レクサス RX▲RXは、レクサスの基幹モデルとなるミドルクラスSUV。日本市場において3世代目となる新型は、モデル初となるPHEVモデルや走りの性能を追求したハイブリッドモデルをラインナップしている

“なかなか”良くなったラグジュアリーSUVは、SUV嫌いに効くのか?

最近、トヨタとレクサスが良くなってきたと思う。特に外装のデザイン。ツボを得たというか、野暮ったさがなくなって、主張のある、けれどもまとまったスタイリングをモノにしていると思う。アンバランスさやスタンスの弱さもほとんど見受けられなくなった。

走りに関してもデザインほどではないけれど、“なかなか”の領域まできた。特にGA-Kプラットフォーム、つまりFF系がいい。そう、元はと言えばカムリで稼いだプラットフォームで、開発資金も潤沢というわけだろう。このプラットフォーム、トヨタにとって世界一の稼ぎ頭だから、開発に携わった方々の鼻高々ぶりも容易に想像がつく。

それはさておき。

リアにマルチリンク式サスを奢った最新版のGA-Kプラットフォームを、これまたレクサスの最量販モデルであるRXのフルモデルチェンジに合わせて開発した。新型クラウン クロスオーバーにも同じナカミが採用される。言ってみればRXとクラウンは異父兄弟だ。
 

レクサス RX▲PHEVのRX 450h +(写真)。充電方法は普通充電のみに対応しており、EV航続距離は86km(WLTCモード)となっている
レクサス RX▲ボディサイズは先代とほぼ同じながら、ホイールベースは60mmも長くなっている

“RXをぶち壊せ!”を合言葉にベストセラーだった過去にとらわれずゼロから取り組んだ、と開発陣は言うけれど、まぁ、見た目はRX以外の何者でもない。けれども“なかなか”かっこいい。と、SUV嫌いが言うのだからかなり良いんじゃないか。顔つきは最新のトレンドをよくくみ取っているし、サイドビューでは美しくも迫力のルーフラインなど、RXらしさをさらに強調している。あえて文句をつけるとすれば、グレード(Fスポーツ)によってフロントまわりの装飾がうるさく見えることと、リアドアまわりの肉付きがやや無理やりにみえることくらい。リアビューの見栄えも悪くない。

インテリアはソツなくまとまった。面白味や新鮮味はない。このあたりはやはり最量販モデルの宿命で、コンサバだ。RXに限らずエクステリアは悪くないけれど、その分、インテリアに力が入っていないような気もする。最新トヨタ&レクサスのバツは、内装デザインとその質感とみた。
 

レクサス RX▲先代と比べてAピラーの位置を後退させることで前方視界を確保。さらに室内の開放感が増している
レクサス RX▲セミアニリンのレザーシートを装着。運転席から助手席のポジション調整ができるよう、内側肩口に操作スイッチを設けている

新型RXのパワートレーンは3種類。うち、ハイブリッドの上位2グレードの駆動方式はAWDで、2.4Lガソリンターボモデル(350)のみFFとAWDから選ぶことができる。上位2グレードとは、2.5Lガソリンエンジン+ツインモータープラグインハイブリッド+CVTの450h+と、2.4Lガソリンターボ+ツインモーターデュアルブースト+6ATの500h、というわけで、これら上位2グレードの基本構成はクラウンと同じ(違いはモーターの出力と電池)とみていい。

全般的なドライブフィールはクラウンより洗練されていた(当然だ、レクサスの方が高価である)。特にシャシーのセットがいい。グランドワゴン的なクロスオーバーであるクラウンより背が高く腰高だというのに、乗り心地も含めて上等に仕上がっている。“フェラーリルックス”のクラウンSUVに期待が持てるじゃないか!

ところが、残念なことにエンジンフィールがあまりに平凡。性能は十分かもしれないが、加速のサウンドや体に伝わってくる振動がまったくもって高級車のそれじゃない。興ざめだ。新しい2.4Lターボはもちろん、2.5Lもダメ。ガンガン飛ばせば気にならなくなるけれど、そういう車ではないだろうし、実にもったいない。もっとも、クラウンでも同じだったけれど。

そうなると、できるだけエンジンをかけずに走りたくなるというわけで、ベストグレードは必然的にモーター出力が大きくリチウムイオン電池を積んだ450h+になるだろうか。PHEVゆえ、満充電時なら60kmくらいはBEVとして走ってくれそう。もちろん、元気よく走りたい人は500hでもいいけれど。

車両本体価格はさほど違わない(約30万円の差で500hの方が高い)から、ここは悩みどころだけれど、しょぼいエンジンサウンドをできるだけ聞かずに済む450h+をやはり推す。

スタイリングと足回りは良かっただけに惜しいけれど、SUV嫌いにはパワートレインとインテリアに難ありということで、新型RXは、SUV嫌いに効くクスリとはならなかった。
 

レクサス RX▲ボディとグリルを融合させたスピンドルボディを採用する
レクサス RX▲RX 500h(写真)はフロントモーターと高出力のリアモーター(eAxle)を搭載。クラッチを用いた6速ATと四輪を緻密に制御する4WD(DIRECT4)を組み合わせている
レクサス RX▲ベーシックグレードのRX 350(写真)は最高出力279ps/最大トルク430N・mの2.4L直4ターボを搭載
文/西川淳 写真/篠原晃一

自動車評論家

西川淳

大学で機械工学を学んだ後、リクルートに入社。カーセンサー関東版副編集長を経てフリーランスへ。現在は京都を本拠に、車趣味を追求し続ける自動車評論家。カーセンサーEDGEにも多くの寄稿がある。

先代のレクサス RX(2代目)の中古車市場は?

レクサス RX

2015年10月~2022年10月 生産モデルである先代の2代目RX。歩行者検知機能付き衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティシステム」など最新の安全装備も採用されているモデルだ。中古車だが、現在760台前後流通しており、価格帯は350万~870万円、平均価格は590万円。ハイブリッドの450hシリーズとガソリンモデルの流通比率は4:6。モデルチェンジ直後ということもあり、際立った相場下落はまだ見えないものの、良質物件狙いなら品揃えが充実している今からチェックしておいた方が良さそうだ。
 

▼検索条件

レクサス RX(2代目)× 全国
文/編集部、写真/篠原晃一

【試乗車 諸元・スペック表】
●450hプラス バージョンL 4WD

型式 6LA-AALH16 最小回転半径 5.9m
駆動方式 4WD 全長×全幅×全高 4.89m×1.92m×1.7m
ドア数 5 ホイールベース 2.85m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.65m/1.68m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 1.92m×1.62m×1.21m
4WS - 車両重量 2160kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 2435kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.2m
マニュアルモード
標準色

ソニッククォーツ、ソニックチタニウム、ソニッククロム、ソニックイリジウム、グラファイトブラックガラスフレーク、レッドマイカクリスタルシャイン、テレーンカーキマイカメタリック、ディープブルーマイカ

オプション色

ソニックカッパー

掲載コメント

※G-Link基本利用料は新車登録後3年間は無料です

型式 6LA-AALH16
駆動方式 4WD
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ソニッククォーツ、ソニックチタニウム、ソニッククロム、ソニックイリジウム、グラファイトブラックガラスフレーク、レッドマイカクリスタルシャイン、テレーンカーキマイカメタリック、ディープブルーマイカ
オプション色 ソニックカッパー
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.9m
全長×全幅×
全高
4.89m×1.92m×1.7m
ホイール
ベース
2.85m
前トレッド/
後トレッド
1.65m/1.68m
室内(全長×全幅×全高) 1.92m×1.62m×1.21m
車両重量 2160kg
最大積載量 -kg
車両総重量 2435kg
最低地上高 0.2m
掲載用コメント ※G-Link基本利用料は新車登録後3年間は無料です
エンジン型式 A25A-FXS 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 - 燃料タンク容量 55リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 2487cc 燃費(WLTCモード) 18.8km/L
└市街地:15.6km/L
└郊外:20.2km/L
└高速:19.6km/L
燃費基準達成 -
最高出力 185ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
228(23.2)/3700
エンジン型式 A25A-FXS
種類 直列4気筒DOHC
過給器 -
可変気筒装置 -
総排気量 2487cc
最高出力 185ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
228(23.2)/3700
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 55リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 18.8km/L
└市街地:15.6km/L
└郊外: 20.2km/L
└高速: 19.6km/L
燃費基準達成 -