レクサス NX(初代)▲2014年に登場した初代NXだが、今見てもデザインや高級感は色あせていない

新型の登場で初代の人気も上昇中

「憧れのレクサス!」そのラインナップの中でも特に人気の高いモデルが、ミドルクラスSUVであるNXだ。

初代は2014年にデビュー。2021年にフルモデルチェンジし、2代目の現行型となっている。

NX ▲中古車市場における初代NXの人気はますます高まっている様子

その現行型だが、あまりの人気に現在は新車がオーダーストップしており、今のところ中古でしか手に入らない。しかし中古でも人気は高く、平均価格は840万円を超えて高止まりしている状況だ。

それなら初代を狙ってみよう、という人が増えるのは当然だろう。下記グラフのとおり、今年の3月まではカーセンサーでの延べ月間掲載台数が増加傾向にあったが、それ以降は少しずつ減り始めている。

初代NXのニーズが高まっている証拠……かもしれない。

NX

ただ、現在もおよそ600台の初代NXが中古車市場に流通しており、選択肢は決して少なくない。特に2014年7月~2017年8月までの前期型は充実している。

流通量が豊富で価格がリーズナブルな前期型か、装備が充実しており、コンディションも良好な物件が多い後期型か……。両方のニーズに応えられる初代NXの中古車市場は、むしろ美味しい状況とも考えられる。

この記事では、購入予算や走行性能、装備面などから、それぞれのニーズにぴったりの初代NXを選んでみたい。

NX ▲前期型と後期型では外観デザインとシャシー性能、安全装備などに違いがある。写真は前期型のハイブリッドモデル

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【ボディサイズ・デザイン】ドライバーも同乗者も疲れないサイズ

NX ▲初代NX前期型の外観デザイン
NX ▲初代NX後期型の外観デザイン

初代NXのボディサイズは全長:4640mm × 全幅:1845mm × 全高:1645mm。2代目となる現行型よりも全体的にややコンパクトなサイズ感だ。

他の国産SUVと比較すると、全長は日産 エクストレイルやスバル フォレスターとほぼ同格、全幅については両車よりもやや広く、マツダ CX-5と全く同じサイズ感となる。

一方で、全高はかなり低く抑えられており、それゆえにワイドで安定感のあるスタイルとなっているのだ。

NX ▲クーペライクなスタイリッシュなボディラインが特徴(写真は前期型)
NX ▲リアウインドウが傾斜しているボディ形状だが、居住性への影響はなく、一般的なミドルクラスSUV以上の余裕ある空間が確保されている

デザインでは「Premium Urban Sports Gear」のコンセプトどおり、洗練されたスポーティさを表現。ボンネットからリアハッチへとなだらかな稜線を描くルーフライン、キックアップしたクオーターウインドウなど、高級感と躍動感のあるデザインとなっている。

フロントバンパーを切り裂くように埋め込まれたLEDポジションランプ、エッジの効いたボディサイドのプレスラインなどはかなり個性的だ。

2017年9月のビッグマイナーチェンジではスピンドルグリルの形状、内部のデザインが変更され、バンパー全体の造形もリニューアル。

低重心を強調する外観となり全長が10mm延長された。同時にシーケンシャルターニングランプや新デザインのリアコンビランプも採用されている。

 

【動力性能・走行性能】パワーのガソリンターボか、燃費のハイブリッドか

NX ▲元気の良いガソリンターボエンジン。燃費は12.8km/L(FF・JC08モード)とまずまず

初代NXに搭載されたパワーユニットは下記の2種類(「」はグレード名の一部)。

・2.0L 直列4気筒ガソリンターボエンジン:「200t(~2017年8月)」「300(2017年9月~)」
・2.5L直列4気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド:「300h」

パワーユニットの種類はシンプルだが、それぞれにFFとフルタイム4WDを用意。

さらに機能装備が充実した「Iパッケージ」、高級装備をふんだんに採用した「バージョンL」、スポーティな外観&走りとした「Fスポーツ」が設定され、デビュー時の段階でバリエーションは16種類にも上っていた。

2.0Lガソリンターボはツインスクロールターボにより、低回転域からトルクがモリモリ出る性格。高回転域でも175kW(238ps)ものパワーを発生し、爽快な走りが楽しめる。

もう一方のハイブリッドは21km/L(JC08モード)という良好な燃費と、モーターアシストならではの力強い走りが身上。ちなみに、現在の中古車市場におけるガソリン:ハイブリッドの比率はほぼ半々となっている。

しっとりとした上質な乗り心地、安定感ある走りは初代NXで特に好評だった部分だ。街中から高速クルージングまでどこまでも快適な乗り味は、現代の水準から見ても十分に通用する。

ただし「Fスポーツ」の性格はやや異なり、キビキビとした操舵感に振ったモデルだった。単にサスペンションを固めただけでなく、ハイパフォーマンスダンパーなどでシャシー剛性を高めているのが特徴だ。

なお、2017年9月以降の後期型では「200t」のグレード名が「300」へと変更されたが、パワーユニットはガソリン、ハイブリッドとも前期型と共通。サスペンションの設定が見直され、ロール特性や操舵への応答性が改善されている。

 

【安全性能・装備】先進安全機能が標準化されるのは後期型から

NX ▲高級感あふれるインテリアも初代NXの魅力

レクサスだけに、快適装備、高級装備については前期型でも十分な内容。

「Iパッケージ」には三眼フルLEDヘッドランプやステアリングヒーターなどの機能装備が、「バージョンL」には本革シートやパワーバックドアといったプレミアムSUVにふさわしい高級装備が採用されていた。

前期型と後期型で大きく異なるのは安全装備だ。

前期型では、衝突被害軽減ブレーキやステアリング制御機能付きの車線逸脱警報といった先進予防安全装備、追従機能付きクルーズコントロールなどはすべてオプションだったが、後期型では「Lexus Safety System +」として統合され、全車標準装備化された。

前期型を選ぶ人は、目当ての物件に何が装備されているのか、確認した方が良いだろう。

NX ▲人気装備のガラスルーフ。中古車の流通量は全体の半数弱と豊富
 

【オススメの中古車】幅広いバリエーションから予算に合わせて選べる

約600台が中古車市場に流通している初代NX。前期型なら総額270万円から狙える。

その中でも、装備と価格のバランス、つまりコスパの点でオススメしたいのは「200t Iパッケージ」だ。

走行距離7万~9万kmの物件で総額270万円から、走行距離5万km以下の物件でも総額290万円から狙える。前期型は流通量が豊富なのもメリットで、60台以上の中から選ぶことができる。

安全性を重視するなら予算を10万~20万円アップして、オプションだった衝突被害軽減ブレーキ装備車を選ぶと良いだろう。

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レクサス NX(初代) × 「200t Iパッケージ」
NX ▲「Fスポーツ」に採用されたハイパフォーマンスダンパーはボディ剛性を強化して操舵応答性を向上させるものだった

走りで選ぶなら断然「Fスポーツ」がオススメだ。

前期型の「200t Fスポーツ」なら、総額300万円から狙える。ちなみに、「Fスポーツ」は当時の新車価格で492万~518万円したグレードだが、あくまでスポーティな装備にこだわった内容であり、三眼フルLEDヘッドランプなどはオプションだった。

レクサスらしい高級感を求める方は、目当ての物件に装着されているオプションをよく確認しよう。

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レクサス NX(初代) × 「Fスポーツ」

できるだけ新しい機能を求めるなら、「Lexus Safety System +」が標準化され走りも洗練された後期型なら、現行型と比べても全く遜色ない。

安全性能、機能装備が充実したガソリン車「300 Iパッケージ」なら総額420万円から走行距離の少ない物件が狙える。

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レクサス NX(初代) × 「300 Iパッケージ」

新車価格が2018年当時570万円したハイブリッド車の「300h バージョンL」も、購入予算は総額440万円~が目安。

後期型は全体で180台ほどの中古車市場流通台数があるものの、前期型ほど豊富ではないので条件に見合う物件が見つかったなら早めに決断した方が良いかもしれない。

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レクサス NX(初代) × 「300h バージョンL」

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※記事内の情報は2022年9月12日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/レクサス
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。