100万円で狙える国産スポーツカーオススメ5選|マニュアル車も選べる! 中古車価格や流通量を紹介
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / ホンダ / マツダ / スズキ / ハッチバック / クーペ / お手頃 / AT / MT / フェアレディZ / CR-Z / RX-8 / スイフト / セリカ / 小鮒康一
2024/03/06
高騰が続く中古国産スポーツだが、実は買いやすい価格帯のものも!
車好きであれば、一度は憧れたことがあるであろうスポーツカー。純粋に走りを楽しみたいという人はもちろん、スポーツカーらしいスタイリッシュなフォルムも魅力的です。
ただ、スポーツカーがまだまだ多くのメーカーからリリースされていた平成初期の車は軒並み高値となっており、中には新車時の価格を大きく上回るプレミア価格となっているものも少なくありません。
例えば、日本を代表するハイパフォーマンスモデルとして知られるスカイラインGT-Rの最終型、R34型などは最も安いものでも1500万円超というスーパーカー並みの価格となっていますし、新車時では200万円を切る価格だった初代シビックタイプRも最も安いものでようやく200万円を切る程度といった状態。
しかし、これらのすでにコレクターズアイテムと化しているモデルでなければ、総額100万円以下で狙うことができる国産スポーツもまだまだ存在します。
もちろんスポーツモデルだけにMT車の方が高値安定とはなっていますが、100万円以内でMTが狙えるモデルも複数ありますので、1台1台チェックしていきましょう!
トヨタ セリカ(7代目・T230系)
平均価格:83.1万円
総額100万円以下の台数:57台(うちMT車:23台)
セリカというとラリーのイメージが強い1台ですが、7代目モデルはレビン/トレノとの統合をしたことで、ライトウェイトクーペへとキャラクターチェンジをし、4WDは設定されずFFモデルのみとなりました。
搭載されるエンジンもダウンサイジングされ、チューニング違いの1.8Lエンジンを搭載。上級モデルのSS-IIには190ps/18.4kg・mの2ZZ-GE型が、SS-Iには145ps/17.4kg・mの1ZZ-GE型が搭載され、前者には6速MT、後者には5速MTが搭載された他、全グレードに4速ATが設定されていました。
先代セリカに設定されていた4WDターボのGT-FOURに比べるとスペック的にはマイルドですが、FFスポーツとしては高いポテンシャルを秘めており、メーカーチューンドの「TRDスポーツM」なども設定されています。
そんな7代目セリカはやはりSS-IのAT車が最も安く、MT車はやや高値となっています。それでも総額100万円以内で狙えるSS-IIの6速MT車も複数存在。
年式的にも10万kmオーバーのものがほとんどですが、きちんとメンテナンスされていた個体であればそこまで神経質にならなくてもよさそうですが、逆にメンテナンスの履歴が不明な物件は注意が必要といえるでしょう。
▼検索条件
トヨタ セリカ(7代目・T230系)×総額100万円以下×全国▼検索条件
トヨタ セリカ(7代目・T230系)×総額100万円以下×MT×全国ホンダ CR-Z(初代)
平均価格:63.7万円
総額100万円以下の台数:313台(うちMT車:102台)
ハイブリッドカーでも走りの楽しさを諦めないということをコンセプトに2010年に販売を開始したCR-Zは、その車名からも分かるように往年のライトウェイトスポーツカーのCR-Xのイメージをもったスタイルで登場。
1.5Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドで、CVTの他に量産ハイブリッドカーとしては初となる6速MTを用意したことでも話題となりました。
2012年のマイナーチェンジでは駆動用バッテリーをリチウムイオンバッテリーに変更してモーター出力を高めた他、エンジンの高回転化や出力アップもなされ、同時にMUGEN RZなるスーパーチャージャーをプラスしたコンプリートカーも発売されています。
中古車としては総額100万円以下のものがほとんどで、初期型であればMT車でも総額50万円以下のものも見つかります。さすがに後期型のMT車は値段が上がってしまいますが、10万km前後の走行距離のものであれば総額100万円以下のものも見つけることができるのも魅力です。
そんなCR-Zはスポーティなフォルムも魅力の1台ですが、DOHC VTECエンジンを搭載していたCR-Xのような高回転まで回るようなエンジンではなく、車重も1.1t超となっているため、圧倒的な速さを楽しむモデルではないという点は注意したいところです。
▼検索条件
ホンダ CR-Z(初代)×総額100万円以下×全国▼検索条件
ホンダ CR-Z(初代)×総額100万円以下×MT×全国日産 フェアレディZ(5代目・Z33系)
平均価格:98.9万円
総額100万円以下の台数:142台(うちMT車:18台)
GT-Rと並び日産を代表するスポーツカーであるフェアレディZ。5代目となるZ33型は2002年に、先代よりも排気量を500ccアップさせたV6 3.5Lエンジンを搭載して登場。旧型に存在した2by2は姿を消し、全車2シーターとなったのも特徴でした。
当初は280psでスタートしたVQ35DE型エンジンは2005年9月に294psへ出力アップし、2007年1月には新たにVQ35HR型となり、313psを発生するまでに至りました。
中古車としては総額50万円以下で購入できるものも多く存在していますが、安価なものはほとんどが5速AT車で、MT車では初期型の10万kmオーバーでも総額80万円からといった状況。
スポーツカーにありがちなカスタムされた物件が多いかと思いきや、比較的ノーマル状態に近く荒く乗られていなそうな物件も見つかるため、ベース車として選ぶにはアリかもしれません。
ただ、年数が経過していることと、発熱量の大きな大排気量エンジンを搭載しているため、冷却系にトラブルが発生するケースがあるため、クーラントのにおいがしていたり、水温が上がったときにしっかり冷却ファンが回るかなどはチェックしたいところです。
▼検索条件
日産 フェアレディZ(Z33系)×総額100万円以下×全国▼検索条件
日産 フェアレディZ(Z33系)×総額100万円以下×MT×全国スズキ スイフトスポーツ(3代目 ・ZC32S)
平均価格:55.7万円 ※「スポーツ」以外のグレードも含む参考値
総額100万円以下の台数:158台(うちMT車:112台)
スズキのコンパクトカーであるスイフトをベースに、通常モデルにはない1.6Lエンジンや6速MT、専用のサスペンションやブレーキなど走行に関わる部分を大きくアップデートさせたスイフトスポーツ。
2011年に登場した3代目モデルではエンジンに新たに可変吸気システムを採用したり、トランスミッションを先代の5速から6速へと多段化(ATは4ATからCVTに変更)するなど着実に進化を果たしました。
そもそも新車価格が170万円ほどと安価だったこともあり、総額100万円以下で購入できる物件は非常に多く、MT車も多く掲載されているのが特徴。
走行距離5万km台以下かつMT車の修復歴ナシでも総額100万円以下で購入できる物件が多いので、入門車としては非常にオススメな1台と言えるでしょう。
比較的高年式のモデルということもあり、致命的なトラブルを抱えた物件も少ない3代目スイフトスポーツですが、極端なカスタマイズがなされた車両は予期せぬ不具合が出る可能性もあるので、不安な人はノーマルに近い物件を狙うのが良さそうです。
▼検索条件
スズキ スイフト(ZC32S)×総額100万円以下×全国▼検索条件
スズキ スイフト(ZC32S)×総額100万円以下×MT×全国マツダ RX-8(初代)
平均価格:93.6万円
総額100万円以下の台数:184台(うちMT車:93台)
現在のところ、ロータリーエンジンを駆動用に搭載した最後のモデルであるRX-8。4ドアセダンでありながらクーペスタイルをまとったスポーツモデルに仕上がっています。
搭載されるロータリーエンジンはRX-7時代とは異なりNAとなり、6速MTと組み合わされるハイパワー版と、それ以外の通常版というチューニング違いの2種類が設定されている点が特徴。
2008年3月のマイナーチェンジでは内外装のデザインが変更されただけでなく、エンジンやミッションなどの信頼性の向上や足回りの見直しなど大きく変更がなされました。
安価な中古車は総額30万円台から見つけることができるRX-8ですが、安価な物件は初期型やAT車、過走行車が中心。走行距離8万km未満で6速MTのハイパワー版は限りなく総額100万円に近い価格となります。しかし、5速MTモデルでもスポーツカーらしい走りは楽しめるので、あえて5速モデルを狙うのもひとつの選択肢でしょう。
ただ、ロータリーエンジンはかなり特殊で、走行距離よりも乗り方やメンテナンスで大きく調子が変わるもの。そのためロータリーエンジンに精通していないのであれば、信頼できる販売店やスタッフを見つけることがマストなります。
▼検索条件
マツダ RX-8(初代)×総額100万円以下×全国▼検索条件
マツダ RX-8(初代)×総額100万円以下×MT×全国【Q&A】中古スポーツカーにまつわるよくある質問
Q.スポーツカーならではのチェックポイントは?
A.スポーツカーだからといって購入するときにチェックする部分が通常の中古車と大きく変わることはありません。しかし、修復歴がなくてもサーキット走行など激しい走行を繰り返していた車両は走行距離以上に消耗が進んでいる可能性もあるので、過去のオーナーの使われ方が分かるようであれば確認するようにしましょう。
また、社外パーツが多く付いている物件は一見オトクに見えますが、すでに交換時期を迎えているものや、社外パーツを起因とするトラブルが発生している可能性もあるため、そのあたりも含めて信頼して話ができる販売店やスタッフを見つけることも重要と言えるでしょう。
Q.中古スポーツカーの維持は大変?
A.定期的な点検・整備が必要なことは、スポーツカー以外の車も同様。通常の運用であれば特に維持が大変ということはありません。
ただし、サーキットなどでスポーツ走行を行う場合は通常使用よりも高い負荷などがかかるため、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。そのため、ノウハウをもったショップにメンテナンスの相談をするのもオススメです。
また、90年代~2000年代の車両については純正部品の供給がストップしてしまっているものも少なくないため、社外部品や部品の流用情報、場合によっては海外からの部品輸入などで対応可能な専門店などを見つけることも大切です。
※記事内の情報は2024年2月28日時点のものです
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。