コンパクトミニバンの3代目シエンタコンパクトミニバンは車種数こそ少なめだが、ボディサイズが日本の道路環境に適しており、使い勝手に優れている。こちらはトヨタ シエンタ(3代目・現行型)

コンパクトミニバンのオススメと人気ランキング、メリットデメリットを紹介!

扱いやすいボディサイズながら、室内が広々としたコンパクトミニバン。多人数乗車も可能で、ファミリー層を中心に人気を集めている。

そこでコンパクトミニバンのメリット・デメリットや選び方を解説。さらにオススメ車種や最新の人気ランキングも紹介。新車で購入できる最新型の現行モデルから、お得な中古モデルまで幅広く登場する。なお、当記事ではコンパクトミニバンと似た特徴をもつ「トールワゴン」も、コンパクトミニバンとして取り扱う。
 

 
 

コンパクトミニバンとは?

コンパクトミニバンとは、一般的には「ボディサイズが小さい箱型の3列シート車」のこと。明確な定義はなく、車種のサイズ感もメーカーやメディアによってマチマチだが、国産車では「全長4.4m以下」とされることが多い。また、スライドドアを装備するなど、ファミリーユースが想定されている傾向にある。
 

コンパクトミニバンの3代目フリード▲5ナンバーサイズをコンパクトミニバンとすることもあるが、最近では3ナンバーサイズのコンパクトミニバンもある。こちらは3ナンバーサイズとなるホンダ フリード(3代目・現行型)の「クロスター」

似たようなカテゴリーにトールワゴンが挙げられるが、こちらは「車高が高い箱型の2列シート車」を指す。ボディサイズに関する定義はないが、全長がおおむね4.4m以下とコンパクトであることが大半だ。
 

トールワゴンの初代ルーミー▲トールワゴンはハイトワゴンや2列シートミニバンなどと呼ばれることがある。こちらはトヨタ ルーミー(初代・現行型)

つまり両車の違いは、3列目シートの有無。しかし、ボディサイズや形状など共通点が多く、対応するニーズも類似している。そのため、今回は冒頭でも説明したとおり、トールワゴンもコンパクトミニバンとして紹介していく。
 

 

コンパクトミニバンのメリット

コンパクトミニバンはその名のとおり、コンパクトカーとミニバンの利点を兼ね備えている。そのメリットは大きく4つだ。

小回りが利いて運転がしやすい
コンパクトミニバンとトールワゴンは全長が短く、最小回転半径も小さい傾向にある。ミドルサイズ以上のミニバンより取り回しがしやすく、狭い道でも運転がしやすい。

また、ボディが箱型なので車両感覚がつかみやすい。視界も広く、シートの着座位置が高いため、見通しも良好。運転に不慣れでも安心して運転できる。
 

トールワゴンの4代目ソリオ▲ピラー(窓の柱)の太さや角度などを調整し、フロントウインドウの視野も広げることで、死角が少なくなっている。こちらはスズキ ソリオ(4代目・現行型)

室内が広くて積載性も高い
コンパクトミニバンとトールワゴンの室内は広々としている。室内高が高く、前方視野も広いので、開放感も抜群。ゆったりとくつろぐことができる。

積載性にも優れている。コンパクトミニバンなら3列目シートを格納することで広大な荷室を確保。箱型なので荷物を効率的に積めるだけでなく、背の高い荷物を載せることもできる。
 

トールワゴンの3代目カングー▲室内の広さだけでなく、ドア開口部が大きい傾向にあり、荷物の積み降ろしもしやすい。こちらはルノー カングー(3代目・現行型)

多人数乗車が可能でシートアレンジも多彩
コンパクトミニバンは3列目シートを備えているため、6~7名の乗車が可能。小柄なボディで多人数乗車ができるのはコンパクトミニバン以外に選択肢がないため、最大の魅力と言える。

併せて、シートアレンジが豊富なのもポイント。例えば「普段は2列目を格納して荷室とし、必要に応じてシートを展開する」というように、室内を臨機応変に使うことができる。
 

コンパクトミニバンの3代目シエンタ▲3列目は格納して使うことが前提なら、荷室の形やフロアの段差など使い勝手を事前に確認しておこう。こちらは3代目シエンタ

スライドドアで乗り降りしやすい
コンパクトミニバンとトールワゴンでは、スライドアを備える車種が多い。ドアの開口部が大きく、開け閉めも楽にできる。

ファミリーユースを前提としているため、乗降性にも考慮。低いステップや乗降グリップなどによって、小さい子やお年寄りでも乗り降りしやすい。
 

トールワゴンの2代目ポルテ▲スライドドアは有無だけでなく、電動か手動か、開口部の大きさやフロアの高さは問題ないかなどもチェックしよう。こちらはトヨタ ポルテ(2代目)
 

コンパクトミニバンのデメリット

メリットの多いコンパクトミニバンだが、デメリットもある。車選びをする際は、次の2点を知っておこう。

スポーティな走りには不利
コンパクトミニバンやトールワゴンは、スポーツ走行を楽しむのにあまり向いていない。背が高く、スライドドアなどを備えて車重が重いため、同サイズのコンパクトカーと比べるとコーナリングや加速で不利となる。

だからといって走行性性能が低いというわけでは決してない。スポーティさより快適さを重視しており乗り心地がよく、日常使いや高速道路での巡行なら十分以上にこなしてくれる。「刺激的な走りを楽しみたい!」という人でなければ、まるで問題なしだ。
 

トールワゴンの初代リフター▲走行性能だけでなく、いわゆる“乗り味”も車種によって異なるので、気になる車種があるなら乗り比べしておきたい。こちらはプジョー リフター(初代・現行型)

3列シートが狭め
コンパクトミニバンは全長が短い分、どうしても3列目シートが狭くなる。背の高い大人が座ると窮屈に感じることも多く、他人数乗車でのロングドライブは不向きだ。

ただ、ちょっとした移動なら大人が座っても問題ないし、子供や小柄な大人なら狭さを感じないはず。そもそも3列目を常時使うケースは少ないだろうし、あくまで「3列目はエマージェンシーシート」と考えるのがベターだ。
 

コンパクトミニバンの2シリーズグランツアラー▲ボディサイズ的に3列目シートは狭くなるが、最近の車種は技術の発達によって居住性は改善されてきている。こちらはBMW 2シリーズグランツアラー(初代)
 

コンパクトミニバンの選び方・ポイント

コンパクトミニバンと一口に言っても当然、車種によって特徴が異なる。コンパクトミニバンを選ぶときは、特に次の4つをチェックしたい。

乗車人数
まずは自分の乗車人数を整理する。家族など普段乗る人数に加えて、近しい親族など他に乗る人がいないかなども踏まえて考えよう。荷物を積むことを考えるなら、普段の乗車人数+1くらいで検討するのがベターだ。

普段の乗車人数が4名以下で、想定される最大乗車人数が5名以下ならトールワゴン、6名以上ならコンパクトミニバンが候補。一方、日常的に5名以上が乗るならコンパクトミニバンでは少し手狭となるので、ミドルサイズ以上のミニバンを検討した方が無難だ。
 

トールワゴンの3代目ベルランゴ▲子供が乗るなら、チャイルドシートやジュニアシートを乗せた際の広さや使い勝手も確認しておきたい。こちらはシトロエン ベルランゴ(3代目・現行型)

ボディサイズ
コンパクトミニバンとトールワゴンの利便性や経済性を生かすなら、ボディサイズに注目だ。ボディが大きいほど室内や荷室が広くなる傾向にあり、居住性が高くなる。

一方で、小回りが利きづらくなり、すれ違いもしづらくなる。さらに、ボディサイズが大きいと維持費も高くなるし、燃料費もかさみやすい。総合的な使い勝手やランニングコストも踏まえて、適切なボディサイズを検討しよう。
 

トールワゴンの3代目キューブ▲最近の車は大型化が進んでいるので、コンパクトな車種をお求めなら絶版モデルに目を向けるのも良いかも。こちらは日産 キューブ(3代目)

シートの種類・アレンジ
コンパクトミニバンの場合、6人乗りと7人乗りで2列シートの仕様が違う。基本的に前者はキャプテンシート、後者はベンチシートになる。乗り心地や装備だけでなく、3列目へのアクセスも違うので要チェックだ。

3列目の格納方法にも注目。跳ね上げ式と床下収納式に二分化され、前者は使い勝手が良く、後者は積載性で優位となる。さらに2列目と3列目の組み合わせで、シートアレンジの種類が異なってくるので、自分のライフスタイルやニーズに合っているか確かめよう。
 

コンパクトミニバンの2代目フリード▲2列目がキャプテンシートの場合、前倒しできない。座り心地はよいが、ベンチシートより積載性で不利となる点は考慮しておこう。こちらはホンダ フリード(2代目)

パワートレイン
コンパクトミニバン・トールワゴン選びでは、パワートレインも重要だ。燃費性能だけでなく、最高出力・最大トルクも確認しておきたい。当然パワフルな方が山道や高速道路で楽に走れ、疲労の軽減や安全な運転にもつながってくる。

また、パワートレインの種類にもこだわりたい。ガソリン車は高速走行時のノビ、ディーゼル車は走りの力強さ、ハイブリッド車は燃費性能の高さが特徴。自分のニーズや好みに応じて適切なパワートレインを選ぼう。
 

コンパクトミニバンの3代目フリード▲ハイブリッド車は低燃費だが、車両価格が高い傾向にある。走る距離が短いとハイブリッドの方が高くつくこともあるので要注意。画像は3代目フリード
 

【6~7人乗り】オススメのコンパクトミニバン5選

ここからはオススメのコンパクトミニバンを紹介する。まずは国産の6~7人乗りからピックアップ!
 

 

1.トヨタ シエンタ(3代目・現行型)

3代目シエンタ▲2022年8月に登場した3代目シエンタ。エクステリアでは「シカクマル」をモチーフに、コーナー部を丸くすることでボディをコンパクトに見せている

現行の国産コンパクトミニバンは2車種しかない。そのうちの1台が3代目シエンタだ。全長が4260mmと日常使いしやすいサイズなうえ、最小回転半径も5mと小回りも利く。TNGAプラットフォームによって走行性能に優れ、燃費性能もコンパクトミニバンとしてトップレベルだ。

室内の広さはクラストップレベルで、前後席間のスペースを最大1000mmも確保。2列目シートを一段高く配置したり、天井にサーキュレーターをオプション採用したりと、後席でも快適だ。また、3列目は床下格納式なので、荷室の使い勝手も良い。

ベースとなる7人乗りだが、5人乗り仕様も設定。フラットで大容量な荷室を備えているので、6名以上乗車しないなら5人乗り仕様を検討するのも一案だ。
 

3代目シエンタ▲最上級の「Z」グレードには消臭・撥水撥油のシート表皮を標準装備。ステップ高も330mmと低床で、子育てにはうれしい

カーセンサー掲載台数は約850台で、そのうち7人乗りは約530台を占める。パワートレイン別に見ると約1/3がハイブリッド。グレード別では、最上級のZが約620台と最多だ。

車両平均価格は約280万円で、平均走行距離は約1万3000km。走行距離1万km以下の物件が4割強となっている。走行距離2万km以内なら総額200万円前後から狙うことができる。
 

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トヨタ シエンタ(3代目・現行型) × 全国

【3代目シエンタの注目データ】
ボディサイズ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1695~1715mm
室内寸法:室内長2030~2545mm×室内幅1530mm×室内高1300mm
燃費(WLTCモード):18.0~28.8km/L
乗車定員:4~7名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1490cc
エンジン最高出力:91~120ps
エンジン最大トルク:120~145N・m
モーター最高出力:前80ps/後3ps
モーター最大トルク:前141N・m/後44N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:195万~323.5万円
中古車の車両価格帯:155万~390万円
 

 

2.ホンダ フリード(3代目・現行型)

3代目フリード▲2024年6月に登場した3代目フリード。シンプルなスタイリングで、どんなシーンにも似合うモダンなデザインを目指した

3代目シエンタと並ぶ、現行型国産コンパクトミニバンが3代目フリードだ。その完成度の高さから「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。乗り心地はフラットで、乗り物酔いを低減。ハイブリッドシステム「e:HEV」は低燃費で静粛性が高く、快適なドライブに一役買ってくれる。

ホンダ独自の「M・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想」に基づき、居住性も上々だ。室内は広く、2列目・3列目も開放感があって居心地がよい。3列目は跳ね上げ格納式だが、左右からの張り出しを抑えることで荷室の使いやすくなっている。

ラインナップは大別すると6~7人乗りの「エアー」と、SUVテイストで5名乗り仕様の「クロスター」の2種類。エアーの6人乗りは2列目がキャプテンシートで、1列目から3列目までウォークスルーなので、特に子育て世代にとってはありがたいだろう。

 

3代目フリード▲撥水撥油のシート表皮を標準装備。上級グレードには、リアクーラーやエアコン連動型のシートヒーターをクラス初採用している

カーセンサー掲載台数は約520台で、そのうち約420台が6人乗りだ。パワートレイン別に見るとガソリン車が多く、ハイブリッド車は約170台となっている。グレード別では、スタンダードな「エアー」が最多だ。

車両平均価格は約277万円。平均走行距離は約300kmで、登録済未使用車が全体の6割強を占める。ガソリン車なら総額240万円前後から狙えるので、条件が合えば中古車での購入もアリだ。

 

▼検索条件

ホンダ フリード(3代目・現行型) × 全国

【3代目フリードの注目データ】
ボディサイズ:全長4310mm×全幅1695~1720mm×全高1755~1780mm
室内寸法:室内長1935~2645mm×室内幅1470mm×室内高1190~1280mm
燃費(WLTCモード):14.4~26.0km/L
乗車定員:4~7名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:106~118ps
エンジン最大トルク:127~142N・m
モーター最高出力:123ps
モーター最大トルク:253N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:250.8万~360.3万円
中古車の車両価格帯:218.6万~379.9万円
 

 

3.トヨタ シエンタ(2代目)

2代目シエンタ▲2015年7月~2022年7月まで生産された2代目シエンタ。3代目とは異なるアクティブで個性的なデザインも特徴だ

国産コンパクトミニバンをオトクに手に入れたいなら、絶版モデルを検討するのも手だ。2代目シエンタは、3代目とほとんど変わらないボディサイズで、運転しやすい。室内の広さや走行性能も優秀で、日常使いで不満を感じることはないだろう。

2代目では、3代目には設定されていない6人乗りが選べるのも利点だ。左右席の中間に設置されるマルチユーストレイによってウォークスルーこそできないが、ドリンクや小物を置けるのが便利だ。3列目は床下格納式で、使い勝手が良い。

ラインナップは6~7人乗りに加えて5人乗りのファンベースも設定。先進安全装備は当初「トヨタセーフティセンスC」が全車オプション設定だったが、2018年8月から「トヨタセーフティセンス」がエントリグレードのXおよびファンベースXを除いて標準化されている。
 

2代目シエンタ▲アシンメトリーを強調したデザインのインパネ。オレンジの差し色がユニークだ

カーセンサー掲載台数は約3620台。7人乗りが7割弱で、6人乗りは約460台と1割ほどだ。パワートレイン別ではガソリン車の方が多いが、ハイブリッド車に約1310台と少なくない。グレード別では上級のGグレードが多くなっている。

車両平均価格は約160万円で、平均走行距離は約4万9000km。走行距離5万km以内の物件が総額90万円前後から見つけられる。年式が古いほど当然オトクとなるが、先進安全装備を優先するなら2018年8月以降のモデルを狙うのがベターだ。
 

▼検索条件

トヨタ シエンタ(2代目) × 全国

【2代目シエンタの注目データ】
ボディサイズ:全長4235~4260mm×全幅1695mm×全高1675~1695mm
室内寸法:室内長1850~2535mm×室内幅1470~1490mm×室内高1280~1290mm
燃費(WLTCモード):13.1~22.8km/L
乗車定員:4~7名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:74~109ps
エンジン最大トルク:111~136N・m
モーター最高出力:61ps
モーター最大トルク:169N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:169万~264.6万円
中古車の車両価格帯:48.9万~280万円
 

 

4.ホンダ フリード(2代目)

2代目フリード▲2016年9月~2024年5月まで生産されていた2代目フリード。エクステリアは、ドライバーズカーらしさを表現すべくデザインされている

コスパにこだわるなら、2代目フリードも見逃せない。もちろん現行型の3代目に居住性や走行性能などでリードされているが、その実力はいまだ一線級。日常使いから遠出まで万能にこなし、コンパクトミニバンとしてのニーズにバッチリ応えてくれる。

6人乗りの2列目キャプテンシートはFF車なら360mmスライド可能。ゆったりとくつろげるし、ウォークスルーで3列目へアクセスしやすい。3列目は跳ね上げ式を採用しているが、荷室を常に満載する人でなければ邪魔に感じることもないだろう。

先進安全装備はデビュー当初こそ上級グレードのみの設定だったが、2019年10月に全車に標準化された。ラインナップは通常の6~7人乗りの他、SUVテイストのクロスターを用意。5人乗り仕様は「フリード+」として別車種扱いで設定されている。
 

2代目フリード▲内装はクリーンで、飽きのこないデザイン。なおインパネ内蔵のセンターテーブルは、ガソリン車のエントリーグレードには未設定となっている

カーセンサー掲載台数は約3290台で、そのうち約2460台が6人乗りだ。パワートレイン別に見るとハイブリッド車が約1360台で、ほぼ同世代の2代目シエンタに設定されていないハイブリッド車は約190台と少なめ。グレード別では通常仕様が大半で、クロスターは350台ほどだ。

車両平均価格は約192万円で、平均走行距離は約4万km。走行距離5万km以内の物件が総額120万円前後から狙える。ただ、リーズナブルなのは2019年10月以前の物件が多いので、安全性能を重視するなら、先進安全装備の有無もきちんと確認しよう。
 

▼検索条件

ホンダ フリード(2代目) × 全国

▼検索条件

ホンダ フリード+(初代) × 全国

【2代目フリードの注目データ】
ボディサイズ:全長4265~4290mm×全幅1695mm×全高1710~1735mm
室内寸法:室内長3045mm×室内幅1455mm×室内高1285mm
燃費(WLTCモード):15.6~20.9km/L
乗車定員:4~7名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:110~131ps
エンジン最大トルク:134~155N・m
モーター最高出力:29.5ps
モーター最大トルク:160N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:188万~333.3万円
中古車の車両価格帯:63.5万~302.7万円
 

 

5.日産 キューブキュービック(初代)

初代キューブキュービック▲2003年9月から2008年11月まで生産された初代キューブキュービック。スクエアなフォルムとレトロなデザインも魅力だ

できるだけ初期費用を抑えたいなら、初代キューブキュービックに注目。コンパクトカーの2代目キューブのホイールベースを170mm延長して、7人乗りのコンパクトミニバンに仕立てたモデルだ。

デビューから20年以上が経過しているが、使い勝手の良さは侮れない。3列目を備えながら全長3900mmとコンパクト。バックドアが横開きなので、狭く場所でも開閉しやすくなっている。

もちろん走行性能や燃費性能は年式相応だが、日常の足としては必要十分。3列目も生粋のコンパクトミニバンと比べると手狭だが、短距離の移動なら大きな問題にはならないはず。スライドドアや先進安全装備にこだわりがなければ、ユニークな選択肢となるだろう。
 

初代キューブキュービック▲内装はシンプルで、落ち着いた雰囲気。2列目シートは6:4分割式で、3列目シートは折りたたみ式となっている

カーセンサー掲載台数は約15台と希少だ。パワートレインは「1.4Lガソリン×直4 AT」と「同1.5L×CVT」の2種類あるが、1.5L車が約10台と多くなっている。

車両平均価格は約33万円で、平均走行距離は約7万7000km。走行距離10万km超の物件なら総額20万円前後、5万km以内なら総額30万円前後から見つけることができる。
 

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日産 キューブキュービック(初代) × 全国

【初代キューブキュービックの注目データ】
ボディサイズ:全長3900~3955mm×全幅1670~1680mm×全高1645~1650mm
室内寸法:室内長2360mm×室内幅1340mm×室内高1265mm
燃費(10.15モード):14.6~19.2km/L
乗車定員:7名
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:1386~1498cc
エンジン最高出力:98~109ps
エンジン最大トルク:137~148N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:146.8万~233.9万円
中古車の車両価格帯:9万~49.9万円
 

 

【5人乗り】オススメのコンパクトミニバン(トールワゴン)5選

次に5人乗りの国産コンパクトミニバン(トールワゴン)を厳選。6~7人乗りと同様に、中古車でしか買えないお得な絶版車も紹介する。

 

1.スズキ ソリオ(4代目・現行型)/三菱 デリカD:2(3代目・現行型)

4代目ソリオ▲2020年12月に登場した4代目ソリオ。後席には両側スライドドアが備わり、一部グレードは両側とも電動となる

国産トールワゴンの代表格といえばスズキ ソリオだ。現行型となる4代目は全長3790mmで全幅1645mmとコンパクトで、狭い道でも安心して走行できる。それでいて室内長は2500mmを確保。広々としており、前席にウォークスルーを採用するなど、使い勝手も良い。

走行安定性や燃費性能も高く、ロングドライブでも活躍してくれる。パワートレインは現在モーター機能付き発電機「ISG」による1.2Lマイルドハイブリッド車のみ。以前は1.2Lガソリン車と同ハイブリッド車も設定されていた。

ラインナップは標準ボディの「ソリオ」と、カスタムグレードの「ソリオバンディッド」の2種類。スペックや乗り味に大差ないので、デザインの好みや装備で選ぶと良いだろう。
 

4代目ソリオ▲インパネまわりや助手席アンダーボックスなど、収納を随所に設置。また、アイポイントが高く、視界も広いので、運転しやすくなっている

カーセンサー掲載台数は約980台で、そのうち6割ほどがソリオだ。パワートレイン別では7割強がマイルドハイブリッド車。2022年12月~2024年12月まで設定されていたハイブリッド車の「ハイブリッドSZ」と、バンディットの「ハイブリッドSV」は計70台ほどと少なめだ。

車両平均価格は約192万円で、平均走行距離は約1万4800km。走行距離1万km以内の物件がガソリン車なら総額140万円前後、マイルドハイブリッド車なら総額170万円前後から見つけられる。なお、4代目ソリオのOME車として三菱 デリカD:2も展開されているので、気になる人はこちらも要チェックだ。
 

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スズキ ソリオ(4代目・現行型) × 全国

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三菱 デリカD:2(3代目・現行型) × 全国

【4代目ソリオの注目データ】
ボディサイズ:全長3790~3810mm×全幅1645mm×全高1745mm
室内寸法:室内長2500mm×室内幅1420mm×室内高1365mm
燃費(WLTCモード):17.8~22.3km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリン/マイルドハイブリッド/ハイブリッド
排気量:1242cc
エンジン最高出力:91ps
エンジン最大トルク:118N・m
モーター最高出力:3.1~13.6ps
モーター最大トルク:30~50N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:151.6万~264.9万円
中古車の車両価格帯:62.4万~282万円
 

 

2.トヨタ ルーミー(初代・現行型)

初代ルーミー▲2016年11月に登場した初代ルーミー。搭載するエンジンは1Lガソリンと、1Lガソリンターボの2種類だ

初代ルーミーは今、最も人気を集めている国産トールワゴンだ。初代ダイハツ トールのOEM車だが、新車登録台数では本家超え。デビューから7年近くが経った2023年でも、車種別の新車登録台数で9位に輝いている。

その魅力は、使い勝手の良さ。一部グレードを除いて全長3.7m前後とミニマルなうえ、最小回転半径は4.6~4.7mと軽自動車並みで、取り回しに優れている。一部グレードを除き後席両側に電動スライドドアを採用。室内では前後乗員間距離を1105mm確保しており、後席でもゆったりと座れる。

トヨタではトールのOEM車としてデザインの異なるタンクも展開していたが、2020年9月からルーミーに一本化。元々の大型フロントグリルを装備したモデルをカスタムグレードとし、タンクと似た大型アンダーグリルを採用したモデルを標準グレードとした。
 

初代ルーミー▲1列目は中央が空いており、ウォークスルーが可能。後席は240mmのスライドに加えて、リクライニングもできる

カーセンサー掲載台数は約4460台。パワートレイン別では1Lガソリン車がほとんどで、1Lターボ車は約580台と1割強だ。タンクと統合された2020年9月以降のモデルは約2300台と5割強を占める。

車両平均価格は約148万円で、平均走行距離は約3万6000km。走行距離3万km以内の物件が総額90万円前後から見つけることができる。
 

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トヨタ ルーミー(初代・現行型) × 全国

【初代ルーミーの注目データ】
ボディサイズ:全長3700~3725mm×全幅1670mm×全高1735mm
室内寸法:室内長2180mm×室内幅1480mm×室内高1355mm
燃費(WLTCモード):16.8~18.4km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/同ターボ
排気量:996cc
エンジン最高出力:69~98ps
エンジン最大トルク:92~140N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:146.3万~229.5万円
中古車の車両価格帯:38.8万~285万円
 

 

3.トヨタ ポルテ(2代目)

2代目ポルテ▲2012年7月から2020年12月まで生産されていた2代目ポルテ。愛らしい楕円形のフォルムも長所だろう

絶版車の中にもオススメしたい国産トールワゴンはいくつかある。そのうちの1つが2代目ポルテだ。最大の特徴は、助手席側の電動スライドドア。開口幅1020mm×開口高1250mmと大型で、前席と後席のドアを1枚で担っている。

室内もユニークだ。運転席側のインパネには、アッパートレイに加えて小物入れとポストカードホルダーを装備。助手席側にはティッシュボックスを収納すると下から引き出せる、アッパーボックスを採用している。また、後席はシートの跳ね上げが可能で、ベビーカーをたたまずに載せられる。

1列目にはセパレートとベンチシートが設定され、前者には撥水加工を施した表皮も用意されている。先進安全装備は2016年6月からトヨタセーフティセンスCを全車に搭載。2017年12月にはトヨタセーフティセンスに改められ、2019年7月に昼間の歩行者も検知対象に加えるなど拡充されている。
 

2代目ポルテ▲メーターは速度計のみでセンターに配置。助手席側の後席には傘立てが備わっているのも面白い

カーセンサー掲載台数は約560台。搭載エンジンは1.3Lガソリンと同1.5Lの種類だが、後者が8割以上を占める。シートはセパレートがほとんどで、ベンチシートを採用した「Y」は約30台と希少だ。

車両平均価格は約53万円で、平均走行距離は約6万4000km。走行距離5万km以内の物件が総額40万円前後、さらに先進安全装備を備えた2016年6月以降なら総額60万円前後から狙える。
 

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トヨタ ポルテ(2代目) × 全国

【2代目ポルテの注目データ】
ボディサイズ:全長3995mm×全幅1695mm×全高1690~1720mm
室内寸法:室内長2160mm×室内幅1420mm×室内高1380mm
燃費(WLTCモード):14.4~19.0km/L
乗車定員:3~5名
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:1329~1496cc
エンジン最高出力:95~109ps
エンジン最大トルク:121~136N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:145万~224.4万円
中古車の車両価格帯:9.8万~176.7万円
 

 

4.スズキ ソリオ(3代目)/三菱 デリカD:2(2代目)

3代目ソリオ▲2015年8月から2020年11月まで生産された3代目ソリオ。ラインナップは標準グレードのソリオと、カスタムグレードのソリオバンディットの2種類がある

コスパの高い国産トールワゴンをお求めなら、3代目ソリオが有力だ。高剛性なプラットフォームを採用しており、走行性能は現役並み。パワートレインは1.2Lガソリンと同マイルドハイブリッド、さらに2016年11月にハイブリッドも追加されている。

室内も現行型の4代目に負けず劣らず広い。室内幅こそリードされているが、室内長と室内高は3代目が優位。総合的な居住性は4代目ほどではないにしても、4名乗車なら窮屈さを感じることはないだろう。

荷室も広いだけでなく、開口部が大きいので積み降ろしがしやすい。さらに2WD車には100L、4WD車では26Lのサブトランクが設置されているのも便利だ。先進安全装備はオプションで設定され、2018年7月に機能が拡充されている。
 

3代目ソリオ▲1列目はウォークスルーが可能。前後乗員間距離は1080mm確保されており、後席でも足元まわりに余裕がある

カーセンサー掲載台数は約1130台で、そのうち6割がバンディットとなっている。パワートレイン別ではマイルドハイブリッド車が約890台と最多で、ハイブリッド車は約80台と少なめだ。

車両平均価格は約109万円で、平均走行距離は約6万2000km。走行距離5万km以内の物件がガソリン車なら総額80万円前後、マイルドハイブリッド車なら総額90万円前後から探すことができる。なお、3代目ソリオのOME車として2代目三菱 デリカD:2も展開されているので、合わせてチェックしてみてほしい。
 

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スズキ ソリオ(3代目) × 全国

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三菱 デリカD:2(2代目) × 全国

【3代目ソリオの注目データ】
ボディサイズ:全長3710~3790mm×全幅1625mm×全高1745mm
室内寸法:室内長2500mm×室内幅1420mm×室内高1365mm
燃費(WLTCモード):22.0~32.0km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/マイルドハイブリッド
排気量:1242cc
エンジン最高出力:91ps
エンジン最大トルク:118N・m
モーター最高出力:3.1ps
モーター最大トルク:50N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:145.5万~222万円
中古車の車両価格帯:24万~223.4万円
 

 

5.日産 キューブ(3代目)

3代目キューブ▲2008年11月から2020年3月まで生産されていた3代目キューブ。フォルムはスクエアだが、角をやや丸めて愛らしいルックスに仕上げられている

絶版となった国産トールワゴンの中でも注目株となるのが3代目キューブだ。室内の広さは現行型のトールと比べるとそこそこだが、「走る自分スタイル空間」をコンセプトに掲げられただけあって、居住性に優れている。

「波紋」がモチーフの内装は随所に曲線を採用して、リラックスムードを演出。シートもラウンド形状で、座面が厚く、ソファのような座り心地となっている。1列目はカップホルダー付きトレイを備えたベンチシートで、小物を置けて横への移動もしやすい。

後席はヒンジドアを採用。バックドアは横開きで、狭い場所でも荷物の出し入れもしやすい。搭載エンジンは1.5Lで、トランスミッションはCVT。4WDは状況によってモーターで後輪を駆動させる「e-4WD」が採用されており、走行性能も日常使いには必要十分だ。
 

3代目キューブ▲シートだけでなく、天井やカップホルダーの底などにも波紋のモチーフを採用。多くの特別仕様車が設定され、シート表皮のバリエーションが豊富なのも特徴だ

カーセンサー掲載台数は約910台。グレード別に見ると中間グレードの「15X」と、その特別仕様車が9割弱を占める。スポーティな「ライダー」と「アクシス」は、計60台ほどと希少だ。

車両平均価格は約38万円で、平均走行距離は約7万4800km。年式相応に走行距離は延びているが、5万km以内の物件は約200台あって、総額30万円前から狙える。先進安全装備を必要としないなら、検討するのも一興だ。
 

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日産 キューブ(3代目) × 全国

【3代目キューブの注目データ】
ボディサイズ:全長3890~4010mm×全幅1695mm×全高1650~1670mm
室内寸法:室内長1950mm×室内幅1395mm×室内高1275mm
燃費(JC08モード):15.6~19.0km/L
乗車定員:4~5名
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:1498cc
エンジン最高出力:109~116ps
エンジン最大トルク:148~156N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:144.9万~245.4万円
中古車の車両価格帯:3.3万~154.4万円
 

 

【輸入車(海外車)】オススメのコンパクトミニバン(トールワゴン)5選

輸入車にもコンパクトミニバンは存在する。国産車とは異なった車種を5つ選出したので、ぜひ自分の条件と照らし合わせながらチェックしてほしい。
 

 

1.メルセデス・ベンツ Bクラス(3代目・現行型)

3代目Bクラス▲2019年6月に日本で販売が開始された3代目Bクラス。ボディは全長4430mm×全幅1795mmで、国産トールワゴンより大きめ

メルセデス・ベンツの現行ラインナップで唯一のトールワゴンが3代目Bクラスだ。トールワゴンながら、エクステリアではワイド&ローが強調されたスタイルが採用され、スポーティなルックスに仕上げられている。

室内の広さもなかなかで、ロングドライブでもリラックスできるだろう。液晶パネルを2枚並べた横広のインパネや対話型インフォテインメントシステム「MBUX」など、その先進性も魅力だ。

当然、走行性能は一級品。軽快だが、乗り味はしっとりとしている。パワートレインは1.3Lガソリンターボと、2Lディーゼルターボの2種類。先進安全装備は衝突被害軽減ブレーキの「アクティブブレーキアシスト」は当初から標準装備で、2020年9月からアダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システムなども標準化された。
 

3代目Bクラス▲室内はプラットフォームをともにするAクラスから拡大。荷室も5人乗車時で455L、最大1540Lと大容量だ

カーセンサー掲載台数は約230台。ガソリンターボ車とディーゼルターボ車の割合はおおむね半々となっている。また、スポーティな「AMGライン」および「AMGラインパッケージ」が8割強を占めるのもうれしいところだ。

車両平均価格は約290万円で、平均走行距離は約2万4000km。走行距離3万km以内の物件が総額200万円前後から狙える。
 

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メルセデス・ベンツ Bクラス(3代目・現行型) × 全国

【3代目Bクラスの注目データ】
ボディサイズ:全長4419~4430mm×全幅1795~1796mm×全高1550~1565mm
室内寸法:メーカー非公表
燃費(WLTCモード):14.7~18.8km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1331~1950cc
エンジン最高出力:136~150ps
エンジン最大トルク:230~320N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:384万~622.9万円
中古車の車両価格帯:168万~559万円
 

 

2.ルノー カングー(3代目・現行型)

3代目カングー▲2023年3月に日本デビューした3代目カングー。パワーユニットは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボが用意されている

オシャレで使い勝手の良い輸入トールワゴンといえば、3代目カングーだ。ボディサイズはトールワゴンとしては大柄で、全幅は国産ミドルサイズミニバン以上。全高も1810mmと高い分、室内も広くなっている。

もちろん居住性も高い。後席は6:4分割式だが、シートバックは3座独立しており、乗員をサポート。ロングドライブの疲れを軽減してくれる。さらに、前席頭上にはオーバーヘッドコンソールが用意されるなど、随所に収納を配置。スライドドアは両側ともに手動だが、軽い力で開閉できるので扱いやすいだろう。

特筆すべきは積載性だ。荷室は5名乗車時でも775L、後席を倒せば2800Lという大容量! また、バックドアは観音開きで180°開閉でき、狭い場所でも荷物を積みやすい。もちろん、先進安全装備もきちんと搭載されている。
 

3代目カングー▲商用車ベースでもインパネは乗用車ライクに使用可能。1列目シートのサポート性が高く、座り心地もよい

登場から2年近くが経っているが、カーセンサー掲載台数は30台以下と少なめ。パワートレイン別ではガソリン車が多く、ディーゼル車は10台ほどだ。グレード別に見ると、バンパーをボディ同色として上質さを演出した「インテンス」が最多となっている。

車両平均価格は約358万円で、平均走行距離は約4200km。走行距離1万km以内の物件が総額340万円前後から見つけることができる。
 

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ルノー カングー(3代目・現行型) × 全国

【3代目カングーの注目データ】
ボディサイズ:全長4490mm×全幅1860mm×全高1810~1860mm
室内寸法:メーカー非公表
燃費(WLTCモード):15.3~19.5km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1333~1460cc
エンジン最高出力:116~131ps
エンジン最大トルク:240~270N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:384万~427万円
中古車の車両価格帯:309.7万~443万円
 

 

3.シトロエン ベルランゴ(3代目・現行型)

3代目ベルランゴ▲2019年10月に登場した3代目ベルランゴ。搭載するエンジンは1.5Lのディーゼルターボのみとなっている

一味違った個性を輸入トールワゴンに求めるなら、3代目ベルランゴが筆頭格となるだろう。商用車ベースなので、国産トールワゴンほど細かな収納は用意されていないが、それを補ってあまりある魅力がある。

フランス車らしく足回りはしなやかで、走行安定性も優秀。後席は足が鉄柱むき出しで無骨だが、座り心地は決して悪くない。一部グレードを除いて採用された、電動メッシュサンシェード付きの「パノラミックルーフ」も特徴の一つ。ルーフの大半がガラスとなり、室内の採光に優れて居心地もよい。

スライドドアは両側が手動だが、開口部は広く、小さい子供でも乗り降りしやすい。またバックドアには、窓のみを開閉できる「リアオープニングガラスハッチ」を採用し、荷物を出し入れしやすくなっている。
 

3代目ベルランゴ▲後席は3座独立式で、使い勝手が良好。荷室上部には収納ボックスが設置されているのもポイントだ

カーセンサー掲載台数は約120台で、かつての上級グレード「シャイン」が2/3を占める。とはいっても最新モデルの「マックス」グレードや、デビューエディションやサーフエディションなどの特別仕様車も掲載されている。

車両平均価格は約339万円で、平均走行距離は約2万4800km。走行距離3万km以内の物件が総額320万円から探せる。なお、ベルランゴには全長を伸ばした3列仕様「ベルランゴロング」も設定されている。ミドルサイズミニバンも視野に入れているなら、こちらも候補に加えてみると良いだろう。
 

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シトロエン ベルランゴロング(初代) × 全国

【3代目ベルランゴの注目データ】
ボディサイズ:全長4403~4405mm×全幅1848~1850mm×全高1830~1850mm
室内寸法:メーカー非公表
燃費(WLTCモード):18.0~18.1km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ディーゼルターボ
排気量:1498cc
エンジン最高出力:130ps
エンジン最大トルク:300N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:312万~457.3万円
中古車の車両価格帯:253.8万~427.9 万円
 

 

4.プジョー リフター(初代・現行型)

初代リフター▲2019年10月に国内導入された初代リフター。日本には未導入である商用車の「パートナー」とたもとを分かち、乗用車に仕立てたモデルだ

アクティブなルックスの輸入トールワゴンが欲しいなら、初代リフターがオススメ。ベルランゴとプラットフォームを同じにする兄弟車だが、そのキャラクターは異なる。ルックスからも分かるとおり、クロスオーバーSUV的の要素が盛り込まれている。

ベルランゴと比べると車高と最低地上高が高く、2021年3月に設定された上級グレードの「GT」にはアドバンスドグリップコントロールも搭載。砂や氷雪路などに適した走行モードを選べ、悪路走破性も高められている。

内装ではプジョー独自のデザインレイアウト「i-コックピット」を採用し、小径ステアリングによってスポーティさを演出。もちろん、商用車ベースならではの広い室内や、荷物の出し入れに便利なリアオープニングガラスハッチなども備えている。
 

初代リフター▲後席は3座独立式を採用。荷室は5名乗車時で983L、後席格納時で2126Lと容量たっぷりだ

カーセンサー掲載台数は約40台と、3代目ベルランゴ同様に少なめだ。グレード別で見るとGTが最多。スタンダードな「アリュール」の他、初期に設定された「デビューエディション」や「GTライン」なども見つけることができる。

車両平均価格は約322万円、平均走行距離は約2万8000km。走行距離3万km以内の物件が総額330万円前後から探せる。なお、リフターをベースにミドルサイズミニバン化した「リフターロング」も展開されているので、気になるならチェックしてみよう。
 

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プジョー リフターロング(初代・現行型) × 全国

【初代リフターの注目データ】
ボディサイズ:全長4403~4405mm×全幅1848~1850mm×全高1878~1880mm
室内寸法:メーカー非公表
燃費(WLTCモード):18.1~18.2km/L
乗車定員:5名
パワーユニット:ディーゼルターボ
排気量:1498cc
エンジン最高出力:130ps
エンジン最大トルク:300N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:329万~448万円
中古車の車両価格帯:198.9万~398万円
 

 

5.BMW 2シリーズグランツアラー(初代)

2シリーズグランツアラー▲2015年6月から2022年12月まで販売されていた初代2シリーズグランツアラー。搭載エンジンは1.5Lガソリンターボと2Lのガソリンターボおよびディーゼルターボの3種類がある

輸入車のコンパクトミニバンが欲しいなら、BMW初のミニバンである初代2シリーズグランツアラーが最右翼だ。スペース効率を優先して駆動方式はFFだが、BMWの持ち味である走りの良さの健在。ミニバンながら、ドライブフィールはなかなかに痛快だ。

特徴となるのはボディサイズ。全長が4565~4585mmと全幅が1800mm と、コンパクトとミドルサイズの中間の大きさとなっている。定義としてコンパクトミニバンには該当しないが、輸入車としてはコンパクトであり、取り回しも比較的しやすくなっている。

そんな独特なサイズ感を生かし、室内の広さは十分以上。2列目は前後130mmのスライドが可能で、余裕を持って座ることができる。さらに2列目は4:2:4分割式で、3列目は前方のフロアに格納可能。荷室の使い勝手に優れ、3列目を格納すると560L、2列目も格納すると1820Lの大容量となる。
 

2シリーズグランツアラー▲内装もBMWらしく上質。3列目は狭めなので、普段は格納し、必要に応じてエマージェンシートとして活用するのが無難だ

カーセンサー掲載台数は約110台。パワートレイン別では2Lディーゼル車が最多で、2Lガソリンターボは約10台と少ない。ラインナップはベースモデルの他に「スポーツ」と専用装備を備えた「Mスポーツ」、上質な「ラグジュアリー」があり、ラグジュアリーが半数以上を占める。

車両平均価格は約146万円で、平均走行距離は約4万9000km。走行距離5万k以内の物件がガソリン車なら約120万円、ディーゼル車なら総額150万円前後から狙うことが可能だ。
 

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BMW 2シリーズグランツアラー(初代) × 全国

【初代2シリーズグランツアラーの注目データ】
ボディサイズ:全長4565~4585mm×全幅1800mm×全高1640~1645mm
室内寸法:メーカー非公表
燃費(WLTCモード):13.5~16.7km/L
乗車定員:7名
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1498~1998cc
エンジン最高出力:136~192ps
エンジン最大トルク:220~350N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:358~541万円
中古車の車両価格帯:66.6万~345万円
 

 

【最新】コンパクトミニバン/トールワゴン人気ランキングTOP10

コンパクトミニバン・トールワゴンの人気車種TOP10を紹介。直近1年のカーセンサー独自の中古車データを分析した最新ランキングなので、ぜひ車選びのヒントとして活用してほしい。
 

順位 メーカー 車種 世代
1位 ホンダ フリード 2代目
2位 トヨタ シエンタ 2代目
3位 トヨタ ルーミー 初代・現行型
4位 ホンダ フリード+ 初代
5位 スズキ ソリオ 4代目・現行型
6位 トヨタ シエンタ 3代目・現行型
7位 スズキ ソリオ 3代目
8位 ホンダ フリード 初代
9位 スズキ ソリオ 2代目
10位 日産 キューブ 3代目
順位 メーカー 車種 世代
1位 ホンダ フリード 2代目
2位 トヨタ シエンタ 2代目
3位 トヨタ ルーミー 初代・現行型
4位 ホンダ フリード+ 初代
5位 スズキ ソリオ 4代目・現行型
6位 トヨタ シエンタ 3代目・現行型
7位 スズキ ソリオ 3代目
8位 ホンダ フリード 初代
9位 スズキ ソリオ 2代目
10位 日産 キューブ 3代目
 

【Q&A】コンパクトミニバン購入でよくある質問

Q.コンパクトミニバンはどんな人に向いている?
A.コンパクトミニバンが向いているのは、家族が4名以下の子育て世帯。ミドルサイズ以上のミニバンより取り回しがしやすいので、日常使いをメインとする方にはピッタリだ。また、荷物をたっぷり積みたい人やキャンプなどアウトドアを1~2名で楽しみたい人にもオススメだ。

Q.コンパクトミニバンを中古車で買う際の注意点は?
A.コンパクトミニバンで気をつけたいのはスライドドア。使用頻度が高いし、特に電動スライドドアの場合は稼働に不具合がないか要注意だ。もちろん他の車と同様、エンジンまわりやタイヤ、ブレーキなどのメンテナンス具合、保証の有無などのチェックも欠かせない。

Q.2025年にコンパクトミニバン・トールワゴンの新型車は発売される?
A.ネットでは様々な情報が流れているが、あくまでウワサはウワサ。確かに海外では3列シート車を展開している国産メーカーもあるが、現状では国内導入の予定はなし。ニューモデルの登場に期待するのでなく、現状のラインナップから選ぶのが現実的だ。
 

※記事内の情報は2025年1月23日時点のものです。
 

文/綱島剛(DOCUMENT) 写真/スズキ、トヨタ、ホンダ、日産、メルセデス・ベンツ、BMW、ステランティス、ルノー
綱島 剛

自動車ライター・編集

綱島 剛

編集プロダクションを経てカーセンサー編集部に所属。「日刊カーセンサー」のデスクを経て、2016年に独立した。現在は某住宅情報誌の副編集を務めながら、ライター・編集として車や住宅、防災など生活に関わる記事を制作。最近ではキャンピングカーに注目し、情報収集にいそしんでいる。

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