車中泊にオススメな車28選|危険・注意点やできる場所、便利グッズから中古車価格まで一挙解説!
カテゴリー: 特選車
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2024/09/30
▲車中泊できる車は意外に多い。中には車中泊専用モデルもある。写真は日産 キャラバン(5代目)の車中泊モデル「マイルーム」車中泊に向いた車の選び方とオススメ車種を紹介!
かつては災害時などの非常手段とも考えられていた車中泊。しかし、今や多様化したキャンプスタイルのひとつとして支持され、快適さや楽しさが求められるようになった。
そこで今回は、車中泊にピッタリな車の選び方をガイド。オススメ車種を紹介するとともに、車中泊時にあると便利なアイテムや注意点を紹介しよう。
目次
- そもそも車中泊の魅力とは?
- 車中泊に人気のボディタイプ
- 車中泊する車の選び方・ポイント
- 【車中泊にオススメのSUV9選】
- 1.トヨタ RAV4(4代目・現行型)/同PHV(初代)
- 2.スバル フォレスター(5代目・現行型)
- 3.マツダ CX-5(2代目・現行型)
- 4.日産 エクストレイル(4代目・現行型)
- 5.三菱 アウトランダー(3代目・現行型)
- 6.トヨタ ランドクルーザー250(初代・現行型)
- 7.BMW X5(4代目・現行型)
- 8.マツダ CX-8(初代)
- 9.トヨタ ランドクルーザープラド(4代目)
- 【車中泊にオススメのミニバン9選】
- 1.ホンダ フリード(3代目・現行型)
- 2.ルノー カングー(3代目・現行型)
- 3.トヨタ ノア(4代目・現行型)
- 4.ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)
- 5.日産 セレナ(6代目・現行型)
- 6.三菱 デリカD:5(初代・現行型)
- 7.日産 エルグランド(3代目・現行型)
- 8.メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目・現行型)
- 9.トヨタ アルファード(3代目)
- 【車中泊にオススメの商用バン5選】
- 1.ホンダ N-VAN(初代・現行型)
- 2.トヨタ プロボックスバン(初代・現行型)
- 3.日産 NV200バネットバン(初代・現行型)
- 4.トヨタ ハイエースバン(5代目・現行型)
- 5.日産 キャラバン(5代目・現行型)/NV350キャラバン(初代)
- 【車中泊にオススメの軽自動車5選】
- 1.ホンダ N-BOX(3代目・現行型)
- 2.ダイハツ タフト(2代目・現行型)
- 3.スズキ エブリイワゴン(3代目・現行型)
- 4.スズキ ハスラー(2代目・現行型)
- 5.スズキ ジムニー(4代目/JB64・現行型)
- あると便利な車中泊グッズ
- 車中泊に適したシートアレンジと快適に眠るコツ
- 車中泊する場所の選び方・注意点
- 車中泊するときのポイント・注意点
そもそも車中泊の魅力とは?
まずは、車中泊の主な魅力を紹介しよう。自分が車中泊に何を求めるか明確になれば、車選びもグッとしやすくなるはずだ。
車中泊での旅行なら、時間に縛れない。ホテルや旅館のチェックイン・アウトがないため、自由な旅行プランを立てられる。車中泊ができる場所は限られているが、事前に複数の宿泊候補地を調べておけば問題なし。当日の天候や交通状況を見ながら、柔軟に予定を変更できるのもメリットだ。
▲時間を気にせず移動できるので、交通量の少ないタイミングで出発することも可能だ。写真は三菱 デリカD:5(初代)
車中泊はアウトドア・レジャーとも相性が良い。時間に縛られないプランを立てられるため、深夜や早朝での移動がしやすく、早朝から活動を開始できる。1日を有効に使えるだけでなく、サーフィンなら快適に波待ちができたり、キャンプならテント設営の手間を省けたりと、野外での“基地”として車を活用できる。
ホテルや旅館に泊まるのとは違ったワクワク感を味わえるのも魅力のひとつだ。「自分だけのプライベートな空間を野外に持ち出している」という感覚は車中泊ならでは。お気に入りのアイテムを車内に持ち出すことで、様々な楽しみ方ができるのもポイントだ。
▲趣味だけでなく、自然の中でテレワークをするなど暮らしの幅も広がる
車中泊なら当然、宿泊費がかからない。浮いた金額を観光やアクティビティ、グルメなどに充てることができる。もちろん豪華なキャンピングカーなどの場合は車両価格が高くなるため、元をとることは難しいが、一般車を活用するなら車中泊は経済的と言えるだろう。
車中泊に人気のボディタイプ
車中泊を満喫するなら車選びが肝心! 車中泊ユーザーに人気なのは、以下4つのボディタイプの車だ。メリット・デメリットを把握して、自分が求める車中泊のスタイルに合わせて選ぼう。
渓流沿いのオフロードや雪道など、車中泊するフィールドを問わず走ることができるのがSUVの強み。軽自動車からフルサイズまでラインナップも豊富だ。
本格クロスカントリータイプのSUVなどは悪路走破性や耐久性を重視しているため、車内空間が見た目ほど広くないこともあるので注意しよう。
▲ミドルクラス以上のSUVなら2名での車中泊もできるだろう! 写真はトヨタ RAV4(4代目)
快適に移動でき、2名以上の車中泊にも対応可能な車中泊の優等生。居住空間重視なので、3ナンバーのミニバンはもちろん、5ナンバーでも十分なキャパシティがある。
一方で、3列シート車などは、豪華なシートが格納時のネックとなることもある。
▲ミニバンの多くは電動スライドドアなどの便利装備が充実! 写真はトヨタ ノア(4代目)
荷物の積載を最優先した作りは車中泊にもってこい! フラットな就寝スペースを簡単に作れる。
ただし、多くの場合、内装材が簡素。快適装備が必要最低限なモデルも多いので、車中泊を快適にするにはカスタムが必要だ。一方で、用途に応じて内装などをカスタムしやすいのも魅力だ。
▲カスタム次第ではキャンピングカー顔負けの快適空間が実現! 写真はホンダ N-VAN(初代)
実は多くの車中泊愛好家が軽自動車を使っている。もちろん、車内空間は限られるが、スーパーハイトワゴンなどはシートアレンジが多彩で、車中泊にも十分対応できる。
維持費や移動にかかる費用もリーズナブルで、狭い場所に駐車できるのも利点だ。
▲車中泊専用のセカンドカーとして、軽自動車を導入するのもアリ! 写真はダイハツ タフト(2代目)車中泊する車の選び方・ポイント
次に、車中泊を楽しめる車を選ぶポイントを4つ挙げてみよう。移動手段として選ぶときとは基準が異なるのでしっかりチェックだ!
車中泊する人数にもよるが、少なくとも自分の体より長く、幅のある床面が確保できるキャパがあること。腰や膝などを曲げた状態では体が休まらないからだ。寝られる場所は車のタイプによって変わる。できれば実車でフルフラット状態にし、シートの大きさや荷室寸法を確認しておきたい。
多くの車種ではシートがフルフラットになるが、シート形状によって床面が均一にならないこともある。当然、シート背面を寝かせて、荷室とフラットになることがベスト。そうならない場合は、厚手のマットを使う、クッションで隙間を埋めるなど、工夫が必要だ。
▲車内空間は形状や床面に注目。スクエアに近く、床に凹凸や硬い金属・樹脂パーツがない方が望ましい。写真はトヨタ ランドクルーザー250(初代)の荷室
車中泊でも電化製品を活用できると便利。DC12V電源(いわゆるシガーソケット)だけでなく、AC100V電源が装備されているのが望ましい。また、使いやすい位置にアクセサリー電源があるかどうかもチェックしよう。なお、ハイブリッドやPHEV、電気自動車はエンジンをかけずに電源が使えるので、車中泊時には助かるだろう。
移動先での買い物や遊びに予算を取っておくためには、経済的な車がベター。長距離移動が多い人は燃料代が安いディーゼル車やハイブリッド車がオススメだ。一方で、税金など維持費の観点では軽自動車が有利。商用車登録のバンも、同じサイズの乗用車より税額が安い。ただ、保険料などは高めとなるので、維持費が気になる人は購入前にきちんと試算しておこう。
▲燃費性能が高くなると給油回数が減るので、より効率的に旅行を楽しめる。写真は日産 エクストレイル(4代目)車中泊にオススメのSUV9選
それではこれから、車中泊にオススメの車をボディタイプ別に紹介していく。まずは本格四駆からクロスオーバーまで多様な車種が揃うSUVから。移動の快適さと車中泊のしやすさをてんびんにかけ、自分のスタイルに合った車種を選ぶと良いだろう。もちろん気になるボディタイプがあればSUVを飛ばし、そこから確認してみてほしい。
1.トヨタ RAV4(4代目・現行型)/同PHV(初代)
▲全幅は45~50mmも拡大。「アドベンチャー」グレードはワイド仕様だ北米など海外市場では5代目となるが、日本国内では4代目となるRAV4。パワートレインは2L直4ガソリンエンジンと、2.5Lのハイブリッドおよびプラグインハイブリッド(2022年10月まではRAV4 PHVとして別車種扱い)。荷室のアクセサリーコンセントはハイブリッド車ならAC100V-1500Wと高出力なので、車中泊でも活躍してくれるだろう。
先代よりもボディサイズが拡大し、全幅は国産ミドルクラスSUVの中でも大きめ。それが室内空間にも反映されている。就寝スペースについても優秀で、後席シートバックを倒すだけで長さ185cm×幅135cm程度の空間ができる。やや傾斜はあるものの、大人2人が真っすぐに寝られる。
▲後席の格納方法はシートバックを倒すシングルフォールディング式。荷室高さも約880mmと余裕があるカーセンサーにおける中古車掲載台数は約2490台で、そのうち7割弱がガソリン車だ(2024年9月10日現在)。駆動方式は4WD車が9割弱を占めている。
平均車両価格は約310万円で、平均走行距離は約3.9万km(RAV4 PHVのデータを除く)。走行距離3万km以下がガソリン車なら総額230万円前後、ハイブリッド車なら総額280万円前後から見つけることができる。プラグインハイブリッド車は総額360万円前後から狙うことが可能だ。
【4代目RAV4/同初代PHVの注目データ】
生産期間:2019年4月~
ボディサイズ:全長4600~4610mm×全幅1855~1865mm×全高1685~1735mm
室内寸法:室内長1890mm×室内幅1515mm×室内高1230mm
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):15.2~22.2km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1986~2487cc
エンジン最高出力:171~178ps
エンジン最大トルク:207~221N・m
モーター最高出力:前120ps/後54ps
モーター最大トルク:前202N・m/後121N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:260.8万~563.3万円
中古車の車両価格帯:180万~565万円
2.スバル フォレスター(5代目・現行型)
▲2021年8月にフロントまわりの大規模なデザイン変更を受けた現行型フォレスターは全車アクティブトルクスプリット式AWDで、悪路でも頼もしい走破性を発揮。路面状況に応じて走行モードを切り替えられるX-MODEも付き、オフロード走行も楽しめる。さらにマイルドハイブリッドシステムの「e-BOXER」も採用。これは2Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせて、通常の2Lガソリン車よりも力強く走れる。
後席の格納を荷室壁面のレバーで行えるのも便利だ。ワンタッチで長さ155cm×幅160cm程度の荷室フロアとなる。前席を前にスライドさせ、その空間を加えれば大人が真っすぐ横になれる。アクセサリー電源はインパネとコンソール、荷室の3ヵ所。e-BOXER車はエンジンをかけずにEVモードで電源を使えるのが利点だ。
▲細かな部分まで使い勝手に配慮。荷物を固定するフックの数も豊富だ中古車掲載台数は約610台で、そのうち6割弱がe-BOXER車だ。パワートレインは他にも2.5Lガソリンエンジンと、2020年10月に追加された1.8Lガソリンターボをラインナップ。前者は約170台、後者が約70台と少なめだ。
平均車両価格は約266万円で、平均走行距離は約3.7万kmとなっている。走行距離3万km以下の物件がガソリン車なら総額220万円前後、e-BOXER車なら総額230万円前後から見つけることが可能。価格差はそこまでないため、走りと燃費性能のバランスが良いe-BOXER車が狙い目だ。
【5代目フォレスターの注目データ】
生産期間:2018年7月~
ボディサイズ:全長4625~4640mm×全幅1815mm×全高1715~1730mm
室内寸法:室内長2110~2130mm×室内幅1545mm×室内高1270~1275mm
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):13.2~14.0km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/同ターボ/マイルドハイブリッド
排気量:1795~2498cc
エンジン最高出力:145~184ps
エンジン最大トルク:188~300N・m
モーター最高出力:13.6ps
モーター最大トルク:65N・m
駆動方式:4WD
新車の車両価格帯:280.8万~385万円
中古車の車両価格帯:148.8万~468.1万円
3.マツダ CX-5(2代目・現行型)
▲2代目となる現行型は2016年12月にデビュー。発売から7年目でも新鮮さを感じるデザインだCX-5の特徴は車高を抑えたフォルムと、乗用的なハンドリング。パワートレインは2Lと2.5Lのガソリン、2.2Lのディーゼルターボが用意されている。車中泊カーとして荷物の積載、長距離移動を考えると、トルクフルで経済的なディーゼルが際立つ。加速感や静粛性も洗練されていて、ガソリン車から乗り替えても違和感が少ないはずだ。
居住空間は、全高を抑えたため、競合SUVに比べてやや狭め。しかし、後席をたためば長さ180cm前後、幅100cm前後のフラットな空間を確保できる。大人1名が車中泊する分には十分なスペースだ。ただ、荷室と後席背面には段差があるので、マットなどを敷く必要はあるだろう。
▲オシャレな室内だが、防水仕様も備えるリバーシブル式ラゲージボードなど実用性もバッチリ中古車掲載台数は約1970台で、そのうち約1470台がディーゼル車だ。駆動方式別では2WD車が多く、4WD車は3割強となっている。グレード別では2023年9月まで設定されていた中間グレードの「プロアクティブ」系が多く、アウトドアテイストを強めた「フィールドジャーニー」は約40台と少なめだ。
平均車両価格は約242万円で、平均走行距離は約3.9万kmとなっている。走行距離3万km以下の物件がガソリン車なら総額190万円前後、ディーゼル車なら総額200万円前後から見つけることができる。
【2代目CX-5の注目データ】
生産期間:2016年12月~
ボディサイズ:全長4545~4575mm×全幅1840~1845mm×全高1690mm
室内寸法:室内長1890mm×室内幅1540mm×室内高1265mm
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):12.2~19.5km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/同ターボ/ディーゼルターボ
排気量:1997~2488cc
エンジン最高出力:155~230ps
エンジン最大トルク:196~450N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:246.2万~422.5万円
中古車の車両価格帯:123万~410.3万円
4.日産 エクストレイル(4代目・現行型)
▲エクステリアでは力強さと上質さを追求。SUVらしいスタイルに加えて上下2段のヘッドライトを採用し、ラグジュアリーさを演出している4代目エクストレイルは、エンジンで発電してモーターで駆動する「e-POWER」を搭載。4WD車には前後2つのモーターによる「e-4ORCE」を採用しており、乗り心地は高級セダンのように上質だ。オフロード性能も高く、キャンプ場などで見られる程度の悪路なら十分に対応できるだろう。
2列5人乗りと3列7人乗りが設定されており、2列目は4:2:4分割指揮で、3列目は5:5分割の前倒し格納式を採用している。どちらでも荷室は広々としているが、オススメなのは5人乗りだ。荷室容量が575L(2列目使用時)とクラストップレベルながら、床面もフラット。幅広いグレードに設定され、選びやすいのもポイントだ。
▲4代目ではインテリアの質感を向上。後席にはロールサンシェードを採用するなど、快適性も高められている中古車掲載台数は約520台で、9割以上を4WD車が占める。乗車定員別で見ると、7人乗りが約20台と少なめだ。
平均車両価格は約420万円で、平均走行距離は約6425km。走行距離1万km以下の物件なら総額360万円前後、走行距離を問わなければ330万円前後から見つけることができる。高価な4WD車が物件の中心であることを踏まえれば十分にオトクなので、条件に合うなら積極的に中古車を狙うのもアリだ。
【4代目エクストレイルの注目データ】
ボディサイズ:全長4660~4675mm×全幅1840mm×全高1715~1720mm
室内寸法:室内長1980~2530mm×室内幅1540mm×室内高1255mm
乗車定員:5~7名
燃費(WLTCモード):18.3~19.7km/L
パワーユニット:ハイブリッド
排気量:1497cc
エンジン最高出力:144ps
エンジン最大トルク:250N・m
モーター最高出力:前204ps/後136ps
モーター最大トルク:前330N・m/後195N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:319.9万~533.3万円
中古車の車両価格帯:313.5万~558万円
5.三菱 アウトランダー(3代目・現行型)
▲アウトランダーは全車、前後にモーターを備えるフルタイム4WDのPHEVだ3代目アウトランダーは前述した4代目エクストレイルとプラットフォームを共有。しかし、アウトランダーの方がボディサイズはやや大きい。エンジン+前後モーターによるPHEVは、大排気量エンジン車のトルクにも決して引けをとらない。しかも静粛性と燃費性能にも優れている。
3列シート車が設けられているSUVの中では全長が短めで、荷室床の長さも160cmほど。さほど長いわけではないが、前席後端まで含めれば200cm以上のスペースはある。隙間にクッションを埋めるなど工夫すれば快適に車中泊できるだろう。
▲荷室には最大1500Wのパワーアウトレットも備わる中古車掲載台数は約170台で、そのうち9割弱が7人乗りだ。グレード別では上級グレードの「P」が多く、全体の8割を占める。
平均車両価格は約487万円で、平均走行距離は約1.3万kmとなっている。走行距離1万km以下の物件が総額430万円前後から見つけることができる。
【3代目アウトランダーの注目データ】
生産期間:2021年12月~
ボディサイズ:全長4710mm×全幅1860mm×全高1740~1745mm
室内寸法:室内長1920~2450mm×室内幅1520mm×室内高1215~1240mm
乗車定員:5~7名
燃費(WLTCモード):16.2~16.6km/L
パワーユニット:プラグインハイブリッド
排気量:2359cc
エンジン最高出力:133ps
エンジン最大トルク:195N・m
モーター最高出力:前85ps /後100ps
モーター最大トルク:前255N・m /後195N・m
駆動方式:4WD
新車の車両価格帯:462.1万~630.4万円
中古車の車両価格帯:355万~625.6万円
6.トヨタ ランドクルーザー250(初代・現行型)
▲全長4.9mを超えるラージサイズで、険しい傾斜も越えていける対地障害角も確保されている初代ランドクルーザー250は、格上の初代ランドクルーザー300と同じGA-Fプラットフォームを採用。フロントスタビライザーのロック/解除をスイッチで操作できる「SDM」を搭載し、オフロードでの悪路走破性とオンロードでの操縦安定性を両立している。エンジンは2.8Lディーゼルターボと2.7Lガソリンで、駆動方式はフルタイム4WDだ。
7人乗りと5人乗りが設定され、2列目が6:4分割式、3列目が5:5分割の前倒し格納式となる。5人乗りなら荷室がフラットとなるが、フルフラットモードの長さは7人乗りが上。であれば、エントリーグレードの「GX」しか選べない5人乗りよりも、装備が充実した7人乗りが狙い目。荷室の床面は、マットなどで対策できるからだ。
▲悪路でも車両の姿勢を把握しやすい水平基調のインパネを採用。加えて、インパネの高さを抑えて圧迫感も軽減している中古車掲載台数は約30台で、そのうち1/3が登録済未使用車だ。パワートレイン別ではガソリン車が約20台と多め。乗車定員別で見ると5人乗りは0台で、全物件が7人乗りとなっている。
平均車両価格は約1048万円で、平均走行距離は約274km。新車の納車待ちの影響もあって、最もリーズナブルな物件でも総額899 万円とプレミア価格となっている。誰にでもオススメできる状況ではないが、いち早く乗りたいなら中古車での購入を検討するのも一案だ。
【初代ランドクルーザー250の注目データ】
■生産期間:2024年4月~
■ボディサイズ:全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm
■室内寸法:室内長2520mm×室内幅1565mm×室内高1240mm(7人乗り仕様)
■乗車定員:5~7名
■パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
■排気量:2693~2754cc
■エンジン最高出力:163ps(2.7Lガソリン車)
■エンジン最大トルク:246N・m(2.7Lガソリン車)
■燃費(WLTCモード):16.2~16.6km/L
■駆動方式:4WD
■新車価格帯:315万~554.3万円
■中古車の車両価格帯:179.8万~768.8万円
7.BMW X5(4代目・現行型)
▲現行型X5には5人乗りの他に7人乗り仕様も一部グレードに設定X5はモデルチェンジを経るごとに大型化。4代目では全長5mに迫るサイズになった。パワートレインはモデルライフを通じて、実に多彩。4.4L V8ガソリンターボとマイルドハイブリッド、3L直6ガソリンのプラグインハイブリッド、3L直6ディーゼルターボのマイルドハイブリッドには通常版とハイパワー版が用意されている。
ボディサイズが大きいだけでなく、セカンドシートが長尺物を通せるセンタースルー構造となっているなど、使い勝手も優秀。荷室も出っ張りが少ないスクエアな形状で、車中泊しやすいはず。リアゲートが上下分割式になっており、ベンチ代わりに使うこともできる。
▲高級感のあるインテリアで移動中は快適そのもの中古車掲載台数は約150台で、そのうち半分がディーゼル車だ。グレード別では上級グレードの「P」が多く、全体の8割を占める。ハイパフォーマンスモデルの「M50」と、後継となる「M60」は合わせても約10台と少なめだ。
平均車両価格は約676万円で、平均走行距離は約2.6万kmとなっている。走行距離3万km以下の物件が総額570万円前後から見つけることができる。
【4代目X5の注目データ】
生産期間:2019年2月~
ボディサイズ:全長4935mm×全幅2005mm×全高1770mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:5~7名
燃費(WLTCモード):7.9~13.1km/L
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ/マイルドハイブリッド/プラグインハイブリッド
排気量:2992~4394cc
エンジン最高出力:265~530ps
エンジン最大トルク:450~750N・m
モーター最高出力:11~197ps
モーター最大トルク:53~280N・m
駆動方式:4WD
新車の車両価格帯:920万~1612万円
中古車の車両価格帯:418万~1398万円
8.マツダ CX-8(初代)
▲2022年11月にフロントグリルなどのデザイン変更を受けたCX-8絶版となっているが、初代CX-8にも注目したい。CX-5の3列シート版とも言えるモデルで、全幅はほとんど変わらないが、全長はCX-5より380mm長い。パワーユニットは2.2Lのディーゼルターボと、2.5Lのガソリンエンジンとターボを設定している。
セカンドシートがキャプテンシートの6人乗り仕様もあるが、車中泊には7人乗り仕様が断然有利。6人乗り仕様はセカンドシートをたたんでもコンソールが残るからだ。7人乗り仕様なら長さ1890mm、幅1480mmというフラットな床面を簡単に作れる。車中泊用ベッドクッションが7人乗り仕様にオプションで用意されていたのもユニークだ。
▲CX-8は新生マツダのSUVとして初の3列シートSUVとなった中古車掲載台数は約480台で、そのうち8割強がディーゼル車だ。駆動方式別で見ると2WD車が中心で、4WD車は1/3ほど。乗車定員別では6人乗りがわずかに多く、約250台が掲載されている。
平均車両価格は約294万円で、平均走行距離は約4.6万km。走行距離5万km以下の物件がディーゼル車なら総額210万円前後、ガソリン車なら総額210万円前後で見つけることができる。
【初代CX-8の注目データ】
生産期間:2017年9月~2023年12月
ボディサイズ:全長4900~4925mm×全幅1840~1845mm×全高1730mm
室内寸法:室内長2690mm×室内幅1540mm×室内高1250mm
乗車定員:6~7名
燃費(WLTCモード):11.6~15.8km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:2188~2488cc
エンジン最高出力:190~230ps
エンジン最大トルク:252~450N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:289.4万~511万円
中古車の車両価格帯:154万~508.6万円
9.トヨタ ランドクルーザープラド(4代目)
▲背が高いので大きく見える4代目プラドだが、サイズは「ミドルクラス以上ラージクラス未満」ほど「ランドルクルーザー250が気になるが予算オーバー……」とお嘆きなら、その前身に当たるランドクルーザープラドを要チェックだ。最終型となった4代目はリジッド式リア・サスペンションやラダーフレーム構造のボディなどを採用。自然の奥深くに入っていける機動力の高さは、いまだ一線級だろう。
パワーユニットは2.7Lガソリンエンジンと、2.8Lディーゼルターボの2種類。「TX」「TZ-G」という2種類のグレードそれぞれに5人乗り仕様と7人乗り仕様がある。7人乗りの場合、セカンドシート&サードシートを前倒しすれば、長さ200cm強、幅100~130cm程度のスペースが生まれる。リアホイールハウスの出っ張りが大きめだが、工夫すれば大人2名でも車中泊が可能だろう。
▲乗り味は本格四駆らしいゆったりとしたもの中古車掲載台数は約1800台で、そのうち7割強がガソリン車だ。乗車定員別では7人乗りが約1140台と半数以上で、5人乗りは4割弱となっている。
平均車両価格は約487万円で、平均走行距離は約3.2万km。走行距離3万km以下の物件が総額330万円前後で見つけることができる。5人乗りの方がリーズナブルな物件を見つけやすいので、5名以上を乗せる予定がないなら積極的に狙うと良いだろう。
【4代目ランドクルーザープラドの注目データ】
生産期間:2009年9月~2023年11月
ボディサイズ:全長4760~4825mm×全幅1885mm×全高1835~1895mm
室内寸法:室内長1825~2520mm×室内幅1565mm×室内高1240mm
乗車定員:5~7名
燃費(WLTCモード):8.3~11.2km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:2693~3955cc
エンジン最高出力:163~276ps
エンジン最大トルク:246~450N・m
駆動方式:4WD
新車の車両価格帯:315万~554.3万円
中古車の車両価格帯:192.5万~787.1万円
車中泊にオススメのミニバン9選
ひと口にミニバンと言っても国産と輸入、コンパクトからラージサイズまで様々な種類がある。乗車定員やシート配置、シートアレンジも車種によって異なるので、週末以外の使い方も考えながら選ぼう。
1.ホンダ フリード(3代目・現行型)
▲3代目フリードにはノーマル(右)に加えて、SUVテイストのグレード「クロスター」が設定されている3代目フリードでは、コンパクトミニバンとしての「ちょうどよさ」が熟成。コンパクトなボディで取り回しが良く、ボディやサスペンションの最適化によって走行性能も高められている。パワートレインは1.5Lのガソリンエンジンと1.5L の2モーターハイブリッド「e:HEV」の2種類。ハイブリッド車は、WLTCモードで最高26.0km/Lと低燃費だ。
ノーマルにはキャプテンシートの6人乗りと7人乗り、「クロスター」グレードには6人乗りと5人乗りを設定。車中泊向けなのはクロスターの5人乗りで、2列目の背もたれを前面に折りたたみ格納すればフラットな寝床を作り出せる。マグネット対応のステンレス製有孔ボード「ユーティリティーサイドパネル」などの装備も、車中泊時には便利だろう。
▲5人乗りクロスターのインテリア。1列目がウォークスルーなので、車中泊時に後席側から1列目に置いた荷物を取りやすいのもメリットだ中古車掲載台数は約150台で、その2/3近くが登録済未使用車となっている。パワートレイン別では全体の7割以上がガソリン車で、乗車定員別では6人乗りが約130台と9割弱を占める。気になる5人乗りクロスターは10台ほどと少なめだ。
平均車両価格は約280万円。平均走行距離は約22kmとなっている。走行距離100km以下の物件がガソリン車なら総額260万円前後、ハイブリッド車なら総額290万円前後から見つけることが可能。5人乗りクロスターなら総額300万円前後から狙える。
【3代目フリードの注目データ】
生産期間:2024年6月~
ボディサイズ:全長4310mm×全幅1695~1720mm×全高1755~1780mm
室内寸法:室内長1935~2645mm×室内幅1470mm×室内高1190~1280mm
乗車定員:4~7名
燃費(WLTCモード):14.4~26.0km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:106~118ps
エンジン最大トルク:127~142N・m
モーター最高出力:123ps
モーターエンジン最高トルク:253N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:250.8万~343.8万円
中古車の車両価格帯:227.9万~369万円
2.ルノー カングー(3代目・現行型)
▲現行型のパワーユニットは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボの2種類2023年3月、14年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたルノー カングー。荷物がたくさん積める箱型キャビン、観音開き式リアゲートと従来型の特徴そのままに、デザインや装備内容などが進化した。
後席を倒した2名乗車時の荷室容量はなんと2800L。リアドアは両側スライド式で、荷物の積み降ろしもしやすい。荷室床面も最大で長さ188cm、幅119cmを確保。車中泊するのにも十分な広さだろう。前席頭上には容量の大きなオーバーヘッドコンソールが用意。小物をしまっておくのに便利だ。
▲リアシートは6:4分割式。5名乗車時でも荷室容量775Lを確保する中古車掲載台数は約30台で、そのうち6割弱がガソリン車だ。グレード別では乗用車テイストの「インテンス」が最多で、続いて商用車ライクな日本専用グレード「クレアティフ」が多い。
平均車両価格は約360万円で、平均走行距離は約0.4万kmとなっている。走行距離5000km以下の物件が総額340万円前後から見つけることができる。
【3代目カングーの注目データ】
生産期間:2023年3月~
ボディサイズ:全長4490mm×全幅1860mm×全高1810~1860mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):15.3~17.3km/L
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1333~1460cc
エンジン最高出力:116~131ps
エンジン最大トルク:240~270N・m
駆動方式:FF
新車の車両価格帯:384万~427万円
中古車の車両価格帯:298万~395万円
3.トヨタ ノア(4代目・現行型)
▲4代目ノアは3代目からボディサイズが拡大され、全車3ナンバーサイズとなったミドルサイズミニバンの「王道」とも言えるのがノアだ。現行の4代目ではTNGAプラットフォームを採用しており、乗り心地は快適。燃費性能も高く、WLTCモードで最高23.6km/Lと同クラスではトップとなる低燃費だ。また、3代目で未採用だった電気式4WDの「E-Four」も設定され、滑りやすい路面では安心して走行できる。
2列目にはキャプテンシート(7人乗り)とベンチシート(8人乗り)を用意。3列目は跳ね上げ格納式となっている。快適性が高いのは当然キャプテンシートで、オットマンやテーブルを装備。745mmのロングスライドも可能だ。ただ、床面をフラットにしやすいのはベンチシートなので、総合的な使い勝手でどちらが良いか判断しよう。
▲インテリアでは水平基調のデザインを採用。レイアウトも視線移動が最小限となるように考慮されている中古車掲載台数は約380台で、そのうち5割強がハイブリッド車だ。乗車定員別で見ると。7人乗りがほとんどで、8人乗りは約30台と少なめ。ボディ別ではエアロボディの「S-G」「S-Z」が8割以上を占めている。
平均車両価格は約429万円で、平均走行距離は約1.4万km。走行距離2万km以下の物件をガソリン車なら総額260万円前後、ハイブリッド車が約370万円前後から見つけることができる。
【4代目ノアの注目データ】
生産期間:2021年12月~
ボディサイズ:全長4695mm×全幅1730mm×全高1895~1925mm
室内寸法:室内長2805mm×室内幅1470mm×室内高1405mm
乗車定員:6~8名
燃費(WLTCモード):14.1~23.6km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1797~1986cc
エンジン最高出力:98~170ps
エンジン最大トルク:142~202N・m
モーター最高出力:前95ps/後41ps
モーター最大トルク:前185N・m /後84N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:267万~389万円
中古車の車両価格帯:216.7万~552.8万円
4.ホンダ ステップワゴン(6代目・現行型)
▲外観デザインはステップワゴンの原点に帰るスクエアなものとなった全幅1700mmを超えて3ナンバーサイズになった6代目ステップワゴン。全幅を広げたことで車内空間が拡大されただけでなく、走行時の安定感や静粛性が増した。ベーシックなデザインの「エアー」、迫力あるルックスの「スパーダ」とともに、7人乗り仕様と8人乗り仕様を設定。7人乗り仕様のキャプテンシートは前後にロングスライドするだけでなく、横方向にもスライドする。
しかし、車中泊に適しているのは2列目ベンチシートの8人乗り仕様。3列目を格納し、2列目を前方スライドすれば長さ174cm、幅96cmのフラットな床が出現。大人1名なら、このスペースで十分に就寝できる。2列目と3列目のシートバックを後方に倒せば、約200cm×約119cmの就寝スペースを作ることも可能だ。
▲3列目シートも座り心地にこだわって設計された中古車掲載台数は約320台で、そのうち6割弱がガソリン車だ。駆動方式では2WD車が9割以上。グレード別ではスパーダ系が約250台と8割弱を占めている。
平均車両価格は約353万円で、平均走行距離は約0.8万km。走行距離5000km以下の物件がガソリン車なら総額310万円前後、ハイブリッド車から総額340万円前後から狙うことができる。
【6代目ステップワゴンの注目データ】
ボディサイズ:全長4800~4830mm×全幅1750mm×全高1840~1855mm
室内寸法:室内長2845mm×室内幅1525~1545mm×室内高1395~1425mm
乗車定員:7~8名
燃費(WLTCモード):12.9~20.0km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1496~1993cc
エンジン最高出力:145~150ps
エンジン最大トルク:175~203N・m
モーター最高出力:184ps
モーター最大トルク:315N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:299.9万~406.7万円
中古車の車両価格帯:257.2万~534.9万円
5.日産 セレナ(6代目・現行型)
▲通常モデルに加え、デザインが異なる「オーテック」や「ハイウェイスター」もラインナップ6代目セレナは、全車「プロパイロット」を装備。ガソリン車が先行発売されて、遅れてe-POWER車が発売されている。最上級グレードの「ルキシオン」には2列目シートがキャプテンシートとなる7人乗り仕様を設定されているが、基本となるのは8人乗り仕様。1列目にも2列目にもセットできる「スマートマルチセンターシート」を採用し、前後ウォークスルーの位置を変更できる。
特筆すべきは、日産直系のカスタマイズファクトリーであるオーテックの仕様に「セレナ マルチベッド」という車中泊専用仕様が用意されていること。専用設計されたベッドマットは厚みが十分にあり、大人2名がゆったり就寝できる。ディーラーで購入できるのもありがたいだろう。
▲シートアレンジは多彩。2列目&3列目シートをつなげれば、フルフラットにできる中古車掲載台数は約660台で、そのうち9割以上が8人乗りだ。駆動方式では2WD車がほとんどだ。グレード別ではハイウェイスター系が8割弱を占めている。しかし、マルチベッドは0台と、現時点では掲載されていない。
平均車両価格は約388万円で、平均走行距離は約0.4万km。走行距離1万km以下の物件が総額290万円前後から見つけることができる。
【6代目セレナの注目データ】
ボディサイズ:全長4690~4810mm×全幅1695~1725mm×全高1870~1895mm
室内寸法:室内長3135~3145mm×室内幅1545mm×室内高1400mm
乗車定員:7~8名
燃費(WLTCモード):11.6~20.6km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド
排気量:1433~1997cc
エンジン最高出力:98~150ps
エンジン最大トルク:123~200N・m
モーター最高出力:163ps
モーター最大トルク:315N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯: 276.9万~479.8万円
中古車の車両価格帯:244.2万~488.8万円
6.三菱 デリカD:5(初代・現行型)
▲通常グレードの他に「アーバンギア」というエアロスタイルも設定される3列シートのミニバンながら悪路走破性はSUVも顔負け。デリカD:5は世にも希なキャラクターの持ち主だ。2019年2月のマイナーチェンジでデザインとともに、パワートレインが変更。以前は2Lと2.4Lのガソリンエンジンが用意されていたが、以降のモデルは2.2Lディーゼルターボのみとなった。このディーゼルエンジンはトルクフルかつ洗練されたフィーリングで、ガソリンエンジンと比べても不満はないだろう。
2列目と3列目を後倒しすれば、大人2名での車中泊も可能。2列目の凹凸を埋めれば快適に休めそうだ。フロアコンソールボックスの背面にAC100V電源が用意されているのも良い。ただ、一部グレードには非装備なので、購入前は要チェックだ。
▲ほとんどのグレードに7人乗り仕様と8人乗り仕様を設定中古車掲載台数は約2000台で、そのうち約1280台がディーゼル車だ。駆動方式では4WD車が9割弱。前期型と2019年2月以降の後期型は、意外にも同じくらい掲載されている。
平均車両価格は約311万円で、平均走行距離は約6.2万km。走行距離5万km以下の物件が後期型なら総額350万円前後から見つけられる一方で、前期型なら総額150万円以下でも狙える。価格を優先するなら前期型を選ぶのも妙案だ。
【初代デリカD:5の注目データ】
生産期間:2007年1月~
ボディサイズ:全長4730~4800mm×全幅1795mm×全高1825~1875mm
室内寸法:室内長2980mm×室内幅1505mm×室内高1310mm
乗車定員:7~8名
燃費(WLTCモード):12.6km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:1998~2359cc
エンジン最高出力:145~170ps
エンジン最大トルク:191~380N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:221.3万~465.6万円
中古車の車両価格帯:18.9万~715.4万円
7.日産 エルグランド(3代目・現行型)
▲パワートレインは2.5L直4ガソリンと3.5L V6ガソリンの2種類国産ラージクラスのミニバンながら、ステーションワゴンのような背が低いフォルムの3代目エルグランド。7人乗り仕様の2列目キャプテンシートは中折れ機能付きの豪華なもので、ラグジュアリーな座り心地が堪能できる。
車中泊に適しているのは、7人乗り仕様よりも8人乗り仕様。2列目シートバックを後ろに、3列目シートバックを前に倒せば、長さ190cm以上×幅130cm以上のスペースが生まれる。標準サイズのキャンプ用マットを2枚も敷けるほどの広さだ。
▲サードシートが550mmもスライドする。フル乗車しても荷物の積載が可能だ中古車掲載台数は約1000台で、そのうち約830台が7人乗りだ。駆動方式では2WD車が8割弱。前中後期に分けられるが、2020年10月以降の後期型は約60台とわずか。一方で、前期型は約420台、後期型は510台と多くなっている。
平均車両価格は約159万円で、平均走行距離は約7.8万km。走行距離5万km以下の物件が前期型なら総額100万円前後から見つけられる。逆に後期型の場合、同走行距離の物件を総額300万円前後から狙うことができる。
【3代目エルグランドの注目データ】
ボディサイズ:全長4915~5020mm×全幅1850mm×全高1805~1815mm
室内寸法:室内長2905~3025mm×室内幅1580mm×室内高1275~1300mm
乗車定員:4~8名
燃費(WLTCモード):8.4~10.0km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:2488~3498cc
エンジン最高出力:170~300ps
エンジン最大トルク:245~361N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:307.7万~837.9万円
中古車の車両価格帯:26.8万~489万円
8.メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目・現行型)
▲2019年10月のマイナーチェンジで外観がより豪華になった3代目Vクラスはアローシェイプのボンネットや、弧を描くウエストラインで、スタイリッシュ。ボディは標準、ロング、エクストラロングの3種類が用意される。欧州では空港やホテルなどの送迎などに使われているだけあって、車内空間は工夫がいっぱい。2列目&3列目シートは対面式に配置したり、取り去って荷物積載スペースにしたりと自由にアレンジ可能。大人2名での車中泊もお手のものだろう。
特筆すべきはポップアップルーフを備える「マルコポーロ ホライゾン」。屋根が立ち上がってテントになる仕様が用意されている。この仕様ならワンランク上の車中泊が実現できるだろう。
▲欧州サイズだけあり、車内空間の広さは国産ミニバン以上中古車掲載台数は約190台で、2Lガソリンターボを搭載する「V260」は約5台と少なめだ。ボディ別では標準が約40台、ロングが約120台、エクストラロングが約10台。マルコポーロは約20台が掲載されている。
平均車両価格は約654万円で、平均走行距離は約3.5万km。走行距離3万km以下の物件が後期型なら総額460万円前後から見つけることができる。
【3代目Vクラスの注目データ】
ボディサイズ:全長4905~5385mm×全幅1928~1930mm×全高1880~1960mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:7名
燃費(WLTCモード):11.4~13.2km/L
パワーユニット:ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:1949~2142cc
エンジン最高出力:163~211ps
エンジン最大トルク:350~380N・m
駆動方式:FR
新車の車両価格帯:535万~1330万円
中古車の車両価格帯:269万~1700万円
9.トヨタ アルファード(3代目)
▲大型グリルを採用した迫力あるルックスがアルファードの持ち味最高級ミニバンといえばアルファード。快適さで言えば現行の4代目だが、車中泊をするなら旧型の3代目狙いも面白い。乗り心地のよさや装備の豪華さは他の現役ミニバンと比べても見劣りしない。さらに、4代目には現時点で設定されていない2列目ベンチシートの8人乗り仕様が、3代目なら選べる。
もちろんキャプテンシートの7人乗り仕様でも、3代目の魅力は色褪せない。室内は広大で、ラグジュアリー。「厚手のマットを敷く」「社外品のベッドキットを導入する」といった工夫をすれば、一気に車中泊しやすくなる。
▲オットマン付きのセカンドシートなどはラウンジの雰囲気中古車掲載台数は約4030台で、そのうち2割弱がハイブリッド車だ。駆動方式別で見ると2WD車が過半数を占め、4WD車は3割弱。乗車定員別では7人乗りがほとんどで、8人乗りは約260台となっている。
平均車両価格は約470万円で、平均走行距離は約4.6万km。走行距離5万km以下の物件がガソリン車なら総額280万円前後、ハイブリッド車なら総額310万円前後で見つけることができる。4代目と比べたらリーズナブルなので、ラージクラスミニバンでの車中泊を希望するなら検討してみるのも手だ。
【3代目アルファードの注目データ】
生産期間:2015年1月~2023年5月
ボディサイズ:全長4915~4950mm×全幅1850mm×全高1880~1950mm
室内寸法:室内長3210mm×室内幅1590mm×室内高1400mm
乗車定員:4~8名
燃費(WLTCモード):9.6~14.8km/L
パワーユニット:ハイブリッド
排気量:2493~3456cc
エンジン最高出力:152~301ps
エンジン最大トルク:206~361N・m
モーター最高出力:前143ps/後68ps
モーター最大トルク:前270N・m/後139N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:319.8万~1607.2万円
中古車の車両価格帯:164.7万~2199万円
車中泊にオススメの商用バン5選
商用バンを選ぶなら、ある程度のカスタムを前提とすること。車種専用のベッドキットや目隠し用シートといったアイテムが、純正品や社外品で充実している車種がベターだ。
1.ホンダ N-VAN(初代・現行型)
▲実用本位な中にも遊び心が見てとれるデザインスーパーハイトワゴンであるN-BOXのプラットフォームを使うN-VAN。助手席側をピラーレス構造とし、極めて大きな開口部を確保しているのが特徴だ。N-BOX同様、フロントにエンジンを搭載するため、車内空間は限られているが、助手席をダイブダウンする構造で長尺ものも積載できる。
幅が狭いので2名は無理だが、大人1名なら余裕をもって休めるスペースを確保。フラットな床面を、簡単な操作で作れる。アクセサリー電源やUSBソケットといった装備が充実しているのもうれしいところだ。運転席側の後部を荷物置き場として利用し、助手席側を寝床とするのが吉だ。
▲後席に人を乗せることがある人は「+スタイル ファン」を選ぼう中古車掲載台数は約1550台で、そのうちターボ車は2割ほど。駆動方式別では2WD車が8割弱となっている。
平均車両価格は約145万円で、平均走行距離は約2.8万km。走行距離3万km以下の物件が総額100万円前後から見つけることができる。
【初代N-VANの注目データ】
生産期間:2018年7月~
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1945~1960mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):17.0~19.8km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ
排気量:658cc
エンジン最高出力:53~64ps
エンジン最大トルク:64~104N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:119.8万~201.6万円
中古車の車両価格帯:35.2万~299.8万円
2.トヨタ プロボックスバン(初代・現行型)
▲ガソリン車だけでなく、1.5Lのハイブリッドも用意されているビジネスシーンで活躍するプロボックスだが、最近ではカスタムして車中泊やキャンプなどに利用するユーザーも増えてきた。塩化ビニール張りの荷室フロアや後席なら、濡れた物や汚れ物を積んでもすぐ拭ける利便性が評価されているのだろう(ニーパン・ファブリック素材のグレードもある)。
後席シートバックを倒すと長さ180cm以上、幅140cm以上のフラットな空間を素早く作れるのも利点だ。装備内容は簡素だが、DC12Vのアクセサリー電源やUSB充電端子は全車に標準装備。AC100V-100Wのコンセントも多くのグレードにオプション設定され、最近のモデルではUSB端子が標準装備されているのも好印象だ。
▲後席の作りが簡素なのも、積載性を優先しているから中古車掲載台数は約1140台で、そのうちハイブリッド車が2割強。一方で、2008年7月まで生産されていたディーゼル車は1台と希少だ。駆動方式別では2WD車が8割弱を占める。
平均車両価格は約128万円で、平均走行距離は約5.5万km。走行距離5万km以下の物件がガソリン車なら総額70万円前後、ハイブリッド車なら総額140万円前後から見つけることができる。
【初代プロボックスバンの注目データ】
生産期間:2002年7月~
ボディサイズ:全長4195~4245mm×全幅1690mm×全高1510~1530mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):14.6~22.6km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ/ハイブリッド
排気量:1298~1496cc
エンジン最高出力:72~109ps
エンジン最大トルク:111~170N・m
モーター最高出力:61ps
モーター最大トルク:169N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:106.6万~291.8万円
中古車の車両価格帯:23万~399万円
3.日産 NV200バネットバン(初代・現行型)
▲ボンネットが短い車体形状は見切りが良く、運転しやすい海外でタクシーとして利用されているバネット。取り回しの良い車体とたっぷり容量の荷室が魅力だ。荷室幅や荷室高は、車格が上のハイエースやキャラバンに肉薄するレベルで、長尺物も助手席下のスペースを利用すれば3mまで積める。
車中泊にも適しており、荷室長190cm×荷室幅150cmの大空間を就寝スペースとして使える。ただ、2列目シートと荷室床面には大きな段差があるので、何かしらの手段で埋める必要がある。なお、NV200バネットにはオーテックの架装による純正車中泊仕様の「マルチベッド」を設定。さらに2024年冬には、ベッドの他に脱着式テーブルなども装備される「マイルーム」の導入も予定されている。
▲オーテックから車中泊仕様「マルチベッド」が販売されている中古車掲載台数は約330台で、ほとんどが2WD車だ。乗車定員別では5名乗りが約200台で最多で、続いて2名乗りが約80台と多い。また、グレート別ではエントリーグレードの「DX」が最多。現状ではマルチベッドは掲載されてない。
平均車両価格は約140万円で、平均走行距離は約6.6万km。走行距離5万km以下の物件がガソリン車なら総額130万円前後から見つけることができる。
【初代NV200バネットバンの注目データ】
生産期間: 2009年5月~
ボディサイズ:全長4400~4430mm×全幅1695mm×全高1855~1885mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:2~7名
燃費(WLTCモード):10.9~13.4km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:1597cc
エンジン最高出力:109~113ps
エンジン最大トルク:150~152N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:157.3万~333.7万円
中古車の車両価格帯:28万~697万円
4.トヨタ ハイエースバン(5代目・現行型)
▲2017年11月のマイナーチェンジではディーゼルエンジンが変わり、ATが6速化されたハイエースはボディの長さにロング/スーパーロング、ボディの幅に標準/ワイド、ボディの高さに標準ルーフ/ミドルルーフ/ハイルーフが設定。乗車定員も3名乗りから10名乗りまで幅広い。荷室寸法はベーシックな「ロング×標準幅×標準ルーフ」の6人乗りでも、長さ300cm×幅152cmと広大。わずかな工夫で、キャンピングカーさながらの快適な車中泊空間を作れる。
見逃せないのは、ハイエースはカスタムパーツが豊富な点。キャンピングカー化した「バンコン」も多く販売されている。なお、エンジンも2.7Lガソリンの他、ディーゼルターボを設定。豊富なバリエーションの中から、自分のスタイルに合ったモデルを選ぶことができる。
▲乗車定員も3人乗りから9人乗りまで多彩なバリエーションがある中古車掲載台数は約3760台で、そのうち約2100台がディーゼル車だ。駆動方式別で見ると2WD車が多く、4WD車は3割弱となっている。
平均車両価格は約312万円で、平均走行距離は約7.8万km。走行距離5万km以下の物件がガソリン車なら総額140万円前後、ディーゼル車なら総額190万円前後から見つけることが可能だ。
【5代目ハイエースバンの注目データ】
生産期間:2004年8月~
ボディサイズ:全長4695~5380mm×全幅1695~1880mm×全高1970~2285mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:3~10名
燃費(WLTCモード):6.2~12.5km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:1998~2982cc
エンジン最高出力:109~160ps
エンジン最大トルク:182~300N・m
駆動式:FR/4WD
新車の車両価格帯:170.6万~548.4万円
中古車の車両価格帯:60万~1179.8万円
5.日産 キャラバン(5代目・現行型)/NV350キャラバン(初代)
▲ロング・標準幅は4ナンバーで維持費もリーズナブルハイエースのライバルとなるのがキャラバンだ。2012年6月に従来のキャラバンから「NV350キャラバン」と改称してデビューしたが、2021年10月のマイナーチェンジでフロントグリルやバンパーのデザインとともに車名もキャラバンへと回帰している。
ハイエース同様、キャラバンもロング/スーパーロング、標準幅/ワイド、標準ルーフ/ハイルーフと、ボディバリエーションが豊富。「ロング×標準幅」でもハイエースを50mmも上回る3050mmという荷室長を誇っている。大人2名が楽に寝れて、趣味の道具も積める。フックやバー、棚などを取り付けられるユーティリティナットがたっぷり備わっているのも便利。また、2024年8月に車中泊モデルの「マイルーム」を追加している。
▲折りたたみベッドや木目調フロアなどを標準装備する、マイルームの室内。オプション装備として跳ね上げベッドや車内カーテン、ウッドブラインドなども用意されている中古車掲載台数は約1290台で、そのうち約640台がディーゼル車だ。駆動方式別で見ると2WD車が大半で、4WD車は2割強。名称別で見るとNV350キャラバンが約1060台、キャラバンが約230台となっている。
平均車両価格と平均走行距離はNV350キャラバンが約169万円と約10.2万kmで、キャラバンが約395万円と約0.7万km。やはりNV350キャラバンの方がオトクだ。走行距離5万km以下の物件も、キャラバンが総額240万円前後から見つけられるのに対し、NV350キャラバンなら総額140万円前後から狙うことができる。
【5代目キャラバン/初代NV350キャラバンの注目データ】
生産期間:2012年6月~
ボディサイズ:全長4695~5230mm×全幅1695~1880mm×全高1990~2285mm
室内寸法:メーカー非公表
乗車定員:3~10名
燃費(WLTCモード):7.6~11.3km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:1998~2488cc
エンジン最高出力:130~147ps
エンジン最大トルク:178~370N・m
駆動方式:FR/4WD
新車の車両価格帯:189.4万~714万円
中古車の車両価格帯:58.0万~760.9万円
車中泊にオススメの軽自動車5選
人気のスーパーハイトワゴンなら軽自動車でも車中泊に対応。軽バンから派生した車種なら就寝スペースを確保しやすいし、スタイル重視で軽SUVを選択するのも一興だ。
1.ホンダ N-BOX(3代目・現行型)
▲3代目 N-BOXでも従来型同様、ボディが標準仕様のN-BOXとエアロ仕様のカスタムが用意されている2023年の新車登録台数1位に輝いたN-BOX。現行の3代目でも、愛らしいデザインと燃費性能の高さ、背の高さをあまり感じさせない操縦性は健在だ。プラットフォームこそ2代目と同じだが、ボディ剛性が高められ、静粛性や乗り心地もよくなっている。
後席はチップアップ&ダイブダウン機構が備わり、シートレイアウトが多彩。前席&後席を後ろに倒してつなげる「リフレッシュ・モード」なら、足を伸ばしてくつろげる。後席を格納すれば広大なスペースが生まれる。大人1名での車中泊なら十分なスペースだろう。
▲室内はセンタータンクレイアウトによって、軽自動車ながら広いスペースを確保。前後シート間隔も、2.0Lミニバン並みとなっているデビューから約1年しか経っていないが、中古車掲載台数は約4130 台と豊富。そのうち2440台が登録済未使用車なので、コンディションが良い物件を狙いやすい。ボディ別ではカスタムの方が若干多いが、ターボ車は690台ほどとなっている。
平均車両価格は約176万円で、平均走行距離は約710km。走行距離3000km以下の物件が総額で約140万円前後から見つけることができる。
【3代目N-BOXの注目データ】
生産期間:2023年10月~
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1790~1815mm
室内寸法:室内長2125mm×室内幅1350mm×室内高1400mm
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):18.4~21.6km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/同ターボ
排気量:658cc
エンジン最高出力:58~64ps
エンジン最大トルク:65~104N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:164.9万~236.3万円
中古車の車両価格帯:129.9万~285万円
2.ダイハツ タフト(2代目・現行型)
▲SUVらしく、アプローチアングルやデパーチャーアングルなどが大きくとっているアウトドア・テイストなデザインが印象的なタフトは、車中泊でも存在感を発揮してくれる。特筆すべきは、タフトの代名詞「スカイフィールトップ」だろう。1列目シート上の天井がガラスルーフとなっており、全車に標準装備。晴れた日には星空を眺めながら、車中泊を堪能できる。
シートアレンジも優秀だ。前席シートバックを後ろ倒し、後席シートバックを前倒しすれば、大人2名が真っすぐ寝られるスペースを確保。2列目シートと荷室部に隙間ができるが、クッションなどを活用すれば問題なし。荷室の床下収納をはじめ、車内の随所に物を置けるのもGOODだ。
▲車内空間は意外に広きてギア感満載。後席のシートバックが防水加工されるなど使い勝手も良い中古車掲載台数は約2570台で、そのうち約470台がターボ車だ。駆動方式別で見ると2WD車が大半で、4WD車は2割ほどとなっている。
平均車両価格は約149万円で、平均走行距離は約1万km。走行距離1万km以下の物件が総額110万円前後で見つかり、ターボ車に絞ると総額150万円前後から狙うことができる。
【2代目タフトの注目データ】
生産期間:2020年6月~
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm
室内寸法:室内長2050mm×室内幅1305mm×室内高1270mm
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):18.2~21.4km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/同ターボ
排気量:658cc
エンジン最高出力:52~64ps
エンジン最大トルク:60~100N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:132万~180.4万円
中古車の車両価格帯:83.7万~237.8万円
3.スズキ エブリイワゴン(3代目・現行型)
▲シートアレンジはスーパーハイトワゴン並みに多彩だエブリイワゴンは、その名前のとおり、エブリイの軽乗用車版。バンとの違いは前席がセパレート・タイプでなくベンチシートなこと。さらに、後席が固定式からスライド&リクライニング機構付きになることや、電動スライドドアが設定されることなどが挙げられる。
内装も、バンは鉄板むき出しの部分が多いのに対し、ワゴンは樹脂でカバー。車中泊時の断熱性において有利だ。バンと同様、後席を前に倒すだけで広大なスペースを作れ、前席と後席をフラットにできる。ディーラーオプションで車中泊用の「2段ベッドセット」が用意されているのもポイント。これがあれば大人2名でも楽々寝られる。
▲荷室床は防汚仕様になっていて、汚れてもすぐに拭き取れる中古車掲載台数は約1160台で、そのうちターボ車が9割以上を占める。駆動方式別で見ると2WD車が多く、4WD車は1/3ほど。ボディは標準ルーフとハイルーフが用意されているが、ハイルーフが6割強と多くなっている。
平均車両価格は約165万円で、平均走行距離は約2.8万km。走行距離2万km以下の物件が総額130万円前後で見つけることができる。
【3代目エブリイワゴンの注目データ】
生産期間: 2015年2月~
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1815~1910mm
室内寸法:室内長2240mm×室内幅1355mm×室内高1315~1420mm
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):13.0~15.1km/L
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:658cc
エンジン最高出力:64ps
エンジン最大トルク:95N・m
駆動方式: FR/4WD
新車の車両価格帯:142.6万~208.3万円
中古車の車両価格帯:49.8万~400.6万円
4.スズキ ハスラー(2代目・現行型)
▲従来型よりもボディ側面を立ち上げ、頭上空間を広げた2代目ハスラーは、ホイールベースを延長して車内空間を拡大。フロントタイヤを前方に移動することでアプローチアングルも広げ、直進安定性も高まった。デザインに注目が集まりがちだが、車内の使い勝手も秀逸だ。助手席シートバックは前にも後ろにも水平に倒せる構造で、シーンに応じたアレンジが可能。やや段差は残るものの、大人2名が横になれる寝床を作れる。
助手席座面下やラゲージ床下の収納スペースも、道具をしまう場所が限られる車中泊ではありがたい。荷室側面にあるユーティリティナットにフックを付ければ、ランタンなどを掛けられる。
▲メーターとスイッチパネル、グローブボックスを同じ形状とするなど内装デザインもユニークだ中古車掲載台数は約3320台で、そのうち約520台がターボ車だ。駆動方式別で見ると2WD車が過半数で、4WD車は2割強となっている。
平均車両価格は約158万円で、平均走行距離は約1万km。走行距離1万km以下の物件が総額130万円前後で見つかり、ターボ車なら総額150万円前後から狙うことができる。
【2代目ハスラーの注目データ】
生産期間:2019年12月~
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm
室内寸法:室内長2215mm×室内幅1330mm×室内高1270mm
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):20.8~25.0km/L
パワーユニット:マイルドハイブリッド(ガソリンエンジン/同ターボ)
排気量:657~658cc
エンジン最高出力:49~64ps
エンジン最大トルク:58~98N・m
モーター最高出力:2.6~3.1ps
モーター最大トルク:40~50N・m
駆動方式:FF/4WD
新車の車両価格帯:128万~197.2万円
中古車の車両価格帯:78万~295.9万円
5.スズキ ジムニー(4代目/JB64・現行型)
▲角張ったフォルムと丸目ヘッドライトといったクラシカルなスタイルで、若者からも支持されているジムニーは、軽自動車の本格オフローダーという独自のキャラクターで人気を集めている。4代目となるJB64型では、強固なラダーフレーム構造を採用しながらも、トラクションコントロールなどの電子デバイスが搭載。頭抜けた悪路走破性をそのままに、舗装路での乗り心地も高められている。
室内は軽トールワゴンと比べてもこじんまりとしているが、後席を倒せば長尺ものを積めるスペースが確保されている。大人1名で1~2泊する程度であれば問題なし。トレイルランニングなどアクティビティ中心で「休憩がてら車中泊したい」という人には、タフで無骨なジムニーがハマるかもしれない。
▲インテリアは実用性を重視してシンプル。そうは言っても収納が随所に用意されているので、不便ではない中古車掲載台数は約1910台。グレード別に見ると最上級グレードの「XC」が8割以上を占めている。 平均車両価格は約233万円で、平均走行距離は約1.4万km。走行距離2万km以下の物件が総額で約170万円前後から見つけることが可能だ。5万km超の物件でも構わないなら、総額150万円前後でも狙える。
【4代目/JB64ジムニーの注目データ】
生産期間:2018年7月~
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mm
室内寸法:室内長1795mm×室内幅1300mm×室内高1200mm
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):13.2~16.6km/L
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:658cc
エンジン最高出力:64ps
エンジン最大トルク:96N・m
駆動方式:4WD
新車の車両価格帯:145.8万~200.2万円
中古車の車両価格帯:130万~601.8万円
あると便利な車中泊グッズ
車中泊向けの車であっても、それだけでは不十分。車内で快適に寝泊まりするためには、次のようなグッズを用意しておきたい。
寝袋は小さく収納できるだけだけなく、快適に就寝するためのマスト・アイテム。真夏以外のシーズンは夜間の車内が寒くなるし、真夏でも場所によっては軽装だと肌寒いこともある。そんな状況下は、家庭用の寝具では対応しづらい。
アウトドア用の寝袋は形状によって封筒型とマミー型に分かれ、暖かさではマミー型が有利。寝袋の多くには快適使用温度と使用可能温度が記載されているが、温度は少し余裕をもたせて選ぼう。
▲もちろん冬場の車中泊なら寝袋が必須。寝具の防寒性が低いと最悪の場合、低体温症になることもあるので気をつけよう
シュラフの内側に入れることで保温性を高めてくれるインナーシーツがあれば、3シーズン用シュラフでも厳冬期の車中泊にも対応できる。逆に、夏場の車中泊ならシュラフを使わずに単体で対応できることも。
薄くてコンパクトなので、朝夜の寒暖差が変わりやすい場所に行く際は用意しておいて損はないだろう。また、直接肌に触れるアイテムとなるので、肌触りも大切。素材によって質感が異なるので、性能だけでなく、自分にとって心地よいかもチェックポイントだ。
車中泊でマットを使いたい理由は2つ。ひとつは床面の凸凹をならし、快適に休むため。もうひとつは床面から伝わる冷気や熱気を断熱するためだ。アウトドア用マットにはフォーム式で折りたためるタイプもあるが、寝心地のよさと断熱性の高さでは空気を入れて使うインフレータブル式が有利だ。
マットを選ぶ際はクッションの厚さと「R値」に注目すること。R値は断熱性を評価する指標。数値が高いほど断熱力が高い。秋冬に車中泊する場合の目安はR3.0~4.0、真冬ならR5近く。マットを重ねるとR値は加算されるため、フォーム式の上にインフレータブル式を敷くのも手だ。
▲エアーマットでなく、通常のマットでもOK。マットだけでなくラグなどを敷けば、より快適で見た目も華やかになる
スペースが限られる車中泊では大きなテーブルは不要だが、飲食時にはテーブルが欲しくなる。ミニバンなどにはテーブルが付属している車種もあるが、そうでないならミニテーブルを用意すると良いだろう。
車内の隙間に置いておけるので、デッドスペースを生まず、飲食物などを置くことが可能。室内をフルフラットモードにした後にもテーブルを使えるし、室外に置けばアウトドア気分を満喫できるのも利点だ。
カーテン&サンシェードは車中泊時の基本装備と言えるだろう。プライバシーを守るだけでなく、外部からの光を遮ることで深い眠りにつけるし、防寒・断熱効果も期待できる。さらに防犯対策にもなるので、一石三鳥だ。
当然だが、カーテン&サンシェードは隙間なく窓を覆うことができるものを選ぶこと。遮光等級が高い方が良いのも言うまでもない。なお、フロントガラスや運転席・助手席の窓へのカーテン設置は道道路交通法第55条第2項に違反する。同箇所への対策は必ずサンシェードで行おう。
▲サンシェードはカー用品などでも購入可能。サイズが合っていてもヨレて隙間が埋もれないこともあるので、きちんと固定できるかも確認しよう
室内はもちろん、車外でも火器使用禁止の場所は多いため、使える場所は限られるが、コンパクトなシングルバーナーもあると便利。どうしても温かいコーヒーを飲みたくなったり、温かい料理を食べたかったりするときには、やはり火を使えるとうれしいだろう。
シングルバーナーには様々なタイプがあるが、火力の強いOD缶(アウトドアバーナー専用のガス缶)を使うものがオススメ。ただ、コンビニなどでは手に入らないのであらかじめ購入し、ストックしておこう。
クーラーボックス&保冷剤は、季節を問わず車中泊時に活躍してくれるアイテムだ。買い出しに行かずともキンキンに冷えたドリンクを飲めるし、旅先で、見つけた新鮮な食材を気兼ねなく持ち帰ることができる。
ただ、スペースが限られる車中泊では大人数のキャンプで使うような巨大なクーラーボックスはNG。車の積載スペースに合わせたサイズの中から、できるだけ保冷力の高いものを選ぶのが鉄則だ。
▲車中泊時はもちろん、日帰りのアウトドア・レジャーや通常の旅行でもクーラーボックスは活躍してくれる
車中泊時の意外な力を発揮するのが、広口で大きめのボトルだ。お気に入りのお茶などを持っていけるだけでなく、耐熱性容器ならお湯を入れてタオルなどにくるめば、湯たんぽ代わりにもできる。
他にも、湧き水をくんだり、スナックなどの行動食を入れたりと多様な使い方ができるのもメリットだ。
車中泊で電化製品を使いたいというニーズは多いが、PHEVでもない限りエンジンをつけずに使える電力は限られている。しかしポータブル電源があれば、スマホなどの充電はもちろん、家庭で使っている電化製品も一部が使用可能となる。
例えば、出力によってはポータブルのIHクッキングヒーターや冷蔵庫も使用感。エンジン停止中にスマホを充電でき、車のバッテリー負担も軽減できる。ポータブル電源は大容量ほど大型かつ高価となるので、「必要な電力より少し余裕がある」程度に抑えるのがベターだろう。
▲最近のポータブル電源は小型で大容量。防災用品としても優れているので、車中泊する機会が少なくとも用意しておくと安心だ
車中泊では、LEDのランタンやライトも用意しておきたい。車内のルームランプは長時間つけっぱなしにするとバッテリーを大きく消耗してしまうし、スマホのバッテリーも温存したい。かといってキャンプ用のガソリンランタンは換気が不可欠。結果、LEDの照明器具が最適と言える。
LEDでもバッテリー内蔵式 or 電池式なら、車のエンジンをオフにしていても長時間の使用が可能。また、特に小型なヘッドランプなら、料理など両手を使って作業したいときや、お手洗いなどで外に出る際に足元だけを照らしたいときには重宝するだろう。
車中泊に適したシートアレンジと快適に眠るコツ
仮眠なら1列目を後傾されるだけでも十分だが、きちんと睡眠をとるなら話は別だ。車中泊時の基本となるフルフラットモートは、「後ろ倒しのアレンジ」と「前倒しのアレンジ」の2つに大別できる。
両方のアレンジが可能な車種もあるが、その場合は長さを確保できるアレンジを基本的に優先すること。いずれにせよ出発前に就寝時のレイアウトを決めておき、寝づらさの要因を解消する対策を講じておくことが車中泊旅では大切だ。
1列目と2列目あるいは2列目と3列目のシートをつなげて、シート前側を床面とする。1列目はサイドサポートの張り出しが大きいため、基本的に2列目と3列目をつなげた方が床面の凹凸を抑えやすい。
シート前面を寝床とするため、荷室の荷物をいちいち取り出さなくて良いことがメリットだ。一方で、前後左右のシート間に隙間が生まれやすいことがデメリット。特に、2列目がキャプテンシートだと中央に隙間が生まれるし、床面も凹凸しやすい。
隙間を埋めるには、大きめのマットやクッションなどが必須。左右シート間のスペースが埋められないと寝返りが打ちづらいので、必ず段差を埋めるようにしたい。
▲後ろ倒しのアレンジは軽スーパートールワゴンやミニバンなどで採用される傾向にあり、ハッチバックやSUVでは後ろ倒しでの一体化できない車種が多い。写真は三菱 デリカD:5(初代)の室内
2列目を前倒し、車種によっては3列目を格納して荷室と一体化。荷室の床は基本的にフラットなので、後ろ倒しのアレンジよりも快適に寝やすい。
シートの前倒しは手軽にできるし、車種によってはヘッドレストを外さずに可能。2列目の足元スペースに荷物を置くことができるのもポイントだ。ただ、前倒しした2列目のシートバックが少し傾いていたり、後席と荷室にわずかな隙間や段差が生まれたりと、完全フルフラットにできる車種は少ない。
やはり隙間や段差を毛布やマットなどで埋める必要はある。それでも多少の隙間・段差が残るなら、寝る位置や角度を調整し、体に負担の少ないポジションを探そう。
▲前倒しのアレンジは、乗車スペースと荷室がつながったボディタイプの乗用車なら、ほとんどの車種で採用されている。写真はホンダ フリード+(2代目)車中泊する場所の選び方・注意点
車を止められる場所だからといって、どこでも車中泊してよいわけではない。むしろ、車中泊して良い場所は限られている。そこで、車中泊スポットとして知られる5つの施設について、実際に車中泊できるのかに加えて、同スポットの特徴について解説する。
オートキャンプ場は当然、車中泊できる。施設が整っていて、アウトドア用品を車外に展開できるのが利点だ。そもそもキャンプサイトまで車の乗り入れができないキャンプ場では車中泊禁止。予約時にオートキャンプが可能か、忘れずに確認しよう。
▲オートキャンプ上に限らず、車中泊時はマナーを必ず守ること。夜間にエンジンをかけたり、車外に聞こえる音量で音楽を流したりする迷惑行為は禁物だ
RVパークとは、日本RV協会が認定した車中泊専用のスポットだ。「24時間利用可能なトイレ」や「入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)」など8つの要件を満たしていることが前提となるので、過ごしやすい。利用料金が比較的リーズナブルなのも特徴だ。
最近では、車中泊専用のシェアリングスペースも増えている。駐車場や空き地などの登録スポットに車中泊できる。WEBサイトから手軽に探せて事前決済できるので便利だが、まだ登録スポットが多くないため、旅先によっては宿泊地が見つからないことが難点だ。
サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)では車中泊を禁止していない施設が多い。一方で推奨もされておらず、「小休憩ならOK」というニュアンスとなっている。眠気に襲われたときなどに仮眠程度は問題ないが、長期滞在は迷惑行為となるので絶対に行わないように!
▲サービスエリア/パーキングエリアは宿泊施設ではなく、あくまでも休憩施設だ。明確に禁止されていないからといって、車中泊目的で訪れないこと
道路沿いにある全国の「道の駅」は、基本的に休憩目的以外の利用は禁止。つまり仮眠はOKだが、車中泊は原則NGだ。ただ、道の駅でも一部では車中泊専用スペースが設けられている施設もある。利用を検討しているなら、旅先の施設が車中泊可能か事前に必ず確認しよう。
車中泊するときのポイント・注意点
旅先で手軽に、快適に泊まれることが車中泊のメリットだが、注意しておきたいポイントもいくつかある。事前にしっかり準備し、安全第一で臨もう!
足や腰を曲げたまま長時間座っていると、エコノミークラス症候群のリスクが高まる。エコノミークラス症候群は血管内に血栓ができ、肺に詰まって肺塞栓などを引き起こすこともある。車中泊するときはできるだけ自宅で寝るのと近い姿勢にしたうえで「ときどき軽い体操をする」「十分に水分をとる」「アルコール、喫煙を控える」「ゆったりとした服装に着替える」「ときどきマッサージする」「眠るときは足を上げる」といったことを心がけよう。
何らかの要因でマフラーが詰まっていたり、マフラーに穴が開いていたりすると、排気ガスが車内に逆流してくる。もし排気ガスを吸うと一酸化炭素中毒に陥り、命の危険がある。就寝時は必ずエンジンを切ること。もちろん、運行前点検も必ず実施しよう。
▲実際、冬場は積雪でマフラーが覆われてしまった事例も少なくない。大雪や大雨といった天気が悪い日は、リスクを考慮して車中泊をしないこと
車内空間は外気よりも温度変化が大きい。室温が不適切だと寝づらいだけでなく、寒すぎると低体温症、暑すぎると熱中症や脱水症になる恐れがある。ただ、騒音の観点からもエンジンをかけるのはNG。夏場は換気、冬場は寝具や窓の断熱対策などで適切な車内環境を保とう。
車中泊OKな場所でも、真っ暗で人気がないスポットは避けること。当然、就寝時はドアをロックしよう。さらに窓にカーテンやシェードなどで、中が見えないようにすることも忘れずに。
※記事内の情報は2024年9月10日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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