RVはどんな車? SUVとの違いや意味、オススメ20選&人気ランキングTOP10を紹介!
カテゴリー: 特選車
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2023/09/25
RVの意味やSUVとの違いを解説! オススメ&人気ランキングも紹介
平成初期の車業界を象徴するキーワードのひとつが「RV」だろう。しかし、最近ではあまり聞くことがなくなり、代わりに「SUV」という言葉をよく聞くようになった。
そもそもRVとはどんな車? SUVとの違いは? この記事ではRVについてのアレコレを明らかにしつつ、具体的な車種を紹介しよう。
目次
- RVってどんな車?
- SUVとはどんな車? RVとSUVの違いは?
- RVのメリット
- RVのデメリット
- 【RV×SUV オススメモデル10選】
- 1:日産 エクストレイル(4代目・現行型)
- 2:トヨタ RAV4(4代目・現行型)
- 3:スバル フォレスター(5代目・現行型)
- 4:トヨタ ランドクルーザープラド(4代目・現行型)
- 5:マツダ CX-5(2代目・現行型)
- 6:三菱 アウトランダー(3代目・現行型)
- 7:スズキ ジムニーシエラ(3代目・現行型)
- 8:フォルクスワーゲン T-Roc(初代・現行型)
- 9:アウディ Q5(2代目・現行型)
- 10:ジープ コンパス(2代目・現行型)
- 【RV×ステーションワゴン オススメモデル4選】
- 1:スバル レヴォーグ(2代目・現行型)
- 2:トヨタ カローラツーリング(初代・現行型)
- 3:マツダ MAZDA6ワゴン(初代・現行型)
- 4:BMW 3シリーズツーリング(G21・現行型)
- 【RV×ミニバン オススメモデル4選】
- 1:三菱 デリカ D:5(初代・現行型)
- 2:トヨタ ヴォクシー(4代目・現行型)
- 3:ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)
- 4:日産 セレナ(6代目・現行型)
- 【RV×軽自動車 オススメモデル2選】
- 1:スズキ ジムニー(4代目・現行型)
- 2:三菱 デリカミニ(初代・現行型)
- 【2023年】SUV人気車ランキング TOP10
RVってどんな車?
「RV」は「レクリエーショナル・ビークル」の略。「レクリエーショナル」とは「楽しみを得るための」とか「娯楽の」といった意味だ。セダンやハッチバックのような日常の使い勝手を重視した車ではなく、週末の遊びが楽しくなるような、どこかに出かけたくなる、そんな雰囲気をもった車と思えばいいだろう。
もともと「RV」という言葉の発祥地であるアメリカでは、「キャンピングカー」の意味で使われてきた。その単語が1980年代のスキー、キャンプブームで盛り上がっていた日本に輸入され、SUVやミニバン、ステーションワゴンなど “遊びの荷物をたくさん積める” あるいは “アウトドアが似合う” 車を総称する、本来のカテゴリーとは異なる意味で使われ始めたというわけ。
その後、SUVやミニバンなど車の形状あるいは構造でカテゴライズする単語が一般化し始めるとともに、RVという言葉は徐々に使われなくなっていったが、今でもレンタカーのカテゴリーなどでは一部残っている。
そして、現在はほとんどSUVの意味で使われることが多い。
SUVとはどんな車? RVとSUVの違いは?
よく混同されることの多い、RVとSUV。RVは前述の意味なのに対して、SUVは「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」の略だ。この場合の「スポーツ」は一般的にオフロード走行と理解されている。誤解されがちだが、「ユーティリティ」は「使い勝手」の意味ではなく、「~用途の」という意味。つまり、SUVはオフロード走行するための車という意味だ。
どちらの単語にも明確な定義はないが、RVは荷物の積載性や大勢の人が乗れる車内空間が重視されているのに対して、SUVは車高を上げ、オフロード走行に適したスタイルとなっていることが多い。
前述のようにRVはアウトドアが似合いそうな車全般を指しているので、SUVはもちろん、ミニバンやワンボックス、ステーションワゴン、クロスオーバーもRVの一種と見なすことができる。かつてはハッチバックを少しだけ車高アップし、スペアタイヤを背負わせただけのモデルもRVと呼ばれていた。実に便利な単語だ。
RVのメリット
様々なタイプがあるRVだが、すべてに共通するメリットといえば「車内空間が広い」ことだろう。キャンプ道具を積んでアウトドアに出かけるのはもちろん、大量の買い出しや旅行にも便利だ。
RVの中には3列シートを備えたモデルも。家族でのお出かけや子供が通うスポーツクラブの送迎などでも活躍してくれるはず。
動力性能はあまり関係ないように思われるが、RVは荷物の積載や多人数での移動を想定して、余裕あるパワーユニットを搭載していることが多い。
どちらかというとトルクを重視する傾向があり、オフロードや坂道を走るのも楽ちん。長距離ドライブにも適しているだろう。
RVのデメリット
SUVやミニバンでは、車内空間を稼ぐ、あるいは地上高を稼ぐために車高が高くなっている。またボディサイズも大きめな場合が多い。
そのため区画の狭い駐車場などで乗り降りに苦労することも。慣れの問題ではあるが、運転が苦手な人はコンパクトなRVを選んだ方が良いだろう。
RVの多くは一般的なセダンやハッチバックよりも車両重量が重い。どうしても燃費は悪くなりがちだ。また車検時に納める重量税も高くなる。ただ燃費性能については、ハイブリッドの普及、エンジンの小排気量化などにより、以前よりもかなり改善されてきた。
RV×SUV オススメモデル10選
ここからはボディタイプ別にオススメのRVを紹介していこう。
まずはRVの中で最もイメージしやすいカテゴリーのSUV。アウトドアフィールドの奥深くまで行ける機動力が魅力。現行モデル10車種をピックアップして紹介する。
1:日産 エクストレイル(4代目・現行型)
■生産期間:2022年7月~
■中古車平均価格:430万円
■新車時価格:319.9万~533万円
かつてのRVブームが一段落していた2000年代初頭、再び四駆人気に火を付けたのが初代エクストレイルだった。
そのエクストレイルも現行型で4代目。使い勝手が良く、容量の大きな荷室は健在ながらも、上質で高級感のあるSUVへと進化した。
パワーユニットもエンジンを発電のみに用いるハイブリッド「e-POWER」のみに一新。力強さと燃費性能を両立させている。カーゴルームにAC100V/1500W電源が備わる(グレード別設定)のもポイントだ。
昨年夏に登場したばかりとあって、中古車市場に流通しているのはまだ100台強。半数近くが走行距離500km未満の物件だ。
新車は半導体不足による納車待ちが発生しているので、少しでも早く手に入れたい人は新車に近いコンディションの中古車を狙うのも一案だろう。
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日産 エクストレイル(4代目・現行型)× 全国2:トヨタ RAV4(4代目・現行型)
■生産期間:2019年4月~
■中古車平均価格:320万円
■新車時価格:260.8万~563.3万円
RAV4は初代から隠れた実力派SUVとして、評価が高かった。この4代目もメカニズム的に見るべきところの多いモデルだ。
2.0L ガソリン車と2.5L ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド車が用意され(プラグインハイブリッド車は別車種扱い)、それぞれに2WDと4WDが設定されている。
4WD車では前後のトルク配分に加えて、後輪左右のトルク配分も行うトルクベクタリングAWDが採用された。オフロードはもちろん、オンロードでも効果を発揮する4WDシステムだ。
荷室のキャパシティもミドルクラスSUVクラス・トップレベルとなる580L(2列目シート使用時・VDA方式)を確保。デッキボードの採用(Zグレード以外に標準装備)などで使い勝手も良い。
デビューから4年半経過したことで中古車市場の流通量も2000台を超え、価格もリーズナブルになってきた。
走行距離5万km未満の物件でも2WDで総額220万円から、4WDで240万円から狙える。なお、中古車市場に流通している物件のほとんどが4WDだ。
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トヨタ RAV4(4代目・現行型)× 全国3:スバル フォレスター(5代目・現行型)
■生産期間:2018年7月~
■中古車平均価格:270万円
■新車時価格:280.8万~374万円
クロスオーバーという言葉がまだなかった頃から、車高の低いSUVという個性を磨いてきたフォレスター。5代目ではついにハイブリッドが採用された。
「e-BOXER」は2.0L水平対向ガソリンエンジンに、コンパクトだが軽自動車1台分のトルクを発生するモーターを追加し、駆動をアシストするもの。燃費よりも、どちらかというと動力性能アップを狙ったシステムだ。パワーユニットではこの他に2.5L水平対向ガソリン(~2020年10月)、1.8L水平対向ガソリンターボ(2020年10月~)が用意される。
中古車なら現在、廃盤となった2.5Lガソリン車も選べるのが良いところだ。中古車市場には約630台が流通しており、その4割弱が2.5Lガソリン車となっている。
デビュー直後の年式なら走行距離5万km未満の「2.5 プレミアム」でも総額220万円台で狙える。2020年10月ビッグマイナーチェンジ後の物件はやや高めで、総額260万円からのスタートだ。
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スバル フォレスター(5代目・現行型)× 全国4:トヨタ ランドクルーザープラド(4代目・現行型)
■生産期間:2009年9月~
■中古車平均価格:440万円
■新車時価格:315万~554.3万円
本格四駆としての実力はもとより、横開き式テールゲートで使い勝手の良い荷室、フロア下へとフラットに格納されるサードシートなど、RVとしても優秀なのがプラドのすごいところ。新車、中古車とも絶大な人気を誇るモデルだ。
2009年に発売されてから14年が経過し、ついに後継となる「250」も公開されたが、まだまだ魅力は色あせていない。ラダーフレーム構造の堅牢なシャシー、前ダブルウィッシュボーン式、後リジッド式のバランスに優れたサスペンションといった伝統的な形式は初代から継承されてきたもので、熟成が重ねられてきた。
パワーユニットは2.7L直4ガソリンと4.0L V6ガソリン(~2015年6月)、2.8L 直4ディーゼルターボの3種類。中古車価格が高いことでも知られるプラドだが、前中期型の2.7Lガソリン車なら総額180万円台から狙える。
走行距離が少ないに越したことはないが、適切なメンテナンスが施されてきた物件なら10万kmを超えていても、まだまだ安心して乗れる。一般的な常識では考えにくいほどの高い耐久性もプラドの魅力だ。
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トヨタ ランドクルーザープラド(4代目・現行型)× 全国5:マツダ CX-5(2代目・現行型)
■生産期間:2016年12月~
■中古車平均価格:230万円
■新車時価格:246.2万~422.5万円
デビューから6年半も経った今でも色あせて見えないのは、「魂動デザイン」の妙というところだろう。
2代目CX-5はマツダの基幹車種として日常での乗りやすさと、RVとしての万能性が見事に融合させたモデルだ。パワーユニットは2.0L&2.5Lガソリンエンジンと、2.2L ディーゼルターボエンジンを用意。さらに2018年11月~2021年12月までは2.5Lガソリンターボエンジンも設定されていた。エンジンや装備には毎年のように改良が施され、最近のモデルほど充実した内容となっている。
中古車市場でも人気で、約2800台が流通。その中でも特にディーゼル車の比率が高く、全体の7割以上を占めるに至っている。
価格帯も比較的リーズナブルで、一例を挙げると2022年式・走行距離1.7万kmの「2.2 XD フィールドジャーニー」で総額296万円。新車価格よりも60万円以上安く手に入る計算だ。
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マツダ CX-5(2代目・現行型)× 全国6:三菱 アウトランダー(3代目・現行型)
■生産期間:2021年12月~
■中古車平均価格:500万円
■新車時価格:462.1万~570.6万円
アウトランダーは全車プラグインハイブリッドという異色のSUV。3代目は上品で落ち着いた雰囲気だった初代、2代目からガラッと雰囲気を変え、かつてのパジェロを思わせる力強いイメージとなった。
プラットフォームは4代目エクストレイルと共有するものだが、パワートレインは三菱のオリジナル。モーターを発電だけでなく駆動にも使うタイプのPHEVだ。PHEVは先代にも設定されていたが、駆動用バッテリーの容量拡大とともにモーターの出力をアップ、燃料タンクも拡大することで大幅な動力性能の向上と航続距離の延長を実現した。
さらに、リアモーターを小型化することでサードシートの設置が可能になり、7人乗り仕様も設定されることとなった。まさに全方位隙のないSUVに仕上がっている。
発売から1年9ヵ月ほど経過したが、中古車市場での流通台数は160台前後と少なめ。中古車平均価格も高水準となっているが、中には2022年式・走行距離0.2万kmの「PHEV 2.4 G 7人乗り」で総額440万円というリーズナブルな物件も見つかる。
新車に近いコンディションのアウトランダーを見つけるなら、今が好機だ。
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三菱 アウトランダー(3代目・現行型)× 全国7:スズキ ジムニーシエラ(3代目・現行型)
■生産期間:2018年7月~
■中古車平均価格:250万円
■新車時価格:176万~208.5万円
軽自動車のジムニーに1.5Lガソリンエンジンを搭載し、オーバーフェンダーを装着して小型車化した車。言うなればそれだけなのだが、乗り味はジムニーと随分違う。
トルクに余裕あるエンジンはゆったりとした走りを可能にし、トレッドが広くなっていることで安定感が格段に増しているのだ。もちろん、世界的にも類を見ない悪路走破に特化した作りはシエラでも健在。トラクションコントロールが標準装備されているが、電子デバイスの必要性をあまり感じないほどオフロード性能が高い。
デビュー直後は中古車市場での流通量が少なめだったが、5年を経てかなり充実してきた。中古車平均価格は高めの水準だが、これは流通量の中でも2023年式が圧倒的に多いためでもある。
それでも新車価格よりも高い中古車はごく普通にある状況だが、それだけにリセールバリューにも期待できよう。
▼検索条件
スズキ ジムニーシエラ(3代目・現行型)× 全国8:フォルクスワーゲン T-Roc(初代・現行型)
■生産期間:2020年7月~
■中古車平均価格:290万円
■新車時価格:355万~664.4万円
フォルクスワーゲンが真っ向からコンパクト・クロスオーバーに挑んだ。ちょい乗りからロングドライブまで、あらゆる用途に使えるオールマイティな1台がコンセプトだ。
プラットフォームはゴルフ、アウディA3などと共通の「MQB」と聞けば、素性の良さが分かるだろう。主力パワーユニットとなるのは2L 直4ディーゼルターボエンジン(TDI)。ツインクラッチ式の7速DSGと組み合わされ、トルクフルで扱いやすい動力性能となっている。
その他にホットモデルの「R」も用意(2022年7月~)。こちらは2.0L直4ガソリンターボエンジン(TSI)搭載となっている。T-Rocで4WDとなるのは「R」のみで、他モデルはすべてFFだ。
中古車市場には約450台のT-Rocが流通。中古車相場も現行の輸入クロスオーバーとしては手に入れやすい水準となっている。
価格の一例を挙げると、2020年式・走行距離3.6万kmの「TDI スタイル デザイン パッケージ」で総額216.8万円。鮮やかなボディカラーの物件が多いのも魅力だ。
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フォルクスワーゲン T-Roc(初代・現行型)× 全国9:アウディ Q5(2代目・現行型)
■生産期間:2017年10月~
■中古車平均価格:410万円
■新車時価格:636万~808万円
エンジン縦置きの駆動系レイアウトは欧州のミドルクラスSUVでも少数派になってきた。車内空間を稼ぐ目的では横置きとした方が有利なためだ。しかしQ5は走りへのこだわり、そしてブランドが守ってきた4WDシステム「クワトロ」へのこだわりでもある。
Q5に採用される「クワトロ」は特にユニークで、前後への駆動力を路面状況などに応じて適切に配分しつつ、燃費向上のために後輪への駆動力を切り離せる仕組み。エンジン横置きなら分かるが、縦置きでこのような駆動システムを採用する例は極めて珍しい。ちょっと尋常でないほどの4WDシステムへのこだわりが、いかにもアウディらしいところだ。
そんな内面はさておき、仕立ての良い内装、容量550Lのカーゴルームなど、RVとしても優秀なのがQ5の美点。走りにそこまでこだわっているわけではないよ、という人でも十分満足できるだろう。
アウディ Q5の中古車市場における流通量は約220台。発売開始から6年近く経過していることを考えると少なめだが、デビュー直後から最近の年式まで満遍なく流通している。
価格も、例えば2017年式・走行距離3.6万kmの「2.0 TFSI クワトロ 1st エディション」で総額310万円とリーズナブル。当時の新車価格の半額以下だ。
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アウディ Q5(2代目・現行型)× 全国10:ジープ コンパス(2代目・現行型)
■生産期間:2017年12月~
■中古車平均価格:300万円
■新車時価格:323万~524万円
まるでコンパクト化されたグランドチェロキー! 全長4400mm×全幅1810mmの日本でも扱いやすいボディサイズに、ジープ・ブランドらしいオフロード性能とグランドチェロキー譲りのプレミアム感を包み込んだSUVがコンパスだ。
搭載される2.4L直4ガソリンエンジンはなかなかにパワフル。2WDと4WDが設定されるが、前者は6速AT、後者は9速ATと、単なる駆動方式の違い以上の差別化がなされている。設計の多くはフィアットが担っているが、ちゃんとジープらしい乗り味に仕上げているのは立派。
中古車市場での流通台数は240台前後とやや少なめだが、走行距離3万km未満のコンディションの良い物件が多く見つかる。
2018年頃の物件なら、4WDでも総額190万円前後から狙えるリーズナブルさも魅力。気負わずに乗れる輸入SUVだ。
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ジープ コンパス(2代目・現行型)× 全国RV×ステーションワゴン オススメモデル4選
次に紹介するのは、かつてのRVブームで一世を風靡していたステーションワゴン。現在はまた新たな盛り上がりを見せている。厳選した4車種を紹介しよう。
1:スバル レヴォーグ(2代目・現行型)
■生産期間:2020年10月~
■中古車平均価格:340万円
■新車時価格:310.2万~576.4万円
国内販売が終了してしまったレガシィツーリングワゴンに代わって、新たなステーションワゴンの市場を日本に築かんとするスバル渾身のモデル。
日本でも取り回しやすいボディサイズ、スポーティな乗り味としつつ、ワゴンらしい使い勝手の良さが追求されている。また安全性にもこだわっており、全車に「アイサイト」を装備。「EX」が付くグレードでは、渋滞時ハンズオフを実現する高度運転支援システム「アイサイトX」が採用された。
搭載されるパワーユニットは1.8L水平対向4気筒ガソリンターボエンジン。2021年11月には2.4L水平対向4気筒ガソリンターボを搭載するホットモデル「STI Sport R」が追加された。
中古車市場に流通しているのは、多くが1.8L車だ。登場してから3年弱で約190台が流通している。価格の一例を挙げると、2021年式・走行距離5.3万kmの「1.8 GT EX」で総額253.1万円。先進的な安全装備の付いた現行モデルが、新車価格より100万円以上近く安く手に入る。
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スバル レヴォーグ(2代目・現行型)× 全国2:トヨタ カローラツーリング(初代・現行型)
■生産期間:2019年9月~
■中古車平均価格:210万円
■新車時価格:197.6万~308.3万円
カローラのステーションワゴン版といえば長年、「フィールダー」の名称だったが、セダン版が12代目へとフルモデルチェンジしたタイミングで、新たに「ツーリング」となった。なお、11代目カローラをベースとする従来の「カローラフィールダー」も主にビジネスユースをカバーする目的で併売されている。
すみ分けがなされたことで、カローラツーリングはスポーティな走りが楽しめるワゴンとしてのポジションを確立。パワーユニットには1.8Lガソリンエンジンと、同エンジン+モーターのハイブリッド、そして1.2Lガソリンターボエンジンが設定されていた(特別仕様車には2.0L ガソリンエンジンも存在)。
1.2L車は6速MT仕様のスポーティなモデルだったが、2020年10月のマイナーチェンジで廃止。代わりに燃費を重視した1.5Lガソリンエンジンが追加された。
新車はもちろん中古車もかなりの人気で、流通台数はおよそ880台。その6割以上がハイブリッド車となっている。
価格はガソリン車が総額120万円台後半から、ハイブリッド車が総額140万円台前半からのスタート。生産終了となった1.2Lガソリン車は極めてレアな存在だ。
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トヨタ カローラツーリング(初代・現行型)× 全国3:マツダ MAZDA6ワゴン(初代・現行型)
■生産期間:2019年7月~
■中古車平均価格:260万円
■新車時価格:284万~466.3万円
マツダ車の中でもフラッグシップに位置づけられるMAZDA6のステーションワゴン版。2012年に登場した旧「アテンザワゴン」と基本設計は共通のまま、2019年7月に国外名称と同じ「MAZDA6ワゴン」へと名称変更された。
国内モデルではラージクラスに入るサイズと、それを生かした流麗なボディライン、余裕たっぷりの車内空間が魅力だ。パワーユニットも2.0L&2.5L直4ガソリンエンジン、2.2Lディーゼルターボエンジン、2.5L直4ガソリンターボエンジンと豊富なラインナップ。2.5Lガソリンターボ車は最高出力230ps、最大トルク420N・mを発生し、フロントブレーキも大径化されるスペシャルな仕様となっている。
中古車相場は比較的リーズナブルで、例えば2022年式・走行距離1.3万kmの「2.0 20S ブラックトーンエディション」で総額299.1万円。
ただ「MAZDA6ワゴン」の中古車市場流通量は約50台と少ない。「アテンザワゴン」は340台ほど流通しているので、そちらも含めて検討すべきだろう。
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マツダ MAZDA6ワゴン(初代・現行型)× 全国4:BMW 3シリーズツーリング(G21・現行型)
■生産期間:2019年9月~
■中古車平均価格:430万円
■新車時価格:494万~1067万円
ステーションワゴンの本場、欧州でポピュラーなワゴンといえば、多くの人が「3シリーズツーリング」の名を挙げるだろう。全長4715mm×全幅1825mmのボディサイズは日本でも扱いやすい。
応答性の高いハンドリングやボディ剛性で定評のある3シリーズ、その評価はツーリングになっても変わらない。500Lという荷室容量は特段大きいわけではないが、狭い駐車場で便利なリアガラスだけを開閉できる機構や、荷物をスライドさせやすい荷室床上のレールなどに、長年ツーリングを作ってきたBMWのノウハウが感じられる。
多彩なパワーユニットが用意されてきた3シリーズツーリングだが、現在の中古車市場でボリュームが多いのは2.0L 直4ディーゼルターボの「320d」だ。なお、ガソリン車にはFRも用意されるが、ディーゼルは全車4WD「xDrive」となる。
価格の一例を挙げると、2021年式・走行距離4.6万kmの「320d xドライブ Mスポーツ」で総額338.3万円。新車当時の価格が600万円オーバーのグレードであることを考えると、かなりオトクだ。
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BMW 3シリーズツーリング(G21・現行型)× 全国RV×ミニバン オススメモデル4選
続いては不動の人気を誇るミニバンを紹介。3列シートでたくさんの人が乗れ、荷物も積める万能選手だ。厳選4モデルをピックアップ。
1:三菱 デリカ D:5(初代・現行型)
■生産期間:2007年1月~
■中古車平均価格:300万円
■新車時価格:221.3万~460.1万円
発売開始が2007年1月と聞いて、あれ、そんなに前だっけ? と疑問に感じた人もいるはず。そう、デリカD:5は2019年2月に内外装のデザインが大変更されたが、基本設計に違いはなく、マイナーチェンジの扱いだったのだ。
ミニバンとSUVを掛け合わせた設計、デザインは、数あるRVの中でも唯一無二。外観からはキャブオーバー(前席下にエンジンを搭載するタイプ)にも見えるが、エンジンをフロントに搭載するFFベースの駆動系レイアウトが採用されている。よって、背の高いフォルムの割りに運転感覚は乗用車に近く、乗り心地も決して悪くない。
もちろんオフロードに入れば水を得た魚で、他のミニバンが太刀打ちできない悪路にも果敢に挑める。これほど「RV」という呼び名が似合う車は今、他に存在しないだろう。
MC前の物件も含めると、中古車市場での流通量は非常に多い。前期型なら走行距離5万km程度の物件でも、総額100万円以下から狙える。
後期型は総額330万円台からのスタート。購入予算や希望に応じて豊富な物件の中から選べるのもデリカD:5の魅力だろう。
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三菱 デリカ D:5(初代・現行型)× 全国2:トヨタ ヴォクシー(4代目・現行型)
■生産期間:2021年12月~
■中古車平均価格:390万円
■新車時価格:309万~396万円
従来型後期では全車種併売化の影響を受けて兄弟車ノアとのすみ分けが図られ、ワイドボディの「ZS」グレードのみに整理される……という憂き目にあったヴォクシーだが、4代目になって無事、通常グレードが復活。
と言っても全幅は1730mmと従来型「ZS」とほとんど変わらず、外観デザインもちょっといかついものとなった。この路線こそがヴォクシーということなのだろう。
パワーユニットは2.0L 直4ガソリンエンジンと、1.8L 直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド。従来型ではガソリン車しか4WDが設定されなかったが、4代目ではハイブリッド車にも「E-Four」が設定されている。内装でも2列目ベンチシートのスライド量を拡大するなどの改良が施された。
デビューからまだ1年9ヵ月ほどしか経ってないヴォクシーだが、中古車市場にはすでに約640台が流通。走行距離500km未満の物件が全体の7割を占めている。
中には新車とほとんど変わらないコンディションで、新車価格より15万円近く安い総額の物件も存在する。現在、新車は今注文しても来年3月以降の納期となる(※2023年9月、公式サイトの情報)ため、ヴォクシーを少しでも早く手に入れたい人にとっても中古車は悪くない選択だろう。
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トヨタ ヴォクシー(4代目・現行型)× 全国3:ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)
■生産期間:2022年5月~
■中古車平均価格:350万円
■新車時価格:299.9万~391.3万円
シンプルで落ち着いたデザインのミニバンがお好みなら、ステップワゴンがオススメ。標準仕様の「ステップワゴン エアー」と、迫力フェイスの「ステップワゴン スパーダ」という2種類のルックスが設定されている。
従来型から全長と全幅が拡大され、歴代ステップワゴンで初めて全車3ナンバーとなった。7人乗り仕様8人乗り仕様があり、前者の2列目キャプテンシートは前後だけでなく左右スライドも可能。パワーユニットには1.5Lガソリンターボエンジンと、2.0Lガソリンエンジン+2モーターのハイブリッド「e:HEV」が用意された。
中古車市場には約370台が流通しており、2023年式の物件が多い。新車に近いコンディションの物件を狙っている人にとっては好機だ。
価格の目安はガソリン車が総額300万円~、ハイブリッド車が総額330万円~となっている。
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ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)× 全国4:日産 セレナ(6代目・現行型)
■生産期間:2022年12月~
■中古車平均価格:340万円
■新車時価格:276.9万~479.8万円
今となっては希少な5ナンバーサイズ(「ハイウェイスター」「AUTECH」を除く)のミニバン。6代目は「プロパイロット」や「e-POWER」などの先進的装備を外見でも表現したデザインとなった。
パワーユニットには2.0L 直4ガソリンエンジンと、1.4L ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド「e-POWER」を用意。エンジンは発電のみを担い、駆動はすべてモーターが行うタイプのハイブリッドだ。「プロパイロット」は全車標準装備となっている他、「e-POWER LUXION」グレードにはハンズオフ機能をもつ「プロパイロット2.0」を搭載。
先進的機能ばかりでなく、2列目シートで左右スライド&ロングスライドを可能にするなど、使い勝手の向上も忘れられていない。
昨年フルモデルチェンジしたばかりだが、中古車市場にはすでに約730台が流通。「e-POWER」車、ガソリン4WD車はまだ今年春に新車発売が開始されたばかりのため、中古車市場に流通しているのはほとんどがガソリン2WD車だ。
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日産 セレナ(6代目・現行型)× 全国RV×軽自動車 オススメモデル2選
最後は、コンパクトながらも近年大きく性能が向上している軽自動車から2モデル紹介。アウトドアを楽しむのに、ボディサイズは関係ないのだ。
1:スズキ ジムニー(4代目・現行型)
■生産期間:2018年7月~
■中古車平均価格:220万円
■新車時価格:145.8万~190.3万円
衝撃的なフルモデルチェンジから気がつくと5年も経過しているが、その熱はいまださめやらず。新車も中古車も相変わらず高い人気となっている。
初代、2代目を彷彿させるボクシーなフォルム、丸目のヘッドライトを採用した4代目。トラクションコンロールや「スズキセーフティサポート」など先進機能の採用が話題を呼んだが、伝統的なラダーフレーム構造のボディ、前後リジッド式のサスペンション、副変速機付きトランスファーなど悪路走破性を最重視する姿勢は全く変わっていない。
中古車平均価格は相変わらず高水準だが、流通量はかなり増えてきた。価格の一例を挙げると、2020年式・走行距離1.1万kmの「XG(5速MT車)」で総額167.4万円。
走行距離の少ない物件なら、中古車価格は新車価格とほとんど変わらないか、むしろちょっと高いか、というところ。ジムニー中古車人気の高さを物語っている。
▼検索条件
スズキ ジムニー(4代目・現行型)× 全国2:三菱 デリカミニ(初代・現行型)
■生産期間:2023年5月~
■中古車平均価格:230万円
■新車時価格:180.4万~223.9万円
デリカが小さくなっちゃった! ミニバン×SUVの発想で大人気を獲得したデリカD:5の例に倣い、軽スーパーハイトワゴン×SUVという掛け算で生まれたのがデリカミニだ。
外観は完全にSUVテイストだが、中身はeKスペースと共通。つまり、抜群に使い勝手が良い! マイルドハイブリッドを搭載して燃費にも配慮している他、グリップコントロールやヒルディセントコントロールといったSUVらしい装備も盛り込まれている。
デビューしたばかりのデリカミニ、中古車市場での流通量はおよそ110台。ほとんどが走行距離500km未満の物件で、登録済未使用車も多い。
人気のデリカミニをできるだけ早く手に入れたいなら、中古車を選ぶのもアリだろう。
▼検索条件
三菱 デリカミニ(初代・現行型)× 全国【2023年】SUV人気車ランキング TOP10
ここまでは、RVの定義や特徴を解説し、各ボディタイプごとにオススメのRVを紹介してきた。しかし、この記事にたどり着いた人の中には「RV=SUV」と思っていた人もいるのでは?
そこで、最後にカーセンサーのデータをもとに、SUVの人気車ランキングTOP10を紹介! ぜひ理想のRV選びの参考にしてほしい。
第1位|トヨタ ハリアー(4代目・現行型)
第2位|マツダ CX-5(2代目・現行型)
第3位|日産 エクストレイル(3代目)
第4位|トヨタ ランドクルーザープラド(4代目・現行型)
第5位|トヨタ ライズ(初代・現行型)
第6位|トヨタ RAV4(4代目・現行型)
第7位|トヨタ ヤリスクロス(初代・現行型)
第8位|トヨタ ハリアー(3代目)
第9位|レクサス NX(初代)
第10位|マツダ CX-8(初代・現行型)
※記事内の情報は2023年9月21日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。