直6ディーゼルエンジン搭載モデルも存在するSUV マツダ CX-60が登場
2022/08/26
▲エンジン縦置きレイアウトの新開発アーキテクチャーが使われるCX-60。まずはマイルドハイブリッド機構を有するディーゼルターボ車の販売から始まる新開発プラットフォームに組み合わされるパワートレインは4種類
マツダは、CX-60の予約受注を6月24日から全国の販売店で行なっている。まずはe-SKYACTIV Dの販売が9月に始まり、それ以外のモデルは12月から販売される予定だ。
新世代ラージ商品群の第1弾にあたるCX-60は、高い安全性能と環境性能を兼ね備えながら、心昂ぶる走行性能、クラフトマンシップの上質さも身につけた、これからのマツダを牽引する新型クロスオーバーSUVである。税込み価格は299.2万～626.45万円。
パワートレインには以下の4種類が用意される。
e-SKYACTIV PHEVは、大容量バッテリーと大型モーターが組み合わされ、日常ユースのほとんどの場面でモーター走行が可能。
e-SKYACTIV Dは、3.3L直6ディーゼルターボに48Vマイルドハイブリッド機構が組みわされ、上質な走りと高い環境性能を実現。
SKYACTIV-D 3.3は、高出力とクリーンな排ガス性能を同時に実現する直6ディーゼルターボ。
SKYACTIV-G 2.5は、軽快なパフォーマンスと優れた燃費性能を発揮する直4ガソリン。
プラットフォームは、縦置きパワーユニットに対応した新開発のSKYACTIVマルチソリューション・スケーラブル・アーキテクチャー。
サスペンションは、前輪がダブルウィッシュボーン式、後輪がマルチリンク式で、しなやかな乗り心地が実現される。また、高速コーナーで一体感を得られて安定した旋回姿勢を実現するキネマティック・ポスチャー・コントロールも採用されている。
▲新開発されたプラットフォームは後輪駆動ベースで中央にプロペラシャフトが配されている。サスペンションは前輪がダブルウィッシュボーン式、後輪がマルチリンク式トランスミッションは新開発のトルコンレス8速ATで、滑らかで応答の良い変速とワイドレンジ化を実現。
4WD車には、後輪駆動ベースのi-ACTIV AWDが採用され、高いトラクション性能と優れたハンドリング特性がもたらされる。また、減速時には回生協調ブレーキと連携して安定した制動姿勢を実現。
Mi-Drive（マツダ・インテリジェント・ドライブセレクト）にはEVモードとトーイングモードも用意され、様々な走行シーンに合わせて最適なモードが選べる。
マツダ初のヒルディセント・コントロールは急な下り坂で車が設定速度を維持し、ドライバーをサポートする。
シートには、前後左右のGに対して乗員がバランスを取りやすいよう、骨盤を立たせる構造が用いられている。また、ドライバーの体格に合わせて理想的なドラポジが自動的に調整されるドライバー・パーソナライゼーション・システムも採用されている。
デザインのコンセプトは「ノーブルタフネス」
外観は、風格あるフロントマスクとロングノーズによって力強さを表現。後ろ足で地面を蹴って前に進む躍動感が織り込まれている。また、ボディ側面は大胆な光の見せ方でエレガントな面質が表現されている。
▲ロングノーズとボディ側面の映り込みが特徴的なサイドビュー。後輪で駆ける前進感によって力強い印象が演出される内装は幅広のインパネと、ドアトリムへと連続する造形がワイド感を演出。前後方向に存在感を放つ大型コンソールは縦置きエンジンとトランスミッションの存在を感じさせ、強さを表現している。また、フル液晶メーターとインフォテイメント画面はともに12.3インチに設計されている。
▲存在感のある幅広コンソールがエンジン縦置きレイアウトを連想させる。インパネからドアトリムへと続く造形がワイド感をもたらし、作り込まれた細部とともに上級車であることをアピール上質なサウンドを再現する「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」、幅950mm×長さ1021mmの大型パノラマサンルーフ、白色アンビエント照明、不快な音をカットする吸遮音性能によってキャビンは上質に仕立てられている。
▲大型パノラマサンルーフは幅950mm×長さ1021mmの広い開口部を誇り、室内に開放感をもたらすその内装には以下の4つの世界観が展開される。
プレミアムモダンはキメ細かくしつらえる日本人の精神を表現。
プレミアムスポーツは心昂らせる上質なスポーツカーのような質感と大胆さを表現。
ギャラントは各部の質感を高めた大人の魅力を演出。
アクティブは上部で気兼ねなく使える、相棒のような存在。
▲キャビンには4種類のテイストが用意されており、グレードに応じて設定が異なる。写真はタン色のナッパレザーシートが備わるプレミアムスポーツ内装ドライバーの異常を検知して事故の回避と被害軽減を図るドライバー異常時対応システムがマツダ車として初めて採用されている。また、衝突被害軽減ブレーキは交差点での右左折時の事故回避にも対応。
周囲の状況が確認できるよう、360度ビューモニターにはシースルービューも用意されている。
万一の事故時に備えてマルチロードパス、軸圧縮フレーム、骨格のストレート化が取り入れられ、縦置きエンジンながらクラストップレベルの歩行者保護性能と前面衝突安全性能を確保。また、Bピラーには強度の異なる高張力鋼板が組み合わされ、側面衝突時の性能が向上している。