【マンガ】日産 エクストレイル(現行型)ってどんな車? 詳しく解説【人気車ゼミ】
2023/01/07
自動車テクノロジーライターの松本先生と、漫画家の田代先生が話題のモデルを深く分かりやすく掘り下げていく連載『人気車ゼミ』。今回紹介するのは日産 エクストレイル(現行型)。
講師紹介
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。
▼検索条件
日産 エクストレイル(現行型) × 全国重要ワード(マンガ内※)解説
初代はアウトドアスポーツの相棒としてタフに使える車をコンセプトに開発。防水シートや水洗いできるラゲージボード、ウインタースポーツで靴を履き替える際などに便利なステアリング跳ね上げ機構、保温保冷機構が付いたマルチボックスなどが装備された。
ヘッドライトを上下2段にしてこれまでにない表情を与える手法は日産 ジューク(写真)がメジャーにした。ジュークはフォグランプのように見える下の丸型ライトがヘッドライトになる。現在では、三菱やシトロエンのモデルでもこの手法が取り入れられている。
タイヤはホイールの中心から上側の前30度、後ろ50度の範囲がフェンダーに収まっていなければならないと定められている。メーカーは余裕を持たせて少し内側にタイヤを配置するケースが多い。カスタムではこの範囲でなるべくタイヤを外側に出す『ツライチ』が定番。
鍛造加工したドアヒンジは鉄板を曲げたプレス加工よりも製造にコストがかかっている。その分剛性が高く強度があるため、ドアが大きな高級車や高速で走ることを想定したスポーツカーで採用される。ヨーロッパ車ではハッチバックでも鍛造ヒンジを採用するものが多い。
荷室内のタイヤハウス部分は凸凹していて、しかも給油口からガソリンタンクにつながる管の形が出ることにより、左右非対称になる。そのためヨーロッパ車では現在でもこの部分を見せないデザインを採用するモデルが多い。
レバーやペダルが物理的につながる機械式と異なり、電気信号で操作を伝えるバイワイヤ方式は制御の自由度が高いというメリットがある。そのため、先進安全技術に欠かせないものとなっている。日産 スカイラインはステアリング操作も電気信号でタイヤに伝えている。
回転数に応じて燃料の圧縮比を変え、燃焼効率を高めるVCターボエンジンを発電用に搭載。低燃費と高出力を両立させて、エクストレイル用e-POWERのハイパワーモーターが使う電力を生み出している。VCターボはアメリカで10ベストエンジン&推進システムを受賞した。
前後のモーター出力とブレーキを統合制御することで、滑りやすい路面、未舗装路はもちろん、コーナリング時やブレーキングでも車両を安定させる技術。