アルファロメオ ミト▲新世代のベイビー アルファとしてデビュー。搭載されるエンジンはターボを備えた1.4L直4DOHCで、最高出力は155psを発揮。通常トルクは20.5kg-mだが、ダイナミックモードを使用することで23.5kg-mに増幅する。エクステリアは、アルファ ロメオのフラッグシップ「8Cコンペティツィオーネ」をモチーフにしたデザインとなっている

こんにちは、カーライフ・エッセイストの吉田由美です!

カーセンサーの本でも連載している企画「勝手にハッピーバースデー」。

この企画では、発売したタイミングをその車の誕生日と見立てて、○年後に○歳おめでとう! と勝手にお祝いをしていきます。
 

アルファ ロメオ ミト(初代)を勝手にハッピーバースデー!

今月、めでたく13回目のお誕生日を迎えたのはアルファ ロメオ ミト初代です。

車名の「MiTo」はミラノでデザインされ、トリノで生産されたことからその頭文字から名付けられたそう。

そんなミトは、スタイリッシュでグラマラス系のアルファ ロメオにしては珍しく(?)可愛い系のフロントフェイスとエクステリアデザインが意外でもありチャームポイント!
 

アルファロメオ ミト

特にフロントフェイスは、くりくりした大きなお目目とアルファ ロメオの盾型グリルが小動物の顔をイメージさせ親近感がわきます。

さらに、ボディサイズも全長4070mm、全幅1720mm全高が1465mmいうお手頃サイズも魅力のひとつ。

日本では2009年4月に導入が発表され、その発表会で印象的だったのが、プレゼンテーションに子供が登場したこと。

その子は「ミトくん」という、当時9歳の小学生の男の子ですが、お父さまはモータージャーナリストの河口まなぶさん。

詳細はすっかり忘れてしまいましたが、おそらく「ミト」つながりでのイベント出演だったと思います。

その子が、まあイケメンでかなりの人懐っこさ!

イベント後に少し話す機会がありましたが、「ご飯でも食べに行こう!」とナンパ(?)。

どう答えていいか悩んでいると、「じゃあ、お茶しよう」と何とも積極的! さすがに小学生にこんな誘われるとはお姉さんタジタジ(笑)。

あれから13年。

当時、小学生だったミトくんは20歳を越え、当時の面影を残したイケメンで、まあまあ車好き男子に成長したようです。

小学生当時もかなりモテモテだったそうですが、今も当時のような積極性があれば、さらにモテモテなはず(笑)。

そんなことを思い出しながら、久しぶりに見た車の方のミトですが、相変わらずのファニーフェイス。

くりくりお目々も、コアラのように見えるアルファ ロメオのフロントグリルも健在です。
 

アルファロメオ ミト

足元をのぞき込むと、ホイールにはアルファ ロメオのエンブレムとブレーキキャリパーには「alfa Romeo」の刻印がされています。
 

アルファロメオ ミト

そういえばアルファ ロメオのエンブレムの由来ってご存じですか?

蛇とミラノ市の市章である白地に赤の十字「聖ゲオルギウス十字」を組み合わせたもの。

蛇は当時ミラノを支配していたヴィスコンティ家の紋章で、イスラム教徒をのみ込む大蛇を表したもので、「ビショーネ」と呼ばれているとか。

このアルファ ロメオのエンブレムは、フロントとリアだけでなく、シートのサイド、さらにはクラッチペダル以外のペダル(撮影車はMTなので)アクセル、ブレーキ、フットレストにもあしらわれ、さりげなく……ではなく、最大限にアルファ ロメオファミリーをアピールしています。

さらに、ミトには随所にお洒落なセンスが溢れています。

例えば、シート!

周囲は無地のファブリックですが、シートの中央部分は一見、縦のストライプですが、実は横方向にも型押しされていてチェックのようにも見えるデザイン。
 

アルファロメオ ミト

また、ヘッドレストや背もたれ部分のサイドに青色や赤色のステッチが施されて車内が華やかになっています。

このデザインは日本車にないセンスだと思います。

続いて、車内で目につくダッシュボードもお洒落~! カーボン……ではなさそうですが、控えめな赤茶色っぽいストライプのカーボンテイストなデザイン。
 

アルファロメオ ミト

この部分、通常は黒の樹脂というケースが多いのですが、車種によってはボディカラー同色のパネルや、スポーティなカーボンファイバー、ラグジュアリーなウッドを組み合わせるなど個性の見せどころ。

さらに、丸いエアコンの吹き出し口は見ようによっては表情があるように思えて、車内の可愛さを演出しています。

そういえば「MITO」のロゴは、「I」がなくて「M」の右側の縦棒と「I」が一緒になった3文字のアルファベット「MTO」に見えるんですよね……。
 

BMW X1

そんな、個性的なデザインのミトは、工業製品にもかかわらず温もりすら感じられます。

13歳ハッピーバースデー!  

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アルファ ロメオ ミト(初代)×全国
文/吉田由美、写真/柳田由人
吉田由美

カーライフ・エッセイスト

吉田由美

短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクターを経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。車回りのエトセトラについて独自の視点で、自動車雑誌を中心にTV、ラジオ、WEB、イベントなどで広く活動中。様々な車を紹介するYouTube「吉田由美ちゃんねる」も好評配信中!

BMW X1

今回の撮影にご協力いただいた「G-AFTER 千葉北インター店」はオレンジ色の看板が特徴的な大型店舗です。国産車を中心に180台以上の在庫車を有する大型展示場完備で、ミニバン・SUV・セダンなど幅広いラインナップの車を見ることができました。一度に様々な車を比較しながら車選びをしたい方はぜひチェックしてみてください。