日常走行からスポーツドライビングまで全ての領域で、クルマとの一体感がある安全で快適なドライビングを可能とします。
*2: Active Yaw Controlの略。
*3: Super All Wheel Controlの略。
(3)AIシステム
車載AIがドライバーの運転をアシストします。多くのセンサーで、刻々と変化する道路環境や交通状況を認知し、さらにその瞬間のドライバーの操作からドライバーの意思を的確に読み取ることで、ドライバーの運転技量に関わらず、安全で快適なドライビングを提供します。
また、車載AIには独自のコーチング機能を持たせました。自動運転機能から導き出された基準となる運転操作と、ドライバーの実際の運転操作を比較することで、ドライバーの運転技量を把握し、運転技量を向上させるメニューを考え、音声対話や前面大型ディスプレイ表示を使ってアドバイスします。これにより、普段はドライバーの運転技量に関わらず、知らぬ間に意のままのドライビング可能とする一方、コーチング機能を活用したドライビングの際には、今まで以上にクルマを乗りこなす楽しさも提供します。
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